(平成28年3月8日開催)平成28年度第3回長久手市男女共同参画審議会

更新日:2021年01月20日

会議詳細

開催日時

平成28年3月8日(水曜)午後2時から午後4時まで

開催場所

市役所会議室棟会議室H

出席者氏名(敬称略)

浅井弘子、板倉純子、稲井予支子、中島美幸、野嵜スマ子、土方義信、宮坂清

欠席者氏名(敬称略)

荒木美弥子、鵜飼洋一、福田千春

審議の概要

  1. 報告事項
    • (1) 平成28年度男女共同参画事業の実施結果について
    • (2) 平成28年度DV関連事業の実施結果について
  2. 審議事項
    • (1) 平成29年度男女共同参画事業の実施内容(案)について
    • (2) 平成29年度DV関連事業の実施内容(案)について
    • (3) 男女共同参画情報紙の作成について
    • (4) 男女共同参画施策推進のための意見書について

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

1名

問合先

くらし文化部たつせがある課 電話0561-56-0602

会議録

会長あいさつ

議題

  • 平成28年度男女共同参画事業の実施結果について
  • 平成28年度DV関連事業の実施結果について
  • 平成29年度男女共同参画事業の実施内容(案)について
  • 平成29年度DV関連事業の実施内容(案)について

資料1、2に基づき事務局が説明

会長 ありがとうございます。それでは今の説明に対して質問、意見等ある方はいらっしゃいますか。

委員 資料1の事業No.1男女共同参画出前講座について、来年度は2件程度実施予定とのことですが、もう実施団体は決まっているのですか。

事務局 出前講座は募集期間中に応募していただいた団体に対して講師を派遣し講師料を負担する事業になりますので、まだ決まっていません。

委員 団体とは、どういった団体なら応募ができるのですか。

事務局 基本的に、市内の団体でしたら制限はありません。人数が少ないと難しいですが10名以上の参加者が見込まれれば応募ができます。

委員 同じく出前講座について、昨年度から引き続き東小学校での実施となっていますが、同じ市内の学校なのに男女共同参画について学ぶ機会に偏りがあるのはもったいないと思います。子どもたちに平等に学ぶ機会を与えることができたら良いなと思います。

事務局 5月の校長会で出前講座については全小中学校長に事業の説明をして、応募を呼び掛けています。

会長 今年のダボス会議でもあった話ですが、先進国の2007年以降に生まれた子どもたちは半数以上が100歳以上生きる、日本だと107歳まで生きると言われている。今のように教育を受けて、働いて、60歳で退職して老後を送るというような3ステージではなくマルチステージになっていくと考えられる。80歳くらいまで働かないと長い老後が過ごせない。男は働き、女は家庭にというような考えは成り立たない社会になっていく。そのような未知の社会を生きていく子どもたちには知識をつけて、思い込みから脱却するためにも、ぜひ平等に男女共同参画を学ぶ機会があって欲しいと思います。あとは企業や老人クラブにアプローチしてみるのも良いのでは。

委員 中学生向けの情報紙を作成しているので、特に中学生に向けた男女共同参画講座をできればと思います。

事務局 各学校では、時間が限られた中でさまざまなカリキュラムを組んでいます。出前講座を実施するかどうかは、どうしても選択権は学校側にありますので、引き続き新年度も積極的に校長会でPRを行っていきたいと考えています。

会長 教職員に対して男女共同参画の研修を実施してみてはどうでしょうか。

事務局 国として男女共同参画を推進していく方向性になっているので、文部科学省から、教職員、子どもたちに対しての指針が今後出てくるかもしれない。そういった国の方針等の情報収集を行いながら、教育委員会と相談していきたいと思います。

会長 現状は、初等教育、中等教育に対しての文部科学省の男女共同参画に関する指針はほとんどありません。LGBTに関しては教職員向けの通達が出ていますが、男女共同参画をどうやって子どもたちに教えていくのかという、ノウハウも全国的に見てもあまりないと思います。

事務局 教育委員会とは今のご意見を踏まえて、なにかできることはあるか検討していきたいと思います。ただ学校側も防災や福祉などのさまざまな分野から依頼があったり、教職員の多忙化などの問題も抱えていますので、すぐに対応するというようなことは難しいと思います。

委員 各小中学校にはPTAの研修部がありますので、保護者に対して研修を行い、保護者を通して子どもたちにアプローチできれば、幅広く男女共同参画の理念を伝えることができるのではと思います。あとは仕事で性に関する研修を受けたときに、少子高齢化の話になり、これからは夫婦共働きでないと立ち行かない世の中になっていく。そうなると女性は手に職をつけて自立しなければならないし、男性も家事育児に参加していかなければならなくなるという話がありました。学校の性教育の授業でもこういった観点から男女共同参画の内容を盛り込んでいけるのではないかと思います。例えば家庭科の授業のように、私たちが受けていた頃の授業内容と比べて、男の子が一人で料理をする等、カリキュラムも変わってきていると感じます。

副会長 会長作成の資料にある『女性が「自分らしさ」を活かせない=男性も「自分らしさ」を奪われている』という点にとても共感しました。女性の地位の向上等の女性目線の内容に焦点をあてがちになっていましたが、男性にとっても性別の縛りから切り離すことになるということに今更ながら気づきました。男女共同参画の理念は、講座や講演会にしてもシリーズ化しないとしっかり伝わらないと思います。

会長 資料1事業No.4にある講演会が3課合同で実施とあるように、複数の課が連携して男女共同参画の取組を実施することはとても良いことだと思います。一つ質問があるのですが、資料2事業No.5の相談実績というのは実人数なのか延べ人数なのか教えてください。

事務局 延べ人数になります。一つの事例でも10回以上相談される方もいらっしゃいます。

会長 DV被害の状況が深刻化していると聞いたことがあります。市職員に対して糾弾するような方も中にはいて、市職員の負担が大きくなってしまうケースがあると聞きます。DV被害者の支援充実のためにも、支援者である職員の拡充と支援も必要なのでは。

事務局 DV被害に至る経緯は、複数の要因が重なることが多く複雑化しています。被害者自身がどのような支援を受けられるかというストーリーを持ってしまうことがあります。そのストーリーどおりにいかないと攻撃的になってしまう方も中にはいらっしゃいます。

会長 家庭相談員というのはどういった業務内容になりますか。

事務局 市制施行に伴い家庭児童相談室を設置し、家庭相談員を2名配置しています。内容としては虐待対応もしていますし、DV対応もしています。

副会長 相談対応の中で、女性だけではなく男性からの相談窓口や子どもに関する相談窓口はあるのでしょうか。

事務局 女性相談でも男性からの相談を受け付けています。子どもに関しては家庭児童相談室が窓口になっています。

副会長 人権相談とはなにが違うのでしょうか。

委員 人権擁護委員をしていますので回答します。子どもSOSミニレターという学校内に設置しているミニレターに自分が相談したいことを書いて送ると法務局に届きます。法務局には男女共同参画部会、子ども部会、高齢者部会などのいくつかの部会に分かれており、ミニレターは子ども部会に届きます。人権擁護委員としてはさまざまな電話相談にも対応しています。

副会長 女性相談と銘打ってしまうと、男性が相談しにくくなってしまう気がする。人権相談についても、「人権」という高尚な言葉が出てくると気軽に相談しにくくなってしまうと思います。相談を受ける側も一人で受けてしまうと、考えが狭くなってしまうと思う。受ける側もチームで受けたり、縦割りではなく様々な課と連携しながら情報をみんなで共有すれば負担も軽くなるし、考えの幅も広がってより良くなると思います。もっと相談業務自体が変革していかなければならないと思います。

委員 本当に悩んでいる人は、1回の電話相談で解決することは少ないと思います。相談員は十人十色の考えを持っているので、少しでも悩みがあれば何回電話相談してくださっても良いので、色々な相談員の意見を聞いてください、と伝えています。

委員 学校の先生たちが仕事や生活の中で、男女共同参画というテーマについて考える機会がどれくらいあるのでしょうか。標語・川柳の募集等のイベントがあるときだけなのか、それ以外の機会があるのか分かれば教えて欲しい。

事務局 市から直接働きかけることは無いので把握はしていません。標語・川柳に関しても夏休みの宿題の中に入れてもらっていますが、クラスによっては全員が応募してくれるクラスもあるので、担任の先生によって温度差があると思います。

委員 先生は子どもたちへの影響がとても大きい存在だと思うので、先生たちに啓発をすることによって大きな効果が得られると思います。私自身、この審議会に参加する前は、男女共同参画というテーマについてほとんど考えたことはありませんでした。先生は多くのの児童・生徒と関わるので、先生が変わればとても効果が高いと思います。

会長 長久手市は男女共同参画に関する条例を持っているので、学校の先生たちも男女共同参画を推進する主体とならなければならないと思います。しかし、なぜ教育現場で男女共同参画がなかなか進まないのかと言うと、3年に一度国で実施している男女共同参画に関する国民の意識調査によると、圧倒的に教育の場は男女平等だと多くの人が回答しています。先生が何気なく「女なんだから」「男なんだから」というようなことを、集団の中で発言してしまうと子どもたちに与える影響はとても大きいと思います。形式的には学校は男女平等になっていると思いますが、実質的にはまだまだ不十分だと思います。半田市は、男女共同参画に関する研修を教職員向けに実施しています。毎年継続して実施しているので、先生たちの意識が高まっているのを感じます。また、半田市はかつて男女共同参画に関する意識調査を教職員対象に実施しました。意識調査の結果、教職員と一般の方とで認識はさほど変わりはありませんでした。男女共同参画に関する意識調査は、ある程度踏み込んだ内容で質問していかないと実態が見えてこない。今後長久手市で意識調査を行う場合は、男女共同参画に特化した意識調査を実施して欲しいと思います。また、市民だけではなく教職員や子ども等を対象として実施して欲しいと思います。

副会長 市民まつりの啓発ブースで、長久手市国際交流協会ブースの外国人ボランティアと協力してアンケート調査をしましたが、外国人にも分かりやすい内容でアンケートを作って欲しいという意見がありました。もう一つ、標語・川柳の学校での募集ですが、先生たちは日々の業務に追われて男女共同参画について考えることが少ないと思いますので、先生たちにも1句作ってもらうというような提案を学校にしてみてはどうでしょうか。

議題 男女共同参画情報紙の作成について

資料3-1、3-2に基づき事務局が説明

会長 気になる点がありましたらお願いします。「にじいろ」については全体的に字が小さいので大きくした方が良いと思います。

副会長 グラフの図が大きい方が良いと思います。

委員 裏表紙の相談窓口の字を大きくして欲しいです。

委員 表紙が大きくて分かりやすいのですが、見開きを開くと字が小さくレイアウトも見づらいので少し読みにくいと感じてしまいます。

会長 見出しを付けるなどして、もう少しレイアウトを工夫してみてはどうでしょうか。

副会長 講演会の記事量が多く、連続講座や出前講座の記事が少なくなってしまっているのでもう少し大きく取ってほしいです。

会長 トピックテーマが女性の活躍になっているので、もう少し読者に理解してもらえるような説明文を加えて欲しい。

委員 文量が多いと、読まない人が多くなってしまうと思うので、簡潔に男女共同参画の目的を書いてもらえると読む人も分かりやすいと思います。

会長 文章が少し堅いと思います。

委員 情報紙名が「コモン」から「にじいろ」に変わったときに、「にじいろ」になった理由があったかと思いますが、知らない人にとってはそのような基本的な情報を入れた方が良いのではないでしょうか。

委員 男性は女性に比べて、行政に相談することをためらう人が多かったりするので、男性が相談しやすいように、相談窓口のところに、「誰でも困りごとがあれば相談してください」というような文言を入れて欲しいと思います。

会長 それでは時間が限られていますので、その他のご意見がありましたら後日事務局まで連絡してもらうということにしたいと思います。

議題 男女共同参画施策推進のための意見書について

会長 昨年度の意見書を参考にしながら、今回提出する意見書に盛り込む内容についてご意見をいただければと思います。

副会長 相談窓口を、縦割りではなく一括した窓口にすることが大切だと思うのでそういったことを盛り込んではどうでしょうか。

事務局 市としては市民相談室を設置しており、そこがさまざまな相談の包括的な相談窓口となっています。相談者の相談内容を市民相談室の職員が確認し、担当課へつなげる役割を担っています。今後も市としては市民相談室を強化していきたいとも考えています。

副会長 市民相談室の認知度が低いと思うので、もう少し周知に力を入れて欲しいです。

会長 女性活躍促進については今回も盛り込んで欲しいと思います。長久手市は愛知県の女性の活躍促進宣言には賛同してもらったようですが、イクボス宣言や国の男性リーダーの会への参加など、より高みを目指す方向で検討して欲しいです。教育に関しては、教職員への研修や教職員を対象とした意識調査の実施を盛り込んで欲しいと思います。

副会長 先進国や先進地の実態を学んで、一歩でも進んでもらいたいと思います。

委員 中学校での混合名簿使用についてですが、例えば学校現場で男女共同参画の推進を計画的にしていく等のもう少し幅の広い内容にしてはどうでしょうか。

会長 それでは、意見書に関しては、事務局と会長で決定していきたいと思いますのでよろしくお願いします。以上で議題は終了となります。ありがとうございました。

会議資料

この記事に関するお問い合わせ先

くらし文化部 観光商工課 商工振興係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

電話番号:0561-56-0641
ファックス:0561-63-2100

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