ペットの防災対策について

更新日:2025年12月05日

災害が起こると、人と同じようにペットも被災し危険にさらされます。

ペットに関する災害対策の基本は、飼い主が責任をもってペットを管理し、避難が必要な場合には同行させて避難することとなっています。

しかし、東日本大震災や熊本地震では、避難所におけるペットの取り扱いが問題となり、ペットを連れた避難者が、他の避難者に配慮し、車中泊するケースもありました。

ペットを連れた避難者が避難所で生活するためには、飼い主とそれ以外の避難者の方との相互理解と避難所のルールづくりが必要となります。その一方で、飼い主自身も災害を想定し、あらかじめ備えることが必要です。

災害時に備え、ペット災害対策について日頃からの備えや対策をしておきましょう。

ペットの飼い主としての心構え

1. 普段の暮らしの中で防災対策をしましょう

災害時にペットを守るためには、まず飼い主が無事でいることが重要です。

そのためには家具の固定など、まずは飼い主のための防災対策を行いましょう。

さらに、普段ペットがいる場所が安全かどうかも確認しましょう。

(例えば)

・飼育場所の周囲に壊れたり倒壊するおそれのあるものはないか

・首輪やリードなどが切れそうになっていないか

2. 所有者を明示しましょう

災害時にペットと離ればなれにならないよう、万が一離れてしまっても飼い主の元に戻れるよう、迷子札やマイクロチップなどで所有者を明らかにしましょう。

3. 必要なしつけをしましょう

避難する際は、飼い主の責任のもと、ペットと一緒に避難する「同行避難」が原則です。

(注)同行避難とは、あくまで避難所に一緒に避難することであり、避難所の同じスペースで生活することではありません。

避難所での生活において、トラブルをできるだけ少なくするためには、普段から災害や避難所生活に備えるとともに、基本的なしつけをしておきましょう。
これは周りの人のためであると同時に、ペット自身のストレスを減らすことにつながります。

基本的なしつけ

・「おいで」「お座り」「まて」など、人の指示に従うようにする
特に「おいで」については、どんな時でも呼べば必ず来るようにしておくことで、ペットと離れ離れになる可能性が低くなります。

・決められた場所で排泄させる

・不必要に吠えない(鳴かない)ようにしておく

・他の人や動物を怖がったり、攻撃的にさせない

キャリーバッグやケージに慣らしておく

外出時だけ使用するのではなく、日頃から扉を開けた状態で部屋に置いておきましょう。また、中で餌をあげながら、ペットがくつろいだり睡眠したりする「安心できる場所」にしておきましょう。

4. ペットの健康管理を行いましょう

非常時には人も動物も衛生状態や栄養状態が悪くなり、ストレスにより免疫力が低下することがあります。また、避難所には多数のペットが集まるため、様々な病気に感染するおそれもあります。
狂犬病予防接種と各種ワクチンの接種等はきちんと行っておきましょう。

5. ペット用の避難用具や備蓄品を準備しておきましょう

飼い主の備蓄だけでなく、ペットの備蓄も必要です。
下記のものは一例ですが、ペットによって必要なものが違いますので、一度ご家庭で話し合ってみましょう。

命や健康に関わるもの

ペットフードや水(最低5日分)、キャリーバッグやケージ、トイレ用品(ペットシーツ、排泄物の処理具など)等

飼い主や動物の情報

ペットの写真、健康記録(ワクチンの接種状況、既往歴など)、かかりつけ動物病院の情報、飼い主の連絡先、飼い主以外の緊急連絡先等

ペット用品

タオル、ブラシ、お気に入りのおもちゃ、ビニール袋等

参考

ペットの飼育に関する情報は、下記よりご確認いただけます。ぜひご活用ください。

市の取り組み

ペット同行避難訓練の実施について

目的

災害時のペット同行避難に関して、災害時のみならず平常時の備えについて市民の方の理解の増進を図り、市の防災力向上を図ります。

開催内容

日時

令和7年12月14日(日曜日) 午前9時30分から正午まで

場所

長久手中学校(体育館、駐輪場等)

参加者

各地区の代表者及び飼い主

訓練内容

(1) 同行避難時における避難所の受付要領

(2) ペット受入れ施設の開設

(3) 講演(協力:愛知県獣医師会)

(4) 訓練の振り返り

訓練に関する資料

災害時、ペットの同行避難訓練を可能にするため日頃から備えていただきたい事項を掲載します。

ご一読していただき、各ご家庭で準備を進めましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

くらし文化部 安心安全課
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

電話番号:0561-56-0611
ファックス:0561-63-2100

メールフォームによるお問い合わせ

このページに関するアンケート

より良いウェブサイトにするために、このページのご感想をお聞かせください。

このページの内容はわかりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか