第6回長久手未来まちづくり懇話会

更新日:2020年11月30日

会議詳細

開催日時

平成27年6月26日(金曜日) 午前10時から正午まで

開催場所

市役所西庁舎3階 研修室

出席者氏名(敬称略)

植松 良太 委員
大庭 卓也 委員
加藤 義郎 委員
川合 保生 委員
近藤 鋭雄 委員
佐藤 啓二 委員
谷沢 明 委員
細川 修 委員
望月 彰 委員
市長 吉田 一平
(コーディネーター)
井澤 知旦 氏(全体)
(長久手市)
副市長 鈴木 孝美
参事 桑原 良隆
(事務局)市長公室長 鈴木 裕
 政策秘書課長 日比野 裕行
 同課長補佐 嵯峨 寛子
 同係長 平岡 優一
 同主事 金子 達也

欠席者氏名(敬称略)

久保田 健一 委員
小林 英雄 委員
下崎 一洋 委員
高柳 友子 委員

審議の概要

長期ビジョン素案の検討

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

11人

問合先

政策秘書課政策調整係 56-0634

会議録

1 あいさつ

【市長あいさつ】

2 議題「長期ビジョン素案の検討

委員

 物語から始まるなど、ビジョンの構成は面白い。ただ、物語に出てくる話は、サクセスストーリーとなっており、今後さらに問題になるであろう格差社会や貧困問題などについては触れられていない。あまりに現実から離れすぎると、ビジョンが市民に夢物語と捉えられ、他人事と思われてしまう。

 また、物語に出てくる家族構成が、夫が仕事をし妻が主婦というパターンが多いが、これからの女性の社会進出を考えた時に、妻がバリバリ働くというようなパターンがあった方が、社会のあるべき方向性を示すことができると思う。

 物語に中学2年生が出てくるが、物語中のこの中学2年生は、スマートホンを通じて自己完結してしまっていて、この年代で最も重要な仲間同士のつながりが描かれていない。市がそのようなつながりづくりを推進していくためにも、ビジョンの中で「仲間とのつながり」が描かれると良い。

コーディネーター

 ご指摘の通りだが、将来のビジョンがあまりに現実的すぎるのも良くないと思い、あえて楽観論的に描いた部分はある。夢物語としてみえたかもしれないが、むしろ長久手では将来こういう暮らしができるという希望が伝われば良いと考えた。

委員

 今回出された物語は、35年後を想像した物語ではなく、現在進行形の物語としても成立してしまい、最初の所でこれは35年後を想像したフィクションであるという表現を物語中にうまく入れ込まないと、現在のことと誤解する人もいるのではないか。また、非現実的で奇想天外なことが物語の中で起こるなどもっと大胆に遊ばないと、未来の世界を表現できないのではないか。

 ビジョンの構成の話だが、「4 ビジョン作成のプロセス」も、資料編という扱いでいいのではないか。

コーディネーター

 「4 ビジョン作成のプロセス」については、今までの懇話会の中で、ビジョンの作成にあたっては作成のプロセスが見える化してあったほうがよいとの意見があったため、ビジョンに盛り込んだが、再度検討させていただきたい。

 35年後の物語について、「現実感をもたせたほうがよい」「もっと未来の雰囲気を出した方がよい」という両極の意見をいただいた。この点について、どう整理するか意見をいただきたい。

委員

 今のままの物語だと、35年後の物語の登場人物に全く悩みがないという印象を受ける。

委員

 今まで出されたキーワードを元にビジョンをよくまとめていただいたと思う。せっかくこのメンバーで時間をかけて議論をしたのだから、35年後のビジョンだけでなく、今後10年ぐらいの現実的な提言を私達が出す必要があるのではないか。

 例えば、一人あたりの医療費について、10年先を見ても、今より多くかかるのは明白なため、今から健康寿命の延伸について真剣に取り組まなければならない、などといった10年先を見据えての具体的な提言を我々が示すという使命感がある。

コーディネーター

 今のご指摘は、35年後を見据えたビジョンではあるものの、例えば健康寿命を延ばすという点は今後10年を見据えて必ず取り組むべき課題であり、ビジョンの中で表現すべきでないかということだと思う。

委員

 物語の中で、主要産業が農業になるというのは飛躍しすぎではないか。また、企業の人間関係が煩わしいから農業に携わるという表現でなく、好きだから農業に携わるという表現にできないか。また、周辺のまちで人口が減少しているというような表現があるが、それぞれのまちで人口減少を止める努力はされていると思うので表現に配慮した方がよい。

委員

 物語の中に、「子どもがいない若い夫婦」のパターンがないことが気になった。若い夫婦が転入してきて、いかに長久手に定着させるかを今後考える必要があると思うので、物語の中で、若者夫婦が抱える悩みを地域の人と関わりながら解決し、暮らしていくというようなものを描けるとよい。

コーディネーター

 物語で、長久手からアートで世界へというものがあるが、あり得るのか。

委員

 あり得ると思う。デザインは企業との結び付きが強いので、東京に出ていく学生は多いが、絵画や彫刻を専攻する学生は地元に残ることもある。現状、海外とのつながりとなると、留学が多く、働くことで海外とつながるということはまだ少ない。今後は、そのような学生がもっと増えてくると予想している。

委員

 大学がでてくる物語があるが、今までの懇話会でも話に出てきたアウトリーチ活動のことが書かれていると物語に厚みが出ると思う。

 農業に関する物語で、出来が悪いからフリーターをしているという表現があるが、言葉づかいについて気をつけた方がよい。

 アートに関する物語で、作品を航空便で送るという表現があるが、35年後の世界を考えると、電子的に送るのではないか。

 長久手の将来を考えた時に、小中学生が、子どもの頃から電子機器を通じたバーチャルの付き合いでなく、生身の付き合いを大事にすることを身につける必要がある。そうするために、長久手独自の生身の付き合いを大切にする教育をしていくべきだと思う。また、そのような生身の付き合いを大切にする人が育つことが、この懇話会で何度も申し上げているシビック・プライドの形成につながってくる。

 意見でなく質問だが、将来人口がピーク時で約64,000人となっているが、自然を残しつつこの人口を受け入れることが可能なのか。

事務局

 今後予定されている区画整理や宅地開発を見込み、人口推計を見直している。ビジョンの中の人口推計のグラフは今後見直し、修正後のものに差し替える予定である。

委員

 やはり、今後10年間で取り組むべき内容については整理しておく必要があるのではないか。

コーディネーター

 当面10年間の取り組みについては、総合計画の中でも整理していくこととなる。一度、事務局と検討させていただきたい。

委員

 宅地開発については、35年後の長久手像に大きく影響を与えることである。

 教育については国の政策とも関係するので、長久手独自でどこまでやれるかといった課題はあるが、長久手独自の教育として、例えば自然を生かした教育、土に触れる教育などが考えられる。

 若者世帯の定住において課題となっているのが子育てで、国の制度がどんどん変わり各自治体とも見通しが持ちにくい中で、子育てについても長久手独自の自然を生かしたのびのびとした子育てというような特徴が出せるとよい。

 今申し上げた宅地開発、教育、子育ては、35年後を見据えて当面10年で取り組むべき内容だと思う。

委員

 今までの話を受けての提案だが、将来の予想がつく10年先に向けて、様々な分野で頑張っている人をターゲットにしてインタビューをしたらどうか。足元を見つめる観点から、今持っている悩みや将来に向けて考えていることを整理する方が、ビジョンを現実の延長で考えられるのではないか。

コーディネーター

 ビジョンに現実感を持たせるために当面10年を見据えるという視点については、総合計画の中で整理することになる。

委員

 今から35年後に変わる努力をするべきもの、変わってはいけないものを見極めるべきである。35年後に生きる人たちが、35年前に描かれたビジョンを誇りに思えるような、大きな夢を描いたビジョンにしてほしい。

委員

 夢を描いてビジョンを示すのはいいが、現実問題として、解決すべきことがあることを忘れてはいけない。今ある課題を見ず、35年先ばかりを見ていてはいけない。

委員

 物語については、もっと未来の雰囲気を出してほしい。

 ビジョンはあくまでビジョンであって、テーマや方向性が示せていればいいと思うので、今後10年間で取り組むことについては、盛り込む必要はないと感じる。そもそも、今までの懇話会で今後10年で取り組むことについての議論はされていないので、次回までにそれを整理するのは難しい。資料の21ページに、このビジョンの位置付けが描かれているが、10年間の取り組みについては、総合戦略や総合計画の中で取り組むことがわかりやすくなるよう、図の表現を工夫すれば良い。

 また、ビジョン別紙のA3資料について、誰でも理解できるように工夫した方がよい。

コーディネーター

 ビジョンはもっと未来を意識し、当面10年については総合計画の中で整理していくということを考えている。「35年後こうなっていたらいい」というビジョンを現実のものとするためにやらなければならない取り組みを、総合計画で位置づけるのがよいと考えている。

委員

 ビジョンの中の個別テーマに関する取り組みについて、どこまで具体的に書くかを整理する必要がある。ここで書くべき取り組みは、ビジョンと総合計画の中間を意識するとよい。

コーディネーター

 大学の施設を市民が活用することについて、35年後はどうなっていると予想するか。

委員

 今でも、市民利用は進んでいる。今後もっと活用してもらいたいと考えている。

 ビジョン別紙のA3資料について、「ひろがり軸」より「つながり軸」の方がいいのではないか。

委員

 現在、市では市民にまちづくりに主体的に関わってもらうようにしている。その動きを第6次総合計画策定につなげていきたい。第6次総合計画は今まで培われた市民の力を結集させて取り組んでいきたいと考えている。

 大船渡市に「居場所ハウス」というところがある。高齢化社会への対応や防災という観点で効果的だと海外でも評価を受けているが、長久手市では、共生ステーションがあり、すでにそうした取り組みを行っていたのである。長久手の市民には力があるということを理解し、市民が主体のまちづくりについてもっと推進していきたい。

コーディネーター

 最終的にこのビジョンをまとめたものを市民に見ていただくので、難しい表現ではよくないだろうし、一方で内容はもっと充実させていきたい。

 物語はもっと未来の雰囲気を出すようにしていき、35年後の未来を描ききることで出てくる課題について整理していきたい。

 一方、サクセスストーリーばかりでなく、いろんな人に現実感を持って受け止められるようにするため、子育てや教育などの課題をさらに盛り込んでいきたい。

 次回、最後の懇話会なので上記の内容を配慮しつつ、どこまで夢を描けるか再検討したい。

当日資料

この記事に関するお問い合わせ先

市長公室 企画政策課 企画調整係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

電話番号:0561-56-0600
ファックス:0561-63-2100

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