第1回長久手未来まちづくり懇話会
開催日時 |
平成27年1月15日(木曜日) 午後2時から午後4時まで |
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開催場所 |
市役所北庁舎2階第5会議室 |
出席者氏名(敬称略) |
植松 良太 委員 |
欠席者氏名(敬称略) |
なし |
審議の概要 |
長久手を取り巻く社会情勢と将来 |
公開・非公開の別 |
公開 |
傍聴者人数 |
7人 |
問合先 |
政策秘書課政策調整係 56-0634 |
会議録
1 市長あいさつ
2050年は人口9千万人にまで減少するが、これまで生きてきた人たちは人口減少を経験したことがない人達ばかり。みんなが知恵を絞って市の役割、市民の役割など考えていきたい。
長久手市民には喫茶店に集まるリタイアした世代にいい人材がいるので、時給1,000円で市民にまちづくりの企画立案をしてもらったらと思う。家にこもる市民をまちに出すことにもなる。
民間は日々資金繰りで大変だが、行政は年度ごとの予算は考えるものの日常は資金繰りをあまり考えなくてよい。そこで、例えば、最近、子ども・子育て支援事業計画(5年計画)を策定したが、こういった行政計画は、計画を策定した直後から次の5年をみんなで考えればいいのではないか。
西半分は都市化が進んで時間が忙しく進むエリアとなり、東半分は元々の農村で時間がゆったり流れる。成熟した社会では、東こそが大事な財産・アイデンティティだと思う。
小学校区単位など「顔の見える行政」を進めるべきである。
「誰一人見捨てない社会」を目指すべきである。
今、「包括」というキーワードが地域福祉の分野で出てきている。行政の縦割りをなくすのは難しいが、みんなで知恵を出し合って新たな仕組みを考えればと思う。
長久手市は全国で4番目に住みよい街だと言われているが、その一方で、全国で最も多い愛知県の中にあって泥棒の被害が多いエリアがグリーンロードあたりだと言われている。そこで「あいさつ」をし合うようにしようと各方面に呼びかけている。
2 委員自己紹介
<各委員自己紹介>
3 検討議題「長久手を取り巻く社会情勢と将来」
<事務局より資料説明>
委員
長久手市は産業の色がついていないのがいい。全国的に、住んでもらうことが難しくなる時代に、住んでもらえるアイテムが豊富だと思った。
最初は財政を考えない方が夢は描けるのではないか。
委員
長久手に住んで30年以上になり、「長久手愛」に染まった。どうしても長久手から離れたくなく、市内で転居した。長久手を離れたくない理由として「子どもがのびのび育つ」というのがあった。移り住んだ当時は緑豊かで今では文教地区となったが、土地の使い方がよくできていると思う。
過去の総合計画のテーマを見ると「緑」「文化」「ひとのつながり」が共通して打ち出されている。先人たちが打ち出してきた計画通りにまちづくりが進んでおり、先人達に負けられないと思った。
2020年に東京オリンピックが予定され、ますます東京一極集中が進む中、安倍政権は「地方の時代」と言って施策を出してきている。
大型スーパー等が進出して益々人が来るが、やがては高齢化する。高蔵寺ニュータウンでは若い人達が外に出て高齢者だけが残っている。そうならないために、今から「若者達に魅力あるまち」「子育てしやすいまち」というキーワードが頭に浮かんだ。
知識レベルの高い高齢者をどうまちづくりに活かすかが重要。
1月11日の毎日新聞の社説で「戦後70年・ローカルの価値 誇りある地域の再生を」という記事があった。これからは「シビックプライド」が重要だろう。「郷土愛」に近いが、長久手市に住んでいる人の「当事者意識」、行政に任せきりでなく自分たちがまちづくりに参画するという意識をどう高めていくかが課題である。
委員
これまでの公共投資として、名古屋瀬戸道路、リニモ、文化の家、県立大の整備と多大な資本がつぎ込まれた。
長久手市の特徴としては、香流川にヌートリアがいる。
歴史では警固祭りがあり、市内に1200~1500の火縄銃を有している。大事にしていきたい。
産業面では工業が少ない代わりに、大学や研究機関など頭脳が集まる産業が立地している点に特徴があるのではないか。
委員
長久手市に移り住んできて以来、いいインフラが整備されてきた。今後はそれらの維持・更新に費用がかかる。長久手は今後も人口が増えるので、その分の税収は増えると思う。しかし、日本全体が小さくなっていく中、今後地価の下落など税収に影響を与える変化が懸念される。
1人暮らしの高齢者が増えている。多世代がそろって住みつづけられるまちづくりが必要。
委員
先日、2050年に消滅するまちという話が出て、県内では新城市、岐阜県では多治見市だと言われている。
かつて、大曽根の商店街から相談があって、地元に中華街を作ったらどうかと言われたが、私は止めた方がいいと言った。自然発生的にできたまちには勝てない。
商売をやっている立場から言うと、主婦は理屈で動かず好き勝手に動くが、分析すると主婦の方々はある理屈の元に動いている。
委員
サラリーマン時代に、新しい経営を考えるためアメリカの有名コンサルティング会社に調査を頼んだことがある。この会社は50年後のニューヨークを考えるということを掲げていた。今回、同じように35年後のまちづくりを考えるというが、他の都市ではまねできないポテンシャルが長久手にはあると思う。
委員
農業では担い手不足が課題で、リタイアした人や新たに農業に興味を持った人の就農を進めていきたい。ぜひいいアイデアをいただきたい。
長久手市では農楽校に取り組まれており、少しでも農業の後継者が増えてくればと思う。農産物の産直販売についてもあぐりん村で取り組まれている。
委員
65歳以上人口が3分の1になる2030年問題がある。運動療法を進めることで老人にかかる医療費が格段に減る。予防活動をやることが重要で、老人にお金がかからず若い人にお金がかけられ、他の自治体にはない取組になるであろう。市内のござらっせやスポーツ施設を活用し、これらの施設とともに運動療法を進めていきたい。市民に「運動習慣」をつける施策に取り組むべきと思う。
延命治療に係る費用は、今では1人当たり1千万円ではすまないであろう。
委員
就職の志望動機で「緑があって住みやすいところ」との声を聞くことがある。
委員
かつて赴任した病院では「絶対に救急車を断らない」という方針を打ち出しており、「1日も早く使える医者になりたい」と全国から医者の卵が集まる。次に赴任した病院は世界からコンサルタントを招へいして研修を行っていた。2つの病院とも素晴らしい研修プログラムを有し、全国から医者の卵が集まってきた。こうした経験をしないと、長久手市の素晴らしさはわからなかった。
現在、所属する施設の職員も施設に通う人も、条件が合えば長久手市内に住みたいと言っている。「長久手愛」を語れることが大事で、市民でいること以上に大事だと思う。
もし障がい者手帳を持つことになったら、私は横浜市民になる。全国の福祉施策を見てきて、今は横浜が日本一だと思う。長久手市も日本一の医療福祉のまちを目指せばと思う。
委員
地域の価値を住んでいる人がいかに磨けるかが大切。「顔の見える範囲」「人々が役割を自覚する」ことが大事である。沖縄にある人口350人の離島では、36万人の観光客が来る。自然環境が素晴らしいだけでなく、住んでいる人が誇りを持つ。お嫁さんが全国から来て、当初は時間がゆっくり流れると思っていたが、住んでみると忙しくて張り合いがある。それは、学校の運動会やお祭りなどは全員参加で、人々が役割を持って盛り上げるからである。20年間人口が増え続けているのも特徴である。
委員
情操教育について、教育委員会の資料では、愛知県内の高校で音楽や美術があまりやられていないという。子どもが情操教育(心豊かに、心やさしく育つ)を受けるべきだと思う。長久手市でも平成こども塾において取り組まれており、大事なことだと思う。
万博は一過性だが、その後に外国人が定着しているとも聞いている。大学では「国際交流」に力を入れ、アーティストインレジデンスを年4回実施している。
大学のテーマとして「誇りの持てる大学」というものがある。長久手市でも「誇りの持てるまち」をみなさんと一緒に考えていきたい。
委員
元気で年を重ねるという事例は、既に岩手県の沢内村などの事例がある。幸い長久手市には大学がそろっているので、各大学の専門性を活かしていけばよいと思う。
2050年のまちづくりを考えるにあたりその頃に生きていないメンバーだけで議論していてはよくない。子どもや若者の声を聞き取る機会をこの懇話会で持てないか検討していただきたい。
不登校の子ども達が居場所がなく、自信を持ってもらうために模擬店を開きたいと言っているので場所を貸してくれるところを探していたところ、そのまちの地元スーパーは断ったが、受け入れてくれたスーパーがあった。こういう子たちでもまちに愛着を持てる。先ほど「インクルージョン」という話をしたが、様々な人に門戸を広げる必要がある。
コーディネーター
みなさんの意見をまとめると、
- 人について、特に若者をこれからのまちづくりにどのように活かすか
- 基盤について、今ある自然や投下されてきた社会資本をいかに有効に活用するか
- 長久手に住む人だけでなく、働く人も含めて「愛」で包んでいく。
「長久手ここにあり」と世界に発信できるのは何か。そのキーワードとして例えば「健康・福祉」「情操」がある。
以上
当日資料
この記事に関するお問い合わせ先
市長公室 企画政策課 企画調整係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1
電話番号:0561-56-0600
ファックス:0561-63-2100
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更新日:2020年11月30日