第1回長久手市都市計画マスタープラン策定委員会
開催日時 |
平成31年1月9日(水曜日)午後1時半から午後3時半 |
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開催場所 |
ながくてエコハウス多目的室 |
出席者氏名(敬称略) |
【委員】 |
欠席者氏名(敬称略) |
小島由紀子、水野美々子 |
審議の概要 |
都市計画マスタープラン策定方針について |
公開・非公開の別 |
公開 |
傍聴者人数 |
2 |
問合先 |
建設部都市計画課 都市計画係 |
会議録
1 あいさつ
建設部長からあいさつ
2 委員長の選出について
委員の互選により、瀬口委員が委員長に選出された。
また、瀬口委員長の指名により松本委員が委員長職務代理者に選出された。
3 都市計画マスタープラン策定方針について
(委員)
策定方針についてとのことだが、この都市マスの策定方針は既に決まっているものなのか。
(事務局)
都市マスの策定方針について事務局の考え方をご説明させてもらったが、委員のみなさんと議論して進めていきたい。
4 現況把握及び現行都市計画マスタープランの評価について
(委員)
事務局では、現況把握の結果、市の全般的な課題をどのように捉えているか。
直近の問題として、イオン、イケアの立地による交通渋滞やバスの遅延について、どう捉えているか。
また、災害対策について、例えば緊急輸送道路の整備と、医療の拠点となる愛知医大とのネットワーク化についての認識はどうか。
(事務局)
長久手市は、2035年まで人口が伸びるので、今後の高齢化社会を見据えつつ、直近の人口の増加、特に子どもの増加にどのように対応していくかということが課題と認識している。
交通渋滞については、課題として認識しており、今後の市としてのあるべき道路ネットワークについては、この委員会にて議論していきたいと考えている。同様に緊急輸送道路のネットワークについても議論をしていきたい。
(委員)
現行計画では防災ネットワーク構築の観点はなく、記載はされていなかった。新しい視点として課題にするべきではないか。
(委員長)
一時避難場所や災害時の拠点と、そのネットワークが重要になってきている。課題の整理表に反映させることを検討してもらいたい。
(委員)
イオン、イケアの開業により、近くに住んでいる者としては、大型商業施設ができて買い物難民にならなくなって良かったと思っている一方で、主に県道において、広域から来店する人の車が多く、渋滞が発生しているので、その解消が必要と思う。
(委員長)
公共交通の利用促進による道路渋滞の解消を促したいが、やはり広域からの利用者は車利用が多くなるため、道路整備についても課題としてあげておくべきではないか。
(事務局)
長久手市の都市計画道路は大半が整備済だが、現況において市内各所で渋滞が生じている。この渋滞を解消するために新たに道路整備をする場合は、この都市マスでその整備方針について記載が必要であると考えている。
(委員長)
道路整備により、交通環境が良くなれば、市外からの車の流入が増加する。そのあたりの調整も必要である。
(事務局)
公共交通のあり方も検討して、道路計画のあり方を見直していきたい。
(委員長)
大型商業施設の来客に市内の人が多いのか、市外からの人が多いのかをまず整理し、市内の来客に対しては、Nバスやシャトルバス等を検討するべきではないか。
(委員)
都市計画マスタープランでの書き方は難しいが、周辺自治体との連携について検討していかなければならない。交通については、一自治体で解決できる問題ではない。緊急輸送道路や愛知医大の医療拠点機能のネットワークなども、同様に広域的に連携して検討するべきである。
(委員)
高齢者の介護にあたり、訪問介護に使う車は大型のものが多く、その車が進入し、停車できるようなスペースが欲しいと思う。
(委員)
現況把握の資料において商業施設の立地状況の調査をしているが、現行都市マスの評価では、これらの事項は記載がない。今後の高齢化に伴う買物難民についてどのように考えているのか。
(事務局)
現行都市マスでは新たな市街地整備を主眼としているので、それらの事項についての記載はない。それはこれから策定する都市マスにおいての新しい課題として検討していく事項としている。
(委員)
人口は減らないが、高齢者は増えていくので、それに対応した都市計画マスタープランが必要だと思う。
5.課題の整理について
(委員長)
事務局があげた23項目の課題に足りない視点はあるか。
(委員)
緊急輸送道路の内の旧瀬戸大府東海線について、横道交差点から中池交差点までの新たに整備された区間までの間に指定を振り替えることはできないのか。
(事務局)
地域防災計画が元になっているため、ご意見として関係部署に伝えておく。
(委員長)
地域防災計画における緊急輸送道路の決め方、公共施設などの防災拠点のネットワークについての考え方を関係部署に確認しておいてもらいたい。それをよく確認して、都市マスにおける方針を出して欲しい。
(委員)
防災以外に、防犯についても課題があると考えている。長久手市は、決して安全なまちではなく、市内、特に南小学校区での犯罪は多い。道路や住居地域の構造など、防犯の観点からもまちづくりの課題を上げる必要があるのではないか。
(事務局)
地域コミュニティ活動において、ソフトの施策は行っているが、都市構造のハードの部分でどのような方針が出せるか検討する必要があると思う。長久手市では、幹線道路に接続する道路が少なくなるように整備しており、幹線道路から中に入ると閑静な住宅街という利点が逆手になり、人通りや車通りが少ないという、防犯上の問題になっているのかもしれない。
(委員長)
そのような都市構造であれば、幹線道路との接続部に防犯カメラを付ければ、外部からの侵入者を把握しやすくなり、防犯対策をとりやすい気がする。
(委員)
防犯カメラも平成25年から付け始めており、現在、市内で40数か所設置されている。
(委員長)
カメラ以外に防犯灯も、犯罪抑止になる。都市マスへの記載方法については、検討する必要があると思うが、課題の摘要の部分に、防犯の視点も反映したほうがいいのではないか。
(委員)
環境面から、CO2対策についての記載がない。CO2対策のないまちづくりというのは考えられないので、課題の中に入れていかないといけない。また、自然環境の保全についても同様に記載がないように思える。
(事務局)
都市環境の項目で、公園西駅周辺での環境配慮型まちづくりの土地区画整理事業、またそれを全市内にどう展開するかなどの施策については記載しているが、自然環境の保全や低炭素のまちづくりといった観点での記載が足りないので増やしていきたい。
(委員)
現行の都市マスの評価にも記載が欠けているので書き足すべきである。現状として、人口増加や渋滞などでCO2は増えているはずであり、その評価をしっかりしなければならないと思う。
(委員)
事務局の説明では、都市マスは、都市構造における計画とのことだが、都市構造だけでこれからのまちづくりの議論をすることは難しい。都市マスの守備範囲がどこまでかという議論はあるものの、これまでの都市インフラを作ることの観点に加えて、それをどのように使っていくかという観点が必要である。現行の都市マスで記載されていない都市経営やマネジメントという観点のもとで、課題について議論していくことが重要になると思う。またシェアリングやモビリティ、車や車以外の自動化などにより、従来の当り前が今後、変わってくると思われる。この都市マスの改定をきっかけに新しい価値を見出すことを考えてみてもいいのではないかと思う。
(事務局)
ご指摘いただいた事項については、今回提示した課題の整理表に欠けている視点であると思うので、ご意見をどのように反映していくかを次回の委員会までに検討させてもらいたい。
(委員長)
委員のご意見を端的に表すとどのような表現がふさわしいか。
(委員)
都市経営、都市運営、地域経営、エリアマネジメントなどの言い方があると思う。交通では、モビリティやシェアリングといった表現がある。
(委員長)
県内の都市計画マスタープランの策定状況はどのようになっているか。
(委員)
ちょうど今、県内では各市町村が改定時期に来ている。都市経営の言葉は記載されているが、まだまだ中身までの議論はできていない印象がある。愛知県下は人口が増加しているので、その対応への方針の記載が主である。
(委員長)
都市経営とは、開発や施設の建設をコントロールし、人口と税収をリンクさせマネジメントするものであり、都市計画の権限が強くないと難しいものである。ただ、長久手市は、コンパクトなまちで、工場が少ない住宅主体の都市であり、新たな開発意欲も高いので、質の高いまちづくりを進めることが資産価値の向上につながり、税収に直結するというところでマネジメントがしやすいのではないか。また一方で、魅力的な成長をする方向のマネジメントということで、例えば、小学校区ごとに、地域防犯や住宅形態や緑化を考えるようなエリアマネジメントということも考えてみてはどうか。
(委員)
人口減少時代を担っていく人たちが、今ある施設やこれから作る施設の維持管理などがしやすいように今からその使い方を考えていくこともマネジメントの一つであると思う。
(委員長)
長久手市は他の市町とは違い、人口が増加している状況である。これは、長久手市が、優良な住宅地であり、選ばれているからである。今後、確かに高齢化はあるが、世代交代があり、そのうち人口バランスの取れる時期が来る。そのときに持続可能な質の高いまちであり続けられるかが重要であると思うので、そこに向けて、これからどのような方針としていくか検討していく必要がある。
(委員)
ちなみに県の区域マスで人口フレームはどうなっているか。
(委員)
名古屋都市計画区域は、人口が増える見込みでフレームを設定している。
(委員)
そのようであれば、長久手市は、もっと人口を増やすことを考えてもよいと思う。
(委員長)
都市経営の視点でいえば、人口、税収や施設の立地を絡めて、どの人口規模であれば、市民が幸せに暮らせるのかをよく議論しなければならい。
(事務局)
本日欠席の委員の意見についてご紹介をさせていただく。
課題については、これから10年間に限って言えば、高齢者への対策よりも増える子どもに対してどのような施策ができるかを考えるべきではないか。また、大規模な土地利用の転換があった場合といった受け身の用途地域変更ではなく、あるべき土地利用を見据えた柔軟な用途地域の見直しをするべきではないかとの意見をいただいています。
(委員長)
市街化区域の緑被率や緑化率について、緑の基本計画などで決められていないのであれば、この都市マスの中で検討することも考えられると思う。
(委員)
開発許可では、公園の確保が決められているが、その維持管理の手法について揉めることが多いため、その使い方についてよく検討する必要があると思う。
(委員長)
長久手市では、条例で緑地の面積についてのルールがあったと思うが、戸建て住宅にはないので、できれば戸建て住宅の緑化も検討してもらいたい。
(委員)
市内の市街化調整区域では、野生動物が増えており、どのように共存するかを検討する必要がある。
(委員)
都市計画のマスタープランということであるが、これだけたくさんの課題を一度に進めていけないように思うので、どの順番で取り組んでいくかということを、優先順位をつけ進めていく必要があるのではないか。
(事務局)
マスタープランは望ましい都市計画の姿を示すものなので、優先順位を決めて具体の事業を進めていくものではないが、重点目標という形で検討していきたい。
(委員長)
ただし、今後10年後、計画に則った事業の進捗による計画評価は行うことになる。
(委員)
都市づくりを考える上で、何を優先にするのかといった価値観は大事で、すべて横並びではないと思う。
(委員)
長久手市の東半分の市街化調整区域にも既存集落があり、今後、この区域で高齢化が進行することが考えられるので、この区域における課題にも触れてほしい。
(委員)
資料5のなかで、民活、既存ストックの活用、市民参画といった記載があるが、これが課題の整理表に反映できていないので、この要素をもう少し加えていくべきだと思う。
(委員長)
民間活力の活用が全て良いことではないと思うので、その導入についてはよく議論する必要がある。また、既存ストックの活用についてはぜひ進めていってもらいたい。
(委員)
東側の地域は自然豊かで既存集落もある。住民の意識調査において、緑豊かで良好な居住環境が魅力として挙げられており、優先順位を整理する中で、この部分を重要視するべきではないかと思う。また、今後の基盤整備においては、公共空間の利活用、民間活力の導入などを新しい方向としてもらうとよいと思う。また、地区計画を活用するなどして、いつまでも住みやすいまちづくりを目指していくべきだと思う。 (委員)
高齢者、子育て世代、子どもと立場によっていろいろな価値観がある。いろんな価値観をもった人が暮らしていることをしっかり見据えて、都市マスを検討していく必要がある。
(事務局)
本日の委員会にて、委員の皆さまから事務局から提案した課題の整理表において、欠けている視点についてのご指摘をいただいた。次回の委員会では、その課題に対する方針を示させていただき、再度、ご議論いただきたいと考えているので、よろしくお願いします。
4 資料
資料1 都市計画マスタープラン策定体制 (PDFファイル: 51.3KB)
資料2 長久手市都市計画マスタープラン策定 スケジュール(平成30年~31年)(案) (PDFファイル: 211.9KB)
資料3 ⻑久⼿市 都市計画マスタープラン 現況把握 (PDFファイル: 19.5MB)
資料4現行都市計画マスタープランの評価 (PDFファイル: 231.8KB)
この記事に関するお問い合わせ先
建設部 都市計画課
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1
電話番号:0561-56-0622
ファックス:0561-63-2100
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更新日:2024年02月02日