うちの子って?
「他の子と何だか少し違うような…。」
「育児書通りにいかなくて育てづらい?」
「発達が遅いんじゃないかしら?」
また、
「保育園や幼稚園の先生に、この子の特性を理解してもらえるかしら?」
といった心配がありましたら、子ども家庭課療育支援係(こどもの発達相談室)へご相談ください。
発達障がいって何だろう?
発達障がいとは?…
発達障がいは、広汎性発達障がい(自閉症など)、注意欠陥多動性障害など、脳機能の発達に関係する障がいです。発達障がいのある子どもは、他人との関係づくりやコミュニケーションなどがとても苦手ですが、優れた能力が発揮されている場合もあり、周りから見て、アンバランスな様子が理解されにくい障がいです。発達障がいの人たちが個々の能力を活かし、社会の中で自立していくためには、個々の認知特性を補うような支援、環境調整を行うことが必要です。そして、発達障がいに対する私たち一人ひとりの理解が必要です。
発達障がいを理解する
発達障がいは、脳機能の発達が関係する生まれつきの障がいです。発達障がいのある人は、コミュニケーションや対人関係をつくるのが苦手です。また、その行動や態度は「自分勝手」、「変わった人」と誤解され、敬遠されることも少なくありません。よく、本人の怠慢やしつけの問題、育った環境が原因と考えられがちですが、これらが原因ではありません。このような背景を理解すれば、周囲の人の接し方も変わってくるのではないでしょうか?
ここでは、発達障がいのある人を理解するために、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障がい、学習障がい、注意欠陥多動性障がいなど、主な発達障がいの特徴を紹介します。なお、発達障がいは、複数の障がいが重なって表れることもありますし、障がいの程度や年齢(発達段階)、生活環境などによっても症状は異なってきます。発達障がいは多様であることをご理解ください。
代表的な発達障がいについて
広汎性発達障がい
コミュニケーション能力や社会性に関連する領域に関係する発達障がいの総称です。自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット症候群なども含まれますが、特定不能の広汎性発達障がいを含みます。
自閉症
自閉症は、「言葉の発達の遅れ」、「コミュニケーションの障がい」、「対人関係・社会性の障がい」、「パターン化した行動、こだわり」などの特徴を持つ障がいで、3歳までには何らかの症状が見られます。また、自閉症の人々の半数以上は知的障がいを伴いますが、知能に遅れがない高機能自閉症の人もいます。最近では、症状が軽くても自閉症と同質の障がいがある場合、自閉症スペクトラムと呼ばれることがあります。
アスペルガー症候群
アスペルガー症候群は広い意味での「自閉症」に含まれる一つのタイプで、「コミュニケーションの障がい」、「対人関係・社会性の障がい」、「パターン化した行動、興味、関心のかたより」があります。自閉症のように、幼児期に言葉の発達の遅れがないため、障がいがあることが分かりにくいのですが、成長とともに不器用さがはっきりすることが特徴です。
注意欠陥多動性障がい(AD/HD)
注意欠陥多動性障がいは、「集中できない(不注意)」、「じっとしていられない(多動・多弁)」、「考えるよりも先に動く(衝動的な行動)」などを特徴とする発達障がいです。注意欠陥多動性障がいの特徴は、通常7歳以前に現れます。多動や不注意といった様子が目立つのは小・中学生ごろですが、思春期以降はこういった症状が目立たなくなるともいわれています。
学習障がい(LD)
学習障がいとは、全般的な知的発達の遅れはないのに、聞く、話す、書く、計算する、推論するなどの特定の能力を学んだり、行ったりすることに著しい困難を示す様々な状態をいいます。
発達障がいに気づく
社会で生きていくためには、社会性やコミュニケーションが必要となります。発達障がいのある子どもはそれが苦手なため、幼稚園や小学校などの集団に入ると、さまざまな問題や困難に直面することがあります。障がいが理解され、適切なサポートがないと、学校に行くことがストレスとなり、不登校や引きこもりなどの二次障がいにつながる場合もあります。
発達障がいのある子どもが、社会に適応する能力を身につけながら、自分らしく成長できるようにするためには、発達障がいに早く気づき、適切な療育(注釈)につながることが重要です。ここでは、発達障がいに気づくためのポイントを紹介します。
(注釈)療育…医療や訓練、教育、福祉などを通じて、障がいがあっても社会的に適応し、自立できるように育成することをいいます。
発達障がいに気づくためのポイント
人との関わりかた |
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コミュニケーション |
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イマジネーション・想像性 |
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注意・集中 |
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感覚 |
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運動 |
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学習 |
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情緒・感情 |
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発達障がいに配慮する
発達障がいがあるといっても、障がいの種類や程度は人によっても違いますし、年齢や性格などによっても一人ひとり、現れ方は違います。生活の中で困難なこと、苦手なことも一人ひとり違います。そのため一人ひとりの特徴に応じて配慮したり、支援したりしていくことが重要です。ここでは、家族や学校、職場など、身近な場所で、発達障がいのある人と接する場合はもちろん、それ以外の方にも、発達障がいがある人に配慮していただきたい基本的なポイントをご紹介します。
できたことをほめる/しからない
発達障がいのある人は、他の人が理解できることでも、うまくできないことがあります。本人ができていないことや失敗したことを責めたり、叱ったりすると、本人が「自分がだめだ」と落ち込んでしまったり、他の人や社会のせいにして批判的・反社会的行動傾向が強まったりしてしまいます。注意をする場合は、努力している点やうまく行っている点をほめたうえで、できなかったところは、どのようにすればもっと良くなるかを肯定的、具体的に伝えましょう。
視覚的な情報を提示して説明する
発達障がいのある人の中でも、自閉症などの広汎性発達障がいの特性を持っている人の多くは、言葉で言われるよりも、目で見て分かる情報が理解しやすいと言われています。その人が理解している言葉を使い、写真や絵などを添えて説明してあげると、理解しやすくなります。
説明や指示は短い文で、順を追って、具体的に
発達障がいの子ども(人)はあいまいな表現を理解するのが苦手です。言葉で説明するときは、短い文で、一つずつ順を追って、具体的にすることなどを配慮しましょう。話を理解しやすくなり、見通しも持てるようになります。
安心できる環境を整える
自閉症の人たちの中には、人混みや大きな音、光などの刺激を苦手とする人が多くいます。そのような刺激による不快感を大きくしないよう、安心できる環境をつくってあげましょう。
善意やルールをはっきりと教える
発達障がいのある人は、暗黙の了解や社会のルールが分からないことがあります。いけないことや迷惑なことははっきり教えましょう。注意したり、叱ったりするだけでは、どうしたらよいのか分からないので、具体的にどのようにしたらよいかを教えましょう。
温かく見守る
子どもが騒いだり、パニックを起こしたりしているとき、「なぜ親はしからないんだ」といら立つ場合があるかもしれません。しかし、発達障がいの子の中には、少しの時間待つことで無理に叱るよりも早く混乱から抜け出せることもあります。周囲の人にこうした知識があるだけで、本人も家族も楽になれます。
相談
発達障がいがある場合、早目に障がいに気づき、適切な療育につなげることで、社会に適応する能力を身につけ、様々な能力を伸ばしていくことができます。「うちの子は発達障がいなのだろうか」など、気になることがあるときは、子ども家庭課療育支援係(こどもの発達相談室)にご相談ください。各種関係機関と連携を図りながら、障がいの特性とライフステージに合わせた支援を提供します。
サポートブック「TUNAGU(つなぐ)」を作成しました!詳しくは下記リンクをご覧ください。
参考・引用:政府広報オンライン「発達障害って、なんだろう?」
相談窓口
子ども家庭課療育支援係(こどもの発達相談室)
- 月曜日~金曜日(祝日、年末年始は休み) 午前9時~午後5時
- 電話 0561-62-8812(相談専用電話)
- 詳細は、こどもの発達相談室のページをご覧ください。
長久手市障がい者基幹相談支援センター(長久手市福祉の家内)
詳細は、障がい者基幹相談支援センターのページをご覧ください。
この記事に関するお問い合わせ先
子ども部 子ども家庭課 療育支援係 こどもの発達相談室
〒480-1102 愛知県長久手市前熊前山173番地3
電話番号:0561-62-8811
ファックス:0561-62-8834
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更新日:2024年08月09日