(平成30年8月30日開催)平成30年度第2回長久手市男女共同参画審議会

更新日:2021年01月20日

会議詳細

開催日時

平成30年8月30日(木曜日) 午前10時から正午まで

開催場所

長久手市役所北庁舎2階 災害対策本部室

出席者氏名(敬称略)

板倉純子、井上信乃、夏目知好、中島美幸、野嵜スマ子、水野道子、福田千春

欠席者氏名(敬称略)

浅井弘子、山本かほり

審議の概要

  1. 第2次長久手市男女共同参画基本計画の取組状況について
  2. 第3次長久手市男女共同参画基本計画の進捗状況について
  3. 第1回長久手市男女共同参画推進部会の開催結果について
  4. 市民意識調査の単純集計結果について
  5. 第3次長久手市男女共同参画基本計画の体系案について
  6. 男女共同参画市民フォーラムについて

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

0名

問合先

くらし文化部たつせがある課 電話0561-56-0641

会議録

(資料「女性活躍加速のための重点方針2018」に基づき、会長より説明)

「議題1 第2次長久手市男女共同参画基本計画の取組状況について」

(資料1に基づき、事務局より説明)

委員

調査票2の取組番号5番「人権週間には、チラシやリーフレットなどで人権意識の高揚を図る」については、LGBTに関する事項も入れていただきたい。

会長

法制度化はされていないが、世田谷区や渋谷区ではLGBTの方へのパートナーシップ証明書を発行している。文科省も動き出してはいるが、最終的には法律を国がつくるということが大事であるため、次期計画にはLGBTの文言は入れていきたい。冒頭のところで「女性の」が抜けているため、「高齢者や障がいのある人」という表記だけではなく、「女性の」という表記が必要ではないか。また、調査票2の取組番号16「男女混合名簿について」は、小学校は混合名簿だが、中学校ではまだ混合にはなっていない。小学校のお子さんが中学に進学したときに、名簿で男性が先にくることに戸惑いがあるという声も聞いている。教育の現場で、お子さんが「なぜ男性が先にくるのか」と思ってしまうことがあるのは問題であるため、混合名簿の検討を進めていただきたい。

委員

中学生になると体力差も出てくるため、ケガなどを防ぐため体育等は男女分けて行っている。男女混合の種目もあるが、一部では男女が分かれてしまうため、運用面でなかなか混合名簿が活用できなかったが、作成については検討しているところである。

会長

「男が先」というのが子どもたちの意識に刻まれてしまうと、席を譲るときや順番も男性を先にするようになってしまう。世界女性会議で「男性が先、女性が後」という名簿を使用しているのは1985年時点で日本とインドだけであった。さらに、安城市の調査結果では「家庭で夫が妻や子どもに対してリードするほうがよい」と答えた人が半数、高校生では60%を超えており、父親がリーダーシップを取るべきという戦前の家長制度のような意識が強く残っているように感じている。混合名簿も検討中ということなので、進めていただくようお願いしたい。

委員

家庭科の実習も、混合名簿で行っている。男の子で料理が好きな子も多くいる。

会長

内閣府では大人の男性に向けた「おとう飯」キャンペーンも始まっている。男性の育休取得についても進めていただきたい。男性の家事・育児の参加者を増やさないと、女性が活躍できない。

委員

調査票2の取組番号5「防災分野での女性の参画の拡大」について、普段避難所のことなど考える機会がなかなかないため、勉強会をしたらよいと思う。

会長

防災会議の女性委員比率が減っているため、増やしていただきたいし、有事のときの女性への配慮が確実に行われるようにしていただきたい。また、少し話が戻るが、調査票2の取組番号13から15「学校での性に対する教育」の中で、デートDVがゆくゆくはDVにつながる可能性が大きいため、デートDVという項目をプランのどこかに入れていただきたい。さらに、介護者を、介護されている人やその家族からのセクハラ、パワハラから守る手立てが必要になると思うため、それも文言を入れていただきたい。

「議題2 第3次長久手市男女共同参画基本計画の進捗状況について」

(資料2に基づき、事務局より説明)

会長

12月、1月に骨子を提示してフォーラムを開いてもよいのではないか。

事務局

この時期であれば計画も固まっているので、フォーラムで計画を見せながら市民に啓発できるような内容にしていきたいと考えている。

会長

身近な方に参加を呼びかけていただきたい。特にこれからの子どもたちのことを考えると、今の段階でよい形に大きく変えていくことを検討していきたい。

「議題3 第1回長久手市男女共同参画推進部会の開催結果について」

(資料3に基づき、事務局より説明)

会長

職員で係長級の女性は何人位参加したのか。

事務局

約半数が女性であった。

会長

策定方針について「男女平等レベルだけのように感じるが」という表現があるが、再三申し上げたように、男女平等という問題は何よりも優先されるべき問題であるように感じる。

事務局

文面だけ見るとそう感じるが、そうではなく、いろいろな庁内で計画をつくるときに男女共同参画のところだけでつくるのではなく、他部署と連携して横断的に考えて、広い分野で広い視点をもって進めていくという意味である。まだまだ市民のみなさんが思っている以上に役所は縦割りになっているところが多いため、ここでの「バリアフリー」という表記は業務における他部署とのバリアをなくすということを示している。

会長

それは「ジェンダーの主流化」ということだと思う。どこの領域にも男女平等の視点を持ち込んで考えていく必要がある。長久手市はそういった視点で取組を進めているということだと理解した。また、ヒアリング項目の構成は有効に関連付けられた設問があり、充実していると感じる。今、中央省庁では男性の出産休暇を推奨しているが、長久手市はどうか。

事務局

出産休暇として2日間、育児参加休暇として5日間、妻が出産する際に夫が休暇をとる制度が設けられている。活用している職員もいる。

会長

国は育休が浸透しないこともあり、2020年までに男性の出産休暇取得100%をめざしている。妻が出産する際に夫は連続して5日休暇をとるということにしており、取らなかった場合は対象者の上司から人事へ取らなかった理由を報告しなければならない、という制度で、いくつかの省庁で実施している。このヒアリングシートは非常によいと思うため、この方向でぜひ進めてほしい。

「議題4 市民意識調査の単純集計結果について」

(資料4に基づき、事務局より説明)

委員

問13で、男の子と女の子に身につけてほしいことが、意識の違いがはっきり出ていて非常に興味深い。

会長

問12では「男らしさ、女らしさにとらわれず、個性を尊重する方がよい」という回答が圧倒的に高くなっている一方で、問13では男の子と女の子に求めるものが違っている。頭ではわかっていても、詳細に聞いていくとまだ意識として残っているため、問13の結果が身近な大人たちから「男の子だから自立しないと」「女の子だから料理しなさい」というような子どもへの対応になってしまっているように感じる。これからの子どもたちこそ個性を活かしていってほしいため、大人のほうこそ意識を変えなければならない。また、問9の「男は仕事、女は家庭」に反対の割合が増えてきているので、そこは長久手の特徴だと思う。他の市で意識調査をすると、高年齢の方の回答者が多く若い人たちの意見がなかなか拾えないが、長久手市は若い方の回答が多い。

委員

1ページ目の年齢構成が長久手市を象徴している。今後も、特に今まで開発されていなかった東部地域のほうに新しい住宅が建つ予定があり、若い年代も多いので男女平等という意識の啓発はしやすいかと思う。また、他市町からの転入も多いため、男女という意識が同じ方向を向いていけるのか、というところでのフォローが必要になってくる。他の市町から転入して来た方は意識が全く異なるので戸惑うこともあるのではないか。居住年数でも意識はかなり異なると思う。

会長

今回はアンケートで年齢を聞いていないので、今後の課題としていただきたい。アンケート結果にも流動人口や若い世代が多いという長久手の特徴がよく反映されているため、今後アンケート設問の設計などで留意しなければならないのではないか。

「議題5 第3次長久手市男女共同参画基本計画の体系案について」

(資料5に基づき、事務局より説明)

会長

LGBTは基本目標1の施策の方向1「男女共同参画に関する広報・啓発の推進」に入れていくということでよいか。

事務局

よい。

委員

LGBT専門の相談窓口を設ける自治体も出ているので、相談体制の整備を是非行っていただきたい。

会長

まずは電話相談などで地域に専属の相談員を配置して、地域の住民が相談できるような体制ができていくとよいと思う。ひとり暮らしの高齢者や転入して来たばかりの外国人など、相談業務はこれから様々な形で必要になってくる。家族形態なども多様化する中で、広域で相談できる体制が必要ではないか。

事務局

長久手市では悩みごと相談室を設けているが、ようやく昨年度から消費生活センターが設置された。長久手市は単独でやることになったが、日進市などは広域で連携して行っている。まだ、市町村での連携がうまくできていない部分があり、どこへ何を伝えるかというところが組織化できていない。今回の計画も見直していく中で、LBGTの相談についても積極的に入れていきたい。専任のアドバイザーを設置するところに至っていないので、国・自治体両方の課題ではあるが、様子をみながら進めていく。

「議題6 男女共同参画市民フォーラムについて」

(資料6に基づき、事務局より説明)

委員

先日長久手市の中央図書館の市民フォーラムに参加した。子どもたちがいかに中央図書館に来てくれるかという話だったが、テーマがわかりやすかったため、たくさんの人が集まっていた。男女のフォーラムでたくさんの人に来てもらおうと思うと、テーマが固く興味がもてなかったりするため、大人が対象だが子どもでも理解できるようなわかりやすい説明が必要。まずは来てもらうことが大前提で、子連れで参加してよいのかもこのチラシからではわからないので入れていただきたい。

会長

「男女共同参画」というのはテーマが広すぎるので、もっと絞ったほうがよいのではないか。委員のみなさまにお聞きしたいが、どのようなテーマだったら行ってみたいと思うか。

委員

年齢によって違いがある。このチラシを見ただけでは高齢者に興味を持ってもらうのは難しいが、自分の考え方がどのように形成されたのかを伝えることは子どもたちに対しても勉強になるため、高齢者の男性にも参加してほしい。

事務局

男女共同参画の計画に関わらずすべての計画において市民と一緒に計画をつくることが市の方針だが、ワークショップに参加してもらえる市民を増やすことは、どこの課も苦労している。みなさんの意見を聞いて、もうすこし文言など工夫する。

委員

ワークショップに参加すると、写真が広報などに載ってしまうため、参加はしたいが自分の顔が市民に配られると思うと抵抗がある方も多いと思う。

会長

役所の実績づくりのために写真に載ってしまうと感じられる方もいらっしゃるのではないか。

事務局

どの会議も、写真掲載をしてほしくない人を事前に伺っている。市でもそういったことの配慮はしているので、そこがうまく伝わっていないのだと感じる。市役所から情報を発信するための媒体が少なく、どの会議も参加者が同じ顔ぶれになってしまうことが多いため、広く市民に伝わるように情報発信したいがなかなかできていないのが現状である。

会長

SNSを活用してはどうか。

事務局

施設に置いたり、各団体へ配布したりしているが、口コミなどで広まることがないために新たな人の参加にはつながらず、どこの課でも課題となっている。

事務局

少し話が戻るが、写真の掲載や子連れでの参加可であることなどもチラシに掲載して案内していければよいと考えている。

委員

長久手市の地域共生サミットのボランティア説明会に参加したときに、サミットのテーマが「楽しもう」になっていた。具体的なことは書いていなかったが、様子を見に行こうという方が何人かいらっしゃった。少しだけ興味のある人が来て、そこへ行ったら参加することになってしまった、というような方もいらっしゃったので、そういったのもひとつのやり方かと思う。最初のイメージというのは大きい。

委員

やわらかい印象があったほうがよいのでは。子育て中の方であれば、子どもに関連するようなことがよいと思う。

委員

小学校でのエアコン設置の署名活動があったとき、今までそういうことで動かなかった人たちが動いたために、署名が集まるのが本当に早かったので、自分の子どもに関係することであれば興味を持つと思う。

会長

子どもをテーマに持ってくるのはよいと思う。一度検討いただきたい。

委員

男女共同参画策定のための、という文言がネックになるので、わかりやすいキーワードを入れたらよいと思う。文字数が多くなると読む気がなくなる。

会長

いろいろご意見をいただいたので、これらを計画に落とし込むことが理想である。事務局は、これらの意見を踏まえ、工夫していただきたい。

会長

本日の議題はすべて終了した。本日はまだ骨子の段階のため、今後またご助言をいただき膨らませていきたい。疑問点などがあれば、事務局へお願いしたい。

事務局

次回は11月の開催を予定している。それでは、平成30年度第2回長久手市男女共同参画審議会を閉会する。

会議資料

この記事に関するお問い合わせ先

くらし文化部 観光商工課 商工振興係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

電話番号:0561-56-0641
ファックス:0561-63-2100

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