伝染性紅斑について

更新日:2025年11月14日

伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19による流行性発疹性疾患です。頬(ほお)に紅斑が出現する特徴があり、リンゴのように赤くなることから「りんご病」と呼ばれることもあります。

愛知県では、「伝染性紅斑警報」が令和7年7月10日(木曜日)に発令されていましたが、定点当たり報告数は0.98 となり警報継続の指標である「1」を下回ったため、愛知県は令和7年11 月13 日(木曜日)に伝染性紅斑警報を解除しました。

引き続き、感染症等の予防のため、手洗い等を心がけましょう。

伝染性紅斑とは

厚生労働省伝染性紅斑リーフレット

伝染性紅斑は、小児を中心にみられる流行性の発しん性の病気です。

約10~20日の潜伏期間の後、微熱やかぜの症状などがみられ、その後、両頬に蝶の羽のような境界鮮明な赤い発しん(紅斑)が現れます。続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がりますが、これらの発しんは1週間程度で消失します。

中には長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることがあります。成人では関節痛を伴う関節炎や頭痛などの症状が出ることもありますが、ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復します。

多くの場合、頬に発しんが出現する7~10日くらい前に、微熱やかぜのような症状がみられ、この時期にウイルスの排出が最も多くなりますが、発しんが現れたときにはウイルスの排出はほとんどなく、感染力もほぼ消失しています。

主に小児を中心に発生し、ほとんどが自然に回復しますが、妊娠中(特に妊娠初期)に感染した場合、胎児の異常(胎児水腫)や流産のリスクとなる可能性があります。

予防と対策

伝染性紅斑にはワクチンがなく、治療は対症療法となります。

予防策としては、うがいや手洗いを励行し、かぜ様症状を示す人との密接な接触やタオルの共用を避けましょう。

また、紅斑が出ている時期にはほとんど感染力がないため、かぜ症状のある人は、こまめな手洗いや、咳やくしゃみをする時には口と鼻をハンカチ等でおおうなどの「咳エチケット」を心がけることが大切です。

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