浅井たつお（平成26年第2回定例会）

 市の第5次総合計画には長久手古戦場について「郷土資料室の建て替えや展示物の充実を含め公園の再整備について検討します」と記述されているが、策定から5年も経過している。

 昨年6月に「市制にふさわしい施設整備について」魅力ある観光施設として不可欠な古戦場・郷土資料室、資料保管施設の具体的整備計画はどのようか。」と質問したところ、「具体的な整備計画には至っていないが、古戦場公園等の施設は長久手の観光面としての意味合いも含め、検討する必要があると考えています。」と答弁された。

 平成26年度実施計画において「古戦場公園再整備事業」第1年次として構想の策定が予定されているが、区画整理事業と同時進行での計画整備が必要ではなかったか。

1. 現在の野外活動施設はどのように保全するのか。新資料館もしくは博物館的なものは公園敷地内に建設されるのか。
2.  隣接地に出店する大規模商業施設は、今年3月26日の住民説明会で来春開店予定であると説明された。当市最大の商業施設の開業は長久手市にとっても最大のビジネスチャンスであるが、開業時にどのように古戦場公園とその施設を改装・新装し来客を誘導するのか。
3. 古戦場公園郷土資料館前の駐車場内の「史跡案内図」は判読が難しい状況である。なぜ、町から市へネームだけが変更修正されたのか。案内図の役割・位置づけをどのように認識しているか。
4. 5月24日、NHK福井「ナビゲーション 消えゆく古文書を救え」という番組が放送された。「古文書の9割は民家の蔵や屋根裏に眠っている。」と述べられていたが、開発の進む長久手市では旧家屋が急速に減少している。旧浅川邸をはじめとする町史にある旧家に残る古文書の保全の状況はどのようで、今後の収集・保存計画はどのようか。

1. 最近市役所前の県道の渋滞が目立つようになった。交通量の増大ではなく役所前の信号が時差式になったことが原因と思われる。10数秒の信号時間の影響でこのような現象が起こる。商業施設説明会では交通渋滞を危惧する意見も出された。市は整理組合、出店事業者とどのようにデータ共有し対策を考えているのか。
2. 隣接する古戦場公園は長久手の歴史文化、他市町からの観光・交流推進にとってかけがえのない資産でもある。景観に与える影響について、市民や学識者の意見を聴取し、共存できるよう事業者と調整を図ることが必要ではないか。

 第1回香流川整備計画の中で、ある委員が再度にわたり長久手市の事業推進に係る強い思いの有無を確認される発言があった。市が事業にかける強い情熱が継続できていくことが県・国など上位団体を動かすのですよと言われているように受け止めた。国や県の動向も大切であるが、長久手市民のニーズに合った発想、歴史、文化、自然環境に基づいた現地・現場からの発想がより重要である。

1. 平成25年4月に行われた生涯学習シンポジウムでの意見要望や、テーマごとの報告がある。テーマAでは「生涯学習の拠点施設整備のあり方」として、今ある施設を有効活用するために施設情報の共有・開示など一元管理が必要と課題が示されている。具体的提案も示されているがどのように実行していくのか。
2. テーマBは「退職後世代に地域とのつながりを作る」だが、どのようなアプローチ方法を考えているか。多様なメニュー展開が必要と考えるがどのように用意していくのか。
3. アンケートでは健康づくりといった位置づけや今後行いたい内容についてはスポーツ・健康体操等がトップである。また市外の施設利用の比率が高く意識調査でも利用できる施設が少ないとの意見が上位である。現在の施設と予算化されたスポーツターミナル構想をどのように整合させ、整備していくのか。
4. 里山、河川、ため池、湿地など長久手の特色ある自然環境でのフィールドワークも生涯学習の重要な分野である。アプローチの方法は多様であり、計り知れない資産価値を有している。田園バレー基本計画にある保全の方向性と合わせ、都市近郊の貴重な自然環境の周知に努め生涯学習プログラムに加えることが必要ではないか。