(平成26年2月20日開催)第26回長久手市地域公共交通会議

更新日:2021年03月10日

会議詳細

開催日時

平成26年2月20日(木曜日) 午前9時30分から正午まで

開催場所

市清掃センター 多目的室

出席者氏名(敬称略)

15名中13名出席(五十音順)
委員 伊藤 正憲
委員 加藤 直樹
委員 熊沢 みのり
委員 小林 宏(代理 木全 啓雅)
委員 小林 博之
委員 田中 陽子
委員 布川 一重
委員 林 由紀夫
委員 古橋 昭(代理 磯谷 隆幸)
委員 松井 豊明
委員 松井 正顯
委員 松本 幸正
委員 山内 達郎
市(事業者)
安心安全課課長 矢野 正彦
同課長補佐 古橋 剛
市(事務局)
経営管理課課長 高木 昭信
同課長補佐 飯島 淳
同係長 門前 健
同主事 加藤 優作

欠席者氏名(敬称略)

委員 後藤 園江
委員 古田 寛

審議の概要

長久手市第2次地域公共交通総合連携計画案について
周知広報事業「のりゃあせ」について
地域公共交通確保維持改善事業(調査事業)の事業評価について
市内公共交通の平成25年11月以降の実績について

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

3人

問合先

経営管理課 電話:0561-56-0600

会議録

議事

1 あいさつ

会長

 リニモ、N-バス、名鉄バスの連携は、必ずしもまだ充分ではない。今、求められているのは総合的な公共交通網の形成と思われる。長久手市では連携計画の見直しをこれから行っていくところであり、今日もその見直し案に関してご審議頂きたい。

2 議題

(1)長久手市第2次地域公共交通総合連携計画案について(資料1)

(資料1-1、資料1-2、資料1-3、資料1-4に基づき、事務局より説明)

  • 連携計画策定の背景と目的、公共交通に関わる課題、将来像、施策の基本方針、計画事業の説明
  • 連携計画策定までのスケジュールの説明

委員

 今回提案頂いた第2次地域公共交通総合連携計画は、この計画自体は地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づいた計画であるが、昨年末の交通政策基本法の成立を受け、その計画の根拠となる法律を改正するべく、現在取り組んでいる。この交通政策基本法自体は国民生活に対して交通でどのように充足するかの国の基本的な理念や施策の方向性を定めた法律である。国民の生活の質を高める上で公共交通は非常に重要な分野であるので、公共交通政策を進める上で、活性化再生法を少し見直すことを考えている。この見直しで、法律に基づいた地域公共交通総合連携計画という名称自体がこの法律から無くなり、公共交通網形成計画という名称を使うことになる。見直しの法律が成立した暁には、一定期間を経過して施行される。長久手市の第2次地域公共交通総合連携計画の策定は5月に予定されているので、法改正後の準備も頭の片隅に置いておいて頂きたい。その改正の流れの中で、少し新しい枠組みを踏まえて考えた方が良いのではないかと思う。公共交通網形成計画の大きな方向性は、まちづくり戦略と一体となった面的ネットワークを形成していくことにあるので、まちづくりを意識した計画とする必要がある。計画を実施していく上で、その位置づけを強化する方向である。位置付けた計画が実施できていない場合は、国が勧告を講じるような措置ができるようになる。その点も踏まえて、計画に位置付ける事業を見て頂ければと思う。改正後は計画の重みが増すものとご理解頂きたい。

会長

 今ちょうど、法律の改正が始まるということで、2月28日に改正に関する説明会が開催されるので、情報収集をお願いしたい。連携計画は3月下旬に修正案が出てくるので、可能な範囲でそこに反映して頂ければと思う。今回の法改正は、良い方向に向かっていると思う。公共交通だけを考えるのでなく、まちづくりとの連携を深めていく内容となっている。本来は交通とまちづくりは一体で進めるべきなので、日本もようやくそういう方向に考えが変わり始めたと思っている。長久手市にとっても、様々な開発計画が進行しており、ちょうど時期的に合った改正になってくると思うので、これをうまく活かして欲しい。

委員

 私どもは、サービス水準をアップしていく事は耐えず努力をし、積極的に関与していくつもりでいるが、例えばICカードの導入・拡大はICカード自体が全国一律の組織になるので、具体的なソフト開発などを行うと莫大な費用がかかる。シームレス化の意味では非常にメリットがあるが、ローカルな発想が反映しにくいシステムになっている。その中で計画したものを具体的に実現できなかったことに対してペナルティのようなものがあるとすると、事業者としては気の重い話ではある。世の中の様々な動きを見据えて判断できるように、国としても配慮を頂ければと思う。

 もう1つの心配は、長久手市は現在様々な開発計画があり、私どももそれに合わせて路線網の充実を考えたいと思うが、一方で愛知学院大学では、新キャンパスが4月から名城公園の方にできるため、日進キャンパスの生徒数が減少する。これによって、藤が丘駅から結んでいる路線は、現状のサービス水準が維持できるか、様子を見てみないと分からない。民間の事業者は運賃収入が全てであるので、収入が得られなければそれに応じて便数を減らすなどの施策を行っていかなければならない。長久手市の周辺は大学が多いので、個々の大学の経営判断で、利用者数にかなり影響が出てくる。一律に市で決めた計画が、市で収まらなくなってくる場合もあるので、計画の実現性に関してもその都度のタイミングで協議をしていく必要がある。私どもも、年々環境が変わることも踏まえて検討していきたいと思う。

会長

 委員の心配は理解できる。しかしながら、連携計画に書いた記述は「検討」ということであるので、そのようにご理解頂ければと思う。2点目の実際の需要に応じて民間のバス路線としてはサービス水準の見直しが必要となることについて、連携計画では外的要因までは言及していない。利用者が増えれば増便することや、減少すれば見直しすることを疎外するような計画ではないので、そのようにご理解頂ければと思う。

 乗継割引、ICカードについて気になる記述はあるか。

委員

 特にない。連携計画に記述されている内容は、利便性を高める上で検討が必要な内容と考えている。ただ、民間のバス路線は複数の市町にまたがって運行していることが多い。例えば、他市でICカードと併用した共通割引を実証した際に、運賃精算の調整で降車に時間を要する事態が生じたことがあった。異なるシステムの整合性の取り方は、かなり重い課題と考えている。

会長

 ICカードは便利ではあるが、システムを書き換えるなど、規模が大きくなればなるほど大変となる。

委員

 その大変さとは、費用面ということか。リニモの借金を愛知県などの支援で完済するとの新聞記事が出ていたが、そういうことが一気にできるのであれば、その中の一部を活用してICカードの導入ができないものかと思う。

委員

 システム改修は、多額の費用を要する。名鉄バスはICカードを導入するのに初期投資で19億円ほど要する。名古屋鉄道では100億円と聞いている。新たなソフト改修を行おうとすると、一千万円単位の規模で費用がかかると聞いている。

委員

 事務局の計画案説明の中で「マイバス」とか「マイリニモ」という話が出てきたが、今後の面的な交通網の整備を考えると、「マイタウン」というキーワードがあってもいいように思う。まちづくり全体での位置づけとするならば、これからは交通網だけではなく、全体が連携して行かなければならないので、広がりが出てくる気がする。

事務局

 リニモに関しては、「マイレール」という言葉を使っている。公共交通への愛着を意識した結果、「マイレール」になるという認識であるが、更に「マイタウン」や「マイシティ」など意識して行きたいと思う。検討させて頂く。

会長

 まちづくりという意味では、「マイタウン」という言葉は良いと思う。検討していきたい。

委員

 まちづくりと公共交通の連携について、前回の計画との違いの中で「市民とともに」という住民を意識したキーワードがあるが、前回と比べるとあまり変わってないように思う。前回の中にも住民、行政、交通事業者という関係があり、似たような位置づけではあるので違いが分からない。

 新しい市長が掲げたキーワードがあるので、もう少し具体的に言及をして欲しい。

 例えばリニモに関しては、行政がある程度費用負担をしながら運営しているが、リニモを支える市民の団体や学生たちが大学の学園祭などで、もっとリニモを主体的に活用しようと取り組んでいる。若い人たちが外に出る機会が減っている一方で、シニア層は外に出る機会が増えていて、その方たちの主な交通手段は公共交通であるので、市民の人たちを主体として考えるならば、例えば公共交通を考えるコミュニティを作るとか、推進団体を作ることを言及した方が良いと思う。また、行政の中では、住民の価値観は多様になっているので、ただ数字で表すのではなく、様々な幸せや豊かさの実感を表現する新たな尺度としての物差しづくりに取り組んでいる。ただ単に利用者が増えた減っただけでなく、公共交通をコミュニティの手段として考えるならば、公共交通を利用して様々な人と接することができることの指標を入れてもいいのではと思う。もうひとつ、前回の課題の中に自動車依存型社会からの脱却という言葉があったが、今回なくなっているのが気になった。長久手市では、大型商業施設の開発が予定され交通渋滞の懸念がされているので、これを解消する方法は出来るだけ交通手段を公共交通に切り替えることだと思う。また、愛知医科大学に新しい交通結節点ができ、長久手古戦場駅近くにはリニモテラスという新しい交通拠点ができ、ここに大型の交通ターミナルが生まれるので、このことをもっと強調して公共交通の存在を高めるために、自動車依存型社会からの脱却をさらに推し進めることは強調してもいいと思う。

事務局

 市長が掲げるキーワードとして、「つながり」「安心」「みどり」の3つのフラッグがある。3つの目標のうち、1つ目の「みんなで育む公共交通のまち」は、愛着を持つ「マイバス」、「マイレール」というキーワードがあるように、みんなが繋がるということを意識している。2点目の「人に優しい公共交通のまち」は、交通弱者の方などに配慮するということで「安心」を意識している。最後の「環境にやさしい公共交通のまち」は、環境への配慮を視点にしており「みどり」を意識して、3つのフラッグを念頭に置いて設定している。

 リニモに対する市民団体等の活用について、踏み込んで記載していないので、ご承認頂けるのであれば、もう少し踏み込んで書いていきたいと思う。目標の設定が数値だけでは表せないということで、色々な幸せの物差しづくりに取り組んでいるので、色々な物差しがあっても良いのではないかという意見について、「ながくて幸せのモノサシづくり」は市民と一緒に考える方向で取り組んでいるが、この進捗も踏まえて柔軟に対応していきたいと思う。自動車依存社会からの脱却の記述は、本編の63ページに「環境にやさしい公共交通のまち」の実現の中にある。愛知医科大学とリニモテラスに関しては、73ページの「交通結節点・乗継拠点の整備」に記載している。

委員

 公共交通の将来像が、現行計画とあまり見た感じが変わらないという意見があったが、現行計画では行政と公共交通事業者が市民のニーズに合わせて使いやすいネットワークを形成することにあり、今回はみんなで育むという事で、人々に笑顔や交流が深まる、公共交通を交流という立場で捉えているという感覚である。絵柄自体は大きく変わらないが、市民の目線をどのように重視するかの捉え方は変わってきているという判断をするべきではないかと思う。

会長

 これは見せ方の問題であり、分かりやすい表現が充分に出来ていないのだと思う。中身は間違いなく変わっているので、イメージ図のデザインなど表現を工夫して変わったことをアピールして欲しい。

 公共交通を支える住民組織を育むということを明確にしていくべきだという意見についてはどうか。

事務局

 思いとしては書き込みたいが、我々だけで実現できることではないので、協力を呼びかけるような方向での記述をさせて頂きたい。

会長

 指標に関しては、今ここでこの3つの指標以外を作るのは大変難しいとは思う。そこで、連携計画の中に、様々な指標を模索することを記述してはどうかと思う。そして、毎年確認していくと良いと思う。

委員

 今回の計画は第2次の計画なので、第1次でやってきたことを踏まえて行うことが今回の計画となる。次の具体的な計画にどのように変わって行くのかが、良く分からない。

 指標として利用者数の増加があり、これは大事なことであるが、基本目標に「みんなで」という言葉がある。「みんなで」はどのように捉えるのか。利用者数では「みんなで」は測りきれないので、「みんなで」を測れる指標があった方が良いと思う。例えば、長久手市では「かわら版」を発行しており、その取組に賛同されている市民の拡大も、ひとつの指標ではないかと思う。また、市民の応援団体がひとつでも増えることも、指標になると思う。これが良いか悪いかは議論の必要があるが、このような事も目標に据えることで「みんなで育む」に繋がっていくのではないかと思う。

 スキームについては、2通り必要になると思う。各主体の役割のスキームと、ネットワークの形成の仕方のスキームである。主体の役割が示されていないので、住民、交通事業者、行政それぞれが何をすべきか分からない。ネットワークのスキームについては、東西軸の記述があるが、南北軸は出てこない。愛知医科大学や長久手古戦場駅のターミナルを交通結節点として整備するならば、交通結節点をどう使って交通網を形成するか姿は描けると思う。そのようなことを、次の計画として示して欲しいと感じる。今までやってきたことの目的はある程度達成できているという中で、今後は変化を加えながらどのような面的ネットワークの形にするかを、交通モードごとのスキームとして示しておくことが必要と思う。

 交通結節点についても、整備するというだけでなく、交通結節点にどのような機能をもたらしていくのかが明確ではないので分からない。

会長

 リニモテラスと愛知医科大学の拠点化については、これは具体的な拠点化というよりも、面整備が長久手市で進む中で、面整備と相乗的に効果を発揮するような交通網体系の形成が必要ということの言及が、始めに必要と思う。また、交通網の軸が東西にあって南北にないという事について、この南北軸を作るためには交通結節点の整備などが関係してくることになるが、そこが描き切れていない部分だと思うので、明確にした方が良い。ただし、描いたものでできない可能性もあり、具体的には面整備の進行にも関係してくるので、あくまでも構想ということで記載する必要があると思う。その上で、交通結節点の機能化が描かれるべきと思う。この一連の流れを描き切るように、今一度整理して欲しい。主体のスキームの明確化も調整して頂きたい。主体の記載の順番の指摘については、これは一律に何かの順番という訳ではなく、この事業に対する主体となる重要な役割順に並べている。事業の内容によって、変えると良いのかもしれない。自動車依存社会からの脱却について、記載はあるものの、もう少し前面の出る形で記載して頂ければと思う。面整備による開発によって渋滞が激しくなることは誰も望んでいないので、違う姿を見せる上でも書き方を工夫して欲しい。

委員

 拠点整備のうち、愛知医科大学については大学内の施設となり、最終決定の段階に至っておらず、スケジュールがまだはっきりしていない。愛知医科大学はこの会議には参加していないので、記載内容に関する事前の確認は行って頂ければとよいと思う。

事務局

 確認しながら進めて行きたい。

会長

 住民の目線から見て、分かりにくいことや足りないと感じることなどはないか。

委員

 前回の将来像と今回の将来像で「つながり」という言葉があるが、つながりを意識している中であっても、ICカードがリニモで利用できず疑問を抱いたが、先ほどの莫大な金額を聞いて難しいと感じた。しかし、地下鉄やリニモを利用する人には、ユリカが使えていた時代よりも不便に感じていると思う。

会長

 利用者からもそのような意見は多くあるが、ここだけですぐに決めれる規模の問題ではない現実がある。75ページのタイトルにICカードの検討とあるが、本文中の内容にはICカードについて触れられていない。

事務局

 ICカードが普及している前提でタイトルが書かれているので、既に導入されている公共交通を意識している部分もある。リニモでの導入について、現在検討されている状況にあるものの、導入の方針が確定していないので、踏み込んで書けない現状にある。

委員

 会社としては、ICカードの導入は必要と思うとともに、導入したいという思いもあるが、改札機や券売機の変更が必要になるなど非常に費用がかかるので、すぐに応えるのは難しい。

会長

 書き方として何か工夫はあるか。

委員

 「導入に向けて検討する」ではどうか。

会長

 「関係機関に働きかけて導入に向けて検討する」という趣旨の記述を加える。

委員

 それ以上、踏み込むのは難しい。また、計画書の最後に、市民向けに用語集をつけると分かりやすいと思う。

会長

 指標の件で、「みんなで育む」というのは、利用者増だけでなく、もう少し具体的な市民活動について目標値として加えた方が良いとの意見については、具体的な目標値として市民組織の数または活動の数など、検討の上で加えるということにさせて頂く。

委員

 市民意識の目標で「公共交通利用を第一に考える」という割合の増加が示されているが、本編65ページの注意書きを見ると、いくつかの設問の割合を合わせたものとなっているが、回答者にとっての公共交通サービスが提供されているか分からない中で、仮に利用者数の目標が減少した場合に、この市民意識の目標をどう捉えればいいのかという疑問がある。意識していても、利用できないという状況もあるので、「みんなで」という指標を加えることによって、捉え方を補完できないかと考えられる。

会長

 頂いた意見のような使い方もある一方で、意識しているけど使えなくて、利用者が減ってしまうことも十分考えられ、必ずしも両方がうまくいかないかもしれない。しかし、これはせっかく市民の方は使おうとしてくれているけど、そもそもサービスが提供できていないためとなるので、その結果が出た場合は見直しの方向が明確になると思う。

委員

 バスロケーションシステムが導入されるということであるが、携帯電話やスマートフォンを持っていない人、或いは持っていても使えない人はサービスを全く利用できない。バスを利用する年齢層は高齢者の方も多く、その方達にどのように若者と同じように情報を提供するのか。

会長

 若者は上手に携帯端末を利用し、インターネットによりバスの情報を得て便利に使いこなしている一方で、高齢の方にはあまりメリットがない。

委員

 ソフト開発の面では、本来バス停に表示機があり、そこで情報提供をすることが理想だと思う。岡崎市で30機導入したが、バス停1本あたり百数十万円の費用がかかり、費用を考えると、全バス停への導入は厳しい現状がある。通信コストなども事業者負担になるので、今の時点で一番ベターな方法として使っているのが現状のシステムである。バス停への表示機の設置は費用対効果を考えると、ある程度乗降のある場所しか出来ない。本来このようなサービスに利用者の多い少ないは関係ないと思うが、コストとの兼ね合いもあり、出来る範囲が限られることが今後の課題でもある。必ずしも今の方法がベストであるとは思ってないので、今後の検討課題として考えていきたいと思う。

会長

 高齢者の方々の交通事故は気になる課題であり、公共交通を整備する案があるので、早めに公共交通に乗ってもらう上でも、早期免許返納の促進や、免許返納と公共交通利用のメリットを与える取組があっても良いと思う。警察の視点での必要性としてはどうか。

委員

 日進市と豊明市において、高齢者が免許を返納した場合、住基ネット(住民基本台帳ネットワーク)のサービスを提供し、巡回バスの初回無料の回数券を配布して利用促進を図っている例がある。

 昨年の死亡事故の約半数が高齢者であり、高齢者が被害者ばかりでなく加害者になる可能性もあるので、免許証の返納を提案している。ただ、返納は本人の意思によるので、強制的な取り上げはできない。家族から要請があっても、本人に意思がないとできない。ただ、そのようなサービスを提供して頂くことによって、免許返納を検討する方はいると思うので、長久手市でもサービスを提供して頂けるとありがたい。

委員

 地域には喫茶店などお年寄りが集まるコミュニティがあり、そこで高齢者の事故の話題を出すことにより効果が出る場合もある。行政が返納しようと呼びかけても、効果はない。

会長

 それを具体的にどのようにやって行けばいいのか。

委員

 各地域のコミュニティに行政が入っていき、どのような事が話題になっているのか色々模索をする。

会長

 その時に、何かメリットがあるという事が話題になると良い思う。事故のようなマイナス面の話題よりも、返納するとこんな良いことがあるという話題の方がいい。返納に対して、何かの取組が可能かどうか、検討していきたいと思う。他の自治体では、交通だけでなく、商店の割引を行っているところや定期預金の金利を上げているところなど、様々な取組がある。

委員

 利用していない人にどのように情報提供するかが、大きな課題だと思う。紙媒体で新聞折込に路線やダイヤを入れても、意外と認知されない。ネットからの情報は若い世代を中心に非常に口コミの効果もあり、紙媒体からネットに移行しつつあるが、高齢者にバスの路線があること自体をどのように周知していくのかが非常に大きな課題だと思う。紙媒体の効果は必ずしも大きくはないので、地域のコミュニティにどこまで踏み込んで行く事ができるかどうかにあり、最近では高齢者の方に向けて乗り方教室みたいなものを開いたりしている。みんなと一緒になって、事業者としても取り組んでいく必要性を感じており、そのようなことも計画に記述して頂いても良いと思う。

会長

 公共交通の事を直接地域のコミュニティに伝えて行く機会が増えると良いと思うとともに、その際に公共交通に関する情報を持って行って頂けると、よりよいと思う。具体的な行動があるのであれば、是非とも伝えていって欲しい。

 本日は、多くの意見をありがとうございます。これらの意見を検討、反映させて頂き、次回会議で修正案として提案させて頂く。

(2)周知広報事業「のりゃあせ」について

(資料2に基づき、事務局より説明)

  • 「のりゃあせ」の次回発行月と発行予定部数の説明
  • 「のりゃあせ」のテーマと発行までのスケジュールの説明

会長

 前回の発行の際に掲載した「得々パス」に関する問い合わせがあったと聞いているが、じわじわ浸透して、存在を認識していってもらえればと思う。

会長

 リニモウォーキングに、市民協力者が参加してもらえることは大変ありがたいが、例えば参加している方々に声をかけて頂いて、色々話を聞いてもらうのもいいと思う。また、参加者だけでなく、スタッフの方々にも目を向けて、苦労話なども聞いてもらえるといいと思う。

会長

 それでは、本日提案の方向で進めて頂ければと思う。

(3)地域公共交通確保維持改善事業(調査事業)の事業評価について

(事務局より口頭説明)

  • 2月17日に外部委員による事業評価を受けたことの説明
  • 外部委員との意見交換の内容の説明
  • 正式書面による評価結果は、今後改めて報告することの説明

会長

 指摘の結果については、必要に応じて対応して頂きたい。

(4)市内公共交通の平成25年度11月以降の実績について

  1. N-バス
    [資料3-1に基づき、市(事業者)より説明。]
    • 昨年の11月~1月と比べて、利用者数は4,652人増加。1日平均は594人となり、前年度の540人に比べて54人増加(10.0%増)。引き続き増加傾向が続いている。
    • 有料乗車率は18.5%。8~10月が19.6%であったので、無料の利用が増加。
    • 福祉の家線、藤が丘線、南部線右回りの利用が、前年度を大きく上回っている。
  2. 名鉄バス
    [資料3-2に基づき、委員(名鉄バス株式会社)より説明。]
    • 長久手市内を運行する路線の平成25年11月~平成26年1月の利用者数は、全体では対前年度比107%。
    • 尾張旭市内線(藤が丘~長久手車庫)は対前年度比94%。本地ヶ原線(基幹バス:長久手市外含む)は対前年度比103%。東山線(藤が丘~瀬戸方面)は対前年度比101%。岩藤線(星ヶ丘~藤が丘)は対前年度比101%。愛知学院線(藤が丘~愛知学院大学前)は対前年度比106%。古戦場シャトルは対前年度比106%。
  3. リニモ
    [資料3-3に基づき、委員(愛知高速交通株式会社)より説明。]
    • 月別利用者数は、11月:1日あたり21,800人、12月:1日あたり15,900人、1月:1日あたり19,100人(11月と12月は、前年同月よりやや下回った。)

会長

 リニモで11月と12月に前年同月よりやや下回ったものの、全体としては好調のように感じる。景気の動向で人の動きが活発化しているものと思われるが、県内の周辺では苦戦している状況もある。

 引き続き、それぞれの立場でご協力をお願いしたい。

(5)その他

  1. 愛知県からの情報提供
    (資料4-1に基づき、愛知県より説明。)
    • リニモウォーキングの紹介
  2. 愛知高速交通株式会社からの情報提供
    (資料4-2に基づき、委員(愛知高速交通株式会社)より説明。)
    • リニモ定期券のインターネット予約サービスの紹介
  3. 事務局からの情報提供
    ​​​​​​​(資料4-3に基づき、事務局より説明。)
    • 長久手市広報3月号での「市内の公共交通のお知らせ」の掲載の紹介
    • 次回の4月号での掲載予定記事の報告
  4. 名鉄バス株式会社からの情報提供
    ​​​​​​​(当日配布資料に基づき、委員(名鉄バス株式会社)より説明。)
    • バスロケーションシステムの導入に関する紹介

委員

 4月からの藤が丘~愛知医科大間のスクールバスのバス路線化に伴い、市より要望を行った「文化の家北」バス停が設置されることとなった。

 この場をお借りして、報告と感謝を申し上げたい。

会長

 本日の会議全体に渡って、何かあればお願いしたい。

 それでは、長時間の会議にご協力頂き、感謝申し上げる。

事務局

 次回の第27回会議は予め、開催日と時間を設定させて頂いた。

 平成26年3月27日(木曜日)の9時30分から、市役所北庁舎2階の第5会議室で開催を予定する。次回は、総合連携計画案と平成26年度予算案を協議させて頂く予定である。

 本日は、ありがとうございました。以上で、本日の会議を終了とする。

資料

この記事に関するお問い合わせ先

市長公室 企画政策課 企画調整係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

電話番号:0561-56-0600
ファックス:0561-63-2100

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