(令和3年7月28日開催)令和3年度第1回長久手市男女共同参画審議会

更新日:2021年09月02日

会議詳細

開催日時

令和3年7月28日(水曜日) 午後3時から4時30分まで

開催場所

長久手エコハウス 多目的室

出席者氏名(敬称略)

【委員】
板倉純子、鵜飼洋一、鬼頭和宏、原智子、藤原直子、水野道子、山口康代、山本かほり、横田純子
【事務局】
くらし文化部長 浦川 正、同部次長兼たつせがある課長 磯村和慶、同課課長補佐 名久井洋一、同課係長 中川暁敬、同課主事 古田千奈、子ども部子ども家庭課長 出口史朗、同課課長補佐 鈴木晶子、同課保健師 藤澤英美

審議の概要

1 あいさつ
2 委員の委嘱について
3 議題
⑴ 第3次長久手市男女共同参画基本計画各課等の取組状況について
⑵ 令和3年度男女共同参画事業について

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

1名

問合先

くらし文化部たつせがある課 電話0561-56-0641

会議録

1 あいさつ

2 委員の委嘱について
委嘱状を机上配布。委員及び事務局の自己紹介。
審議会規則第3条第1項により委員の互選により、会長は山本かほり氏、副会長は会長の指名により藤原直子氏に決定。

3 議題
⑴ 第3次長久手市男女共同参画基本計画各課等の取組状況について
資料1-1、1-2及び1-3に基づき事務局より説明。

委員 資料1-2 No.12とNo.16について。
No.12の回答の内容は、男女共習が始まって、当たり前の内容が書いてある。書き方や表現を変えるべきだと思う。
No.16の男女混合名簿について、小学校では利用できているが、中学校ではできていないとなると取組状況はAではなくBではないかと思う。

会長 No.12はどう変えればいいか。

委員 「技術家庭科」に限定せず、男女が共に行うことを重点に内容を記載するとよいのではないか。

事務局 学校内では基本男女混合での取り組みの内容となっている。回答の書き方については確認する。

会長 名簿の件について、昨年も難しいとは聞いているがお伺いしたい。

委員 中学校では保健体育は、性差や体格差、思春期などの配慮のため現状は男女別習を続けている。また身体検査なども男女別で実施している。
学校では何百人もの生徒の成績を付ける際に名簿を使用しており、データを通知表に補記している。成績の付け間違いが発生しないよう、転出入により名簿が変更になった場合には、注意して作業をしている。また、高校へ調査書類として、電子データで成績を送付する取組も始まっており、学校の先生たちは大変気を使っている状況の中で、混合名簿への変更は難しい。

会長 現場の苦労はとてもよく分かるが、その問題と男女混合名簿の整合性がわからない。

委員 なぜ理解してもらえないかがわからない。

委員 全て男女混合名簿にしなければならないと言っているわけではない。現場の先生たちの苦労はあると思う。例えば体育の授業であれば体育の名簿を作る。また男女別ということが必要な身体検査の名簿はまた別で作る。そして普段の学級での名簿は男女混合名簿にするということがなぜできないのか、というところである。
先生方の作業の苦労はよく理解している。しかし男女混合名簿によって得られるジェンダー意識と、別名簿で得られるジェンダー意識が、生徒たちにどういう影響を与えるかということを考えると、長久手市では小学校では男女混合名簿で過ごしていて、いきなり中学校になって男女別の名簿になる。そこであえて別名簿になっているのかというところと、基本的な社会の流れは男女混合名簿となっており、現状の歯止めとなっているのが先生の苦労が理由ということだと、この苦労はすでに職務の範囲内であり、一気に変えることもできるのではないか。

委員 男女混合名簿にできるというのは何を根拠にして言っているのか。

委員 状況として全国的に男女混合名簿に変わってきているという事実がある。

委員 それは数値的に確かなものか。

委員 5、6割が男女混合名簿に変化してきている中で、長久手市の三つの中学校や長久手市の教育委員会がどのように考えているかということが問われている。そこを議論する必要がある。

委員 毎回、この審議会で男女混合名簿の話題となり、毎回学校がせめられている。繰り返しで話が進まないため次回まで持ち越しにしないか。

会長 毎回話題にしないといけない状況に変わってきているのである。

委員 混合名簿の話は、以前から話題となっていた。実際に男の子が前、女の子が後ろ、男の子は前に出ていい、でも女の子は後ろに下がれというような意識になっている。学校の先生の苦労も分かるが、実際に自己肯定感が下がってしまう子どもたちがたくさんいる現実を知った時に、いきなり実施することは難しいかもしれないが、様々な議論を重ねて、いい方向に進んでいけばいいと思うし、苦しんでいる子どもたちがいるという現状は、ご縁があってこの場にいるので、伝えていきたいと思う。

委員 そこはまさに後段の、「男女平等の理念は各会通じて働きかけていく」につながっていくと思う。

会長 委員の立場からすると学校だけがせめられているように思われるかもしれないが、男女別の名簿が起こす様々な問題があるので、まずは形式から整えるというのも大事だと思う。名簿は形式なので、形式だからこそ先生にとって便利なところもあると思うが、逆に言えばこういった電子時代なので、男女混合名簿に変えることは、それほど難しいことではないと思う。電子データの活用で、体育の時や身体測定時に別名簿にするということは可能だと思える。引き続き、様々な先生方と中学校の中で議論をしてもらえるとありがたい。先生方の作業が大変だからというのは、いわゆる人権問題の前では理由になっていないと思う。

委員 取組状況調査でも各学校の状況や、教育委員会や教育総務課がどう考えるかというところが大切だと思う。

委員 資料1-3の男女共同参画関連図書の蔵書数について、395冊あると記載がある。今年度も6月に男女共同参画図書コーナーを設置されているが、どういう本があるのか、本のタイトル、作者、出版社名がわかるような一覧になっているとよい。
小学校で図書ボランティアをしている方や、子どもに定期的に関わる活動をされている方にはすごく参考になる。一度作ればあとは随時追加していくだけなので、男女共同参画に対する皆さんのハードルが下がると思う。一度ご検討してほしい。

事務局 6月に実施した男女共同参画図書コーナーに設置したものについて、蔵書の中から中央図書館で選書した本の一覧がある。そういった図書コーナーの設置に合わせて一覧を示しながら選んでもらうことができると思う。6月はアンコンシャス・バイアス、無意識の思い込みをテーマに選書をお願いしていたが、そういったテーマの図書と、一覧を合わせて設置すると非常に効果的だと思うため、実施していく。

委員 是非図書コーナーの設置が終わった後も、図書館で一覧を配架をしてほしい・その期間に図書コーナーにいけなかった人もいるかもしれないし、こういう事業を行っているというPRにもなると思う。

事務局 中央図書館と相談しながら進めていく。

委員 図書館のホームページなどにも掲載できるとよい。

事務局 男女共同参画事業でもホームページを作成しているので、リンクを貼るなどしてアクセスしやすい方法を考える。

委員 先ほどの名簿の話に戻るが、情報共有が大切だと思う。全国で男女混合名簿が5,6割導入されているという話があったので、そういった他市町の状況を共有できるとよい。移行方法は市町村によって様々だと思うが、そういう事例も参考になるのではないか。今回の回答を見ると難しそうに見えるが、すでに知識のある方のお話を聞くと、意外と簡単かもしれないという印象を受けた。そのギャップを少し埋めていけると先生の取組も少し前向きになるのではないか。

委員 この近隣市町村の小中学校の混合名簿の実施状況及び、導入に向けての議論の内容や大変だったことなど調べていただきたい。

委員 学校では男女混合名簿が進んでいるということは分かったが、一般社会ではどうなのか。

事務局 追加資料として配布をしたが、広報モニターに男女共同参画についてアンケート調査を行った。例えば家庭における地位の平等についてや、職場や学校における男女の地位の平等についてなどの質問をしており、母数は少ないが、市民の傾向などはわかると思う。

委員 また名簿の話に戻るが、学校では男女別の名簿の方が効率的だという話をしているが、この審議会で話をしているのは男女平等についての議論であり、テーマが少し違っているような印象を受ける。是非とも男女等しく並んでいるという姿を子どもたちには見せたいと思う。

委員 男女共同参画は方法論と理念的な部分がある。愛知県の男女共同参画の審議会委員をつとめた際、男女共同参画の基本計画を作る際に、先生と生徒にヒアリングをし、学校は理念的に言えば、男女共同参画社会としては理想的な職場であることがわかった。女性の先生方もそういう回答がでたし、生徒についても生徒会役員などは男女隔てなく活動をしており、非常に男女共同参画理念的な場所だと思っている。
ただそこから社会に出て行くと、違う考え、違う価値観があるので、社会に出たときに学校の中だけで男女平等が進んでいて無菌状態であってもいけないと思う。

委員 現実社会は男女平等参画が進んでいないという現状を、少しでも子どものうちから知っておくことが必要だと感じていらっしゃるということですか。

委員 学校の中が理想的な状況であれば、理想的な状況が世の中にも広がっていけばいいと感じている。

委員 ならば学校の中も、今よりも男女平等に向けて進んでいくべきだと思う。学校は次の世代を担う人たちを育てる機関である。社会の中が今の現状でよくなかったら、それを変えていく力を持たせる機関である。そういう意味で理念とか人権意識を持っているということはすごく大切である。学校という場に携わっている先生や保護者や生徒も全て、男女共同参画についてセンシティブにアンテナを光らせる必要がある。その一つの作業として男女混合名簿に取り組む価値はある。

会長 体育の時間や身体検査の時間だとさらに別の問題になるが、性的マイノリティの問題もある。性的マイノリティの人たちは男と女だけで区別されていると苦痛である。男と女しか世の中にいないわけではなく、中間にいる人もいるので、学校も男女共同参画の理念について考えてもらいたいと思う。

⑵ 令和3年度男女共同参画事業について
資料2、3について事務局より説明

委員 資料3 No.1の項目で「女性に対する暴力をなくす運動」とあるが、男性に対する暴力もあるのか

事務局 男性に対する暴力や暴言などもある。

委員 同じく資料3 No.5の部分で女性相談員及び家庭相談員による相談の実施とあるが、これにも男性からの相談はあるのか。

事務局 女性相談については、名称は女性相談となっているが、男性からの相談も受け付けており、実際に相談もある。

委員 条例第3条第1項に「女性に対する暴力が根絶されること」と記載されているが、男性に関する暴力の根絶は意識しなくてもいいということなのか。先ほどの「女性に対する暴力をなくす運動」と関係しているのか。他の部分は「男女個人として」というように書かれているので、その意図を知りたい。

事務局 男性のDVについては、情報紙「にじいろ」の部分で相談窓口として男性DVホットラインをあげており、男性トイレには相談窓口のカードが置いてあり、男性も相談できる状況である。
条例に関しては、当時女性に対する暴力が取り上げられていたということがある。10年前の条例のため、状況や考え方も変わってきていると思う。

事務局 2019年に策定した第3次基本計画「基本目標5 人権が尊重され、DVのないまちづくり」の項目では、「男女間の暴力は決して許される者ではなく」という表現になっている。この何年かの間で女性に対する暴力だけでなく、男性に対する暴力についても意識されるようになってきている。

委員 「男女間の」としてしまうと性的マイノリティの方が抜け落ちてしまうので、表現を「あらゆる人の」など変えていくとよい。

事務局 今後次期計画の策定の際にも、そういった部分の意見を頂戴していきたい。

事務局 「女性に対する暴力をなくす運動」自体が国が掲げている名称なので、その運動の名前を広報や周知をしていくということになるが、内容については女性のみならず配慮をしていく必要があると思う。

委員 資料2 No.8だが、昨年度の講座も参加させてもらったが、年の瀬ということもあり、参加者が少なかったので、今年度はもう少し早めに実施してもらいたい。

事務局 今年度は市民講座やブース出展など分けず、11月頃を目処に準備をしていく。内容等がまとまり次第委員の皆様に周知させていただく。

資料2 No.1検討資料について事務局から説明

事務局 出前講座については、夏休み明けの9月頃にテーマを決めた状況で学校に相談に行きたいと思っている。

会長 小学校の高学年から中学生に向けた講座として、どのような内容がいいのか検討いただきたい。この検討資料はあくまで例なので、特にお子さんがいらっしゃったり、子どもと接した経験のある方はその経験を踏まえて考えていただきたい。今年度でなく来年度のテーマとしても考えるような形で頭の片隅に入れておいて欲しい。

委員 過去に男女共同参画のカルタを作成されていると思うので、そのカルタを活用するのがよい。ブースの中で実際にカルタをするというのは、コロナ禍では難しいと思うが、どういう札があるのか、どういう内容があるのか、男女共同参画についてのイベントブースや出前講座での活用を行ってほしい。

事務局 ながモニアンケートについては、今回初めての試みということで、内容を参考として配布させていただいた。また不明な点があれば、次回の審議会でご質問いただきたい。

会長 以上で審議を終了する。
 

会議資料

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