平成30年度第3回長久手市環境審議会

更新日:2020年11月30日

会議詳細

開催日時

平成31年3月25日(月曜日)午後3時00分から午後4時30分まで

開催場所

長久手市役所北庁舎2階 第5会議室及び災害対策本部室

出席者氏名(敬称略)

【委員】
成田暢彦
高橋富士雄
川本孝之
近藤久喜
廣田賢一
岩渕 準
水岡惠子
山本富士子

【市(事務局)】
くらし文化部次長 川本保則
環境課長 冨田俊晴
同課課長補佐兼環境係長 嵯峨寛子
同課ごみ減量推進係長 山田克仁
同課ごみ減量推進係主任 佐藤雄亮
同課環境係主事 野上拓也

欠席者氏名(敬称略)

小島祥美、長谷川明子、森田直美、三浦 肇、森山輝久

審議の概要

  1. あいさつ
  2. 議題
    • (1) 平成30年度事業報告及び平成31年度事業計画について
    • (2) 一般廃棄物処理基本計画【中間見直し】(案)について
  3. その他

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

0人

問合先

くらし文化部環境課 環境係
電話 0561-56-0612

会議録

 事務局
定刻になりましたので、ただ今から平成30年度第3回長久手市環境審議会を開催します。私は本日、司会を務めさせていただきます、環境課長の冨田です。よろしくお願いします。
本日の審議会は、長久手市環境審議会設置規則第6条第2項の規定により、委員の半数以上の出席が必要ですが、本日は13名の内8名の委員にご出席いただいておりますので、有効に成立しております。
なお、本日の会議は公開であり、傍聴される方の出入りがありますので、ご了承下さい。
それでは会議に先立ちまして、くらし文化部次長の川本よりご挨拶させていただきます。

(次長挨拶)

事務局
本日は都合により、愛知淑徳大学の小島委員、(公益財団法人)日本生態系協会の長谷川委員、アピタ長久手店の森田委員、長久手市商工会の三浦委員、一般公募の森山委員の5名が欠席です。
また、株式会社豊田中央研究所の奥村公平委員がご都合により、代わりに高橋富士雄様にご出席いただいております

続きまして、本審議会の成田会長よりご挨拶いただきます。

(会長あいさつ)

事務局
ありがとうございました。それでは、議題に入る前に資料の確認をさせていただきます。まず初めに本日の次第、次に右上に資料番号の記載があるものが資料1から資料4-2までございます。その他、A3サイズ2つ折りのカラー印刷のごみ分別アプリのチラシが1枚ございます。不足等はございませんでしょうか。

(資料確認)

事務局
それでは、議題に移りたいと思いますので、議事の進行を会長お願いします。

会長
それでは、議事に移ります。
議題1の「平成30年度事業報告及び平成31年度事業計画」について、事務局から説明をお願いします。

事務局
(資料1から資料3に基づき説明)

会長
事務局からの説明につきまして、ご意見やご質問はありますか。

委員
廃棄物の資源循環の項目に関してですが、スライド8の組成調査結果は、1年間で何回測定したものの平均値なのでしょうか。

事務局
測定については、2年に1回行っておりまして、今回のスライドの数値は平成30年1月に実施したものの測定結果となります。

委員
スライド8のグラフについては、事業系のごみは含んでいないのでしょうか。

事務局
含んでおりません。

会長
来年度の事業の中で大きなものとしては、スライド6の環境基本計画の策定になると思いますが、その策定方針の中の1つにSDGsに関する記述があります。今年の6月に開催が予定されているG20サミットにおいて、経済のことのみならず、環境に関する話も同時並行的に進められることとなるでしょうが、それに関連して、SDGsをとりいれた形の環境基本計画を作りなさいという指示が出ているようです。
そこで、各企業の皆様におかれまして、既にSDGsについて取り組まれている事例などがありましたら、教えていただけますでしょうか。
日東工業様は、いかがでしょうか。

委員
弊社では、現在SDGsについての情報収集を行っているところです。今後いかに社外的にPRを行っていくかということも検討しておりますが、まだ社内の中での認識は薄いと思われます。

会長
環境報告書には、まだSDGsの記載はなされていないでしょうか。

委員
昨年、SDGsとの関連性についての議論は行っていましたが、まだ環境報告書には記載されておりません。弊社が参加している日本電機工業会において出しているパンフレットについては、一部SDGsに関連する記載がなされています。
会長
ホーユー様はいかがでしょうか。

委員
弊社では、まだ具体的に取り組んでいることはありません。

会長
その他、いかがでしょうか。

委員
豊田中央研究所ですが、現在、環境ビジョン2030というものを作成しており、その中では、SDGsに関する記載も予定しております。具体的な方策等についてはこれからというところですが、各項目に関する取組内容について整理しつつあります。

会長
農協様はなにかやっておられますか。

委員
SDGsとしての個別の取組というわけでありませんが、例えば温暖化対策の一環として、クールビズウォームビズの取組みの徹底等は行っています。

会長
まだまだ企業様の中におかれましても、取り上げてはみたいけれど、具体的には
これからというところが多いかもしれませんね。

委員
農協様については、地産地消という観点で関係が深いと思われますし、そういっ
たことを進めるということも、温暖化対策につながるところがあると思います。
何か新しい取り組みを始めるということは、難しいかもしれません。それよりも、
市がこれから計画をつくる際に、住民等の取り組み方や施策への反映方法を、ど
のように盛り込んでいけるかということが重要かもしれません。

委員
先ほど会長が言われたG20サミットの件につきまして、パリ協定での目標達成のために、日本が具体的にどのような取り組みを行っていくかが発表されると聞いており、その内容が事業者にどう影響するかということに着目しています。
そういった国の施策が具体化された場合に、環境基本計画を策定する上で何かしらの関係性が生じてくると思うので、情報収集をされたほうが良いと思います。

会長
パリ協定もそうですが、日本は長期目標として2050年までに温室効果ガスを80%削減するということも掲げておりますので、将来的にはそういったことも踏まえた計画づくりを考えていかなければならないと思います。そこまで大きく削減となると、かなり大胆な発想がないとなかなか難しいと思いますが。
その他G20サミットにおいて想定される話題としては、海洋プラスチックごみの問題があると思います。使い捨てのプラスチック製品を今後どうしていくかという議論がなされたり、また、なんらかの目標が示されるかもしれません。そういった場合には、その目標にも対応した、世の中の流れというものを積極的に取り入れた市の基本計画にしていかなければならないと思います。

委員
今年度、COOL CHOICEの情報マップを作成するという事業を行ったと思いますが、それについてはもう出来上がって、配布されているのでしょうか。

事務局
現在校正作業を行っておりまして、近日中に印刷し、関係各所に配布する予定です。できあがりましたら、審議員の皆様方にもご報告させていただきたいと思います。
長久手市は地球温暖化対策という点におきまして、大きな事業所などはあまりありませんので、市民の生活から出るCO₂をいかに減らすかというところが、重要であると考えています。そういったことを踏まえまして、今年度作成しましたCOOL CHOICEマップでは、省エネに関する生活を送るために役立つ知識がたくさん掲載されておりますので、今後このマップを活用し、一人一人が環境に配慮した行動を進めていただけたらと思います。

会長
その他何かありますでしょうか。
自然環境シンポジウムについては、岩渕委員と水岡委員が出席されたとのことで
すが、特記事項等はございますか。

委員
日頃別々に活動している他の団体の方の活動内容を知ると言うことは、普段なかなかできないため、良い機会だったと思います。

委員
ニノ池湿地については、現在豚コレラの関係で立ち入りできない状況です。来年度に保全管理計画を作っていくということですが、いつまでこういった状況が続くのか、不安に感じています。

会長
長久手でも、やはり野生のイノシシは見かけられるのでしょうか。

事務局
ニノ池湿地のあたりにも、イノシシが見かけられることはあります。また、養豚場ということではありませんが、すぐそばに農業総合試験場があり、豚を使った実験等を行っているため、センシティブになっています。ニノ池湿地は緩衝地帯になっていることもあり、そこに人が入ることによって、靴底についた菌を広げてしまうということを懸念されているようです。数日前に農業総合試験場の方に電話で確認した際には、もうしばらく様子を見てほしいとのことであったため、保全活動の再開に向け、今後調整を行っていきたいと思います。

会長
その他にはいかがでしょうか。

事務局
自然環境シンポジウムについてですが、岩渕委員及び水岡委員より日頃の活動内容や、自然環境に対する思い等をお話しいただいたことにより、参加者の皆様も大変参考になったとともに、長久手市の自然について新たに知ることによって、保全のための活動のきっかけにもなると思うので、とても感謝しています。
その他、増田先生にもご講演いただき、長久手の自然についてのアウトプットを行うことができましたので、今後は、長久手の自然をどのようにして守っていくか、具体的な行動につながるような議論を深めていきたいと思います。

会長
それでは次の議題に移ります。
議題2の「一般廃棄物処理基本計画【中間見直し】案」について、事務局から説明をお願いします。

事務局
(資料4-1、4-2に基づき説明)

会長
ただいま事務局からの説明につきまして、ご質問ご意見はありますでしょうか。

委員
事業系ごみが増えているという話がありましたが、弊社では、紙ごみをリサイクルする際に、古紙の回収業者を探す作業がいつも大変に感じでおります。行政として、そのあたりをカバーしていただけると、企業としても可燃ごみで廃棄するよりもコストも下がり、利益につながるのでありがたく感じます。
私が過去に印象に残っているのは、福岡市がインターネット上で提供している、「マッチング」という名の古紙回収業者を簡単に探すことのできるサービスです。以前利用した際には、こちらの条件に見合う業者をスムーズに探すことができました。そういったサポートについて、他市町等の良い事例があれば積極的に取り入れていただきたいと思います。
あともう1点、先ほど海洋プラスチックの話が出ておりましたが、長久手市として、なにか、プラスチックごみに関する施策を計画の中には組み込まないのでしょうか。やり方については、現在の社会状況も加味して、工夫できるところは工夫していけば良いと思います。
先ほどの話に少し戻りますが、古紙については、買い取ってくれるところもありますし、ここ最近の話では、木くずについて、晴丘センターよりも安い値段で処理をしてくれる一般事業系の処理の許可を持っている造園業者があるという話も聞いたことがあります。

会長
プラスチックごみについては、国内での滞留が増えているという話を聞きますので、なんらかの形で、日本国内でリサイクル等を含めた形で考えていかないと、どんどん積みあがって行ってしまうという懸念もありますので、今後の検討事項の一つであると思います。

委員
木くずの話が出ましたが、最近、薪ストーブが流行っているという話を耳にしたことがあります。薪ストーブに使用する木について、先ほどの話ではありませんが、剪定した木を使うなど、うまくマッチングしたりできれば良いと思います。長久手市内では、薪ストーブの利用状況はどのようでしょうか。

事務局
薪ストーブの利用に関する調査等は行っておりませんが、市内で何か所か使用されているところは確認しています。ただし、当初は使われていても、煙による近隣への臭気の関係で利用をとりやめる方が多いという話も聞いております。

委員
一般廃棄物処理基本計画中間見直し案の22ページについて、1人1日当たりのごみ排出量を増やしましたというのは、減らすことを諦めたという格好に見えなくもないので、さらに何か努力するようなことを考える等、もう少し表現を工夫できると良いと思います。
その他、8ページや10ページのごみの排出量の推移について、2011年に極端に減少しており、理由が「もえないごみと粗大ごみの有料化を行ったため」と書いてありますが、翌年にはまたすぐ元に戻っているので、他に理由があるのではないかと思います。そのあたりを分析することにより、次の計画に反映できるようなアイディアが見つかるかもしれません。

事務局
ご指摘いただいた通り、計画後に実際に行っていく施策にも影響してまいりますので、確認させていただきたいと思います。
事業系ごみについては、やはり近年大きな事業所が新しくできたことによる影響が大きく、排出量について現状を維持することが困難であったため、数字を修正させていただきました。

会長
公募委員の方に伺いたいのですが、家庭のごみのことに関しまして、例えば量が減ってきている実感がある等、何か思うことはありますでしょうか。

委員
昔に比べると、最近は分別をみんなきちんとするようになってきたり、エコバッグを持つ人が増えたりと、主婦の間でもごみの減少に関する取組が浸透しつつあるようには思いますが、今一度改めて日頃の生活について見直してみると、きっとまだまだできることが残されていると思います。

会長
私自身も、買い物をするときにレジ袋がもらえるところに行くことも多いのですが、
袋の配布についても、有料化が進む等、これからどんどんと減少していくと思います。

委員
レジ袋のごみについては、特にコンビニのものによる影響が大きいと思います。私は
香流川のごみ拾い活動をしているのですが、コンビニで買った食料等のごみが分別もせず、まとめて1つの袋に入れられて捨てられているというものをよくみかけます。

委員
晴丘センターについて、ごみの搬入量等の状況はどのようでしょうか。

事務局
晴丘センターで焼却されるごみの量自体は、順調に減ってきています。最終処分場に
つきましても、アセックというところに持っていき、埋め立てを行うという形で、瀬戸
市内にある最終処分場をできるだけ使わないようにしています。ただし、晴丘センター
は施設が老朽化してきていますので、これから延命化の工事を行う予定があり、工事が
始まると、一部搬入についても制約がかかることとなると思います。

委員
災害時のごみの対策として、災害廃棄物の置き場と言いますか、みんなが一斉にごみ
を出した際の集積場所を考えておく必要があると思います。道路がいっぱいになって車
が通れないというようなことになってしまうと大変だと思いますので。
その他、香流苑のことにつきまして、今後の計画等、なにか話し合われている事がありましたら教えていただけますでしょうか。

事務局
災害時の廃棄物の置場に関しましては、長久手市の防災計画において、「農村環境改善センター」と「市民野球場」の2か所を仮置場として定めております。しかし、「農村環境改善センター」につきましては、今後敷地内に施設を建設する予定があるため、次の候補地について防災担当と協議・選定を行っているところです。

香流苑に関しましては、解散までのスケジュールは概ね合意に至っておりますが、その後、跡地をどのように利用していくかということにつきましては、現状まだ決まっておりません。

会長
33ページに記載されている「家庭ごみの有料化」につきましても、市民の方にとっては気になるところではないでしょうか。愛知県内の他の自治体においても、近年ごみ袋の値段を上げるところが出てきているようです。市民の理解を得るためには、いきなり値上げをするのではなく、まずはごみ処理に関する費用をしっかりと公開し、説明を行いながら徐々に進めていくということが大切ではないかと思います。

委員
会長の言われたことに同感します。その他、ただ値段を上げるということだけではなく、強弱のバランスと言いますか、例えばしっかりと分別することによってポイントがもらえるなど、何かしらのメリットが出てくるようなこともあれば良いと思います。

事務局
集めた資源について、昔は売れたものが今は逆に処理費用を払わなければいけなくなってしまったりと、だんだんとお金になるものが限られてきており、市が負担する処理費用は年々増加傾向にあります。ごみの処理や処理施設の維持に関して、いかに費用が必要であるかということをお知らせしていくということはとても重要であると思いますので、今後の参考にさせていただきます。

会長
他にはよろしいでしょうか。
それではすべての議事が終わりましたので、進行を事務局へお返しします。

事務局
本日はお忙しい中ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。皆様のご意見を今後の事業に反映させていきたいと思います。
なお、議事内容につきましては、後日市のホームページにおいて公開させていただくこととなりますので、ご承知おきください。
本日の会議はこれで終了します。ありがとうございました。

資料

この記事に関するお問い合わせ先

くらし文化部 環境課 環境政策係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

電話番号:0561-56-0612
ファックス:0561-63-2100

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