(平成30年1月26日開催)第4回史跡長久手古戦場保存活用計画策定委員会

更新日:2021年02月01日

会議詳細

開催日時

平成30年1月26日(金曜日)午後3時から午後5時まで

開催場所

市役所会議室棟2階 会議室H

出席者氏名(敬称略)

(委員)
瀬口哲夫
丸山宏
山村亜希
水谷栄太郎
鈴木孝美
田中義和
高野晃二
淺井延鋭
川本寿
(オブザーバー)
浅野啓介
松本彩
(事務局)
くらし文化部長 加藤正純
生涯学習課長 若杉雅弥
同課主幹 山本一裕
同課生涯学習係長 森健一
同課同係主任 奥村修一

欠席者氏名(敬称略)

なし

審議の概要

史跡長久手古戦場保存活用計画について

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

0名

問合先

くらし文化部生涯学習課
電話0561-56-0627

会議録

 1.事務局説明について

  • 第3回検討会の意見、文化庁や県との協議を踏まえて修正したものです。
  • 本日配布した資料は、事前にお送りした資料を修正したものです。
  • 細かな修正の資料は省かせていただき、主なものを説明をいたします。
  • 主な内容
    • 1ページ 沿革を簡略化した
    • 18ページ 写真を最新の物に入替え
    • 39ページ 前回別立て資料としていたものを本編に入替え
    • 47ページ 文献資料等の記載
    • 62ページ 現況植生調査の記述を修正、他地区も同様に修正
    • 126ページ ホルンフェルスについての説明を追加
    • 142ページ 「本質的価値」の記述を修正
    • 148ページ 由来などの追記と整理
    • 158ページ 課題の整理に、史跡間等のネットワーク化が課題となっていることを追記
    • 163ページ 関連法規について追記
    • 164ページ 現状変更等取扱い基準の表の修正
    • 166ページ 追加指定区域の修正
    • 167ページ 活用計画を追記
    • 170ページ 整備計画を追記
    • 174ページ 管理運営体制についての修正
    • 176ページ 経過観察についてを追記

 以上を説明

2.質疑、応答

委員;例言やあいさつ文がないが、これは必要かと思う。

委員;この計画は整備計画ではないので、整備計画へ向けてといった記載をすべきと思う。「上位計画などの関係」の中で、都市計画上の用途地域、法規制はどうなっているのか。その記載がないが。

事務局;139ページに記述している。

委員;史跡長久手古戦場の現状の事であるから最初の方に記載すべきだと思う。移動してください。47ページの指定に至る経緯だが、指定以前のこと、古戦場に関する調査研究などを書いたらどうか。県が出している「史跡名勝天然記念物調査報告書」の中に書かれているようなものを書くべきだ。指定告示の前に調査されていることを書いたらどうか。経緯だから指定前の事についても書くように。調べてください。指定告示の内容は経緯ではないと思うし、後述の文章は「研究調査」といったタイトルになると思うが。

事務局;用途地域については、「上位計画などの関係」に入れることで対応したいと思う。例言やあいさつについては庁内で検討し、対応をしていきたい。オブザーバー;何かあるか調べておきます。

委員長;47ページの資料は貴重だと思う。研究などをして、位置づけてくれていることになる。昭和14年を最初に書くのではなく、14年に至るまでの経緯を「史跡名勝天然記念物調査報告書」などの資料を調べて記述してください。内容的にも充実すると思う。資料は県、文化庁にもお願いして、調査して記述してください。

委員;62ページの合戦時の風景が感じられるという表現はおかしい。「クロマツやアカマツがあったことが絵図などで推測できる。」というような言葉にすべき。ヒマラヤシーダーなどの外来種についても記述しておくこと。

事務局;表現方法を改めます。樹木調査はしているので、記述しておきます。

委員;126ページのホルンフェルス説明文の「触」の記述がよくわからない。確認しておいてください。

事務局;確認しておく。

委員;164ページ表だが、石碑についての取り扱い基準の記載がないが、破損した時はどうするかなどの記述が必要ではないか。本質的価値に該当するものがどこに入るかは分かった方が良いと思う。

事務局;入るのであれば、工作物になると思われる。

オブザーバー;表は機械的に書いてあるが、取扱いについての考え方は、160ページに書かれている。石碑の破損は修理に該当すると考えていたが、委員の方々にも分からないという事であるから、石碑についても分かるように記載したらどうか。

委員長;取扱い基準の表にもわかるように記述してください。

委員;167ページの第6章活用計画についてだが、まず、現状がどうなっているかを書くべき。それを踏まえて、活用の基本方針を書くべき。その活用の基本方針の中で一番コアとなるのは、拠点としてのガイダンス施設の整備をやることによって情報発信ができる、コアができるということを書く必要がある。また、観光の記述が抜けていると思う。文化財の活用に向けて、保護法改正も検討されているし、長久手市でも今後、考えていくと思うので、書いておくべきだと思う。具体的方法と書くよりは、「各地区における活用の位置付け」とすべきだと思う。ガイダンス施設は、どのようなものを想定しているのかを記述すべきだ。リニモテラスとの連携もここだと思う。ネットワークの中心になるということもある。利用のシナリオが少し欲しい。学校との連携だったり、組織の部分でも書かれているが、大学やNPOを活用できるような表現も計画の中で書いて欲しい。観光施設のこともあると思うし、イベントの開催みたいなことを考えるとか。173ページに関することだが、景観条例はないのか。

事務局;ありません。

委員;無いということなら、都市計画にも関係することであるからそれなりの規制のことだったり、何か書いておく必要があると思う。

委員長;活用の現状について記述すること。ガイダンス施設については、別途計画があるのだから概要程度を記述すること。

委員;ガイダンス施設は、この計画の目玉になるものだから、あるべきだと思う。

委員長;169ページのところの郷土教育や地域との連携の中に、観光のことについても書いてください。整備計画との重複があってもわかるような記述をして欲しい。長久手市は、それぞれ地区計画があるから、この計画ができたのなら、今後は地区計画の項目の中に少し史跡に関することや周辺のバッファーゾーンに関することを入れて、史跡地とその周辺地域の雰囲気といったところを計画の中で方向性を示していったら良いと思うが。他部局のことなので、どこまで書けるかはあると思うが、風致を高めていく取組を考えるべきだと思う。

委員:127ページの景観についてだが、全体の地形・眺望が大事だということであれば、128,129ページで示すような場所をこの地域が重要なんですよとしたり、各史跡地から相互を見るときに弊害になるようなものがないようにするといった事を課題として持っておく必要があると思う。景観は都市計画的手法のため、他部局が土地利用計画を策定する時にこの計画が重要になる。また、調整が必要となるということも課題として持っていただきたい。景観は重要な要素であり、お互いの利害関係や力関係もあるため、この景観は絶対守るという主張が必要だと思う。また、木下勘解由塚方面などから市指定地への景観も触れてくれると良い。

委員長;ハードな部分だけでなく景観などのソフトな部分も注意して見ていって欲しい。

事務局;確認だが、第7章の整備計画については、整備概要のような言い方が良いのか。

委員;整備へ向けてといった記述が良いと思う。景観条例はないということだが、これから作る時に、この地区は重点地区に指定することが望まれるなどの記述があると良いのではないか。他部局との調整が必要となる。難しいと思うが、方向性は示しておくべきだと思う。

委員;この景観が大切だということを市民が思ってくれることが大切である。市民みんながこの長久手古戦場を語り継いで行こうというような、ソフト事業を継続して行うことが大切だ。規制といった内容になってくるなら、市民の協力が不可欠だと思う。

委員;174ページだが、郷土史研究会との関係はどうか。研究会や市民など興味、関心のある方とも活用していくべきではないか。

委員長;市民のサポートがないと出来ないことであるから、基本の方針が決まったら、今後は、郷土史研究会などともタイアップしていったらよい。

委員;今回のような調査を行っているなど市民は知らないと思う。それをどう伝えるか、関心を持ってもらうかということが大切だ。

委員;この公園は、どこが管理しているのか。

事務局;公園管理は生涯学習課、文化財部門で行っている。

委員;先ほどPMO(Project Manegement Office)のことが出たが、今後どういうふうに管理していくのか。指定管理者にするなどのことを、175ページに書かなくてもよいのか。

事務局;古戦場公園再整備基本計画の中に書かれている。ガイダンス施設を計画している東側ゾーンは、文化財部門の中で管理して行く計画となっている。また、西側はパークマネジメント組織に加わる市民が主体となった管理運営を考えている。

委員;長久手古戦場は、公園部分と史跡部分があると思うがどういう管理を考えているのか。175ページの概念図を見たら、だいたい運営体制がわかるようにしておかないといけない。

事務局;公園部分も史跡部分も両方とも生涯学習課が管理している。

委員;そういうことを書くべき。将来的にはPMOや指定管理者制の運営も行う可能性があるとか書いておく必要があると思う。

委員;規制すべきことはきっちりうたっておくべきではないか。三点を結んだ時の景観が崩れつつある。それを示しておくべきだ。景観が確保されれば観光案内などもしやすくなるのではないか。

委員長;今回の計画で、景観が強調されてきた。景観に関してはしっかり書いて、先ほど言われたようにステップを踏んで、いろいろな活動の時に、小学校を案内するとか、市民に認知していただくと、市民からのサポートもしてもらえる確率が高くなるのではないかと思う。

委員;私どもが管理している御旗山だが、来年度に富士社の枯木などを中止に樹木の伐採を考えている。指定地の中は勝手に切れないが、参拝者が怪我をしてしまったら大変なことになる。市とも相談して行いたいと考えている。

委員長;今回策定する保存活用計画の中に現状変更の取扱い基準が書かれている。樹木の伐採については、手続き上はこのような流れになるということだと思う。委員;ガイダンス施設には、博物館機能も持たせるのか。

事務局;はい。そうです。

委員;167ページの活用計画にその事を前提で基本方針を書いていくとすれば、拠点としてのガイダンス施設の位置づけが前の方に書かれるべきではないか。眺望を生かすことが前面に出過ぎている。眺望も大事であるが、せっかく作る博物館機能も持ったガイダンス施設が、恒久的に適切に資料を管理して、必要であれば調査研究の核となるようなものとして位置づけられるので、それは教育にも活かせるし大学やNPOなどとの連携にも使える、ハブになる施設になると思うので、その点を活用の方針の中で位置づけていく必要があるのではないか。木の伐採や景観も大切だが、本質的価値を守り高めていくための施設としてガイダンス施設があるのだということをきちんと書くべきだと思う。

委員;文化財保護法が改正されるということだが、この計画に反映させるという方法もあるかと思うが。

オブザーバー;まだ具体的に決まっていない。現行のものと齟齬がでないように設計していくことになると思う。今回委員の方々が言われたことを修正させていけばよいと思う。

委員;176ページの経過観察の10年は長すぎないか。

委員長;主要観察時期として、中間まで適宜見直すとしたどうか。3年とか4年とか。基本的には毎年見直すことになるのだろう。それは書くべきだと思う。

委員;主張すべきことはとんがった表現をしても良いのではないか。文化財を守っていくために、すべきことをして欲しい。文章表現がおとなしすぎる。長久手古戦場関連の文献が現状、乏しいので古文書など文献資料も積極的にマメに収集して管理しいく。文化財指定も積極的に行っていくべき事も書いておく必要があると思う。そうしないと必ず散逸する。覚悟して市が管理して、後世に伝えていくという努力が必要だと思う。それができるのは、市だけだと思う。

委員;活用計画が公になり動き出したら、市民との関係が近づいてくるのだなと感じ大変嬉しく思った。もう一点は、郷土教育、学校教育との連携を綿密にしていき、長久手市の先生方が自分の郷土という意識を持って、詳しく歴史を知ってもらって、子どもたちにも伝えてもらえたら良いなと思う。この長久手の活きている郷土、歴史、文化財を大切にしてもらえる連携をしていってくれれば良いと思った。

委員長;リニモテラスとガイダンス施設の整備がチャンスだと思う。166ページ現状変更の追加指定だが、ここも指定地と同様に現状変更基準に従うということを書いておいた方が良いのではないか。176ページの観察する主体は書かれているが、実施する主体は書かなくて良いのか。検討してください。

オブザーバー;169ページだが今後の調査研究の展望を入れてはどうかと思った。ガイダンス施設の事について、その中身がわからないので書き加えてください。第8章と9章の間、もしくは9章の頭で、計画の年次計画を入れたらどうか。今後も別の形で続くのでよろしくお願いいたします。

オブザーバー;今後の調査研究の展望について、古文書の収集などを書いてみてはどうかと思った。

委員長;特定のテーマを決めて、古文書などを集めたらどうか。

オブザーバー;活用についてだが、委員のご意見を参考にまとめていただけたらと思う。現状の課題(普及活動の課題とか)、運営体制の課題がわかり難い。課題の部分と活用、運営などについて整理して、検討してください。

委員長;委員の皆様、オブザーバーのご意見を参考に修正してください。修正は事務局でし、再度確認させてください。

事務局;この後事務局で意見を反映させていただいて修正し、委員長にご意見をいただく形でまとめて行きたいと思う。まとめたものは、それぞれの委員に送らせていただきご確認願い、まとめていきたい。

委員;職名等の確認をお願いします。間違っている場所などがあります。

委員;52ページの年号が違っているが、どちらが正しいのか。違っているのはかなり大きな間違いになる。

事務局;小さい文字で、天正13年は天正12年の誤りであることが書かれているが、見づらいので新たに注釈を追加する。

オブザーバー;この場所での戦いは偶然なのか、それとも街道などがあったため戦いがあったのか。

事務局;愛知大学の山田先生の講演の際に、ここには街道があったということです。

委員長;道と戦の関係を分かりやすく、分かる範囲で書いておいて頂けると良いと思う。

3.今後のスケジュールについて

事務局;3月下旬頃印刷完了予定です。完成次第お送りいたします。

会議資料

資料1:史跡長久手古戦場保存活用計画策定委員会委員名簿

会議資料につき、資料の転用は一切不可。資料画像等については、高圧縮加工をしています。

この記事に関するお問い合わせ先

くらし文化部 生涯学習課 文化財係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

電話番号:0561-56-0627


メールフォームによるお問い合わせ

このページに関するアンケート

より良いウェブサイトにするために、このページのご感想をお聞かせください。

このページの内容はわかりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか