(令和元年9月19日開催)令和元年度第1回長久手市文化の家運営委員会

更新日:2021年04月12日

会議詳細

開催日時

令和元年9 月19 日(木曜日)午後7時から午後8時50分まで

開催場所

長久手市文化の家 企画室A・B

出席者氏名(敬称略)

相原愛、浅野芳夫、安藤隆之、片野直美、酒井光恵、鈴木香代子、西尾寿江、福本泰之、山田純
事務局
浦川正部長、川本保則次長、広中省子館長、籾山勝人事務局長、生田創事務局長補佐兼事業係長、神藤貴司管理係長、市野華奈子主任、岡田百合香主事

欠席者氏名(敬称略)

加藤良、佐藤直樹

審議の概要

  1. 委員長及び職務代理者の選任について
  2. 平成30年度及び令和元年7月分までの運営計画について
  3. 消費税率変更に伴う施設使用料の変更について
  4. その他

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

0人

問合先

長久手市文化の家 0561-61-3411

会議録

あいさつ
くらし文化部長
 委員の自己紹介

委員長の選任
互選により山田委員に決定する。山田委員長より職務代理者として鈴木委員が指名される。
委員長 就任あいさつ

議題

1 平成30年度及び令和元年度7月分までの運営報告について

 事務局 資料1ページから8ページまで資料に基づいて説明。

 委員 改修工事が完了して、その後、予算を組むときに考え方など変更した点はありますか。ひとつ気になるのは、当初から改修のために、毎年、予算を1,000万円ずつ積み立ててきたはずだが、あれは、もう今はないですか。

 事務局 改修予算として開館当初から平成25年度までは積み立ててきました。その後、市役所の全体の公共施設の改修費に、基金として組み替えており、それ以後は積み立ては行っていません。

 委員 それは、たぶん、よくないですよ。一番始めに原則として決めたことだし、全国的に注目をあびたことでもあります。みんな、それをやらないから、困ることになる。改修のときにお金がなくて、そのとき特別な予算をつくるので、他にしわ寄せがいくわけですよ。10年経って1億出すより、10年経って1億貯まっていた方がよいんだから、それは、本当に、元に戻していただきたい。あと予算では、人件費などは前年とそう変わらないだろうけれど、全体的に会館当初より3,000万円くらい減っていて、それでもこれだけの内容を維持しているということなのだから、自信を持って、今後ともやっていけばいいと思います。そこは評価してよいのではないでしょうか。

 委員 積み立ては、長久手市のいろいろな施設全体としての積み立てで、文化の家もそのうちのひとつの施設の扱いになり、改修など必要になったら予算が配分されるという形になったと言われましたよね。そういうふうになってしまった経緯を教えてください。また今後、どういう方法で戻すことができるのかとか、簡単にできそうなのかとか、そういったことを考えなければいけないんじゃないかと思ったのですが。

 事務局 今、市全体として、ファシリテー・マネジメントと言いますか、市内に公共施設がたくさんあって、その施設が今後改修ということも含めて公共施設等管理基金で、市の公共施設全体に充てる積み立て金として行っています。基金は、市の本庁全体でやっていることですし、そこから改修資金を割り当てるというのも本庁の考えで、それぞれの施設で基金をというところには至っていません。今後のいろいろなところの改修計画を含め、現在、どこの市町も考えているのは、個別施設計画と言いまして、こういった施設の長寿命化を考えるために、個々の施設が何をすべきかというのを長いスパンで考えていくということを、それぞれ計画をたてているところであります。

 委員 財布をひとつにして、この自治体の全般的な施設の改修などを、計画的にやっているということですか。

 事務局 そうですね。今、申し上げたように、公共施設のファシリティー・マネジメントのなかで優先順位をつけて、公共施設のこれからの改修とか、そういったものをやっていくと。それにあわせて、ひとつの財布に組み替えて、積み立てを毎年、実質収支で黒字が出たら、黒字の部分が出たら、そちらにできるだけ積み立てていくという方法で、そういったことをやっていきます。ただ、なかなか、その潤沢な財政ではないので、できる範囲で、将来に向けてそういった形で積み立てていくということで、今、財政の方では考えています。

 委員 私が危ぶむのは、そのやり方では、行き詰まるんですよ、いずれ。税収の減少が、人口減とともに、確実にやってくる。そのときに、お金が足りないんですよね。本当のところ、もし民間企業だったら、減価償却をやるわけです。この実施報告にプラスアルファで。行政はそれをやらずに、それでいて、会館をつくる。ただ、文化の家は、とても立派な施設で維持していくにはお金がかかるから、用意しておこうという、その当時の町長たちの、その判断で決まったという経緯がある。それはやっぱり、元に戻した方がいいと思います。こんなことを言うのは申し訳ないんだけど、この、試算をして減価償却を考えるというのは、実際に、株式会社ならどこでもやっていることで。でも、それを、なんでやってないかというと、政府は流されているから。そのやり方では、ここはまだ人口が増えつつあるからいいけれど、末端のところから崩壊していく。で、文化施設を捨てることになる、結局は。長久手市は大都市圏なので、すぐにそんな状況になるとは思わないけれど、日本全体では、もう起きていること。それを考えると、せっかくいい方針を立てたのだから、ぜひ、やっていただきたい。黒字で残った分を充てるという考え方は、やっぱりちょっと余裕を持ちすぎているんじゃないか、希望的観測がすぎるんじゃないかと。いざ改修の際に、結局足りないと人件費にしわ寄せがきて、で、予算がないのなら、もう人件費などを切るしかない。それを避けるためにも、ぜひ、やった方がいいです。

 委員長 前回の運営委員会で、吊り天井の改修を5年後と言っていましたが、ということは、その予算化はできたのでしょうか。そういう、あまり先のことはわからないですか。

 事務局 予算化は担当課で行うことなのですが、今は、吊り天井が不適格だということが診断で示されたので、吊り天井の改修というのは、今後、計画していきます。それにむけて、今現在、財政の方は令和5年の改修を考えています。

 委員長 吊り天井単体だけでやらずに、もっと他の箇所もやるのではないのですか。どこでも吊り天井の改修をやっているけれど、文化の家はかなり遅い方ですよね。

 事務局 そうですね。平成28・29年度の改修の時に、あわせて、つり天井調査を含めて改修するかどうかという議論は当然ありましたけれど、そのときは、予算がなかったということ、休館日が長くなることから、吊り天井に関しては、工事の時期を先にしました。

 委員長 愛知県芸術劇場では、天井の改修は大変だったんですよね。

 委員 休館期間は天井を改修するとどうしても長くなってしまい、最低3か月は休まないといけないです。あとは、天井をやるときには椅子を全部外して足場を組むということにおそらくなると思うんですけれど、うちの劇場がやったときは、椅子をどこに保存するかとか、じゃあそのついでに椅子の改修をしましょうとか、そういう話になりまして。立ち上がると椅子がもとに戻る仕組みになっていますが、改修のときには、そういった椅子の機構や張り替えを同時にやるといいと思います。といっても、じゃあ、うちがコンサートホールの椅子をやったかというと、お金がなくてやれていないという。ただ、椅子は、結構すり減っているんですね。大ホールの1・2階だけは張り替えられたんですけど、3階から5階までは、位置をちょっとずらしたりして、きれいな椅子を真ん中にして。で、あとは機構だけ戻るようにしました。それも大ホールだけで、コンサートホールはできていないのですが。でも、置いておくのは非常に場所をとるものですし、できるだけそういうものを一緒にできたらよいのではないかと、他の会館の方にも、おすすめはしています。ただ、文化の家の椅子はけっこう良いのが入っていて、なかなかのお値段がしそうですので、いろいろ大変かと思います。けれど、お客さまが直接座られるところですし、ゴムがへたっているなどいろいろなこともありますので、張り替えは無理でも、少なくともメンテナンスはした方がいいのではないかと思います。

 委員 文化の家の椅子は、ひとつ何十万もする椅子。それを1000席とかあるので高額が予想されますね。しかもああいった椅子は、ほぼ独占企業がやっていて、できる大手の会社が少ないものだから、そのあたりも大変だろうと思います。

 委員 予算を切られるのが早くて、簡単に「やめたら」って言われます。それだけたくさんのお金が要るので。最初に我々が言われたのも、「椅子やめたら」ということでした。大ホールの場合は、知事から「椅子もやった方がいいんじゃないか」という声が上がったので、なんとかやれたのですけれど。

 委員 ヨーロッパのある劇場では、簡易な椅子にして、座るときに座布団を持って入るところとかもある。そのやり方だと椅子自体は痛まないという。あと、ひとつ気がついたんですけど、9月28日に兵庫県市長会が来ていますが、これはどういうものですか。兵庫県のいろいろな自治体の市長会の方が来られたというのは、幹部クラスの方なのでしょうか。

 事務局 このときは、市長会という形で来ましたけれど、実際に来られた方たちは、兵庫県の市長会に所属している自治体の係長級とか、わりと若手の職員が視察にみえました。だいたい30代くらいでしょうか。

 委員 あの辺りは、震災で会館を放棄するというような事態になってきて、それを民間が自分たちでやるという提案をしたのだけれど、結局、そのためにお金をどーんと使ったあとは、もう自治体の首がまわらないんです。それで、何か知恵はないかということで、ここをモデルにしに来られたのかもしれませんね。いい参考になったと思うんですけど、我々もそういう日が来ることを、予想しておくべきです。

 委員長 県の事業団に、県はいくら改修にかかったのか質問したんですよ。規模は小さいですけれど、ここでも数十億単位でかかるのではないでしょうかね。

 委員 もう二度と、日本国内でこのレベルのものをもう一度建てるのは不可能なんですよ。日本の財力から言って。今後はどんどん大変になると思います。

 事務局 資料9ページから38ページまで資料に基づいて説明。
主だったものとして、JAZZ長久手、石川貴憲サクソフォン、座☆NAGAKUTE公演、介護と演劇、フレンズ企画について説明

 委員 フレンズ企画さんのミュージカル落語で、ちょうど文化の家に来たときに映像が流れていて楽しそうだったので、うちの母の誕生日のプレゼントでチケットを買って渡したんですね。で、観に来たら、すごく内容が良くて。劇団四季のミュージカルも好きで行くんですけど、そのレベルの方が出演していて、とてもいい内容なのに、なんでこんなに観客が少ないのでしょうか。43.5%となっているので、これ半数くらいですよね。私も文化の家に来たときに、声だとかそういうのを聞いていいなと思ったので、やっぱり、そういうみなさんへの周知がもっとあれば、もっと呼び込めるのではないかと思うんですけれど。こんなに内容がいいのに残念だなと父母も言っていたので、その辺り、宣伝というのはどうなんでしょうね。

 委員 周知については、公演のチラシを配布しているのと、あと新聞に載せてもらうとかその程度なので、もう少し力を入れた方がよかったないうのはありますね。

 委員 けっこう内容的にもわかりやすくて、小さい子も含め、年齢も問わず楽しめたのではないかという話もあったので、大人だけじゃなく幅広い年齢層に周知できたら、さらにいろいろな方が来られたのかなと思います。

 委員 フレンズ企画を担当している事業部の者に、もう少し宣伝に力を入れてと、言っておきます。

 委員 フレンズの企画としては、斬新で感心しましたけれどね。

 委員 でも、赤字でしたね。

 委員 ね、もったいない。

 委員 ちょっと変わった企画でしたね。座☆NAGAKUTEの団員は今どれくらいですか。

 委員 今は17名です。

 委員 長い人はどんな感じですか。

 委員 長い人には団ができた当初からの人もいます。私はまだ5年めで、若手になりますね。もっとみなさんに参加してもらえるとよいかなと思うのですが。

 委員 独立めざしてアイデンティティを強化していくという話ですけれど、やはり、この、まちの劇団ということで、定例の1公演に全力を注ぐだけではなくて、もうひとつ住民参加型のイベントを、文化の家のサポートを受けたりアイディアをもらったりしながらやっていくということが必要なのではないですか。独立は難しいですよ。独立してもらえたら、と希望はするけれど、実際にそれをやると潰れます。完全に潰れる。結局、団員だけでこれだけのお金が出るはずがない。だから、せっかく育ててきた劇団なので、潰さないために、アイデンティティを強化して個性を強くしていかなくてはいけない。その一環として、そういう住民参加のイベントがあっていいではないかな。

3 消費税率変更に伴う施設使用料の変更について

 事務局 資料39ページと参考資料について、資料に基づいて説明

 委員長 個人的には、昔、音楽室を借りたんですけれど、あまりの安さにびっくりしました。で、「ああ、じゃあ来年も…」となったけれども、ぜんぜん抽選でとれないわけです。その次の年もとれない。だから、もうひとつの問題として、長久手市民の優先利用はできないかと。開館当初にみなさんでルールを決めましたけれど、もう何年も経っているので、ちょっと情勢が変わってきたかなとも思うんですけれど、そのあたり事務局はどう考えていますか。

 事務局 文化の家20年のなかで、一昨年から、文化振興事業対象施設利用というものが始まりました。これは、文化協会が推薦する団体で、森のホール・風のホール・展示室、各1団体のみではありますが、文化協会から推薦があり、生涯学習課を通じて申し出があった団体については、それぞれの会場ごとに1枠ではありますが、優先利用にするというものです。実際に、森のホール・風のホールで利用の実績があります。展示室については、その制度を設けているが、文化協会の団体さんで展示室を希望する団体がないということで、利用実績がないという状況です。ただ、優先利用については、風のホール固有の長久手市の勤労者団体という優先枠に該当する利用者が多くて、そちらから、風のホールを優先的に使いたいという希望が多いという状況です。

 委員 文化協会には、我々の芸能部門のほか、文化部門というか、絵手紙とか俳句、習字とか、お花を生けたりとか、いろいろ部門がある。それらの団体の展示は、主に西庁舎の3階の展示室で行っています。こちらの展示室もいいんですけれど、Nバスの利用のことを考えると、こちらより市役所の方が都合がよいというわけで、むこうでやっています。でも、ホールの優先利用については、本当にありがたいと思っています。

 委員 私は長久手市民ですが、今回運営委員になるにあたり、今度こういう感じの役員みたいなのになるんだとまわりに伝えたときに、長久手市の市民が優先的に使えるようにしてと言ってきてと、みんなに言われました。けっこうな人数です。なんというか、毎年、私も6月にとるんですけれど、ほんとにとれないんですよ。運がよければとれるけれど、抽選の番号が30番とか40番とかになってしまうと、もう土曜、日曜はもちろん無理ですし、金曜日もとれるかどうかっていうところなので。それとあと、改修工事等で劇場が少なくなっている名古屋市から、みんな文化の家に流れてきているんですよね。それで、この安さに、一度利用したあとそのままリピーターになってしまっていて。で、また、「これも言っておいてよ」と言われたのが、一つの公演の利用申請は1団体として申請するということなんですけれど、名前を変えて、同じグループの人たちが申請していて、必ず毎年この時期にとれているよな、この人たちっていうふうなんですね。しかも、それが長久手の人たちじゃないんで、余計にどうかと思います。長久手市民の私たちはそのルールにのっとってやっているのに、違う市から来て、そのルールにのっとらないで、毎年、その土曜・日曜の良い時期を使えるのはなんなのだと。そういう意見は、まわりに多いです。

 委員 もう、開館当初からの議論ですよ、そういうのをどうするかは。でも、当時、町長はじめとして、自分たちの町民だけ優遇するというのはいかがなものかっていう意見が優勢だったんですね。それは他の自治体にとっても同じことでね。一番よいのは、こういうふうに当事者が利用について話し合うことですよね。

 事務局 何年か前に、一度、優先利用の試行ということがありました。そのときは、ちっともとれないと団体から市長に直訴があったりもして、それで一度試しにやってみようということになり、1年だけやりました。そのときは、やっぱり市民が使うものですので、市民のなかで意見を話し合うということが大事ですからということで話し合いの場がもたれました。私もそのとき市民でしたし、おやこ劇場の活動をしていていわゆるヘビーユーザーだったわけで、とりたいという気持ちもありました。けれど、文化の家は、実は近隣の市町のなかで一番後に完成したんですね。他の市町ではもう90年代くらいから会館ができていて、早く我が町にも会館をつくってくださいということで、私たちもその当時の町長さんにお願いをしていたんです。で、待ち続けていたのですが、その、開館を待っていた間、どこの会館を借りていたかというと、それはやっぱり、近隣の日進だとか尾張旭だとか、そういうところを使っていたわけです。そういった経緯から、会館は、公園だとか道路だとかそういった誰もが使う施設なのであって、「この道路は長久手市のものだから、長久手市民が優先よ」みたいな、そういう使い方はいかがなものかということになりました。公共財として、あまり分け隔てなく使える施設にしようではないかという、そういうことになったんですね。それは、開館以来のポリシーでもあって。その当時からもそれはいろいろな議論があったけれど、やはり、そういうポリシーをもって、ということだったんですね。とはいえ、自分は使う側でもあるわけで、そちらの立場の側としては、えーっと思いましたけれども、そういう人たちもいるなかで、実際にやってみたわけです。で、いざとなると、やはり、市民が名を連ねてますってでてきた書類を、本当にそうなのかとチェックするわけにはいかないですよ。もうそれは、絶対いたちごっこになりますし。そういったことは、実際に、今でもありますね。今、市民優先はしていないけれど、その、さっき話にあった団体のように、ひとつの団体なのに、あたかも違う団体のような顔をしてっていう、そういったことが、多分もっとひどくなるだろうと思います。そういうことで1年間試行はしましたけれど、大反対だていう方もたくさん集まっていたなかで、長久手の文化施設をたくさんの人に使ってもらうことによって、逆にここに観客として足を運んでもらうことにもつながるという結論に至ったわけです。そういった利用者の方たちの力によって、ここが文化の交流の場として成り立っているんじゃないかというような。長久手市民を最優先するということも1年やってみたけれど、大反対した市民の方もいるなかで、やっぱりまとまったのは、もう一度フラットにして、誰でも使える施設にしていくということでした。そのかわり、そのときに、私も委員として答申したなかで、やはり施設の絶対数が少ないということが、根源的な問題であるとなりました。他の市町には大ホールのほかにも中規模で使えるようなホールがあるんですけれど、本当に長久手ってここしかないんですね。でもこれからハコモノを建てるっていうのはちょっと非現実的なことなので、これだけ大学があるんだから大学の施設に働きかけたらどうだとか、いろいろな代替施設をこちらもいろいろ調べて、使えるところを発掘していったらどうだとか、といったことも含めて考えていこうということで、市長に答申を渡したんです。けれども、連日競争はますます激しくなっていますし、やはりみなさんが使いたいのは週末なんですね。土曜、日曜を中心に使いたい。そこを、行政も、文化の家の自主事業でも、使いたいのは同じなわけですが、近年は自主事業の土曜、日曜使用をなるべく控え、空けるようにしています。あとは、他の関係各課、この間の敬老の日には敬老大会であるような、福祉課だとか、長寿課だとか、健康推進課、いろいろな団体が、やはりここを会場として希望するのですが、行政は優先的に使用ができるので、希望を聞くとけっこう埋まってしまうことがあります。そうするとみなさんの抽選日に開放できるのが、本当に4週のうちひとつだけみたいなこともあって、それは物議を醸すので、できるだけ半分は空けるように文化の家で調整をしながら四苦八苦しています。ですから、自主事業で優先的に押さえるのも減らしていこうとしていて、長期にわたる使用だとか、ずっと優先的に使っているところだとかには、こういった状況がありますのでということで、今まで提携事業ということで長く続いた事業もありますけれども、少しずつ精査させていただいて、なるべく一般のみなさんに使えるところを増やしていくという努力はしております。何かいいアイデアとか、たとえば土曜、日曜使用の金額を上げるとか、そういったことを含めて何かあれば…

 委員 それは…土曜、日曜料金を上げるっていうのは、利用者の応募を減らすっていうことですか。

 事務局 平日の利用を促進するということです。平日の方が空いているんです。

 委員 そういうことやるのはどうでしょうかね。施設使用料が年間2,000万くらいあるんですよね。どの金額が適当かっていうことは、判断できないですよ。まわりを見て、目立たないようにしていくしかない。商業施設なら、採算がとれるように、収入を割っていくだけですから決められるけれど。でも、公共施設はそういうわけにいかないでしょう。だから、消費税上がったって、しばらく放っておくわけで。民間ではそんなことありえない話ですよ。税金抜かれるわけだから。そのあたりはいろいろ考えなきゃいけないけれど、さすがにちょっと限界がきていると、私は感じています。それに対する答えはひとつしかない。他の会場を確保するっていうこと。会場を探す。で、そこにまた職員を配置すると人件費がかかるから、それを住民が自主管理する。自分たちの手弁当でやれという話です。そういう空間をつくるのが、結局、唯一の解決法なんです。それは、投資として高いものじゃない。ニーズがあるわけですから。で、そのニーズに応えるのが政治の仕事です。それが唯一の解決方法だと思いますよ。すごく喜ぶべきことじゃないですか、稼働率が上がって。いろんな部屋が90%でしょ。冗談じゃないって。大学の場合での稼働率の話を聞いたことあるけど、教室は7割くらいが限度で、それ以上稼働率を上げてはいけないんだって。収益を上げたかったら、教室を増やす。それは、施設を維持するためにも必要なことなんですよ。ひとつパンクしたらどうするんですか、会場が。住民の方や利用者、みんな同じ意見を言うんですけど、結局、そういう返答になるわけです。みんなが公平にやるっていうのは、そういうことだから。だから、解決方法はひとつしかなくて、会場を増やすっていうことになる。それに知恵を使って、お金をできるだけ使わないようにして、会場を確保する。それは、住民が運動を起こせばいいんですよ。新しい会場を与えろ、自分たちでつくりたいから政府は協力しろって言えば。

 委員 この近辺では、日進も、こことあまり状況が変わらず、なかなかとれなくて、孫の発表会は、もうどんどん遠くに行って、とうとう守山区の金城学園の体育館になってしまったんですよ。あたった会場がずっと全部、ダメで、ダメで。そのくらい、もうみんなこの辺りは辛い状況です。

 委員 金城はよく体育館を貸しましたね。大学の設置法があって、切符を売るところには貸さないんですけどね。

 委員 切符は売らなかったですね。

 委員 切符を売らないなら、使えますね。図書館も開放していますしね、大学は。今はどこでも、開放に努力しているんですよ。だけど、法律があって、チケットを売ったらダメなんです。それも文化振興にならないんですよね。チケットを売らなければ貸す、って、売ってしかるべきなんですよ、文化芸術を振興するには。だから、そこがちょっと壁になっている。でも、大学は会場を持っていますよ。

 委員 たとえば、文化の家は、1日2公演はだめなんですよね。1日1公演法みたいなルールがあって、1団体が1公演しか1日に使えないと聞きました。だから、夜だけ空いていても、朝から夕方まで使っていたら、それは使っちゃダメっていうことになっているから、使えませんよっていうふうに言われたんです。もし、それが、夜だけ空いているときに、夜だけで完結でできる公演にも貸し出さことができるんだったら、もう少し利用者が入ってこれるのかなと思います。守山では、できたんですよ。土曜、日曜に絶対にやってほしいと言われた公演があって、土曜日なんて絶対空いてないと思いながらダメ元でいろいろ探したら、守山のホールが土曜日の朝だけ空いていて。朝9時15分に開場して、9時半開演で11時終わりの強行のコンサートをやりました。1時間で舞台撤収で、みんな汗だくでしたけれど、守山は12時から違う団体が使うという状況でも許可していたので、なんとかコンサートができました。文化の家も、ちょうど、私が今度とれた日が、たまたま初めての日曜日なんですけれど、土曜日の夕方まで他の団体が使っていて、で、前日の土曜日に仕込みで使いたいって言ったら、それはダメっていうふうで。その時間帯は利用できる部分だし、そういう使わない部分を利用するというか、使えるということになったら、それはそれで、利用は増えるんじゃないかなと思うんですけど。練習とかでも使えますし。

 事務局 施設利用が8割程度におさまっているのにはひとつ理由がありまして、劇場によってはスタッフがそのまま舞台スタッフとして入っているところもありますが、私どもの劇場では、私たち今の職員は事務職員としておりますので、舞台スタッフとしては入っておりません。で、舞台の運営をするのに、通常の公演であると、舞台機構を動かす者、照明を動かす者、音響を動かす者、と、3人必要となります。それにより舞台経費、舞台維持費がかかっているところでありますが、私ども年間、毎日3名の舞台技術者を、契約した事業所から派遣してもらって従事しているところであります。ところが、文化の家は、ふたつ劇場があるんですね。で、3人しか舞台技術者がいない。でも、ふたつ劇場があるので、森・風両方のホールを稼働すると6人舞台技術者が必要なんです。で、そのたびごとに追加でお金を要求してくるのですが、なにぶん、かかる経費も限られているものですから、舞台を使える方を片側にするなどして、舞台勤務時間を制限しているところであるわけです。ですので、こういった舞台技術者を増やしたり、増加させたりするのならば、そういった対応をすることもあるかもしれないですけども、今の経費の現状では、これ以上稼働に経費をかけるのは難しいかと思います。

 委員 安全基準があって、それから労働法もあって、休みをとらないといけない。だから、事実上不可能なこともあるわけです。だから言っているように、自主管理の空間を自分たちで獲得する運動をしていかないと。

 委員 私どもも劇場をやっておりますので、その経費と運営について、少し話させていただきます。今の、前日が借りられないというお話は、初めて聞きまして、意外と、館同士親しくしていながらこれまで知りませんでした。このことには、非常に難しいところがありまして、たとえば、名古屋市の市民会館なんかは、365日24時間営業っていうシステムですので、だからまあ、夜中の2時から仕込んでも、いいわけです。それはなぜそうしたかというと、やっぱり会場がとれないので、夜中でも開ければ、仕込み時間でたくさんの人が使えるであろうと、もともとそういう発想であると聞いてはおります。しかし、それでうまくいっているかというと、実はなかなかそうはいかなくて、やはり夜中はみんな嫌だし、っていうのがありまして、開館時間を増やせばいいという問題かというとちょっと違うかと。さきほどもありましたが、我々も今直面しておりますけれど、働き方改革というのが世の中に出てまいりまして、うちの劇場も、劇場スタッフで技術者を兼ねるのが自分も含め7人なんですけれど、それ以上に愛知県芸術劇場だと29名舞台技術者がいまして、そのなかでも、たとえば大きい大ホールですと、音響・照明・舞台で13人どうしてもつく必要がありまして、そういった意味で、その経費がたくさんかかってくるという部分もあります。あと、これも私どものほうも同じなのですが、今お聞きしたなりすましの発見はなかなか難しいところもあります。それから、じゃあ料金を…ということになりますが、うちの劇場はどちらかというと高めの劇場になっていまして、日曜日だと1日大ホールで120万円くらいかかるんですけれども、それでもやっぱりとれないと言われている状況です。なので、この問題は、値段でも、ちょっと解決しないと思いますし、時間でもちょっと解決しないところもあると思います。いろいろ各館みなさん工夫はされていると思うんですが、これは永遠の課題でありまして、そんななかで、この議論ができるのはすばらしいなぁと思うわけです。というのも、私たちは指定管理者と言われていまして、いわゆる、施設を管理しなさいというふうに与えられている財団なんですけれど、ここは、いわゆる市の直営という運営ができているので、たとえば先生のお話も、こういうふうにざっくばらんにできるんですけど、これ、自分たちの立場でいくと、わりと、新しいところができると困るとかですね、そういう話になってしまう。だから、こういう議論ができるのはすばらしいと思って聞いているんですけども、今、現状として解決策はあんまり、ちょっといいのがないので、もしここでそういういい案が出てですね、うまくまわっていけて、市民の方もすごく喜ぶような状況ができれば、もしかしたら日本に発信ができるのではないかなと。こういう議論を深めたらいいと思います。指定管理だといろいろ限界があって、考えるのにも非常に限界があるのと、あと今、働き方改革でできるだけ時間数を抑えなさいと言われると、もう、人数を増やすしかなくなってまいりますし、かといって、そうすると経費がかかる、というように、もう、どんどん出口がなくなっていくんですね。

 委員 出口はあるから。自分たちでつくるんだって。いや、笑いごとじゃなくて。金沢の市民芸術村とか、いわば廃校を利用すると。廃校はいくらでもあるでしょ、今。で、鳥取県の鳥の劇場は小学校の体育館でやっているんですよ、あんな有名な劇団が。そこなら、自由に使えるからって、ね。だから知恵をまず集めたらどうですかっていうことです。今、ニーズが高まっていて、これ以上解決できないっていう状況ですよね、それをやるには、会場を新たに増やすしかない。で、そのときに、プロ仕様のホールにしたら、裏方が要るでしょう。照明・音響、それから安全の確保もしなくちゃいけない。保険の問題もあるし。だったら、やりたい人が自主管理でやりなさいと。イタリアの“文化の家”っていうのは、全部自主管理ですよ。だから、日本の、全部その裏方とかは税金払ってやってくれって言うんじゃダメな時代ですよ。

 委員 ここ長久手近辺に大学はたくさんありますよね。だからそんな遠くの金城まで行かなくてもいいように、この近辺の大学っていうのは、開放してくださるのか、くださらないのか。

 委員 無料、チケットを売らなくて営業でなければ、会場は貸しますよ。予備校だってたくさん使っている。

 事務局 使用料、たぶんとっていますよね。

 委員 もちろんとっている。大金を払ってるよ。

 事務局 けっこう高いんですよね。大学がこんなにたくさんあるんで、聞いてみたんですけれども、その大学の使用料がべらぼうに高いんです、文化の家に比べると。ここが安すぎるので…

 委員 魅力的すぎるんですね。

 委員 そうですよ。この施設利用料2,000万で、この金額は、名古屋市の文化小劇場のふたつ分にしかならない。でも、ここの利用は、その数倍ある。だから、名古屋市レベルでやったら、こんな金額じゃないですよ。でも、いや、値上がりしてもいいのって。そういうこと。それが「市民の劇場」なの?っていうことで、我慢してもらいたい状態なんだよね。

 委員 私たちも、けっこう天白区とか緑区とかいろいろな小劇場にお邪魔することが多いんですけれど、本当に、今おっしゃった、照明なんて暗い…この会議室の電気をちょっと明るくしたくらいの照明ですし、どなたかが手でパチンと動かしている感じで。それに比べて文化の家は本当、すべてが素晴らしすぎちゃって…

 委員 プロ仕様ですもんね、ここ。セミプロの利用だったら、アマチュア仕様でいいわけですよ。照明・音響だって、スタンドの照明立てて、音響でもそんなレベルの高いものじゃなくていいわけですよ。

 委員 ところが、今までで、こういうレベルの高いところに慣れてしまったっていう…

 委員 カラオケの人たちだとかね。

 委員 そういった流れもちょっと問題ですね。

 事務局 施設使用料の中にすべて込み込みっていうのが、安さの原因になっています。

 委員 すごく寛大な施設ですよ。

 委員 みんなの意識が高くなってしまったので、難しいところもありますね。

 事務局 人件費が非常にかかっているので、本来だったら、一人つけばいくら、という会館も多いですよ。

 委員長 今、委員が言っていた24時間のはしりが三重県文化会館ですね。会館が24時間使える。もちろんホールじゃなくて、練習場所とかですけれど。

 委員 事例は、長岡とかいろいろありますよ、音楽の練習室とか24時間です。それも自主管理だからできること。自分たちでやらなきゃ。お上をいつまでもあてにしているんじゃないって。

 委員 音楽も照明もいらなければ、設備がないところで、もう自主管理でやっていけますかね。

 委員 照明だって、自分たちでできるから。ぶらさげてやるだけじゃない。実際に学生がやっているから。

 委員長 24時間利用っていうの、だんだん増えてきていますね。札幌にもあるし、金沢にもあるし。三重に行ったときにね、リハーサル室の奥、ついたての向こうにふとんがある。これ何?って聞いたら、24時間利用者がいた場合に職員が泊まるところですって。一人いればいいんですね。

 委員 宿直室みたいなものですね。

 委員長 で、この話を県の事業団にしたら、やめてくれてって。

 委員 たいていの人はそうなっちゃいますよね。三重はまあ、そういうことが特段好きな方が一人いらっしゃるんで、やれていますけど、やっぱり本当に難しくて、いい解決策があればいいなぁと私は思いますけれども。

 委員長 すみません、いかがでしょうか。じゃあこの件は、次の運営委員会でも。

 事務局 この、料金につきましては、今日の時点では案が出ないですけども、また、みなさんに、情報などご提供していきたいと思っております。さきほど、不正利用ではないかというご意見がありましたが、市民優先だけでなく、ひとつに、風のホールの市民の割引料金につきましても、あの団体は代表者だけが長久手の市民で、あとみんな長久手市民じゃないのに、そんな団体が長久手市の団体として認められていいのか、また、長久手の人が中心となって活動していたのが、だんだん規模が大きくなって市外の人も入ってきて発展していったのに、そうなったら今度は市の団体として認められないのかなど、いろいろなご意見いただいて、どう判断したらいいのか大変苦慮しているところでございます。抽選方法につきましても、本当に、どんなやり方がいいのかとか、そういったことにつきましては、みなさまの今後もご意見等いただいて、事務として現実的にやれるのか、今は本当に住んでいるかどうかなどの調査は非常に難しい状況で、何ができるか、どういう抽選方法が本当にやりやすくて、公平なのかということは研究していく必要があるかと思いますので、みなさまには、引き続きご助言、また、他の劇場の事例などご紹介いただけるとありがたいです。

4 その他

 事務局 職員募集の声かけの依頼

関連資料

この記事に関するお問い合わせ先

くらし文化部 生涯学習課 施設係
〒480-1166 愛知県長久手市野田農201番地

電話番号:0561-61-3411


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