(平成28年5月30日開催)第37回長久手市地域公共交通会議
開催日時 |
平成28年5月30日(月曜日)午後3時から午後4時20分まで |
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開催場所 |
長久手市清掃センタ-「エコハウス」多目的室 |
出席者氏名(敬称略) |
15名中13名出席(五十音順) 説明員 (事務局) |
欠席者氏名(敬称略) |
委員 仙石 忠広、委員 山内 達郎 |
審議の概要 |
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公開・非公開の別 |
公開 |
傍聴者人数 |
1名 |
問合先 |
長久手市役所 経営企画課 電話:0561-56-0600 |
会議録
1 議題
(1)長久手市地域公共交通会議平成27年度事業報告及び決算について
(資料1-1、資料1-2に基づき事務局より説明)
平成27年度の実施事業の報告
平成27年度の決算(案)の説明及び会計監査の報告
委員
平成28年4月のN-バスの路線見直し以降、乗務員の休憩に対する反応はどうか。
N-バス事業者
ダイヤは休憩時間が確保できるように設定しているが、この1か月の間で乗務員からの意見の集約はしていない。次回報告する。
<全員挙手で承認>
(2)地域公共交通確保維持改善事業の二次評価結果通知について
(資料2に基づき、事務局より説明)
地域公共交通確保維持改善事業の二次評価結果の報告
(3)生活交通確保維持改善計画(案)について
(資料3に基づき、事務局より説明)
長久手市生活交通確保維持改善計画(案)概要に関して報告
会長
二次評価結果を踏まえた今回の改善計画(案)についての説明があった。資料4頁に公共交通の将来像として「みんながつながり笑顔があふれる公共交通」が掲げられており、目標に向かって協働作業を行いながら取り組んでいこうというものである。この計画は再編後の計画も記述されているのか。
事務局
資料3の6頁(4)計画期間に、平成28年4月1日より再編運行を始めたN-バスの見直し路線で、必要に応じて改善を行いながら、引き続き運行を実施する旨を記載している。市内には、大型商業施設等立地も予定されているため、動向を踏まえて適宜改善していきます。
会長
生活交通確保維持改善計画(案)はこの二次評価の結果を受けた上での申請となっている。
長久手市の場合、2,000万円位が補助対象だが、補助金には上限があるので実際は470万円前後である。長久手市の財政力指数は1.0以上のため、通常の補助を受ける場合の算定式であると、250万円しか補助が受けられない。地域公共交通網形成計画を策定しなかった場合との補助額の差額は約220万円であり、本会議が長久手市にも貢献していることが理解できると思う。
「みんなで育む公共交通のまち」に関しては、
- 公共交通の利用者数は対前年比で増加した。
- 協働での取り組みの市民参加意識は市民参加の賛同割合が増加した。
- 利用促進活動の認知度が増加した。
- 「人にやさしい公共交通のまち」に関しては、
- 公共交通利用を第一に考える割合が増加した。
- 「環境にやさしい公共交通のまち」に関しては、
- 公共交通の利用回数が減ったという回答より増えたという回答が多く得られた。
今後とも目標達成のために、N―バスの再編を行い市民と色々な協働を進めていくということである。
その他意見はあるか。
(意見無し)
生活交通確保維持改善計画(案)を国へ申請する。
(4)「みんなで育む公共交通交流会」の開催結果報告について
(資料4に基づき、事務局より説明)
「みんなで育む公共交通交流会」の開催結果報告について報告
会長
交流会は昨年度議論し、市民協働の形で実施した事業のひとつである。イベントには約260名参加があった。また、バスとタクシー事業者には多大にご協力いただいた。
委員
想定以上に集客があり、イベントは成功したと感じている。
委員
非常に良い交流会であった。アンケート結果を見ると、5頁目の5.は合計値197名の回答者数で大半は子供ではなく、連れてきた親世代からの回答だろう。「今後、バス・電車・タクシーを使おうと思いますか。」という質問に対し「使おうと思う」という回答が多いが、一方では「使おうと思わない」という回答が一定数ある。親世代は使ってみたいと思うようだが、実際問題は難しい。
6頁2の年齢の設問で、子供の回答数は7歳が一番多く、2歳~8歳が全体の61.4%を占めている。このようなイベントを開催する目的として、将来利用よりも、今現在の利用が大事である。就学前の子供は料金は不要だが、子供が1人で乗ることは考えにくい。
子供がバスに乗りたい場合、両親や祖父母らと一緒に利用する。子供1人に対し2人利用する可能性もある。子供が乗りたいと思えるような捉え方でいけば、利用率が上がるのではないか。子供をターゲットとしたことは、将来を見据えた視点とともに、現状でも複数人を取り込む可能性が高いのでよい視点である。アンケートの結果の活かし方が重要である。
会長
今回の交流会は大変すばらしい事業だったと思うが、次はバスに実際に乗車できる施策をキッズイベントグループで考えてほしい。
事務局
キッズイベントグループのリーダーは、子育て世代の女性で、小さな子どもには小さい頃からバスに乗って慣れ親しんでほしいという思いがあって企画したとのことでした。
会長
市民委員の方々は、イベントに関して意見などはないか。
委員
楽しそうなイベントで良いと思う。
委員
子ども、特に幼児は乗り物が好きなのでこの企画があって良かったと思う。子どもが実際に乗車していけるツアーや乗車回数によって、スタンプが貰え、景品があると親子が実際にバスへの乗車する機会も増加するのではないか。また、周辺の景観も良いとバスに乗る機会が増えるのではないか。今の時期だと、アジサイが見ごろなので眺めて楽しめることが利点である。
会長
シールラリーも良い。今回は1か所にあるブースをまわったが、実際に公共交通に乗って市内各地に散在しているシールを集める企画があっても良い。
委員
地域の方々にイベントを通して公共交通を身近に感じてもらうことが大切なので、イベント開催は重要である。
会長
他の自治体は高齢者をターゲットにしているが、子どもをターゲットにしているのは良い。このような地道な取り組みは重要なので、継続的に行うとよい。こうした企画を検討した場合、バス協会は景品グッズの提供面等での協力は可能か。
委員
長久手市のように子どもを通してバスに親しむ方法は大変ありがたい。グッズについては、定期的に制作を検討しているので、協力に関しては調整する。
委員
広報活動の方法はどうか。単純に利用者数を増加させる目的ならばN-バスの本来の趣旨とは違うが、利用者数は増加する。長久手市民の中で利用頻度を上げるという目的であれば、市の住民を対象とした広報活動の話になる。純粋に利用者の増加が目的なのか、住民の方々にこれを期に公共交通を周知し、使ってもらうことなのか、長久手市として取り組み活動を周辺の自治体にPRし、総合的に利用者数を増やすことなのか。
事務局
利用促進を行政だけでなく市民の視点で取り組んでもらうことが今回の地域公共交通網形成計画に盛り込まれている。この計画の趣旨に賛同し、キッズイベントグループが立ち上がりこの活動を行っているので、市民を交えて利用促進をして公共交通を盛り上げていくことが目的です。
会長
長久手の全市民に対し、N-バスの宣伝と利用促進を呼びかけても効果は限定的で、バスや公共交通をそもそも利用しない方には、響かない。
また、コミュニティバスは、利用者が増えれば良いわけではない。コミュニティバスを通勤通学に特化したバスにすれば、固定客が見込めるため利用者数は増加するが、それに税金を投じるのかという議論になる。移動に困っている方、車を運転できない方が社会にいつでも出られるようにする。その安心の為のコミュニティバスだと思っているので利用者だけの為のものではない。ただ、長久手市はせっかくコミュニティバスが運行しているため、街づくりとして積極的に活用することが市民との協働作業であると考える。今回のイベントに260人集まり、検討準備等のために本会議の皆様が一生懸命努力した。これが街づくりと考える。目的に向かって繋がっていることが何よりの成果である。
利用者数だけに捉われずに中長期的な効果に期待し、ご協力願いたい。長久手市の市民協働は出遅れていた部分もあったが、平成27年度から新たに設けたテーマで、歩き出した段階である。ここに来て軌道に乗った印象があるため、この協働が継続するように期待したい。
(5)公共交通応援隊活動報告について
(資料5に基づき、事務局より説明)
公共交通応援隊活動報告について事務局より説明
会長
キッズグループの活動は、本年度は11月の実施を目指して取り組んでいるのか。
事務局
実施予定日はこれから検討します。
会長
新しい乗合交通グループの進捗は、まだ事業のアイデア検討の段階か。
事務局
アイデア検討よりも、どのような検討が必要か論点整理の段階である。それぞれ市民の皆さんの考え方が異なるため、まとまらずに次回に繰り越した状況です。
会長
市民が集まり、議論をすることに意味がある。
引き続き市民協働という事で、みんなで育む活動を継続してできればと思う。
(6)市内公共交通の平成27年度実績について
1.N―バスの利用者数
【資料6-1に基づき、市(事業者)より説明】
- 平成27年度の年間総利用者数は、平成26年度104%となっている。
- 平成28年4月の実績はN-バスの路線変更があった。中央右回り、福祉の家線など
で減少が目立った。
2.名鉄バスの利用者数
【資料6-2に基づき、委員(名鉄バス株式会社)より説明】
- 2月から4月までのの合計は利用数が伸び悩んだ。
- 雨が比較的少なかったため、バスの利用者数が伸び悩んだと分析している。
- 2月の微増は、うるう年による影響と推測される。
3.リニモの利用者数
【資料6-3に基づき、委員(愛知高速交通株式会社)より説明】
- 平成27年度は年間利用者数が過去最高になった。
- 平成28年4月にICカードのマナカを導入したことを報告。
委員
N-バスの利用状況で平成28年度4月の福祉の家線、中央循環線(右)のデータが平成27年度と比較して利用者数の減少がみられるが、要因は何か。
N-バス事業者
福祉の家線については再編前と再編後では1日当たり4便減便している。その分の路線が一部重複している東部線、北部線、三ヶ峯線に乗換えたと推測している。ただ、東部線、北部線、三ヶ峯線の乗車人数の増加分は、減少分の480人の数字には届いていない。減少の原因に関しては不明なため、今後5月以降の乗車人数の推移を注視します。
会長
中央循環線(右回り)の件については、問題はあったか。
N-バス事業者
中央循環線は西部線と南部線を統合し、さらに双方向化し、西部循環線を新設した。西部循環線は中央循環線と運行エリアが一部重複している。また、再編前の南部線にあたる市が洞地区へ乗換えなしで到達可能になったので、中央循環線を使用している方々が再編後に西部循環線へ移ったと推測しています。
委員
確認だが、このデータは純粋に利用した人数という理解でよいか。
N-バス事業者
利用した人数です。
委員
料金を支払っている利用者は、このうちの何割か。
N-バス事業者
N-バス全体の利用者のうち約2割が有料の乗車人数である。ここ数年この割合に大きな変化はありません。
委員
仮に一便あたり10人の乗車があった場合、料金を払う人数は2人程度という理解でよいか。
N-バス事業者
そのとおりです。
会長
N-バスは4月1日から新しい再編案で運行している。再編後、問題や問い合わせはあるか。
N-バス事業者
再編前と再編後の乗継に関して、それまでの生活のサイクルに合わせて利用していた方からは乗継ぎが不便になったという意見があった。特にその他については問題はありません。
会長
北部線は小型車両のミニN-バスを導入したが、定員オーバー時の追車の状況はどうか。
N-バス事業者
追車は、運行開始後、発生していません。
会長
追車が発生するほど利用者の増加が望ましいが、追車が発生していないことは安心材料である。一般的に再編を行うと、しばらくの間、利用者数が落ち込むことが多い。前回N-バスを再編した際にも減少したが、今回は幸い対前年比で利用者数が増加したため再編は上手くいったと解釈できる。引き続き、利用状況を確認しながら、問題点の解決に向けて進めていきたい。
リニモは順調に利用者数が伸びている。愛・地球博記念公園の駐車料金のイベント期間中の値上げが利用者数増加に影響あったか。
リニモ事業者
イベント期間中は、県外の方の利用が多かったため増加があったと分析しています。
会長
リニモやN-バスは利用者増加がみられるため、名鉄バスも利用者数が増加するように、引き続きご協力頂きたい。
委員
リニモについて、データを見る限り実際に通勤利用者は約15,000人、学生が8,000人と推測される。リニモは利用促進イベントは実施しないのか。
リニモ事業者
会社としては、今春に開業10周年のイベントや、ICカード導入に伴い春のリニモ祭りという本社敷地内で利用を促すイベントを実施した。また、今回のキッズイベントと重複する内容だが、リニモをもっと好きになってもらおうという目的で小学生を対象としたリニモこども1日駅長体験なども実施しました。
委員
例えば、つくば市は人間の歩道よりもロボット優先道路があり、ロボットが通る時は人間の通行が制限されるなど先進的な取り組みを実施している。リニモは現地でも存在は周知されているが、情報に関しては自ら探さなければならない状況である。しかし、全国的にも注目されている公共交通のため、他県の人がリニモへイベントがない時期に来るよりは、特別なイベントに合わせて乗車した方が長久手市という街もPR可能ではないかと思い、リニモの事業者として広報計画があるかを確認したかった。通勤通学者に対して施策を考えれば。利用者数増加は見込めるが、リニモの会社として現況の利用者数で満足しているか。
リニモ事業者
沿線の利用者以外にも、他県からの見学会やリニモに乗ってみたいという方を対象としたイベント類は企画しているが、広報や宣伝に対する営業不足は否めない。社内で情報共有を図ります。
会長
リニモとして今の利用者数に満足はしていないが、意見の通り、貴重な財産でありながら、上手く発信できてないことは残念である。これは長久手市にも該当し、リニア技術を使用した乗り物があるので、日本のみならず世界に向けて発信することは重要である。当会議でアイデアを発信できたらと考える。
委員
リニモについて、地下鉄東山線の始発に乗車したい時に、リニモを使用すると、藤が丘駅の始発に間に合わない。リニモの始発時刻を調整してほしい。
会長
リニモの始発に乗ると、藤が丘では始発から何本目の電車になるのか。
委員
藤が丘発では3本目ぐらいになる。始発に乗車したい場合は、駅までタクシーを利用することもある。
リニモ事業者
八草駅から5時30分発のリニモ始発での藤が丘駅到着は5時47分である。東山線の藤が丘駅の始発5時30分の電車から2、3本目の電車になることは把握しています。
会長
大変重要な意見である。例えば朝6時30分に名古屋発の新幹線に乗車したい場合、地下鉄は運行開始しているが、地下鉄駅までの足がない。タクシーを使えば良いが、多くの利用者が見込めるのならリニモやバスの運行があっても良い。改善が必要だ。
利用者数が好調なところは継続し、落ち込んでいるところは分析を行い可能な範囲で見直しを実施すること。
(7)長久手市の地域公共交通について
会長
長久手市内の公共交通について、自由に発言をお願いしたい。
委員
先日N-バスを利用した。目的地から帰宅するため、本来ならば左回り中央循環線を利用するが、次のバスまで時間が空いていたので、中央循環線の右回りで一周回れば目的地には辿り着くと思い、乗車した結果、自宅近くまで行かず手前の市役所止まりだった。JR山手線のように時間はかかるが、循環して辿り着くようなイメージをもっていた。
N-バス事業者
中央循環線は市役所が起終点となる路線である。車両を便によっては別のルートに振り替えるようにダイヤを組んでいるため、同一ルートを回り続けるというのは難しい状況です。
会長
バスが不便ではなく「不安」という象徴的な出来事である。委員の指摘のように、“循環”と名前にすると、時間はかかるが、いつかは到着すると感じる。実際にはバスの配車の関係で難しいとは思うが、勘違いされる可能性もあることを認識し、少なくとも利用者の勘違いをなくす手立ては検討すること。“循環”というネーミングも改善点かもしれない。
会長
中部空港から帰宅のために交通手段をネット検索した。最寄駅から名鉄バスを利用したいのに、名古屋市交通局と名鉄バスが独立しており一括での検索が不可能である。名古屋市交通局と名鉄バスとの相互の検索は、可能だろうか。
委員
名鉄同士の検索は可能だが、他事業者が含まれると検索するのは難しい。
会長
名鉄同士の検索は可能だが、他の事業者が入ると、検索不可となるのは大変不便。改善願いたい。
もっと身近な内容について、例えば危険なバス停があるといった事も引き続き意見交換したい。よろしくお願いしたい。
2 その他
- のりゃあせ第6号
(資料6について、事務局より説明) - 愛知県交通対策課からの情報提供
(資料6について、委員(愛知県交通対策課)より説明) - 平成28年度会議スケジュール
(資料6について、事務局より説明)
会長
他にご意見等はあるか。
(特になし)
以上をもって、第37回長久手市地域公共交通会議を終了する。
以上
資料
第39回長久手市地域公共交通会議委員名簿 (PDFファイル: 45.7KB)
第37回長久手市地域公共交通会議次第 (PDFファイル: 35.1KB)
資料1 長久手市地域公共交通会議平成27年度事業報告 (PDFファイル: 111.5KB)
資料1-2 長久手市地域公共交通会議平成27年度決算(案) (PDFファイル: 97.6KB)
資料2 地域公共交通確保維持改善事業の二次評価結果通知について (PDFファイル: 173.0KB)
資料3 長久手市生活交通確保維持改善計画(案)の概要 (PDFファイル: 2.1MB)
資料4 「みんなで育む公共交通交流会」の開催結果報告 (PDFファイル: 735.2KB)
資料5 公共交通応援隊活動報告について (PDFファイル: 57.1KB)
資料6-1 N-バス乗車人数 (PDFファイル: 361.6KB)
資料6-2 【名鉄バス】長久手市内運行路線の利用者数について (PDFファイル: 27.1KB)
資料6-3 リニモ利用車数の推移 (PDFファイル: 328.8KB)
長久手公共交通かわら版「のりゃあせ」第7号 (PDFファイル: 1.4MB)
この記事に関するお問い合わせ先
市長公室 企画政策課 企画調整係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1
電話番号:0561-56-0600
ファックス:0561-63-2100
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更新日:2021年02月17日