令和元年度第1回長久手市環境審議会
開催日時 |
令和元年7月26日(金曜日)午前10時から午前11時40分まで |
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開催場所 |
長久手市役所会議棟2階 会議室H |
出席者氏名(敬称略) |
委員 成田暢彦 |
欠席者氏名(敬称略) |
委員 小島祥美 |
審議の概要 |
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公開・非公開の別 |
公開(議題⑵について、希少種に関する機密情報を含むため非公開) |
傍聴者人数 |
0人 |
問合先 |
くらし文化部環境課 環境係 |
会議録
事務局
定刻になりましたので、ただ今から令和元年度第1回長久手市環境審議会を開催します。私は本日、司会を務めさせていただきます、環境課長の冨田です。よろしくお願いします。
本日の審議会は、長久手市環境審議会設置規則第6条第2項の規定により、委員の半数以上の出席が必要ですが、本日は13名の内12名の委員にご出席いただいておりますので、有効に成立しております。
なお、本日の会議は公開していますが、議題(2)「長久手市自然環境保全フォローアップ調査の結果について」は、希少種について報告する内容がございますので、「非公開」とさせていただきます。
それでは会議に先立ちまして、成田会長からご挨拶いただきます。
(会長あいさつ)
先日開催されたG20では、環境部門においては、地球温暖化対策の他に、プラスチック問題などが取り上げられました。
市長から、第4次長久手環境基本計画の策定に向け、諮問をいただきました。SDGsの考えを踏まえ、突飛なものでもいいから提案してほしいとのことです。
今後の長久手市の方向性を1年半かけて考え、計画をしていかなければならない状況です。みなさんのご協力をお願いしたいと思います。
課長
ありがとうございました。
つづきまして、くらし文化部長の浦川より一言あいさついたします。
部長
くらし文化部長の浦川です。お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。
本審議会につきましては、本市の環境問題をとりまく様々な方のご意見をいただきまして、反映させていただくものですので、皆様奇譚ないご意見をいただきたいと思います。
先程会長からもお話がございましたように、今年度来年度にかけまして、第4次長久手環境基本計画を策定していくわけですが、昨年の7月に本市のまちづくりの指針を示す、みんなでつくるまち条例を施行しました。市は、計画の立案、評価の過程において、多様な市民の参加の機会を提供します。
昨日市長の方からより多くの市民が自分ごとに取り組むことができるように、皆様のお知恵を拝借するようにとお話を伺っておりますので、委員の皆様におかれましても、より多くの意見をいただきまして、この計画をよりよくしたいと思っておりますので、どうぞご協力をお願いします。
課長
さて、本会議は今年度初めての審議会となりまして、新しく委員となられた方を紹介させていただきます。
あいち尾東農業協同組合の水野正人様です。では水野様、一言自己紹介お願いできますでしょうか。
水野
4月より支店長になりました水野です。農協の役割として、環境を守る、防災等、いろいろな機能があります。そういった関係で、意見を反映させていくことができればと思います。
課長
ありがとうございました。
本日同席している事務局と議題(2)に関連して調査結果を報告いただく株式会社太陽機構の方々については、お手元の資料の「令和元年度環境審議会委員名簿」で紹介に代えさせていただきます。また、名簿にはございませんが、第4次長久手環境基本計画策定支援を行っている一般社団法人地域問題研究所の春日俊夫様も同席しています。
なお、本日は都合により愛知淑徳大学の小島委員が欠席です。
ではここで、資料の確認をさせていただきます。配布物は次第の一番下、枠内「配布資料」のとおりです。
(資料確認)
不足等ありましたらお知らせください。
続きまして、第4次長久手環境基本計画の策定に関する諮問につきまして、長久手市環境審議会設置規則第2条に基づき、本来この場で市長から諮問すべきですが、本日公務にて出席がかなわないため、昨日市長室にて、市長から会長へ諮問書をお渡しさせていただきました。諮問書については資料1のとおりです。
それでは、議題に移りたいと思いますので、以降は会長に議事の進行をお願いします。
会長
それでは議題(1)に移ります。令和元年度事業概要について事務局から説明をお願いします。
事務局
(資料に基づき説明)
会長
事務局からの説明につきまして、ご意見やご質問をいただきたいと思いますが、まず私から補足をさせてください。
環境基本計画の策定に関し、本審議会で、作業部会ワークショップを実施したい旨、私が提案しました。
ここには、産業の方や、市民の方など、いろいろなバックグラウンドを持っている方が参加しているので、具体的なSDGsの課題に対する提案をお願いしたいです。
そこで、ワークショップのようなものができたらと思いました。SDGsの17個の目標を全て網羅するのは無理なので、長久手市に適した課題に対して、どういったことをしていけばいいのかということを、12月から1月くらいの間で、委員の方々にフリーに話していただく場を設け、策定につなげていくことができればと思います。私もSDGsについては細かいところまでは熟知していないので、明日長久手市で開催予定の、SDGsをカードゲームで学ぶイベントで理解を深めたいと思っています。
課長
SDGsのカードゲーム、非常に興味深い内容で、市としても是非実施したい事業ですが、熱帯低気圧が台風に変わる可能性が高く、コースが市に直撃すると予想されますので、一般の皆様の参加もあり、危険が伴いますので、中止とさせていただくことになりました。講師と相談の上、機会が持てましたら、再度企画したいと思います。
会長
他にご意見があればお願いします。
岩渕
環境基本計画について、第3次計画のPDCAサイクルはどのようでしょうか。第3次計画の評価をまとめていただき、それから第4次の策定に入っていくべきだと思います。
もう1つ、国の第5次計画ができていますが、その中にSDGsの話もありますし、各機関の役割のようなものも載っていますので、それを第4次計画に取り込むことができるか、次の作業部会ワークショップまでに、各委員目を通せるといいと思います。SDGsについての資料を各委員に配布していただけると、ワークショップで多くの意見が出やすいかと思います。
会長
他に意見はありますか。
森山
SDGsが入ってくるとなると、経済、まちづくりなど、環境以外のことで市が活動されている内容も入ってくると思いますので、環境と連携できることは何があるのかとか、環境以外の計画について等、説明していただけると助かります。
会長
他に意見はありますか。
廣田
SDGsを進めるにあたり、社内でも手法を探っているところですが、作業部会ワークショップでは、SDGsを取り入れていくために、何か手法を用いて進めていくのですか。
会長
まずは、カードゲームでSDGsについて理解していただくことが、1つの適切な手法だと思います。
作業部会ワークショップでは、KJ法で皆さんの意見を思いつくまま出していただきたいとイメージしています。
市と相談し、いろいろな手法を取り入れ、考えていければと思います。
森山
中止となったSDGsカードゲームのイベントは、代替日の予定はいつ頃でしょうか。
課長
SDGsカードゲームの資格を持った講師は限られることから、日程調整が困難であり、時期は未定です。
廣田
廃棄物について、中国の情勢の変化により、廃棄物業界は混沌としている状況です。
環境省の方から、一般廃棄物処分場での産業廃棄物の受け入れについての通知があったと思いますが、長久手市はどのような意向でしょうか。
課長
環境省から、廃プラスチックの処理を一般廃棄物処分場で処理できないか、という話はありました。
廃プラスチックの状況は、愛知県が量を把握するための調査を行っている段階です。合わせて、各市町村で処理が可能か調査を行っています。
長久手市は、瀬戸市、尾張旭市と3市で一般事務組合を構成し、晴丘センターで処理を行っていますが、令和元年から3年にかけ、改修工事を行う予定です。
今、廃プラスチックを受け入れることは施設的に無理があるため、受け入れができない旨回答しています。
岩渕
晴丘センター改修工事に関連し、地区外搬出をすると聞きましたが、搬出先はどこですか。
課長
契約まで行っていませんので、交渉中という段階です。守山区、多治見市、尾三衛生組合の3箇所について、受入可能かどうか、また、受入可能な量はどのようか、調整をしています。
廃棄物の流れとして、晴丘センターのピットに一旦集めますが、1週間分は保ちますので、2つある炉の内、片方の炉さえ稼働していれば、地区外搬出をする必要はありません。
両方の炉が停止しても、1週間は溜めることができますので、その内の一部を地区外へ搬出します。地区外搬出は費用が高額になりますので、地区外搬出量はできるだけ抑えていきます。
岩渕
1人1日あたりのごみ排出量について、資料にある数値は可燃ごみ、不燃ごみ、粗大ごみのみの数値ですが、国の統計では1人あたり900グラム前後だったと思います。
平成4年は1.2キログラムあたりだったと思いますので、減少傾向となっています。
廃プラスチックの一般廃棄物の処理場での受入れについては、国の補助金を受けられる、受けられないの話もあると思います。
長久手市の廃プラスチックや紙類の排出量はどの程度把握していますか。容器包装リサイクル法の関係で把握されていると思いますが。
課長
家庭系の廃プラスチックの回収量は把握していますが、今は資料を持っていませんので、後ほど提供します。
事業系の廃プラスチックの量は、把握していません。
会長
1人1日あたりのごみ排出量のデータについて、どのようなデータに基づいて計算されたものかを示さなければ、考察する際に誤解が生まれる原因となりますので、環境基本計画を策定する際には気をつけましょう。
長谷川
SDGsについて、個別の取り組みはこれまでも各機関で行われていますが、連携した事業はあまり見られないので、これをするとこれに繋がる、といった考え方をこれからしていく必要があります。
例えば、緑のカーテン事業ですが、北庁舎ではゴーヤとキュウリで行っていますが、なぜゴーヤなのか、疑問に感じています。
生物多様性と地球温暖化対策について、環境基本計画に反映させていくとありますが、このままでは連携できているとは言えません。
SDGsの考え方を使って言えば、緑のカーテン事業で育ったゴーヤを給食で出して食べるとして、その分の飢餓が解消されます。また、生物多様性に少しだけ寄与しています。
しかし、これがアケビだったとすると、地球温暖化の暑さを緩和できますし、絶滅危惧種になりつつあるアケビを日本で保護でき、高級品であるアケビを子どもたちが食べることができる。そういった流れが見えてきて、初めてSDGsに繋がるので、こういった考え方を第4次計画でできるといいと思います。
また、ゴーヤやキュウリは大量にできるので、各家庭でも廃棄されがちで、ゴーヤの種の部分も捨てられることが多いので、食品ロスが多い。市民の方ができるのは一つ一つの小さいことなので、そういったことを大事にできると良いと思います。
次に、オオキンケイギクを駆除する外来種勉強会について、同じ場所で続けて行うことで効果が実感できましたが、駆除したすぐ隣では、大量のオオキンケイギクが咲いています。つまり、市民の皆さんにはまだ伝わっていないので、例えば、エリア毎に、何丁目何番地のオオキンケイギクは絶滅できた、とか、小さい範囲で行っていくと、効果が実感でき、モチベーションにつながりますので、活動の普及につながると思います。
最後に、動物の捕獲器について、このタイプだと、アライグマやヌートリアも入ってしまう可能性があります。その場合に、捕まえた市民の方がどういった対応をされるのか。特定外来生物なので、放してしまうことがないよう、事前につたえておく必要があります。また、伝えているとは思いますが、なぜ猫が外にいてはいけないのかとか、犬のフンが放置されることの何がいけないのかとか、うまく伝わっていない可能性があります。ペットの散歩時にペットボトルを持ち歩くようにし、おしっこをしたら水をかける等、できていない人は未だに多いように感じます。注意の仕方として、「臭いからだめ」などネガティブな書き方ではなく、「水をまいて臭いを無くしてくれてありがとう」など、ポジティブな書き方にすると良いです。
水岡
オオキンケイギクについて、香流川沿いでは、個人でできる範囲の駆除を続けています。個人でできない部分は、今年、団体で駆除を行い、少しずつ減ってきていると感じています。
石田橋の上流にニホンタンポポの種をまきましたが、今年、咲いている姿を確認できました。勉強会等を通じ、市民が在来種の保護について理解した上で続けていくことが大切だと思います。
会長
他にありますか。
それでは、議題(1)については終了します。
審議会についての事務連絡に移ります。事務局から説明をお願いします。
課長
本日の会議の会議録は、手続きを経て、ホームページに掲載し、公開していきます。また、作業部会ワークショップは後日日程調整の連絡をします。
会長
事務局からの説明について、質問等ありますでしょうか。
無いようですので、一旦、ここで5分休憩を提案しますが、いかがでしょうか。
議題(2)「長久手市自然環境保全フォローアップ調査の結果について」は非公開となりますので、傍聴者の方はご退席いただきます。
資料
令和元年度1回長久手市環境審議会次第 (PDFファイル: 74.1KB)
資料1 長久手市環境基本条例第7条第1項の規定に基づく長久手環境基本計画の策定について (PDFファイル: 94.0KB)
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更新日:2020年11月30日