(平成24年3月27日開催)第2回長久手市子ども読書活動推進計画策定委員会

更新日:2022年09月16日

会議詳細

開催日時

平成24年3月27日(火曜日) 13時30分から15時00分まで

開催場所

中央図書館 2階 会議室

出席者氏名
(敬称略)

  • (委員長)菅野育子
  • (副委員長)瀧 善昌
  • (委員)加藤裕美、 神子有理子、澤田麻子、松原美紀、本多英太郎
  • (事務局)教育文化部次長 松井豊明
  • 中央図書館事務局長 山田高司
  • 同図書係長 二之部香奈子
  • 同主事 水野香織

欠席者氏名
(敬称略)

(委員) 浮田悠加

審議の概要

(1)子どもの読書についてのアンケートの集計結果(一部)について
(2)長久手市子ども読書活動推進計画の骨組み(目次)について
(3)基本理念(キャッチフレーズ)について
(4)児童館等の基礎データの調査について
(5)その他

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

なし

問合先

教育委員会 中央図書館
電話 0561-63-8006

会議録

事務局 -会議の成立について-

あいさつ 教育文化部次長

議題1 子どもの読書についてのアンケートの集計結果(一部)について

委員長 事務局から議題1について説明をお願いします。
事務局 資料1「子どもの読書についてのアンケート集計結果報告書」について説明。
調査期間は平成23年12月23日から平成24年2月15日まで、現在は回収がすべて終了し、集計をしている最中です。
その中で3歳児健診参加者と小学1年生の分は集計が完了しました。資料1のグラフが回答結果です。
残りの調査結果については次回の委員会ですべて報告させていただきます。
委員長 3歳児健診参加者の結果についてご意見、ご感想、ご質問などお願いします。
実数は24名です。24名が100%で考える必要があります。
副委員長 3歳児も小学1年生も子どもというよりは、保護者の意識が反映されていると思います。子どもが中央図書館やおはなし会に行きたくても保護者の都合が悪ければ行けない、となります。そこをどう読み取るのかということになると思います。
委員長 保護者に対してこちらから何かアピールすることが、子どもたちにもっと読書活動を推進していくことにつながるということが鮮明に表れていると思います。
委員 今回の回答者は本が好きな人が多いと思いますが、意外と中央図書館の利用やおはなし会の参加が少ないと思いました。子どもの成長に本と親しむことは必要だと多く答えているので、保護者への働き掛け次第でもっと利用が多くなる可能性があるのではと思いました。
委員 おはなし会に参加したことがない理由で「時間等、日程が合わない」が多いですが、日程が合った時に参加される意思があるのか、参加する意思がないのにこれを理由にしているのか、どちらなのかと思いました。
委員長 保護者が働いているのか、家族構成はどうなのかでまた変わってくるとは思います。
委員 英語の絵本のおはなし会では3歳児までの子どもが多く参加しています。働いている人にとって土曜、日曜日は中央図書館に来るチャンスだと思いますが、保育園以上のお子さんは、土曜日はお稽古ごとや部活などで忙しくなっていると思います。
3歳児までは本を破ってしまったり、噛んでしまったりするので、本は好きでも図書館から借りるということを保護者が遠慮しているのではないかと思います。
事務局 破れてしまった本などは、ボランティアの方に修理をお願いしています。ある程度傷んでしまったものは廃棄をして買い直しをしています。最近はボードブック(厚紙でできた本)が多く出版されていますので、そういう本を購入するよう努力しています。
委員長 対策は始まっているということですが、再検討、又は貸出ばかりではなくおはなし会で何か提供していく形もあるかと思います。
委員 質問6の結果から、本は買うもの、自分のものにするという風に思っている人が多いと思いました。その子のために本を買うというよりはとりあえず家にあるものを読む、本屋で薦める本を買うという感じがしました。図書館や児童館で本を借りるという習慣がまだ始まっていない気がします。
委員長 質問4からも図書館を利用していない人が多いことがわかります。
委員 乳幼児向けおはなし会に参加される人は、子どもに話を聞かせるというより、保護者同士のコミュニケーションが目的なのではないでしょうか。友達を作ったり話をするきっかけとなりますので、社会参加の一つとして図書館を利用しているのだと思います。
これから本の世界に入る人たちに対して図書館はまだ敷居が高いのではないかと思いました。図書館をあまり利用していない人を呼び込むためには、もっと宣伝をしないとけいないのではないかと思いました。
委員長 ご意見の通り、この計画は長久手市の推進計画であって、図書館単独で進めるものではありません。他の機関と協力し合って、色々なチャンスを作らなければなりません。
アンケート回収率が50%ということで、残りの50%は関心がないと考えた方が分析としては大事だと思います。悲観的に見るのではなく、これから改革をして図書館利用増加の可能性があると考え、分析を進めていただきたいと思います。
委員 対象年齢は0歳から18歳までですが、この中に保護者も入ってくると思います。50%の無関心の人を0%にするのが計画の目標になると思います。
質問1の「ほとんど読まない」、質問4の「あまり利用していない」の割合が多いと思います。この数を減らしていくことも目標になると思います。
5歳児の集計が出てくると、突き合わせができると思います。
委員長 3歳児については今後、保護者を対象に対策を進めることが大事であり、そのためには工夫も必要だと皆様からご意見をいただきましたので、計画に盛り込めればと思います。今回のデータは計画を作る基になります。
それでは、次に小学1年生に移りたいと思います。
委員 質問1-1「ほとんど読まない」、質問5、6は「行かない」の割合が多いと思います。
委員長 「ほとんど読まない」と学校図書館の「行かない」の割合が同じくらいなので、だいたい同じ子が答えているのではないでしょうか。その子たちは質問2も答えていますか。
答えているのであれば、家で読んでいるのかもしれませんね。調べ学習が始まると嫌でも学校図書館に行くことになるかと思います。そういう意味では1年生は学校次第ということでしょうか。
委員 3学期に行ったアンケートですので、図書館のガイダンスも受けていると思いますが。
委員長 どの学校も図書館を紹介して、図書館に行かせる時間が1年生のときからあるのでしょうか。
副委員長 あります。1年の内に何回かは必ず学校図書館に連れていくので、今回の項目の「1か月に」というのが引っかかってきたのだと思います。
委員長 正直に答えてくれたということですね。
委員 学校連携嘱託職員に聞くと、毎週図書館に連れてくる担任の先生もいるそうです。年間で考えると大きな差が出てくると思います。
委員長 質問6で「行かない」人が多いというのは、保護者の影響というご意見でしたが、1年生は保護者というよりは学校の影響というところも意識しないといけないでしょうか。
副委員長 学校図書館は結構本が充実しています。忙しい中わざわざ中央図書館に行くというのは、余程興味があるのか、読みたいジャンルが中央図書館にあるということだと思います。
質問1-2で「どんな本を読んだらよいかわからないから」が多いですが、読む本が明確になったらこの数字は減るのではないかと思います。
質問1-3で「勉強に役にたつから」を選んでいるのは、1年生のうちからそういうことを考えているのかと意外に思いました。
委員長 「どんな本を読んだらよいかわからないから」を選んだ子がどういう状況なのか、他のデータとクロスさせれば浮かんでくると思います。これは1年生に限らず他の学年でも必要だと思います。
「勉強に役にたつから」は現在の傾向なのかもしれません。小さい時から保護者が子どもとどう接しているかが分析を進めて対策を練らないといけないところなのかもしれません。
委員 「ほとんど読まない」理由で「友だちと遊びたいから」が多いのにほっとしました。1年生でも絵本ではなく文字のある物語の数が多いのに驚きました。どんな本を読んだらよいのかわからない子が多いので、好きな本も専門的でなく物語、絵本や図鑑が多く、もっとこういったジャンルを紹介すれば興味を持ってもらえるのではと思いました。
委員長 推進には本人だけでなく、保護者、図書館、学校など色々な連携、協力体制が不可欠だということがわかってきました。
委員 質問8で「すき」と答えた子が多く、その気持ちを伸ばしていくことが大事だと思いました。学年が上がるに従って減らないといいと思いました。
副委員長 おそらくすきではない率が上がると予想されますが、その率を少なくすることを考える必要があると思います。
委員 幼児の頃は保護者が与えた本を読むことが多いので、1年生になって自分だけで初めて図書館で本を選ぶときにどういう本が好きなのかわからないのではないかと思います。好きだという気持ちはあるのだから、上級生や図書館の先生から面白い本などを紹介してもらえば取っ掛かりになるのではないかと思いました。
委員長 保護者から学校に移ったところで途絶えないような環境を作るということですね。
委員 10冊以上読む子が多くいるので、学校の指導の影響を受けていると思いました。学校図書館にはその子たちの年齢に合った本が置いてあるので、学校図書館に馴染むのが自然だと思います。中央図書館と学校図書館は連携をしているので、中央図書館の利用が少なくても悲観することはないと思います。
事務局 学校連携事業による団体貸出は約7割の小学校に行われています。
学校連携嘱託職員はおはなし会や本の紹介、学校の先生に対する現職教育もしています。評判はよく、子どもたちも図書館に馴染むようになっていると思います。
副委員長 学校図書館に常に職員を配置している市町村があります。長久手でも常駐してもらえると推進につながるのではと思いました。制度的なところも考える必要があると思います。
委員 学校司書の問題もあります。
副委員長 司書教諭は義務化されていますので各学校にいますが、司書教諭も担任を受け持っています。代理の先生が補充されるわけではないので、司書教諭を図書館に充てることは難しいです。
委員長 その問題に対して長久手市として何かできないか計画に盛り込めればと思いますが。
事務局 学校連携という形で中央図書館とつながりを持ってレベルを上げることを考えました。非常にうまく行き出したところですので、もう少しそこを推進していきたいと思います。個々に置くと、各学校のレベルのバランスが保ちにくくなる問題はあります。例えば週1回訪問のところを増やすなど、中央図書館とのつながりを保つことが将来的にいいかと思います。この件も計画の中でどうしたらよいか話し合っていただきたいと思います。
委員 予算的な問題があるのであれば、OBの先生や司書資格のある人を募集してボランティアとしてお手伝いしてもらうというのはどうでしょうか。
事務局 すでに学校図書館にボランティアは何人かいらっしゃいます。
委員 その中から特になれるような人、司書資格のある人などを探せばきっといると思います。
委員長 そのきっかけがこの計画提案だと思います。皆さんに計画が伝わって、集まりやすくなるのではないかと思います。
残りの調査結果が次回委員会で報告されますので、次回またご意見よろしくお願いします。それでは議題2に入ります。事務局から説明をお願いします。

議題2 長久手市子ども読書活動推進計画の骨組み(目次)について

事務局 資料2「長久手市子ども読書活動推進計画の目次(案)」について説明。
この案は推進計画の「素案」となります。アンケート結果から読み取れるものが目標になると思われるので、今回はイメージとして挙げさせていただきました。
はじめに基本理念を表明します。他市町の事例では教育長もしくは市長にて表明されていますが、長久手では教育長でいかがかと提案させていただきます。
全体としては愛知県の計画に基づくと共に、岡崎市の計画を参考にしています。
委員長 先ほど皆様からいただいたご意見、キーワードを実際にこの計画の中に埋め込んでいきたいと思います。順番や表現の変更があったり、もっと違う形になることもあるかもしれませんが、この形で今後の調査を進めていきたいと思います。全体のイメージとしてはこれでよろしいですか。
内容についてはこれから皆様と作っていきたいと思いますのでご協力よろしくお願いします。それでは、議題3に入ります。事務局から説明をお願いします。

議題3 基本理念(キャッチフレーズ)について

事務局 資料3「長久手市子ども読書活動推進計画基本理念(案)」について説明。
本計画に基本理念(キャッチフレーズ)を載せたいと考えています。
策定委員会の皆様に案を出していただきたいと思います。図書館からも案を出させていただきます。
今回はご案内のみとなります。計画策定の後半で決めていきたいと思います。
委員長 これを忘れずにこれから議論をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
それでは、最後の議題に入ります。事務局から説明をお願いします。

議題4 児童館等の基礎データの調査について

事務局 資料4「読書活動調査(案)」について説明。
尾張旭市の計画を参考にしました。幼稚園は私立のみですが3園に、高等学校は県立長久手高校に依頼したいと考えています。
各施設の現状を把握することを目的に、各施設に回答をお願いするものです。この調査は来年度早々に行い、次回の委員会でご報告できるようにしたいと考えています。
委員長 中央図書館への要望の質問ですが、中央図書館と連携しているところであれば、具体的に出てくると思います。児童館とは連携をしていますか。
事務局 児童館だよりを図書館の情報コーナーに設置したり、児童館でイベントを行うときに、図書館のビッグブックや紙芝居を借りるということはあります。
委員長 要望が具体的に書けない場合があると思います。こういうことをしてほしいと言わせるような、書き易い形に作った方がいいと思います。
見出しをつけるとか、項目をつけるとか、具体的なことを事例として挙げていくとかしないとうまく書けないのではないでしょうか。要望がなかったという結果になる方がよくないと思いますが。
事務局 裏面を活用して記入欄を増やすなど、事務局で一度検討させていただきます。
委員 長久手市には家庭文庫をお持ちの方はいらっしゃいますか。
他府県では、田舎ほど多いと思いますが、ご自宅を開放して県や市の図書館から借りて子どもたちに読ませています。この調査の中に家庭文庫について触れられていないので、愛知県ではないのかと思いました。
事務局 名前自体聞かないので、長久手ではないと思います。
委員長 長久手の特徴ではないでしょうか。新しい人がどんどん入ってきて市になったというところがあると思います。そういった情報がありましたら、お知らせください。

その他

事務連絡  

会議資料

資料4 読書活動調査(案)

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 中央図書館
〒480-1168 愛知県長久手市坊の後114番地

電話番号:0561-63-8006
ファックス:0561-63-8045

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