平成29年度第1回長久手市防災会議
開催日時 |
平成29年5月24日(水曜日) 午前10時から正午まで |
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開催場所 |
西庁舎3階 研修室 |
出席者氏名(敬称略) |
会長 長久手市 市長 吉田一平(「吉」の字は、正しくは(「土」の下に「口」)です) (代理:倉田一弘) |
欠席者氏名(敬称略) |
長久手市消防団 団長 武田和久 |
審議の概要 |
議題 |
公開・非公開の別 |
公開 |
傍聴者人数 |
0名 |
問合先 |
問合先 長久手市安心安全課 0561-56-0611 |
会議録
あいさつ
【事務局】
ただ今から平成29年度第1回長久手市防災会議を開催させていただきます。
はじめに、当防災会議の会長であります、市長の田からご挨拶を申し上げます。
【市長】
市長あいさつ。
【事務局】
本日は、18名の委員にご出席いただいています。委員総数22名のうち、2分の1以上の出席となりますので、長久手市防災会議条例第5条第2項の規定に基づき、本会議は有効に成立いたします。
議題
1.長久手市地域防災計画修正(案)の概要について
【事務局】
まず始めに、「愛知県地域防災計画」の修正の概要について説明いたします。
(1)南海トラフ地震発生時における広域受援体制の確保に係る修正です。これは、昨年4月に発生した熊本地震の際に行われた、国が「物資の支援を、都道府県の要請を待たず、計画に従い被災地に輸送する形に変えた」ことを受け、愛知県が円滑に物資を受け入れるために「広域受援計画」を策定しました。計画策定を受けて、「愛知県地域防災計画」についても修正を行いました。
変更の内容として、具体的に5つの物資を、愛知県内5つの広域輸送拠点に「国が輸送」、その後、県内54市町村の82ある地域内輸送拠点に「県が輸送」します。
市町村においては、地域内輸送拠点から、各避難所等に物資を輸送することが定められました。
本市においても、こういう状況を考慮して、本年4月18日にヤマト運輸株式会社と緊急物資輸送等に関する防災協定を締結し、避難所までの物資搬送の輸送力を強化しております。
(2)災害からの迅速な復旧・復興に伴う修正です。これは、編の名称変更及び、罹災証明書の交付支援等の記載を整理・充実しました。具体的には、愛知県が被害の規模と比較して、罹災証明書発行のための体制等が自治体に不足している場合は、必要な人的支援等を行うこととしています。
(3)災害派遣福祉チーム(DCAT)の体制整備に伴う修正です。災害派遣福祉チーム(DCAT)とは、平成28年3月に愛知県が編成した、災害救助法が適用されるような大規模災害発生時に避難所等へ派遣される、社会福祉士、介護福祉士、ホームヘルパー等で、1チーム4~6名で構成されるものです。
(4)業務継続計画の重要な要素の明確化に伴う修正です。業務継続計画とは、自治体が被災し、限られた人員、資機材の中で何を優先して業務を行っていくかについて定めるものです。その中でも特に重要と考えられる以下の6つの要素について国が定めたことを受け、愛知県の計画も併せて修正を行っています。1首長不在時の明確な代行順位及び職員の参集体制、2本庁舎が使用できなくなった場合の代替庁舎の特定、3電気・水・食料等の確保、4災害時にもつながりやすい多様な通信手段の確保、5重要な行政データのバックアップ、6非常時優先業務の整理です。
続いて、「長久手市地域防災計画の修正(案)の要旨」について説明します。
(1)長久手市の取組に係る修正事項についてです。長久手市では、避難所運営 に関する事項は、愛知県が作成した「避難所運営マニュアル」を準用することとしていましたが、熊本地震で避難所運営に関する問題点等が多くあったことから、本年3月末に「長久手市小・中学校避難所運営マニュアル」を策定し、それに伴う修正を行いました。
(2)愛知県の取組に係る修正事項についてです。1南海トラフ地震発生時における広域受援体制確保に係る修正、2災害からの迅速な復旧・復興に伴う修正、3愛知県地域強靱化計画策定に伴う修正、4災害派遣福祉チーム(DCAT)の体制整備に係る修正です。
(3)国の災害対策基本法の改正や法令の改正等に伴う修正です。1土砂災害への対策強化に伴う修正として、章の名称変更及び土砂災害警戒情報を補足する情報(メッシュ情報)等を活用した避難勧告の発令範囲の設定や、避難準備情報の発令による高齢者等の自主的な避難の促進対策の追加等の修正を行いました。
特に、「土砂災害警戒情報が発令された場合、直ちに避難勧告等を発令することを基本とした避難勧告等の発令基準を設定する。」とあり、このことについては、平成29年3月に策定した、「長久手市風水害等対応マニュアル」に記載しています。
2業務継続計画の策定に係る重要な要素の明確化に伴う修正として、定めておくべき重要な6つの要素が決められたことを受け修正しています。
3水防法の改正に伴う修正として、近年のゲリラ豪雨の影響で、市街地に降った雨が、下水道等の処理能力を超え氾濫することが多くなっており、そのような状況に関する事項が修正されています。浸水被害が発生しやすい市街地においては、公共事業等の排水施設整備を行い、市街地の浸水等を未然に防止することとしています。
4下水道法の改正に伴う修正として、発災後においても下水道施設の維持又は修繕が、迅速かつ円滑に行われるよう民間事業者との協定締結などにつとめることとしています。
最後に今後のスケジュールになります。平成28年度の「長久手市地域防災計画」の修正(案)について、本防災会議で承認をいただけましたら、愛知県との本協議(事後報告)を行います。
平成29年度の修正はこの後、愛知県の修正を受け、実施いたします。
来年3月の防災会議では、平成28年度の修正(案)についての愛知県からの承認報告、平成29年度の修正(案)についての承認をお願いすることを検討しています。
【議長】
ありがとうございました。「1.長久手市地域防災計画修正(案)の概要について」につきまして、何かご意見はありますか。
ご質問がないようですので、議題1については以上とさせていただきます。
2.平成29年度長久手市市内一斉防災訓練実施計画(案)について
【事務局】
平成29年度の重点項目としては以下の3点を掲げています。(1)要配慮者への対応、(2)学校との連携、(3)実際に発災したことを想定した訓練の拡充になります。
訓練日時は、平成29年11月19日(日曜日)午前9時開始とし、今年度も市内全小学校にて開催いたします。
訓練スケジュールとして、市民の方は、(1)一時避難場所への避難訓練・避難誘導訓練、(2)避難所(各小学校)への避難訓練・避難誘導訓練、(3)避難所(各小学校)での避難所運営訓練となります。市職員は、避難所(各小学校)で市民が行う訓練の補助及び災害対策本部との無線通信訓練を実施します。
【議長】
ありがとうございました。
「2.平成29年度長久手市市内一斉防災訓練実施計画(案)について」本日出席のみなさま方から、今年度の防災訓練に対する要望等を順にお伺いしたいと思います。
【委員】
今年度も引き続き訓練に協力させていただきます。
【委員】
実践的な訓練内容であり、多くの方が参加されているのは素晴らしいことだと感じました。
【委員】
市民の方に積極性があり、とても有意義な訓練であるように感じました。
【委員】
要配慮者といっても障害のある方から、高齢の方まで様々な方がいらっしゃるので、様々な想定の上訓練ができると良いと思います。
今後は、在宅で支援を受けられている方への対応についても協力しながら対応等について検討していきたいと思います。
【委員】
東名古屋長久手市医師会の中でも、行政等と会議を行いながら、医薬品等の備蓄を進めています。保健所、歯科医師会、薬剤師会とも連携をとりながら、災害対応を進めていきたいと考えています。
【委員】
医師会、歯科医師会と情報共有を行っていきます。また、訓練等にも係わることができればと思います。
【委員】
災害時にいち早く動くことができるように愛知医科大学等とも連携を図っていきます。
【委員】
より多くの自治会で主体的で実践的な訓練ができるようになるとよいと思います。
避難者が避難所運営を行わなければならないため、そのような意識付けを徹底することも重要であると思います。
【委員】
今年度も初期消火訓練を実施させていただきますので、よろしくお願いいたします。
【委員】
南小校区では、自治会内でお互いに助け合うことができるような「共助」の取組をメインとして、4年間続けてきました。
自治会の方からより多くの意見を聞くことができるよう、会議等を重ねがら、今後も継続していきます。
【委員】
ハイゼックスを使用した炊き出しを毎年実施しています。今年度も、3小学校区で実施させていただきますので、よろしくお願いいたします。
【委員】
給水車による給水訓練を実施させていただきますので、よろしくお願いいたします。
【委員】
防災訓練の場を通じて、市民の皆様に、防災対策を啓発させていただいております。
昨年度は、マイコンメーターの仕組みや近年の災害対応について、啓発させていただきました。今年度も引き続きよろしくお願いいたします。
【委員】
展示や模型を使用した実演を実施させていただきます。また、感震ブレーカー等の防災資機材の啓発を実施させていただきます。
【委員】
災害時非常伝言ダイヤルや車載式のWiFi(ワイファイ)設備等を使用した安否確方法等について、啓発させていただきます。
【委員】
今年度も消防団と連携し、より実践的な訓練となるように検討していきます。
【委員】
避難所である学校との連携についても、少しずつ前進してきているように感 じています。今後は、体育館以外の学校施設を使用した訓練も検討していきたいです。
【委員】
本市では自治会の加入率が低く、非自治会員への訓練の周知や訓練参加が課題であると感じています。
支援物資の輸送についても、市から避難所へ物資輸送が本当に滞りなく行うことができるのか不安が残ります。そのため、今後はそのような訓練も必要になります。
また、本市は夜間人口よりも昼間人口のが多くなっています。そのような場合の対応等についても検討が必要だと思います。
【議長】
ありがとうございました。「2.平成29年度長久手市市内一斉防災訓練実施計画(案)について」につきまして、何かご意見はありますか。
【委員】
大型商業施設の出店が続いていますが、発災時に遠方からの来客者が車に乗って帰宅することが予想されます。そのような際に、緊急車両が通行できなくなる恐れがありますが、どのように対策を行っていきますか。
【事務局】
今後の検討課題ではありますが、まずは、大型商業施設の中で車での帰宅をやめてもらうよう周知する体制を検討するなど、今後調整していきます。
【議長】
本市が、東北大震災や熊本地震と違うのは、新しい住民が多く、共助が育っていない点です。公助に頼らずに、自分たちで助け合うことができる土壌を育てることができるように今後も検討していきます。
【議長】
「2.平成29年度長久手市市内一斉防災訓練実施計画(案)について」ご承認いただける方は、拍手をお願いいたします。
~委員一同拍手~
【議長】
拍手多数を持ちまして承認とさせていただきます。
3.その他
【議長】
本日の防災会議を通して、何かご意見、ご質問ありますか。
【委員】
長久手市市内一斉防災訓練は行政主導ではなく、住民の方や参加者の方が協力して行っているように感じ、とても素晴らしいことだと思います。
以前、防災局で南海トラフ地震の被害想定策定に携わっていた経験から、災害時は基礎自治体の力が非常に重要になってくると感じています。このような会議の中で出た課題を一つずつ解決していくことができれば良いと思います。
併せて、長久手市の業務継続計画の策定状況を教えてください。
【事務局】
今年度、愛知県の補助金を利用して、策定予定です。
【議長】
他に意見等もないようですので、これにて議事を終了いたします。
本日は、ありがとうございました。
資料
平成29年度第1回長久手市防災会議 次第 (Wordファイル: 38.5KB)
平成29年度第1回長久手市防災会議出席者名簿 (Excelファイル: 27.5KB)
平成29年度第1回長久手市防災会議配席表 (Wordファイル: 14.5KB)
長久手市地域防災計画修正(案)要旨 (Wordファイル: 67.5KB)
長久手市地域防災計画修正(案)の概要について (PowerPointファイル: 295.5KB)
風水害対策計画(修正案) (Wordファイル: 562.5KB)
この記事に関するお問い合わせ先
くらし文化部 安心安全課
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1
電話番号:0561-56-0611
ファックス:0561-63-2100
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更新日:2021年01月12日