(平成29年12月12日開催)平成29年度第2回長久手市文化の家運営委員会

更新日:2021年04月12日

会議詳細

開催日時

平成29年12月12日(火曜日)午後6時から午後8時まで

開催場所

長久手市文化の家 展示室

出席者氏名(敬称略)

安藤隆之、佐藤直樹、鈴木香代子、須田千賀子、都築徳紀、福本泰之、山田純
事務局
加藤正純部長、籾山勝人事務局長、布川一重主幹、生田創事務局長補佐兼事業係長、白木敏雄管理係長、水谷一義専門員、齋藤あい主事

欠席者氏名(敬称略)

青山恵、浅野芳夫、加藤裕美、木本直子

審議の概要

  1. 文化マスタープラン中間素案について
  2. 平成29年度10月までの管理運営及び事業報告について
  3. 平成30年度事業計画(案)について
  4. その他

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

1人

問合先

長久手市文化の家 0561-61-3411

会議録

あいさつ

文化の家事務局長

議題

1 文化マスタープラン中間素案について

事務局 資料に基づいて説明。

委員 文化の家が20年経って、当初の文化マスタープランの計画の達成度はどれくらいか。人口5万人の同様の施設で比較すると、120点をつけたい内容である。批判するような内容はほとんどない。第1次文化マスタープランを作成した立場からみて、当初は基本的なことは押さえてあるが、10年経った段階で欠けていたもの、たとえば子ども向けの内容を第2次文化マスタープランで追加した。

 今回のマスタープランの素案で1次と2次で違うところは、1次と2次では今後10年間の工程表を作成した。全国的に多くの文化会館は、初年度の予算は多くて、2年、3年経つにつれて予算が減っていく。文化行政関係側から見ると、文化行政は10年間やらないと結果が出ない。3年間では意味がない、10年間続けることが大事である。予算が担保できるように、工程表を作成して側面からサポートした。自治体は単年度予算である。今年度の予算が次年度も同様に予算が付くとは限らず、次年度で予算が削減されることはあるので、予算を担保したかった。

 また、住民参加はあるが、それがどういう形かを具体的に想像して具体的なプランを作成した。しかし、それは必ずしもうまくいかなかった。たとえば、合唱団とダンスと演劇、それぞれの分野に一つずつアマチュアの集団を作って、それを総合的にやって、数年後にはミュージカルになる。それは、ちょっと結ばなかった。しかし、別に結ばなくてもかまわない。具体的なイメージを工程表に書いて示すことがマスタープランである。問題は、実際に実施するのか、予算の裏付けをするのか、その目標を決めたときに実行できるプロセスはあるのか。市民検討会議検討報告書にもあげてあるとおり、市民が単独で事業を実施することは限界がある。限界があることは最初から分かっている。だから、指導者をつけた合唱団を作る。指導者と予算をつけた演出家に頼んで、劇団を育ててもらう。それが工程表である。どれくらいの最小限の予算を何年間続けていくか書かれているものが工程表である。10年間はそれをサポートしていく。10年経って、自分で歩いていけるようになれば理想的ですが、という感じで書いている。自分で歩けるようになかなかなりませんでした。フレンズは順調に育ちました。合唱団と劇団は行政側のサポートがないと、なかなか立ちゆかない。

 これは、すばらしい文化マスタープランになると思いますけど、工程表を作っていただきたい。この第3次の文化マスタープランのゴールはどこにあるのか。それをはっきり書くと、予算がどれくらいかかるか分かる。工程表があると、予算的なの裏付けがある。工程表には制度設計が入る。

 工程表の制度を作ったけれど、一つ重要な設計を具体的にできなかったことは、住民参加プランの10年が終わった段階で、2次の10年でどうしようかということが書かれなかった。3次の10年について書くかどうかは、世話人で具体的な方法を検討していただかないといけない。そのときに、最初のマスタープランを作ったときには、関係者は全国の施設を見学に行っている。それをやらないといけない。ほかの自治体で、長久手市より進んだ事例をつくり出しているところがある。内部のアンケートも重要であるが、全国的な新しい動きを知っておかないといけない。それを怠ると、結局だんだん遅れてしまう。

 この文化マスタープランは、20年前は全国最前線であった。それを実証し証明しました。20年経って、全国最前線でなくなった。足りないものはなにか。世話人や住民のみなさんがそれを本当にやるのかどうか、やれないならば、工程表をつくらないといけない。

委員 文化の家にアクションプランを提案した。

 また、マスタープランを5年くらいで見直ししてほしい。また、どこかでマスタープランの検証も必要である。

委員 10年計画をやって、途中で修正が効かないと走ってしまう。5年のところで見直しを入れる。問題は誰が見直すか。そこは考えないといけない。いまは、内部的に行っている。最近の傾向は外部委員を入れること。距離を置いてみられる人でないと、それは意味がない。今は、そのような制度にはなっていない。

委員 今回、市民検討会議を傍聴して、構成が市民、事務局、コンサル業者、アドバイザー、世話人。多層の構成をやっていて、非常に面白い。市民主体といっても、限界があり、アドバイザーやコンサル業者が市民にない知識や広い情報、視野、整合性欠けるところを補完している。

委員長 工程表や見直しについて意見があるか。

事務局 現素案の段階では、工程表は縛られるところもあり考えていませんでしたが、検討させていただく。

委員長 大変重要なことだと思う。

事務局 委員からご指摘のあった工程表は、第2次文化マスタープランの中の文化の家総合計画の中の今後10年間の8つの柱の事業の事細かなプロセスのことだと思うが、工程表についての議論も出ました。ただ、今は文化の家の総合計画と市の文化振興施策をできるだけ一体化させて、ブラッシュアップしていく議論の中で、文化の家の事細かな事業の工程表は、今のところ作成する予定はありません。それは、検証の中で先ほど説明があったように、メリット、デメリットの議論はあった。例えば、オペラ声楽コンクールが、今は終わっている。地域演劇祭は劇王に変わっている。検証がされていないことや、住民参画会議は実現していないなかで、フレキシブルな対応がとりにくい意味と、もう一つは、工程表の中にも書かれていない事業がたくさん発生している。そのなかで、工程表をどうするかという議論はあったが、文化の家の総合計画が、全体の文化マスタープランの中に分割される中で、このような形については、今回は考えていません。ただし、委員が言ったように、文化の家を核にして、市全体の文化振興プランに関わりにするためには、言うことは簡単ですが、具体的に10年後の長久手市の文化振興施策がどこまで努力していくかという目標が必要になると思う。それに関しては、中間素案の段階ですが、第3次マスタープランの中に、ここまで細かくではないですが、大まかな行程にするのか、若しくは文言の中で目標を書き込むかということを検討させていただく。

委員長 第1次、第2次は文化の家のプランであったが、第3次は市のプランになる。

事務局 今日、欠席の委員の意見は、文化マスタープランはしっかりしたものであるが、読みづらく、ワクワクドキドキ感がない。長久手市がよいことをやっているのであれば、市民が読んで、その内容がわかるような作り込みをした方がよいのではないかと。それを文化マスタープランの中で記載するか、概要版でワクワクドキドキ感を記載するか検討していく。

 別の委員からは、長久手の今後先のアクションプランを、例えばアウトリーチならこのようにしたらどうかなど、いろいろな提案をいただいている。

事務局 見直しについては、行政評価という仕組みしかありません。

行政評価は計画自体を評価するのではなくて、まずは自ら事務事業を評価して、さらに行政改革推進委員会に提案させていただいて外部評価を受ける。計画自体の評価は、担当課が改定を迎えた段階で計画を総括する。文化マスタープランについて、外部から評価をいただく仕組みはない。

委員 今回の文化マスタープランは、市全体の文化行政として位置づける。文化の家、図書館、生涯学習課等の文化施設を文化マスタープランで包括する。これらの文化施設の計画とのかみ合わせはどうするか。

事務局  それぞれの部署がそれぞれの個別の計画は持っている。文化という概念は広いから、文化マスタープランにどれだけ入れ込むかということだが、長久手市の文化・芸術に関する中心的な部署は文化の家である。長久手の文化ということをとらえて、市全体のマスタープランという位置づけにさせていただいた。図書館、生涯学習課等は、個別の計画がすでにあるため、どこまで記述するかという問題であって、そこまでの内容は文化マスタープランに記載しない。

委員 市が総合計画を作って、その中の一つで文化の家が中心になったものが文化マスタープランというのが本来の流れであるが、今回は、文化の家が第3次マスタープランを作ることとセットで、市が総合計画を作っている。プロセスは逆ではないかと思っているが、大きなプランを作らないといけない。それに整合性のある文化の家を中心とした文化マスタープランを作らないといけない。文化の家と図書館は文化施設であるが、図書館は教育委員会で、文化の家は市長部局である。これらとどうやって一緒にやっていくかを示して頂けるとよい。

事務局  文化芸術基本法の中には、社会包摂という言葉が象徴的であるように、文化が持つ多様性を教育や福祉やまちづくり、観光に波及するべきである。それは、市民検討会議や運営委員の中からも意見があった。第2次マスタープランにうたっている、たとえば、まちづくりと文化という大きなカテゴリーで、景観、都市計画的なところまで文化マスタープランでは言及している。

 いま、まさに市としては、いろいろな計画が途上の段階であって、総合計画が第5次から第6次に改定中であるなかで、文化的なアプローチをどのように他分野と連携していくかが課題になっている。一つは、他分野との連携に関しては、行政内部の関係部署との連絡会議を2回行い、お互いの計画の内容、意見交換をしている。もう一つは、文化という大きなカテゴリーの中で教育委員会が所掌する図書館や学校教育や文化の家や平成こども塾といった生涯学習的な部分との連携についても意見があった。

 ただ、文化の家は、市の文化振興セクションであると同時に、会館の名称でもある。文化の家は自主事業、貸館事業も含めた中で、館としての事業については十分な実績はあるが、市の文化振興課としての位置づけに関しては、少し脆弱な部分もあるので、ここは第3次文化マスタープランの中で大きな一つの争点になると思う。

 文化の家が今まで培ってきたノウハウや関係を外に広げることによって、文化からのアプローチ、さらにまちづくり、福祉、教育からのアプローチ、お互いに連携すれば、下地が決まってくる。梶田先生からはなかなか連携は難しいので、連携というよりは融合という観点でどうですかというアドバイスをいただいている。他部署との連携が第3次文化マスタープランではテーマになっている。

委員長 今までの議論の中で、文化マスタープラン市民検討会議の代表者の方、意見はあるか。

市民検討会議代表者 文化の家が文化振興課の役割を担うための運営の有り様は少し改善することがあると思う。また、対外的に館長は他課との連携で非常に大きな役割を担うと思う。

委員長 これからも検討会議はあるか。

事務局  ある。

委員 他部署との連携の話で、二つ意見があって、市長部局で全体の方針を示していただかないといけない。方針が示されれば、あとは実行するだけ。どうやって実行するかは話し合って決めればよい。

 もう一つは、会館はいろいろな課題があって、会館の職員はますます忙しくなることは、目に見えている。案は大胆に住民参加を実現したらどうか。文化事業は住民にとってより身近なものになってくる。

いずれ、人口が減少し、予算は減る、それを考えたときにどういう方向がよいか。非常に大きな転換点で、全国で至るところで同じ問題が起きてくる。先進的な事例を集めて、検討したらどうか。

委員 以前、市民が提案して映画まつりを実施して成功したが、結局、文化の家が疲れて、第2回目たぶんできない。120%文化の家がやっていただいた。

 市民パワーをいかに使うかが大事である。今後、10年の変化は大きい。たまたま、長久手は人口増加しているけど、今後のことをいろいろ考えていかないといけない。創造スタッフのように、市民に参画して仕事を割り当てないといけない。それをどうするかが課題である。どこが担うか、話し合いが必要である。

委員 長久手市はワーテルロー市と姉妹提携している。そこの文化の担当部署の人の給料は1/3。その人は公認会計士等いろいろの仕事をしていて、その傍らで文化の仕事をやっている。それでもその人は不満ない。自分の故郷のために働くことは自分の喜びであると言っていた。

 人口が減って、収入が減って、だけど課題が多い。という、一つの答えはそこにある。市民も一緒になって仕事をしている。それを考えるべき段階に来ている。もし、今それを文化の家がやることができれば、日本の最前線になる。

委員 受付が今の場所に移ったことはとてもよかったと思うが、職員の席が、固定されず、文化の家に行くたびに違う席にいるので、在席をしづらくなった、という意見がフレンズの役員会であった。

委員 前回の運営委員会で、ある委員からもっと長久手市にアプローチしたいと力強い意見をいただいた。長久手市は大学の存在に恵まれている。その力をお互いに活用する方法をプランに明記して、実行できるようにしたらどうか。

委員 長久手市文化芸術アンケートの調査結果を見て、愛知県立芸術大学との連携の意見で、愛知県立芸術大学が長久手市内にあるにもかかわらず、関わりや、その存在が地域に活用されていないと書いてある。市民はせっかく期待していただいている。大学の一つの意義として、地域に貢献していかないといけない。日本では公立系芸術大学は希少価値があり、そこに長久手がある。

 さて、文化の家で、ミュージアムショップはできないか?先回、県立芸大のオペラの公演時に、たとえばオペラグッズの販売があり、また、普段来たときでも、文化の家キーホルダーなどがあれば行こうかな。という、ちょっとした楽しみにならないか。グッズを造れば、来館者の思い出になり、もう一回文化の家に足を運ぼうということもあると思う。文化の家のブランド化について、デザイン・芸術大学の視点からお手伝いしたい。

事務局 文化マスタープランの今後のスケジュールについて、資料に基づいて説明。

委員 愛知県立芸術大学が長久手にある。こどもへ芸術・文化・芸能を伝え、そのこどもが大人になって、またこどもに伝えていくことが希望です。

委員長 議題1について終わります。

2 平成29年度10月までの管理運営及び事業報告について

事務局 資料に基づいて説明。

委員長 タンブッコの事業で、曲目解説執筆料10,000円とは何か。

事務局 県立芸大の大学院生がやりたいということだったので、お願いした。

委員 公演のアンケートをみると、長久手市外の方が市内の方より多い。文化の家は長久手市だけではなくて、周辺の文化に貢献しているということである。

委員 周辺市町からも評価されていいと思う。

委員 過去に、市民優先でホールを借りたい。というはなしがあって、市民が集まってワーキンググループを開いたことがあった。そのときに、文化に境界はないので、長久手の人が尾張旭の会館を利用することもある。長久手市に税金払っているから、文化の家を優先して使うということは、文化になじまない。ということをきいて非常によい方向であると思う。

委員 なぜ、長久手市民が優先してもらえないか。

委員 それは貸館の話ですよね。

委員 会館の知名度が上がり、近隣で集客力の高い会館はないと思う。文化の家で借りれないから、尾張旭など近隣で借りる。他市町の会館を利用するとき、なぜ文化の家があるのに利用するのか、といつも言われる。実際に何度も経験していると、なにか優先順位があるとよいと思う。

委員 土曜、日曜に借りたい、平日に借りないという問題が一つある。格安の施設を作ったらよいと前から言っている。その施設は、住民の自主的な管理に任せる。文化の家のような施設はつくれない。もっと簡易な施設でよい。新しく造るなり、既存のものを改修するなりして、住民主体の空間を確保して解決すればよい。

委員 長久手市で、公共施設等総合管理計画について、今後の施設のあり方や有効活用の見直しをしています。文化の家だけでは限界がある。

3 平成30年度事業計画(案)について

事務局 資料に基づいて説明。

委員から意見なし。

4 その他

館長募集について

事務局 説明。

委員 長久手市民から募集することか。

事務局 市内在住、在勤、在学を対象にする。

事務局 任期は1年。再任は妨げません。継続することはできる。

委員 審査はどうのようにするか。

事務局 審査に関しては、募集要項をHPに載せて、選考委員会を作って、論文を出したり、面接をやったりする中で最終的に選考させていただく。選考委員は市役所の職員とできれば外部の委員で構成する予定。

委員 任期が1年は手を上げにくい。

事務局 単年度予算だからという意味です。非常勤嘱託員で、前川上館長と同じである。

委員長 では、これでお時間になりましたので終わりたいと思います。ありがとうございました。

会議資料

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くらし文化部 生涯学習課 施設係
〒480-1166 愛知県長久手市野田農201番地

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