平成28年1月定例教育委員会

更新日:2020年11月30日

会議詳細
開催日時 平成28年1月7日(木曜日)午前9時から午前11時30分
開催場所 北庁舎 第5会議室
出席者氏名(敬称略) 委員長 近藤勝志
 委員 横田真規子
 委員 加藤正雄
 委員 羽根しげ子
 教育長 堀田まゆみ
 事務局
 教育部長 川本 忠
 教育部次長 加藤 明
 教育総務課長 角谷俊卓
 指導室長 夏目知好
 指導主事 大井雅夫
 生涯学習課長 横地賢一
 文化の家事務局長 籾山勝人
 中央図書館長 中條宏之
 給食センター所長 冨田俊晴
 教育総務課長補佐 水野真樹
 教育総務課長補佐 山田美代子
欠席者氏名(敬称略) なし
審議の概要
  1. 決定承認事項
  2. 報告事項
    • (1)後援・推薦名義の専決処分の一括報告
    • (2)教育委員会及び関係各課からの報告
  3. その他
公開・非公開の別 一部非公開
傍聴者人数 7人
問合先 教育部 教育総務課 0561-56-0625

会議録

委員長 1月の定例教育委員会を始めます。本日の議事録署名者は堀田教育長にお願いします。それでは、報告事項の資料1について、教育総務課から説明をお願いします。

事務局 資料1「後援・推薦名義の専決処分」の一括報告です。今回7件の申請があり、全て継続案件でしたので、教育長専決にて後援の決定をしています。説明は以上です。

委員長 資料1について、ご質問等はありますか。なければ、次に、資料2の中央図書館の説明をお願いします。

事務局 資料2 12月の中央図書館の事業報告です。乳幼児向けおはなし会、ブックスタートおはなし会を含め、7つのおはなし会を開催しました。特に、大人のおはなし会については、10月から行っていますが、会を重ねるごとに参加人数が増えています。閲覧室内の企画展示については、「追悼 水木しげるさん」「三島由紀夫 誕生90年」「クリスマスの本」「年末年始10冊特別貸出フェアー」の展示を行いました。その他「中学生美術展」をギャラリースペースで12月17日まで開催しました。また、中学生の職場体験学習として、長久手中学校2年生3名の生徒を受け入れました。説明は以上です。

委員長 資料2について、何かご意見、ご質問はありますか。

委員 図書館において、今年度の計画についての実行状況はいかがですか。

事務局 今年度は、ボランティアの数を増やす計画を考えており、4月の段階では66名でしたが、現在70名となり、若干増えています。今後も、ボランティアの数を増やしていきたいと考えています。

委員 来年度については、どのくらいの数を増やそうと思っていますか。

事務局 1割は増やしたいと思っています。

委員 現在の人数の1割以上増となる80人位を目標にしてはどうでしょうか。

事務局 検討します。

委員 目標は、率ではなく、人数で表した方が良いと思います。また、人数を増やすだけではなく、増えた場合にどのように行うかという点も考えなくてはなりません。図書館建設時の理念は、「多くの方が気軽に集まり、学ぶための施設」であり、これに基づいてしっかりと運営していくことが必要です。それをしっかりと念頭においたうえで、来年の計画を立案していただくと良いと思います。

事務局 気軽に来ていただけるような施設でありたいと思っています。また、ボランティアについても、おはなし会や修理のボランティアなど、人数を増やして行きたいと思っています。

委員 ボランティアの募集はどのように行ってますか。

事務局 広報に掲載しています。また、現在のボランティアの方からの口コミもあります。

委員 チラシや広告のみでは、一人で参加しづらいかもしれませんので、何か参加しやすい対策を考える必要があると思います。

事務局 グループや仲間同士の方が、参加しやすいかもしれません。

委員 現在、市では、「保育園おたすけたい」を募集し、多い所は10人ほど、少ない所は6、7人くらいで活動をされているようです。このようなボランティアの方には、参加しやすいように、いつ、誰が、何をするという段取りをしておくことが必要です。ボランティアを受ける側も勉強をし、活動しやすい体制をつくっておくことが大事だと思います。

委員 おはなし会スペシャルは、1時間行ったようですが、通常のものと何が異なるのでしょうか。

事務局 毎月行っているおはなし会は、20分間ですが、このスペシャルは、年に1回、年末に1時間にわたって、数人が交代しながら、様々なおはなしを行いました。

委員 分かりました。大人のおはなし会は、読書会なのでしょうか。

事務局 そうです。1月には、芥川龍之介の「蜘蛛の糸」を、読み手に読んでいただき、聞いていただきました。

委員 読書をし、それについて議論するということではないのでしょうか。

事務局 読み聞かせとして、聞いていただいています。目が悪いため、普段読書ができない方など、高齢の方の参加が多いです。

委員 クリスマスの本の展示を行ったようですが、クリスマスに関連したおはなし会をすると良いのではないでしょうか。

事務局 小学生向けのおはなし会では、クリスマス関係の本を紹介しました。

委員 先日の視察先である白山市では、全ての学校に司書を配置し、子どもの読書の量が増え、図書館も良いものに変わったそうです。国では毎年150億円の地方交付税を出し、学校司書が概ね2校に1人配置するよう措置するとしています。市においても、将来的に、良い図書館としていくのにはどうしていくべきか、色々と考える必要があるのではないでしょうか。市民目線やこども目線で、図書館がどうあるべきか、学校図書室はどうあるべきなのかと考えていただきたいと思います。学校司書と図書館が連携しながら、良い図書館、良い学校の図書室を目指していただきたいと思います。

事務局 現在、学校連携司書は4名いますが、4名で市内の小中学校を巡回し、小学校では週2回しか行けないという状況ですので、できれば、小学校には、連携司書を1人づつ配置していく方向性を目指したいと思います。

委員 大人のおはなし会について、目の見えない方でも気軽に参加できるため、もっと広く周知してもいいのではないでしょうか。

事務局 口コミにより、広まっていくと良いと思います。

委員 福祉の家等にパンフレットをおくと、参加者が増えると思います。

事務局 現在のところ、パンフレットを作成していません。

委員 図書館で、CDの設置がなくなりましたが、どちらに収納されましたか。

事務局 カウンターの中に収納しています。

委員 ビデオは、ほとんど無くなりましたか。

事務局 ビデオと、カセットテープは無くしていく方向です。

委員 DVDを見ることが出来るテレビは、人気があるようですが、足りていますか。

事務局 足りてはいますが、現在、テレビは7台あり、そのうち2台はデジタルですが、その他はブラウン管のため、随時買換えをしていきたいと思っています。

委員 大人のおはなし会について、ターゲットをどの世代にしているのかを分かりやすくするといいと思います。また、大人の方でもあり、午前中だけではなく、夕方の読書会というのはいかがでしょうか。参加される年齢層はどのくらいですか。

事務局 参加される年齢層については、ほとんど高齢の方です。読む本は、芥川龍之介、山本周五郎や重松清といった作家の本で、子どもと一緒に楽しむというよりは、高齢の大人の方をターゲットにしています。

委員 とても発展性のある事業だと思うので、もっと参加してもらえるように、考えていただくといいのではないでしょうか。

事務局 始めたばかりの事業ですので、今後、ボランティアと検討しながら進めて行きたいと思います。

委員 市内や近隣市町には、素晴らしい能力を持った方々がいらっしゃるので、そういった方々を発掘してもらいたいと思います。

委員 中学生の職場体験ですが、長久手中学校の3名というのは、どのように決めていますか。

事務局 学校側で、生徒の希望を元にして人数を決めていますが、毎年どの学校においても2~3名です。

委員長 その他何かご意見等ありませんか。それでは、次に、資料3、4について説明をお願いします。

事務局 資料3、4 学校及び保育園の1月の給食献立です。保育園は7日から、学校給食は8日から始まります。行事食として、7日に保育園は七草がゆ、8日に学校はぜんざいを出します。最近の子どもは、あまりぜんざいを食べないようで、残りが多いですが、行事食として提供をしています。また、26日(火曜日)に、給食試食会を行います。試食会は1学期、2学期、3学期と行っており、今回が最後となります。28日(木曜日)には、生産者と給食を食べながらの会合を予定しています。また、給食の調理委託業務について、6日から募集しており、すでに3社ほど問い合わせがきています。保育園のアレルギー対策として、アレルギー専用の食器を1月から使用しています。見た目ですぐ分かるように色を変え、普通食は白、アレルギー食はピンクになっています。説明は以上です。

委員長 資料3及び4について、何か、ご意見ご質問はありますか。

委員 アレルギー専用の器について、保育園だけ導入されたのはなぜですか。

事務局 保育園は、毎年約1100食程度とあまり増加はありませんが、小中学校については、毎年約200食づつ増えており、さらにアレルギー用の食器を増やすとなると、現状では、配送用のコンテナに収まらないためです。

委員 防ぎようのない事故というものもありますが、防げる事故については、防がなければならないため、何か良い方法を考える必要があります。アレルギー対応については、これから増えていく傾向であり、何らかの対策をしなくてはなりません。

事務局 学校現場では、アレルギー対応について、確認方法や配食方法の見直しを行っており、その中で適した方法を模索しています。

委員 アレルギー対応については、命に関わることであるため、優先順位が高いことだと思います。今出来ることで、アレルギー事故を防ぐ方法を考える必要があると思います。

委員長 その他、ご意見等はありませんか。それでは、次に、資料5について説明をお願いします。

事務局 資料5 生涯学習課の12月の報告事項です。1生涯学習係から、(1)12月9日(水曜日)に第1回長久手古戦場野外活動施設運営委員会を開催しました。(2)15日(火曜日)に第4回長久手市社会教育委員会を開催しました。(3)16日(水曜日)に古戦場公園再整備基本計画第2回ワークショップを開催しました。この中で、施設の配置計画など多くのご意見をいただいています。また、ガイダンス施設やリニモテラスの機能調整や一体運営を考えてはどうかという意見もいただいています。(4)25日(金曜日)に平成28年長久手古戦場桜まつり第2回実行委員会を行いました。次に、2スポーツ係から、(2)5日(土曜日)に第10回愛知県市町村対抗駅伝競走大会を開催しました。市の部において、38市中29位という成績でした。タイムは1時間42分9秒で完走しています。(3)12日(土曜日)に愛日地区スポーツ推進委員連絡協議会表彰式・研修会があり、スポーツ推進委員を15年務めた方が1名、5年の方が2名、表彰を受けられました。(4)13日(日曜日)に歩けあるけ運動を西小校区共生ステーションにて40人の参加で実施しました。3平成こども塾のプログラム及び学校連携事業については、資料のとおりです。1月以降の主な事業等について、(1)18日(月曜日)に古戦場公園再整備基本計画策定第3回市民ワークショップを予定しています。次に事業について、(1)9日(土曜日)に小和田哲夫氏の講演会を文化の家で開催します。テーマは「小牧・長久手の戦い-秀吉・家康の戦略と戦術を追う」で、整理券は年内中に全て配付を終了しました。(2)11日(月・祝)10時30分から、平成28年長久手市成人式を成人の日に行います。新成人には、徳田真侑さんがみえるため、ヴァイオリン演奏をお願いしています。(4)17日(日曜日)に新春ふれあいマラソン大会をモリコロパークで行います。マラソンの事前申し込みは約700人で、当日は、ジョギング大会もあり、昨年は合計1,150人位の参加がありましたので、今年も同じくらいの参加人数があるのではと考えています。次に(5)第2次長久手平成こども塾マスタープランのパブリックコメントを予定しています。1月8日から2月6日までの30日間、広く意見を募集したいと思っています。先回の教育委員会において、杁ケ池体育館等の施設の倍率とキャンセル状況について質問がありましたので報告します。杁ケ池テニスコートとその他のテニスコート、野球場、体育館、小学校の運動場、小中学校の体育館の状況を一覧にしています。倍率としては、杁ケ池のテニスコートでは、4月から12月の平均は9.93倍、市民テニスコートについては11.09倍となっています。小学校の運動場は1倍であり、これは、市が洞小学校の運動場のみの予約ですが、申し込めば使えるという状況です。また、各施設のキャンセルについては、天候と自己都合があります。キャンセル後については、先着順の申し込みにより利用できる枠にすぐ組み替えており、なるべく多くの方に利用していただけるように心がけています。説明は以上です。

委員 使用する当日にキャンセルをする場合や、キャンセルもせずに、実際は使わなかった場合があります。その場合は、その枠は空いているにも関わらず、使用したくても使用できない状況になります。こういう場合は、どうしたら良いのかを考える必要があると思います。また、利用者の中には、施設の整備や器具の管理を、しっかりやる人とやらない人がいますので、しっかりと備品管理等をする必要があると思います。施設には、どこに、何が、いくつあるのか、と表示をし、備品の数などをチェックする表を作って、利用者に記入してもらうことが必要です。そうすると、備品や施設が、どの時点で壊れたのかが、すぐ分かります。そして、管理する側は、現場に時々見に行って点検する必要があります。

事務局 体育館の職員により、現場を確認し、施設管理は行っていますが、実際に利用をしている状況の確認まではしていません。

委員 今月中に、職員は現場に行き、実際の利用の状況を把握してください。

事務局 承知しました。

委員 施設の利用料やキャンセル料の基準はありますか。

事務局 ホームページに施設利用の料金表を掲載しています。キャンセル料については、利用料を返還するのではなく、利用前のキャンセルであれば、他の日に振り替えてもらいます。キャンセルをせず、当日利用しないという件については、利用料の返金は行いません。  施設の利用キャンセルの件数を減らす工夫と、施設の適切な管理に努めていきます。

委員 市民テニスコートを使用した際に、コートの使用方法や片づけ方が分からず、隣のコートを使用していた方に教えていただきました。借りる際に、何か分かるものがあると良いと思います。

事務局 利用にあたって、分かりやすく説明したものということですね。

委員 例えば、体育館を吹奏楽の練習などで使用することはできますか。

事務局 本来の目的はスポーツ施設なので、楽器の使用はお受けしていません。

委員 空いているのであれば、受け入れる検討をしていただけたらと思います。

事務局 26年度アリーナの利用率は95%のため、難しいと思います。今後、スポーツターミナルの事業展開もありますので、そういった利用についても検討はしていきますが、現状では難しいです。

委員長 その他ご意見等はありませんか。では、次に、資料6文化の家から説明をお願いします。

事務局 資料6 文化の家12月の事業報告です。3「アートデリバリー下山児童館」は創造スタッフによる出張コンサートで、児童館で行いました。5「カルテットの魅力は一生モノ!」は、61名の参加がありました。6「フレンズ企画 クリスマスコンサート」については、ボランティアスタッフである文化の家フレンズの企画運営によるコンサートで、満席となりました。7「JAZZ IN THE ROOM」は風のホールで行い、171名の参加がありました。8「創造スタッフ・クリスマスアドベンチャー」は2公演行い、合計334名の参加がありました。9「長久手フィルハーモニー管弦楽団定期演奏会」について、今回は合唱付きの演奏会で、チケットは完売しましたが、入場率は88%となっています。10「ふくしであーと」は、創造スタッフにより、西小学校で学童保育児を対象に行いました。11「海のサーカス×SET 杏仁豆腐のココロ」は、クリスマスの物語をクリスマスに行うという演劇公演で、188名の参加がありました。12「ガレリアコンサート」は、徳田真侑さんによるヴァイオリンコンサートを行いました。大変多くの来場があり、210名の参加がありました。13「長久手演劇クラブ発表公演」について、演劇講座を半年間行い、その受講生による発表会となります。舞踊室で行い、64名の参加がありました。今後の日程として、絵画コンクールの作品展を13日~17日まで行います。また、6吹奏楽フェスティバルについて、1月24日に市内の中高大生による定期演奏会が行われる予定です。次に、平成25年度から行っている文化の家市民参画プロジェクトについて、テーマに沿って、毎年ワーキンググループによる話し合いを行っています。昨年度は大規模改修について、今年度は指定管理者制度についての話し合いを行う予定です。計3回程度の実施を予定しており、進行役を愛知県芸術文化センターの部長代理にお願いしています。また、尾張旭市文化会館館長、碧南市芸術文化センター館長をお招きし、実際に指定管理を受けている側の生の声をお聞きしたいと思っています。室内楽シリーズや演劇のそれぞれの収支やアンケートの一部抜粋については、資料のとおりです。説明は以上です。

委員長 資料6について、何かご意見ご質問等がありましたらお願いします。

委員 収支率について、支出に委託費が含まれているのであれば、室内で聴こう!シリーズの事業の場合、収支率が合わないのではないでしょうか。

事務局 この事業は、4回シリーズの通し券の販売があるため、通し券の換算を含めるとこのような数字になっています。

委員 『JAZZ IN THE ROOM』については、入場率が低いですね。

事務局 この室内楽シリーズは、通常、音楽室など、小規模な部屋で60名程度の定員としていますが、今回は、人気のあるミュージシャンの演奏であることから、風のホールで公演を行ったため、入場率が低くなっています。

委員 ここ数年、JAZZの公演を行っていますが、今後の傾向として、増加が見込まれますか。

事務局 そうでもないですが、来月に予定している佐藤允彦さんのコンサートについては、非常に売れ行きが好調です。全国的に有名な方の公演は、多くの入場者が見込まれます。

委員 来年度にむけて、事業全体を見て、精査しながら計画をしていく必要があると思います。開館してからこれまで、同じ事を、同じ方法で行っているので、あまり変化がありません。事業の1つ1つをよく見て、縮小や拡大を含めて、今後どのように行っていくかを考えながら、事業計画について検討してもらいたいと思います。今後の改修を控え、多額の金額を必要としますし、せっかくの施設ですので、さらにもっと活用する方法を考えていただきたいと思います。文化の家の建設時の理念は、「市民の家となってほしい」であり、親しみやすい施設であってほしいと思います。また、「きらめく 文化の発信拠点」として、文化の家に年1回も行かない人に、足を向かせるような企画をしていただきたいと思います。

委員 文化の家市民参画プロジェクトで、「指定管理者制度について」をとりあげていますが、これは初めての試みですか。また、ファシリテーターやコメンテーターの方の施設は、すでに指定管理を行っているのでしょうか。

事務局 文化の家市民プロジェクトについては、平成25年から市民とともに話し合いを行っており、その中で出たテーマを、1つずつ市民とともに議論しています。昨年度は大規模改修について、今年度は指定管理者制度についてをテーマとしています。また、愛知県芸術文化センターは一部財団による指定管理者、尾張旭市と碧南市の施設については、民間による指定管理者となっています。

委員 尾張旭市や碧南市は指定管理者制度を導入して、何年になりますか。

事務局 碧南市はまだ2年目です。尾張旭市は8年だと思います。この制度自体が、始まって11年程度です。

委員 館長は市役所からの出向の方ですか。

事務局 いえ、民間の方です。

委員 指定管理者制度は難しいもので、請け負った業者にとっても、数年ごとの更新のたびに入札があるため、落札することに必死になり、夢を描けなくなります。効率は良くなりますが、夢を追うことができなくなり、施設として器が狭くなるというのが1つの欠点だと言えます。

事務局 指定管理者が替わったために、大勢の職員が解雇されるということもあります。

委員 指定管理を落札しても、契約額の範囲でしか人件費を支払えないため、昇給させていくのが難しく、アルバイト等の雇用となり、サービスの質が低下するということがあります。メリットもたくさんありますが、デメリットについても知っていなければならないと思います。

委員長 その他何かありませんか。次に、資料7 教育総務課の説明をお願いします。

事務局 資料7 来年度に向けての取り組みの柱についてです。まず、今年度の振り返りとして、(1)Nテストについて、2月を中心に各学校で実施します。今回は西小学校で集約のうえ作成し、それを各学校において、各学校にあうよう問題を変更して実施します。Nテストの目的は、基本的な学習により、学習習慣の定着をねらうということです。漢字と計算という、応用的なものではなく基礎的なものを取り込み、反復学習により、成果を出すという取り組みです。(2)N巡回について、主に各学校の教員の資質向上のための巡回です。指導員は、授業を見て、教員の良い点を認めながら助言をし、力をつけさせるという取り組みです。常勤の教員のみならず、講師も含めて指導します。今後、大量退職の時代を迎えるため、主に、初任者や若年層の教員を対象に、指導を行っています。その他に、不登校の児童生徒本人や保護者の相談や声かけを行いました。(3)地域に開いた生徒指導について、主に中学校区で行う生徒指導推進連絡協議会では、学校からの報告だけではなく、地域の方からの意見を取り入れながら話し合いを行っています。今の課題は、挨拶で、先日も地域の方から、なかなか挨拶ができないというご意見をいただきました。学校は、池田小事件後、門を閉ざしてきましたが、最近はもっとオープンに、様々な場面において、地域の方のご協力をいただくことを考えていく必要があると思っています。事件以来、子どもに対しては、知らない人に声をかけられても対応しないようにという指導をしてきましたので、今後、地域の方にどのように学校に入っていただくかを考えていきます。(5)市長とのふれあいについて、今年は、主に3つの中学校で市長と語る会を行いました。小学校については、給食を一緒に食べる会で、こども達の提案を聞いていただいたり、市長からも提案していただいたりと、交流の時間をもちました。来年度についても、方法を変えて、継続したいと思っています。(6)教育相談について、毎回、教育相談で把握したいじめ等に、どの様に対応したかという報告を学期ごとにもらっていますので、引き続き行っていきます。(7)研修について、現職教育協議会を中心にして、教員の資質向上のための研修を、主に夏季に行っています。それ以外に4、5年目の教員については、様々な立場の先生が授業をみながらの指導助言をします。初任者研修については、たいようの杜での福祉の体験や、道徳や総合学習についての研修を行っています。また、初任者や市外からの転任者対象に、適応指導教室や平成こども塾などの市の施設を見学をする市内巡りを行っています。学校では、保護者やこどもの心の悩みを聞く相談員の配置をしていますが、来年度からスクールソーシャルワーカー的な対応の配置についても考えています。また、今年度から実施しているQ&Uテストについては、学級についての健全度調査で、生徒指導の資料としており、来年度も実施します。校内現職教育について、年度当初に、各学校において取り組んでいく目標をたて、授業研究や研修を行うものです。(8)保護者との懇談について、様々な立場の者が、できるだけ寄り添えるような懇談をしていきたいと思っています。これは、市教委から学校へ出向く、または指導員を派遣する、スクールソーシャルワーカーの様な人材を派遣するということを行っています。次に、1研修(1)セルフディフェンスについて、自分自身で自分の身を守るということを指導していきたいと思っています。2節約について、毎年、教育委員が各学校を回り、助言をいただいていますが、物を大事に、有効に使うというコスト意識についての指導を行います。3無言清掃について、教育委員の視察において見学し、これをどの様に還元していくかを考えていきます。4自己点検表について、自らの状況を振り返るために活用していきます。それぞれ自分自身で点検をし、各学校で集約してもらう形で行います。

事務局 補足します。資料7については、各校長先生あてに、反省などを書いてもらい、2月10日に提出するよう指示をしています。N巡回のCについては、養護教諭の立場で各校をフォローしているということです。(5)市長とのふれあいについては、中学校は1学期にありましたが、給食でのふれあいは3学期に実施予定です。どういった内容にしていくか、先生方に検討してもらっています。自己点検表についても、内容について検討していただいています。

委員 自己点検表は、もう少し詳細にした方が良いのではないでしょうか。

事務局 その内容については、各校で意見を出してもらうよう、現在投げかけているところです。

委員 内容は詳細なものの方が良いと思います。現場では、点検をするために、チェックをつけるのが簡単な方がいいと思いますが、必要なものは、教育委員会として指示すべきだと思います。不祥事を無くすために、項目を増やすなど検討する必要があります。

 また、若い教員が、社会について知らないことが不安だと言う声も聞きます。現職教育の中で、体験談等を聞かせることも必要だと思います。また、Q&Uについても、分析の方法等、しっかりと説明し、教員が理解したうえで、活用できるようにする必要があると思います。

委員 自己点検表についてですが、今の世代の方達は、詳細に教える方が良いと思います。現職教育の初任者研修から、細かくチェックする方法を指導すると、違和感なく取り組めるのではないでしょうか。

事務局 慣れから来る不祥事もあるので、初任者だけでなく、教員全体で取り組んでいくよう検討していきます。

委員 スクールソーシャルワーカーは何名いますか。

事務局 今はいません。

委員 心の相談員は何名いますか。

事務局 心の相談員は各中学校に2名ずつ配置しています。5日間のうち、1日は県のスクールカウンセラーがいます。スクールカウンセラーのいない4日間をその2名の方で受け持ってもらっています。その他に、市では、心のアドバイザーに、主に保護者の相談にのっていただいています。常に予約はいっぱいの状況です。

委員 今後、相談をする人は増えると思いますが、対応できるのでしょうか。

事務局 スクールカウンセラーや心の相談員の他に、今後は、スクールソーシャルワーク的な相談員が求められているため、現在、学校教育指導員に勉強をしてもらい、そういった相談に対応できるようにしていく予定です。

委員 若い相談員さんでは、保護者が相談するのはなかなか難しいのではないですか。

事務局 中学校などでは、生徒と相談員の歳が近く、生徒にとっては相談しやすいということもあります。

委員 相談を受ける人は、その人間性がとても重要で、人数が多ければいいというものでもないと思います。

事務局 子ども達が、自分たちでしっかりと対応できるような力を、私たち大人や、地域が培っていけるような教育にしていかなければならないと思います。

委員長 その他ご意見がなければ、公開部分の教育委員会を終了します。

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