平成30年度第1回長久手食育推進支援会議
開催日時 |
平成30年8月8日(水曜日) 午後2時から午後3時30分まで |
---|---|
開催場所 |
長久手市役所 会議室棟 会議室G |
出席者氏名(敬称略) |
会長 安達内美子 |
欠席者氏名(敬称略) |
委員 石原恵子 |
審議の概要 |
|
公開・非公開の別 |
公開 |
傍聴者人数 |
- |
問合先 |
建設部 みどりの推進課 農政係 |
会議録
1 あいさつ
事務局よりみどりの推進課長あいさつ会長あいさつ 長久手食育推進支援会議設置要綱(以下「設置要綱」という)第6条第2項の規程により、会議成立の報告を行った。
2 議題
⑴ 食育推進計画に関する進捗状況について
事務局から、平成30年7月に行われた長久手市食育推進部会の結果を中心に、長久手市の食育活動の進捗状況についての報告を行った。(資料1)
事務局説明要旨
1 平成30年度調査シート(資料1)の変更点
各項目に対して、参加人数等の目標を挙げて評価することで改善点が見えやすくなるのではないか、また、食育推進計画の数値目標と各取組の関連性を調査シートに落とし込めないか、という意見を踏まえ2点の変更を加えた。まず、各取組に対する「今後の方針」(左から6列目)について、判断理由を記載する欄を設け、各課がどのように5段階評価したのか分かりやすくした。また、各取組に対して、食育推進計画と「関連する数値目標」(左から4列目)を挙げ、各取組の成果と数値目標の関連性を明確にした。
2 基本目標1-1 取組項目ア「妊産婦や乳幼児における食育の推進」について
離乳食教室について、時代に沿ってアップデートされているのかという質問があったが、離乳食教室のなかでは、こどもの成長過程に合わせた内容、作る際の注意点をお伝えし、試食をして実際の柔らかさ等を確認している。栄養士が栄養指導を担当しており、レトルトや粉末を活用した手軽にできる離乳食も提案。改善点等があれば、次年度以降にメニューや内容の見直しも検討したい。
3 基本目標1-1 取組項目ウ「学校における食育の推進」について
子どもの給食の食べ残しを減らすために、生産者の話を給食だよりに掲載したり、廊下に野菜のサンプルを掲示したり、生産者のコメント動画を教室で流したりすると良いのではないかという意見があった。給食だよりには既に生産者の紹介を載せたり、正月に長久手の伝統野菜「真菜」を特集したり地産地消の普及に努めている。サンプル掲示については、実のところ長久手産の野菜は年々減っており、生もののため計画通りに納品されないことも多いため、サンプル等に使用するのではなく、少しでも給食で使用する分を確保したい。生産者のコメント動画放映については、放映時間の確保と栄養教諭の作成負担が大きいので難しい。また、学校で食育の時間を取り入れるためには、授業数不足と教師の多忙化という課題がある。教科数が増えたことで授業時間を確保する対策が深刻化しており、配膳時間を加味すると給食の時間は15分程度と短い。その時間内に無理して食べるという風潮ではなく、基本的には自分の食べられる量に合わせて盛り付けをしている状況である。本来業務である授業時間の確保が最優先ではあるが、食育推進のため、栄養教諭が給食の時間に所属校に出向き食育指導にあたっている。
4 基本目標4-1 取組項目ア「ボランティア活動の支援」について
共生ステーションを各小学校区で整備するなかで、食育を含めた様々な活動場所を提供できるよう環境を整備していくという旨の記載が追加された。また、まちづくりセンター等で助成団体の発表会を行っているので、そういった場を捉えて、各団体で交流を進めてほしい。
5 基本目標4-3 取組項目ア「食育月間における事業」について
給食センターの見学試食会について、安全上と衛生上の理由から、歩き回れる未就学児は基本的に参加を遠慮してもらっているが、問い合わせがあれば、首の据わっていない抱っこしたままの子どもであれば受け入れている。本来業務の給食調理が再優先であり、施設内部に不特定多数の方に入ってもらうことができないため、試食つきの見学会の回数増加はやはり難しいが、前回の意見を踏まえ、新たな取組として試食なしの見学会を5月に実施。試食ありの見学会に比べると、人員も割かれず負担がそれほど大きくない。定員10名中3名の参加があり、今後事業として継続していくか検討していく。
6 基本目標4-3 取組項目イ「食育に関する情報発信の充実」について
フードドライブ・フードバンクの活動について情報提供するという旨の記述を追加した。平成29年度に社会福祉協議会と共催で、家庭で余っている食料品を募り、NPO法人セカンドハーベスト名古屋を通じて生活困窮者などに届ける事業を行った。10月開催の福祉まつりでも食料品を集める予定だったが雨天により実施できなかったため、本年度は福祉まつりでの実施も含め、引き続き行っていきたい。
7 食育ホームページについて
食育のページを見つけにくいため、定期的にトップページのバナーや新着情報にリンクを掲載してはどうかとの意見を踏まえ、食育月間である6月中にトップページのスライドショーに掲載し、見つけやすくなるよう努めた。
⑵ 食育推進計画に関する課題と今後の取組について
事務局から、各取組の進捗状況を踏まえ、計画の目標達成に向けた課題について説明を行った。(資料2)
事務局説明要旨
調査シートに各取組に関連する数値目標の番号を記入し、その取組数を集計したものを資料2の最右欄に記載している。その結果、目標「2朝食欠食割合の減少」、「3朝食で野菜・海藻を食べる市民の割合の増加」、「4食事バランスガイド、食育ガイドの認知度の向上」、「5食品の安全性に関する基礎的な知識を持っている市民の割合の増加」に関連する取組が少ないことが分かった。そのため、事務局としては目標2、3、4、5を重点課題とし、改善策についてご意見をいただきたい。
発言要旨
委員:
目標3や5に対する取組として、まずは知ることが大切だと思う。啓蒙活動として、例えば、あぐりん村でパンフレットを配布する等協力できることもあると思う。
会長:
そういったかたちで協力してもらえると助かる。目標3については、言葉を額面通りに捉えすぎて、実は実施しているのに報告に挙がっていない取組もあるのではないか。例えば、学校等で朝食に主菜副菜をバランスよく食べようといった指導は日常的に行っているのではないか。
委員:
栄養教諭の免許を持っているが、朝食の指導は全国的に必要とされている。そのため、会長の言うとおり、大きく捉えれば取組数は増えるのではないか。
会長:
目標2について、児童・生徒に対してはむしろ数えきれないくらい日常的な取組があると思う。ただし、20歳~30歳代と、男性40歳~50歳代については具体的に対策を考える必要があるかもしれない。 目標4に対する取組も少ないが、食事バランスガイドや食育ガイドはどの世代にも使えるパンフレットなので、現在実施しているパパママ教室や健康相談、いきいきサロンといった取組でも活用してもらいたい。 また、議題⑴で、教育現場で食育の時間を確保するのが難しいと報告があったが、給食の時間だけなく、各科目のなかで食に関連する内容を盛り込むなど、栄養教諭と連携しながら取り組んで欲しい。
事務局:
すべての取組を拾い上げて報告することが難しいが、学校では日常的な指導をはじめ、様々な科目と連携して食育の取組を行っている。
委員:
東小学校の生徒が、毎年あぐりん村の売り場見学に来ている。社会課の授業の一環ではあるが、野菜を実際に見て知ってもらうことで食育に繋がっていると思う。
事務局:
東小学校の売り場見学など、実際には行っているが報告として挙がっていない取組もある。各担当課が取組報告するにあたってハードルを上げて考えているかもしれないので、現在は報告されていない取組についても細かく報告するよう関係課に積極的に伝えていきたい。
委員:
来場者に対しても、食に興味を持ってもらえるような接客を日々心がけているが、難しく捉えられることも多い。幅広い層にもっと気軽に発信できるようなツールがあれば良いと思う。
委員:
啓蒙のためのツールとして、平成27年度計画策定時にA3の食育推進計画概要版を作成し配布していると思う。その反響や反省を踏まえながら、食事バランスガイド等を盛り込んだ新たなリーフレットを作成してはどうか。また、細かい取組を報告に挙げづらいという問題に対しては、部会の場で、各担当課が行っている取組を見直し、関連する数値目標を精査してはどうか。それによって、不足している項目への対策や各課の連携がしやすいと思う。
会長:
概要版を配布した時の反響や反省点はあるか。
事務局:
一度確認したい。また、その上で新たなリーフレット等の作成についても検討したい。
会長:
計画策定時に、概要版ではなく長久手版の食育ガイドを作成してはどうかという議論もあった。もし具体的に作成することになれば、大学等と連携して作れるとよいと思う。
委員:
そういったリーフレットが作成されれば、離乳食教室でも活用できてよいと思う。
委員:
もし全市民にリーフレットが配布できるのであれば、計画の数値目標と関連したセルフチェック項目を作ってはどうか。自分自身で計画の進捗を測ることができ、リーフレットの有効性が高まる。
委員:
リーフレットを作成するのであれば、ワークシート形式を取り入れると、教育の場でも使用できるので検討して欲しい。
委員:
食育計画の概要版はどこで配布していたのか。私たちが見ても難しい内容に思うが、もし学校で配布していたなら、こどもたちが理解できたのか不安である。
事務局:
市役所の窓口や関係施設には設置していた。学校に配布したかどうかは確認しないと答えられないが、作成する場合はこどもたちにも分かりやすいよう見た目や内容を工夫したい。
会長:
目標2、3、4、5以外に対する取組について、改善策等の意見はあるか。
(特になし)
会長:
支援会議と部会との間に事務局を介すことで、互いのフィードバックに時間がかかると共に、意見の伝わり方にニュアンスの違い等が起こり得ると思うが、改善する方法はないか。
委員:
部会と支援会議の共同作業として、例えば、担当課と一緒に取組の洗い直しを行うのはどうか。支援会議委員の目線で新たに改善点等の指摘ができると思う。
会長:
関係課が多いため全課出席は難しいと思うが、直接関係各課と話す機会は設けられないか。
事務局:
担当課でないと答えられないことや、双方の思いをより直接的に伝えるため、テーマを絞って担当課の出席を依頼するのも一案である。次回の支援会議に向けて、テーマとしたい話題があればご意見をお聞きしたい。
委員:
学校現場での授業数の不足など、構造的に改善することが難しいことは議論してもなかなか先へ進まないと思う。子どもが食の大切さを実感するためには母親への働きかけも重要であり、健康推進課と子育て支援課がそれぞれ行っている取組が連携して母親への食育ができたら良いと感じた。また、市の事業に加えて、市民団体が補足的に行っている取組の成果も反映できれば、長久手市全体の成果として数値結果が上がるのではないか。
会長:
2課呼ぶことも可能か。
事務局:
可能ではある。連携の仕方については、具体的な取組や方法について議論できると望ましいと思うが、まず部会のなかでも連携を確認していきたいと思う。
委員:
数値目標のなかで、まず改善したい項目を決め、それに対する取組として担当課ができることを挙げて、その後他課との連携方法を探っていくのがいいのではないか。
会長:
それでは、重点課題である目標2、3、4、5は「食を通じて健康な体をつくる」という基本目標に類するものであり、関連する取組が最も多い健康推進課に出席してもらいたいと思う。
委員:
話が戻るが、目標2について、対象年齢別に取組数を分けた方がいいと思う。現在実施している2つの取組は、児童・生徒に対する取組と、20歳代に対する取組であり、実質男性40歳代~50歳代に対する取組は無いため、改善が必要である。
⑶ その他
事務局から、今後のスケジュールについて説明を行った。
事務局説明要旨
今年度は食育推進計画の中間年のため、8月から11月の間で食育推進計画の進捗状況を測るための中間アンケートを実施する。その結果を基に、12月に第2回部会、そして翌年1月に第2回支援会議を開催し、今後の食育の進め方について議論したいと考えている。
会議資料
資料1:平成30年度長久手市食育進捗状況調査シート (PDFファイル: 282.0KB)
この記事に関するお問い合わせ先
- このページに関するアンケート
-
より良いウェブサイトにするために、このページのご感想をお聞かせください。
更新日:2020年11月30日