( 令和2年3月24日開催)令和元年度第2回古戦場公園再整備アドバイザー会議

更新日:2021年02月01日

会議詳細

開催日時

令和2年3月24日(火曜日)午後2時から午後3時30分まで

開催場所

会議室棟2階 会議室H

出席者氏名(敬称略)

アドバイザー

  • 名古屋市立大学名誉教授 瀬口哲夫
  • 名城大学教授 丸山宏
  • 愛知淑徳大学非常勤講師 水谷栄太郎
  • 愛知工業大学教授 杉野丞
  • 中部大学教授 水野智之

オブザーバー

  • 愛知県文化財保護室保護普及グループ教育主事 梅本博志
  • 文化庁文化資源活用課整備部門(記念物)文化財調査官 五島昌也

事務局

  • くらし文化部次長 日比野裕行
  • 生涯学習課長 水野徳泰
    同課課長補佐 森健一
    同課生涯学習係長 平岡優一
    同課学芸員 川出康博

欠席者氏名(敬称略)

なし

審議の概要

古戦場公園再整備実施設計について

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

1名

問合先

長久手市役所 くらし文化部 生涯学習課
電話 0561-56-0627

議事録

あいさつ 瀬口哲夫座長

議題:古戦場公園再整備実施設計について

事務局:古戦場公園再整備実施設計について、資料1~3を説明。

座長:展示については、今後の実施設計で行うということですか。

事務局:そのとおりです。

アドバイザー:前回案の受付裏の通路をなくして、倉庫を広げていますが、受付に2人座ることができますか。

事務局:資料に椅子の絵は描いていませんが、2名座ることができます。

アドバイザー:扉は片引きの方が使いやすいのではないでしょうか。

座長:開き戸ではなく、引き戸とすれば、扉が邪魔にならないと思います。

事務局:シアターからの音漏れ等を考慮して、引き戸ではなく、開き戸としています。

アドバイザー:床に段差がなく、スムーズに常設展示へ入っていけますか。

事務局:はい。入り口から受付前を通り、段差がなく、スムーズに常設展示室へ入れる流れを設けています。

アドバイザー:ガイダンス施設の施工は、この計画で進めるのでしょうか。

事務局:基本的な方向性として、この計画で進めます。ただし、建築基準法等関連法令の改正により、軽微な修正を行う可能性があります。

アドバイザー:1階に来場者用ロッカースペースがありますが、地下1階にも必要だと思います。特に常設展示には、体験コーナーもあるので、安全面から小さな荷物でも、ロッカーに預けるようにした方がいいと考えます。

また、貸出車椅子の置き場所はどこを計画しているのでしょうか。

1階のフリースペースや多目的会議室はどのような使い方をしますか。

事務局:地下1階のロッカーについて、屋内消火栓の横に設置可能なスペースがあり、そのスペースで検討します。

車椅子置場については、風除室の戸袋側を利用することを考えています。

1階のフリースペースは、主に休憩スペースとしての利用を計画しています。多目的会議室は来館者への説明や職員が打合せをしたりするスペースとしての利用を計画しています。

座長:ロッカーには、不審物が置かれる可能性があるが、どのようなロッカーとしていくのでしょうか。

事務局:ロッカーは備品扱いのため、今年度の実施設計ではスペースのみを確保しており、詳細は今後決定します。

座長:不審物を目の届かない場所で入れられないようにロッカーの扉を透明にする等の検討が必要かもしれません。車椅子については、必要な時に取り出せるようにしておくことが望ましいので、1階の物入れを分割するか棚下利用を保管場所として検討してはどうでしょうか。風除室に置くのは通行の妨げになる可能性があります。

事務局:ご意見を参考に検討いたします。

座長:フリースペースは、郷土資料室のように皆さんに利用いただけるスペースとなるといいです。常設展示室内で企画展示を開催できるのでしょうか。

アドバイザー:ガス消火がない常設展示室での企画展示については、展示内容に配慮しなければいけません。

座長:企画の内容によっては、使い分けを考えていければと思います。

 続いて、造園についての意見はありますか。

アドバイザー:サイン計画について、ユニバーサルデザインや外国人の方への配慮をしてほしいと思います。

座長:文字表記だけでなく、ピクトグラムを多用してほしいです。また、資料解説についてはQRコード利用が必要であると思います。

アドバイザー:ピクトグラムが日本と海外では異なる場合もあるので、今後の課題として検討してください。

座長:サインは利用者にわかりやすいものにしてほしいです。階段の手摺に点字も必要です。

アドバイザー:サイン計画は古戦場公園再整備事業全体として、統一して整備する必要があります。公園内の周遊ルートを含めて検討事項が多数あり、今後も検討作業を継続する必要があります。

造成については、史跡指定地内外での現状変更の検討が必要だと思います。資料中に造成という言葉を使っていますが、地形の修復の方が適切だと思います。また、詳細について、文化庁と協議した方がよいでしょう。

オブザーバー:指定史跡地内は、盛土の園路整備なので遺構保護の盛土といえます。古戦場公園再整備事業のコンセプトから言葉を選ばれるといいでしょう。

座長:盛土園路で史跡を保護する他、切土盛土に関しては、昔の高低差のない地形に近づける事が目的なので、その旨の説明書きをしておいてはどうでしょうか。

事務局:現状の公園の形になる前の等高線を確認した上で、昔の地形に近づける復元を行い、なだらかな傾斜になるよう計画しています。

座長:駐車場を一からやり直すために造成を行うのでしょうか。

事務局:一からやり直すためではなく、駐車場の整備と高さ調整のために行うものです。築山部分の切土と駐車場部分の切土は主旨が異なります。

座長:築山の切土は通景確保、駐車場の切土は勾配調整とそれぞれ主旨を明記しておくことが今後の文化庁協議においても必要でしょう。

指定史跡地外の箇所は、追加指定した方がよいのではないでしょうか。

オブザーバー:指定時点で何等かの要因があったのでしょう。史跡地としての価値を維持していく上で必要であれば追加指定は問題ないと思います。

アドバイザー:未指定地の追加指定には、長久手市が意思表示する必要があるので、検討する必要はあるでしょう。

アドバイザー:指定史跡地とそのバッファゾーンの扱い方を市として考えておくべきだと思います。

座長:古戦場公園周辺の住宅地をバッファゾーンとして建物の色彩や高さを制限することも必要です。

アドバイザー:公園の樹木管理には、低木を低く抑える日常的継続管理と高木の計画的伐採が必要になります。

樹木伐採後も記録を残し、樹木の成長を踏まえ5年ごとに樹木管理計画を見直す必要があります。

事務局:今回の実施設計での調査記録を今後の管理に活かしていきたいと考えています。

アドバイザー:切土時に過去の地山を傷めないために、発掘調査等地山の確認が必要ではないでしょうか。

座長:指定史跡地外で、公園整備にあたり作った箇所なので、発掘調査は不要と考えます。

アドバイザー:復元する高さはどう捉えているのでしょうか。

事務局:修復の高さは、昭和60年に施設が出来た際の現況図面が残っており、その図を基準にしています。

座長:地山を傷めないことを明記しておくべきだと考えます。

事務局:図面に長久手市立ち合いの下と明記しておきます。

アドバイザー:トレンチ調査等していないのであれば、実施しておくと資料に厚みがでてきます。

アドバイザー:今年度の伐採写真が添付されていますが、古戦場公園再整備後も、この状態が維持されるのでしょうか。また、新たに生えてくる木については、どうするのでしょうか。

事務局:この状態を維持し、新たに木が生えてこないように管理していきます。切り株は、この先腐ってくるのでその後に石碑の傾き直しを行う予定です。

座長:石碑の図面データを作成しますか。

事務局:石碑に関しては、オルソ測量をしており、図面化は可能です。工事時期が見直しとなりましたが、実施設計の中で文化庁協議は、今の段階で協議を進めておくべきでしょうか。

アドバイザー:実施設計のみが先行しているように思われます。

座長:愛知県の考えは、如何でしょうか。

オブザーバー:基本的には、改善としての現状変更整備なので、現状のとおり進めていけば問題ないと考えます。追加指定については、将来的な計画の中で進めれば問題ないしょう。

オブザーバー:実施設計段階で、曖昧なところもあり、まだ詰めが甘い内容と感じられる。

座長:以上で進行を事務局へ返したいと思います。

事務局:令和2年度は西側ゾーンの歴史民俗体験施設の基本設計に取り組む予定です。アドバイザーの皆さまには、引き続きアドバイスいただきたいと考えています。 以上、ありがとうございました。

この記事に関するお問い合わせ先

くらし文化部 生涯学習課 文化財係
〒480-1166 愛知県長久手市野田農201番地

電話番号:0561-56-0627


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