(平成30年3月2日開催)平成29年度第3回長久手市男女共同参画審議会

更新日:2021年01月20日

会議詳細

開催日時

平成30年3月2日(金曜日) 午前10時から正午まで

開催場所

長久手市役所会議室棟2階 会議室H

出席者氏名(敬称略)

浅井弘子、板倉純子、中島美幸、野嵜スマ子、早川典恵、福田千春、水野道子

欠席者氏名(敬称略)

大澤孝明、松原しすい、山本かほり

審議の概要

  1. 報告事項
    • (1) 平成29年度男女共同参画事業の実施結果について
    • (2) 平成29年度DV関連事業の実施結果について
  2. 審議事項
    • (1)平成30年度男女共同参画事業の実施内容(案)について
    • (2) 平成30年度DV関連事業の実施内容(案)について
    • (3) 男女共同参画情報紙の作成について
    • (4) 男女共同参画施策推進のための意見書について
    • (5) 市民意識調査項目(案)について

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

2名

問合先

くらし文化部たつせがある課 電話0561-56-0641

会議録

 会長あいさつ
 国際経済フォーラムが毎年発表しているジェンダーギャップ指数の日本の順位が111位から114位に下がり、G7では最下位となっています。

議題1 平成29年度男女共同参画事業の実施結果及び平成30年度男女共同参画事業の実施内容(案)について
資料1に基づき事務局が説明

会長

 No.1の出前講座は応募が無かったため未実施とのことですが、こういった事業は、積極的に応募してもらうようお願いしにいかないと、なかなか実施につながらないと思います。無料で講座が実施できると知ってもらえれば、自然と応募が増えてくるのではないでしょうか。

事務局

 来年度は市内企業に応募してもらえるよう、アプローチをしていきたいと考えています。

会長

企業からのニーズは高いと思います。講師料を支払わなくても良いし、企業にとっては、「女性活躍」や「ワークライフバランス」を推進しているアピールにもなると思います。メリットをちゃんと説明すれば、応募してくれる企業はあると思います。

委員

 市民まつり当日、子どもと一緒に男女共同参画啓発ブースに参加しました。子どもたちはとても楽しそうにカルタで遊んでいました。自然に男女共同参画について学べたのではないかと思います。

会長

 自治体によっては男女共同参画カルタを販売しているところもあります。一般の方に貸し出すであるとか、学校で子どもたちに使ってもらうであるとか、せっかく作ったのでぜひ活用して欲しいと思います。新聞社などのメディアに出してもっとアピールしても良いと思います。

委員

 小学校低学年くらいから、「男のくせに」「女のくせに」というような言葉を使う子も出てくると思います。小学校低学年の頃から、このカルタを使って楽しみながら男女共同参画を学んでもらいたいと思います。

委員

 男女共同参画の情報紙についても、小学校高学年向けの情報紙を作って、男女共同参画のことを知ってもらうことも良いと思います。

副会長

 市民まつりで国際交流協会と連携したことで、子どもたちにとって異文化を体験できることがとても大きなメリットだと思います。外国人とカルタで遊ぶ中で、その国の文化も知ることができるようファシリテーター的な人を配置して、会話を促すことができるとなお良いと思います。もう一点ですが、出前講座の内容はどのようなものがありますか。

事務局

 出前講座は、申し込んでくる団体、企業等の方と一緒に相談しながら内容を決めていくものなので、特に内容の項目があるわけではありません。男女共同参画に関するものであれば大丈夫です。

副会長

 例えば、標語・川柳のつくり方講座を男女共同参画をテーマにして実施するなど、分かりやすく人も集まりやすいような内容を検討するのも良いと思います。

委員

 PTAの母親代表研修会を毎年7月か8月に実施しています。今年度はアンガーマネジメントについての研修を実施しましたが、出前講座制度を利用して無料で実施できるのであれば、とても良いと思います。

副会長

 PTA役員会や総会などの時間の一部を使って男女共同参画講座を実施できれば、男性も女性も受講できて良いと思います。

委員

 女性のPTA役員で仕事をしていない人にとっては、学校がすべてになってしまいがちなので、こういった話を聞くことができれば視野が広がって良いと思います。別の話になるのですが、外国人割合が非常に高い学校で、ある時期にPTA役員へ外国人の参加を認めてから、その外国人の方たちがPTA行事の中でそれぞれの国の文化を教える行事を積極的に企画してくれたことによって、とても良い交流が生まれたと聞きました。異文化交流はとても良いことだと思います。

会長

 女性活躍についても、ある種の異文化交流だと思います。男性ばかりの組織の中に女性が入ることで女性目線の意見も反映され、より組織が活性化して楽しくなると思います。
 また、標語・川柳募集について、一般の部の応募者数がかなり減ってきていると思います。隣の日進市では一般募集を廃止して、現在は小学生と中学生を対象とした募集のみを行っています。一般の部の廃止について、検討するのも考え方の一つだと思います。

議題2 平成29年度DV関連事業の実施結果及び平成30年度DV関連事業の実施内容(案)について
資料2に基づき事務局が説明

会長

 相談実績をみると徐々に増えてきているように見えます。深刻なケースもあるのでしょうか。

事務局

 最近ですと、長久手市が福祉のまちとして全国区で有名になってきていることから、県外でDV被害を受けた方が避難先として長久手市を指定するといった案件も出てきています。被害者の状況をみながら段階的に支援を行っています。

会長

 困ったことなどはありますか。

事務局

 被害者は複数の問題を抱えている場合が多い。問題それぞれで管轄する法律も違うので行政としてどこまで介入して、どこまで安全を確保するのか、という判断が難しいことがあります。

会長

 DV被害者は母子が被害にあっているケースが多いと聞きました。その中で児童相談所が児童虐待だと判断して動くと、母親が虐待の加害者とされて、母親と子どもが引き離されてしまうケースがあるそうです。

委員

 児童相談所と女性相談所の連携については、児童相談所が話を受けた際、児童相談所から女性相談所にその案件についての相談実績有無の問合せが入ります。女性相談所に相談実績がない場合は、児童相談所は単独で動かなければいけないので、母親が事前に女性相談に相談することが、母子ともに保護するためには大切なことです。

会長

 DVの危険性への認知度を市民も含めて全体的に広めていく必要があると思います。連携体制は庁内で整っているのでしょうか。

事務局

 被害者の状況をみながら関係課や関係機関と連携をとれています。

議題3 男女共同参画情報紙の作成について
資料3-1及び3-2に基づき事務局が説明

会長

 まずはにじいろについてのご意見をお願いします。私はカルタのアピールをもっとした方が良いと思います。

委員

 表紙の絵と下の文章の内容が合っていないので、文章をカルタのことや市民まつりの啓発ブースの内容にした方が良いと思います。

会長

 連続講座の記事を減らしてカルタの記事を増やした方が良いと思います。男女共同参画の定義は別のページで良いと思います。

委員

 表紙のカルタの絵は、何かキーワードが隠されているというようにしても面白いと思いました。

会長

 読み札と一緒にあった方が男女共同参画の啓発という意味では良いと思います。

委員

 絵札を見て、読み札の内容を考えるというのも面白いかもしれない。

会長

 つづいて自分らしくについてはどうでしょうか。

委員

 小学生向けのファッション雑誌を見てみると、記事がスマートフォンの画面に合わせてだと思いますが横幅が短く、縦長に配置されています。自分らしくも中学生向けなので、同じように文章を配置してはどうでしょうか。

会長

 4コマ漫画ですが、女の子に比べて男の子の方の夢へのハードルが固定的性別役割分担とはあまり関係ない内容になっています。せっかくなら男の子も性別の壁を出せると良いと思います。次の記事への導入部分だとは思いますが検討して欲しいと思います。あとは簡単で良いので日本とスウェーデンを比較して、女性の就労率や、男性の育児休暇取得者の違いや、国会議員の女性議員の割合などが表になっていると良いと思います。

副会長

 インタビュー記事の中で名鉄バスさんの方ははっきりと「男女でもらえるお給料の差はなく、男女での仕事の違いはありません。」と書いてありますが、IKEAさんの方は「産前産後休暇をお母さんだけでなく、お父さんも取りやすいような雰囲気を作っています。」と、あまり具体的でない内容になっているので見直した方が良いと思います。スウェーデンの社会が日本とどう違うのか具体的な数値などで表すと分かりやすいと思います。

会長

 スウェーデンでは、男性の育児休暇取得率は9割を超えています。ちなみに日本の男性育児休暇取得率は3.16%です。

委員

 テレビで観ましたが、中国では家事を男性と女性で協力しながらしているそうです。日本も中国を見習い、家事・育児を協力しながらできるようにして欲しいと思います。そのためには、職場の上司が家事・育児に参加することに理解を示し、残業時間を減らす必要があると思います。

副会長

 ドイツ人の働き方は、日本人と同じように勤勉に働きますが、長期休暇はしっかり取るそうです。ドイツ人は仕事を一人で抱えるのではなく何人かと共有することで、長期休暇も取得することができるそうです。日本人の働き方とは全く違うと思いました。

会長

 私は行政改革推進委員もしていて、一つの仕事に対して複数の担当を配置するように何年来言い続けていますが、なかなか実現できていない。一人しか担当がいないと休めないので、複数担当や仕事の見える化をして休みやすい環境を作る必要があると思います。
自分らしくですが、裏表紙の標語・川柳のスペースが大きすぎると思うので、ここにスウェーデンと日本のデータ対比の表を入れると良いと思います。とくに子どもたちには「パパクウォーター制度」について知ってもらいたいと思っています。スウェーデンで父親の育児休暇取得が広まったのは「パパクウォーター制度」という、父親しか取れない育児休暇制度が始まって、飛躍的に父親が取得するようになりました。これからの子どもたちに知識として持っていて欲しいので、ぜひ掲載して欲しいと思います。
また、スウェーデン大使館が主催で父親の写真展を開催していて、可児市や名古屋市の女性会館が会場になるので、みなさんもぜひ見に行って欲しいと思います。

議題4 男女共同参画施策推進のための意見書について
資料4に基づき事務局が説明

会長

 具体的な諮問内容が無い中で審議会を開催しているので、審議した内容を市長にお伝えする機会が無いので毎年意見書を作成して提出しています。教職員の研修が全く進んでいないと思いますがどうでしょうか。

事務局

 昨年度、小中学校の養護教諭部会でLGBTについての自主勉強会を開催しています。勉強した内容を養護教諭の先生から各学校の先生に情報共有をしています。

会長

 文部科学省はLGBTの児童生徒への配慮を適切に行うよう通達があって、全国的にLGBTについての研修を行うようになってきていますが、新聞発表によると教職員全体の7%程度しか研修を受講していないそうです。また、文部科学省はLGBTに関する通達は出しましたが肝心の男女平等に関しての通達は出していません。私個人の観点ですが、基となる男女平等を飛ばしてLGBTなどの多様性にいってしまっていると思います。長久手市の現状は、ようやく小学校は全校で混合名簿を使用することになりましたが、中学校はまだどこも使っていません。混合名簿はあくまで取組の一つですが、性別で分ける必要がないものを分ける必要はないと思います。混合名簿から先生方が男女共同参画を意識するきっかけになればと思います。教職員の研修についても、実施している市町村は多くはありませんが日進市は毎年実施しています。国際連合からは日本の教育に対して、教科書の内容などに対して勧告をしています。教科書に出てくる主人公は男の子が多く、出てくる職業も男性の職業が多くなっています。教職員の意識調査についても、ぜひ実施して欲しいと思います。実施している自治体は多くありませんが半田市は実施したことがあります。ちなみに意見書の2項目目にある「イクボス」は育児に理解のある上司のことと狭い範囲でとらえられがちですが、本来の意味は自分も育て、部下も育て、組織も育て、育児にも理解がある上司というような複合的な意味をもった言葉です。仕事人間で生活を犠牲にしていると、退職後の生活が充実したものになりません。

副会長

 前回意見書を提出した際に市長から、「職員が仕事に没頭するあまり地域や生活を優先していないことは本当に良くないことだと思う。必要なときは仕事を止めてでも地域に出ろ、と職員に言っている。」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。私には具体的に何をすれば良いのか分かりませんでしたが、職員の方が、はじめの一歩を示して模範になって欲しいと思います。

議題5 市民意識調査項目(案)について
資料5に基づき事務局が説明

会長

 来年度基本計画を策定する上で市民意識調査を実施して作業を進めていきたいと思います。現行の計画策定の際の市民意識調査は、男女共同参画に特化した意識調査ではなく、別の意識調査の中に含まれた形で実施したので、項目数が少なくなっています。いくらでも項目は増やすことができますが、回答者への負担が大きくなってしまいますのでできるだけ精査した内容で実施していきます。私が特に入れて欲しい設問はNo.27、28です。子どもへの意識調査は極めて少なく、「子育てについてどのような考えを持っているか。」と聞くと、性別に関わらず個性を尊重したいと答える人が多いのですが、No.28のように性別ごとに細かい内容を聞いていくと、性別によって偏りが顕著にでてきます。新しい項目として、JKビジネスやLGBTですが、知っていますか程度の設問でも良いかと思います。こういった調査は、市民意識を調査するものですが、回答をしてもらうことでこういった言葉を知ってもらう機会にもなりますので、事務局(案)の中に入れてもらっています。

委員

 LGBTは、実際に悩んでいる人がいたときに項目として入っているだけで、その人にとっては助けになるのではないかと思います。話が戻ってしまいますが、自分らしくVol.7にはLGBTのことが載っていましたが、今回の自分らしくVol.8には載っていませんでした。LGBTはいじめにつながる可能性もあるので、悩んでいる当事者にとってはLGBTに関する一文があるかないかでかなり変わってくると思うのでVol.8にも掲載した方が良いと思います。

事務局

 自分らしくVol.7のときにLGBTを載せるにあたって、小中学校の校長会に諮りながら掲載しましたが、学校側としては非常にデリケートな問題なので、生徒たちに配布する冊子に掲載するのは慎重な考えで時期尚早ではないかという意見もありました。

会長

 LGBTについてはいじめや自殺につながる問題なので、当事者の人たちは本当に苦しんでいると思います。一度ご検討ください。

委員

 JKビジネスやLGBTは知っていますか、という設問ですが言葉を知らない人に向けて説明を設問の中に入れた方が良いと思います。

会長

 No.46のジェンダーフリーという言葉が、2000年代の初め頃世間的にバッシングを受け、現在も誤解を招く言葉なので別の表現にした方が良いと思います。LGBTに関連して「アライ」という言葉があります。LGBT当事者ではありませんが、LGBTの理解者であることを示す言葉です。こういった機会に知ってもらうのも良いかもしれません。それではこの調査項目の案を基に、来年度市民意識調査を実施し、その分析結果が出てくるのと並行しながら基本計画策定作業を進めていきたいと思いますので委員のみなさんよろしくお願いします。それでは、本日の議題は全て終了しましたので事務局に議事進行をお返しします。

事務局

 みなさま長時間にわたりお疲れ様でした。これをもちまして、今年度の審議会は終了することになります。今年度で委員を交代される方は新しい委員の方に引継ぎをお願いします。来年度は基本計画策定作業が控えていますので、なるべく早い段階で1回目の審議会を開催することもあるかと思いますがよろしくお願いします。本日はありがとうございました。

会議資料

この記事に関するお問い合わせ先

くらし文化部 観光商工課 商工振興係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

電話番号:0561-56-0641
ファックス:0561-63-2100

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