平成26年度第2回長久手市防災会議
開催日時 |
平成27年2月23日(月曜日)午前10時00分~11時20分 |
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開催場所 |
市役所西庁舎3階 研修室 |
出席者氏名(敬称略) |
会長 長久手市 市長 吉田一平 (注意)「吉」の字は、正しくは(「土」の下に「口」)です |
欠席者氏名(敬称略) |
瀬戸旭長久手薬剤師会 長久手地区代表 平井 佳彦 |
審議の概要 |
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公開・非公開の別 |
公開 |
傍聴者人数 |
2 |
問合先 |
問合先 長久手市安心安全課 0561-56-0611 |
会議録
あいさつ
事務局
平成26年度第2回長久手市防災会議を開催します。
はじめに、当防災会議会長である市長から挨拶を申し上げます。
市長
先日、北淡町へ中部水道企業団の研修で訪問しました。阪神淡路大震災からちょうど20年で、当時は、誰がどこの家に住んでいるか分かっていて共助により助かったようですが、20年経つとだんだん人も疎遠になり、もう一度思いを新たに、1日10人にあいさつをするという取り組みを始めたそうです。
また、東京大学の先生が長久手に「農あるくらし」の講演に来られた際に、定年退職した男性の方の居場所づくりのため、一人1月1時間、自分の住んでいる町のために働くということを全国的に取り組むことを考えているとのことでした。
今日の防災会議では、国、県の大規模地震の被害想定の見直しを受けて、市の地域防災計画の改定と災害初動ガイドラインの作成を行っており、その中間報告もさせていただきますのでよろしくお願いします。
事務局
この会議は公開となっていますのでご了承のほどよろしくお願いいたします。
会議に先立って事務局を紹介させていただきます。
<事務局自己紹介>
本日は、19名の委員の出席があり、委員総数22名のうち、2分の1以上の出席ですので、長久手市防災会議条例第5条第2項の規定に基づき、本会議は正式に成立していることを報告します。
<配布した資料について確認する。>
本日は、市内一斉防災訓練運営会議の議長、林邦夫様にも参加していただいています。
それでは議事に移ります。議事進行については、会長が行うこととなっていますので、会長である市長にお願いしたいと思います。
議題1
議長(市長)
それでは、議題1「平成26年度長久手市市内一斉防災訓練の結果」について、事務局から説明をお願いします。
事務局
平成26年度市内一斉防災訓練の結果について報告します。はじめに、11月16日に開催された訓練の様子をケーブルテレビが放映した映像をご覧下さい。
<VTRの映像視聴>
次に資料「平成26年度市内一斉防災訓練の結果について」説明。
配布した資料を基に説明する。
議長(市長)
運営会議議長の林さんからも訓練の感想などをお願いしたいと思います。
林氏
市内一斉防災訓練運営会議の議長をしています林です。
先ほどの映像にもありましたように、一昨年から住民参加型の訓練について、MJM会議の中で提案し、市長、副市長の賛同を得て開催に至っています。
1年目は、地域によって温度差があり、開催が危ぶまれた時期もありましたが、何とか開催できました。2年目は先ほど事務局から報告がありましたが必ずしも目標どおりではありませんでした。毎年訓練を積み重ねてレベルを少しずつ上げていきたいと考えています。
また、大学生は今回2校の参加でしたが、他の学校への参加も働きかけて行き、要支援者については、今回、民生委員を中心にお年寄りの方に参加していただきましたが、体の不自由な方、あるいは外国人の方々にも参加をしてもらえるようにしていこうと考えています。
小学生の高学年、中学生も単に避難者としてだけでなく、お手伝いをする側になっていただければと考えています。
議長(市長)
それでは各委員の皆さんから今年度の防災訓練の感想や来年度の防災訓練に対する要望を伺いたいと思います。
委員
県の災害対策本部が立ち上がりますと、尾張にも方面本部ができ、県の職員には長久手市を担当する要員がおり、訓練に参加させていただいています。実践的な内容になるようにこれからも協力したいと思います。
参加者数で、市民の方が減っていますが、そのかわりに参加団体の人数が随分増えているのですが、どういう団体が参加されているのでしょうか。
事務局
愛知医科大学の学生と自衛隊の参加です。
委員
他の市町では、小学校等で多くても2校ぐらいでやっているところが多いなかで、長久手市は全ての小学校で実施しているというのは少しびっくりしました。長久手市は防災訓練について、参加しているみなさんが真剣に取り組んでいるところに感心しました。
委員
訓練については6つの避難所の各区域で住民参加で実施しており大変よい形だと思います。防災に対する各自の備えとか、意識も上がってきており、この形でいいなと感じています。
後ほど防災計画で出てくるかもしれませんが、南海トラフの想定で長久手の被害というものは県下でみるとそんなに高くはないのですが、やはりけがをされる方があろうかと思います。今は、避難所のお話ですが、救護所についても具体的にまとめて頂いていると聞いていますが、救護所の部分も今後詰めて頂ける事を期待しています。
委員
参加人員表をみますと東小学校地区がかなり減少していますのでその辺は先生方と協議して増やしていきたいと思います。
東小学校は人数的には200人位ですが、三ヶ峯は住宅がどんどん今増えている状況でありまして、来年、再来年には400人を超える勢いであり、住民の方にもっと積極的に参加していただきたいと思います。
委員
我々は、何か起こった時に、トリアージといいますか、外傷を負った患者さんの誰を助けて、誰を切るかあきらめるかというトリアージを一番要求される立場にあると思います。
消防署、警察等の亡くなった方を見る職業はたくさんありますが、死につつある人に対して心の動揺を外に出さずにきちんと対応ができるかということ。小さな子どもなどを優先したくなるという思いが必ず出てくるというのも、我々医師は冷静にできるかなといつもそう思います。
委員
私たちは、6校のうち1校にしか入らないので他でどんな訓練をしているか分かりませんが、もっと実際に起こりうる家屋の倒壊の下敷きになっている人を助け出すという訓練があってもいいのかなと思います。
委員
私たちは、毎回訓練に体験型で参加させていただいています。女性消防クラブは大きな火になる前に火を消したいという思いが強いものですから、初期消火を大事に考えていろいろと取り組んでいます。
特に、火のそばにいる私たち女性あるいは主婦にまず取り組んでいただきたいと思い、毎回の訓練をやっています。
委員
先ほど林さんからも報告があったように、いい点ばかりではなく問題点もあり、市が洞でも体験型ということに重きを置いたため、パッククッキングが半分はうまくいきましたが、半分は時間が足りなくなったという話を参加者からお聞きしています。
また、社協のボランティアの受け入れでボランティアセンターの立ち上げ運営訓練をやらせていただいき、アマチュア無線、市の無線と連携することができ、災害の情報がとてもスムーズに入ることがわかり、ボランティアを派遣するのにこれからもさらに連携ができるようになるといいなと思います。
委員
西小学校区には4つの自主防災会があるのですが、その中で全て防災会独自の会議をしまして、その特色を持った防災訓練という形に今回はなったと思います。
まず、一時避難場所から小学校に行く道について、なるべく高い道、アップダウンが少ない道を選びました。
また、家で倒れている人がいないかなどを確認するために、皆さんを避難させた後、要支援者のところに赴きまして全てのお家を訪問いたしました。
時間が限られており、避難訓練ということでしたので、「もし無事だったらこのリボンを木に結んでおいてね」というかたちで前日にお願いしていたので、簡単に要支援者のお宅に伺うことができました。そして小学校の方に皆さんグループで向かっていただいたのですが、「避難所に行くまでにいろいろな危険箇所があるということを知りました。」という報告をいただきましたので、今後は安全な避難経路の選択等について、訓練させていただきたいと思います。
委員
私どもは給水車を各避難所にお持ちするかたちで参加しています。
具体的には、配水所や浄水所に水を貯めた後、応急復旧にいきます。ですから、運搬給水につきましては市の皆様、それから地元の方々に運搬していただくということになっています。
また、水道管の耐震化や水を運ぶためのタンクといったものを配水所に用意を進めている最中ですのでよろしくお願いしたいと思います。
委員
私どもは、エルピーガスの販売店と消費者の方々を面倒をみさせてもらっている協会で、愛知県では5支部あります。この協会、5支部で毎年防災訓練を持ち回りで協会をあげて取り組んでいます。
また、エルピーガスは災害に強い燃料ということで炊き出しに活用、仮設住宅等で災害にあわれた方をいち早く復旧させて頂くようになっていますので、引き続きその任務にあたりたいと思います。
委員
毎年、防災訓練に参加させていただいて、長久手市については南海トラフの地震では津波被害についてはないとお聞きしています。毎回参加させていただいてご自宅にあるガスマイコンメーターの復帰といったライフラインに携わるところをPRしています。
今年も大勢の方に体験をしていただきましたので、次年度以降もいち早く皆さんでガスを使っていただけるようなPRと、私どももライフラインに関わる業者ですので有事が起きたときには、一刻も早く皆さんがガスを使えるように会社としても防災訓練で厳しくやっています。
委員
今回、私どもは南小学校で展示というかたちで参加させていただきました。
想定されているような広範囲な地震の時には、電気の通電もかなり時間がかかります。一つ一つ安全を確認した上で街中にある電線に順次通電していくわけですが、防災訓練の際、各ご家庭、家から出られる際は、万が一電気の火災、電気に関する漏電等での火災を防止するためにも是非メインのブレーカーのスイッチを切っていただいて家を出る、というような習慣を身につけていただきたいと思います。
委員
やはり災害になると通信が不安定、なかなか繋がらない状態になります。NTTは災害用伝言ダイヤルがありまして、そのPRをかねて市外から体験させていただいて協力できるかなと思っているところであります。
委員
市内一斉で防災訓練のような大規模な防災訓練も確かに有意義で大切かと思いますが、近い将来必ず来ると言われている災害に備え、地区ごとに小規模な防災訓練を実施することも重要かと思います。年に数回、回数を重ねてやっていくことも大切かなと思います。
委員
過去、一つの小学校で防災訓練をやっていましたので、消防職員のかなりの人数が投入でき、救助訓練とか、倒壊建物なり、車の衝突から救助するという訓練を実施していたのですが、昨年度から6小学校区でということで、当然投入できる車両及び職員の人数も非常に少ないため消防団と協働して放水訓練等をやっているのが実状です。
今後も消防団と協力して訓練をやって行きたいと思います。
委員
学校がいざとなると避難所となりますが、自分が実際に教師であった当時、もしも大きな震災が起きた際、自分の居住地の学校に行くのか、勤めている学校に行くのかというところが悩みどころでした。今のところ大きな災害がないまま、そういうことの結論がないままきている訳ですが、実際訓練するにあたってその辺りのところをきちんとしていかなければならないかなと思っています。
副市長
2回目の一斉防災訓練が終わりましたが、本格的な防災訓練にはもう少しかかるのかなと思っています。
東小学校ですと、校区が大きいため避難所まで来られない方が非常に多く、三ヶ峯地区の場合集会所で炊き出し訓練をする等のアイデアを出してやっていただいていますが、新しく住宅ができるため、更にその人たちの数が多くなるということもあります。
一斉防災訓練では、校区の中に一つしか避難所を設定していませんが、実際は保育園等、他の避難所もあります。それを全て開けるわけにはいかないので、小学校に絞って実施しています。
ただ、地域の人の感覚でいきますと、そんな山の上の小学校に行くのかという考えもあると思いますので、実際に発生した時には、近くのお寺や集会所に集まることになると思いますが、その時に、我々はどういう対応ができるかという訓練を実はしていません。今は、マニュアル通りに学校に集まってください、そうすればこれができますということですが、本当の意味からするとその辺りからやって行かないといけないと思っています。
長久手は都市部と農村部が合体していますので、農村部の場合はそういうことがイメージできます。
一方、北小校区では高層マンションが林立していますので、高層マンションの住人にとっては、ガスがつかない、電気が来ないと、水、エレベーター等が使えない、建物は耐震で普通に生活できるのにどうするのか、ということに遭われたことがないと思います。それが一日だけでなく3日4日続くと本当に不安になると思います。コンビニの品物も無くなって行くでしょう。そういうことをイメージしていただくことが非常に重要だと思うのですが、自分たち家族がどういう事態になるかということはなかなかイメージできないと思いますので、全戸ではなくどなたかに参加していただいてそれを映像化してこうなるというリアリティを確認したり、避難所宿泊訓練等をやってみてどういうことが起こるのかについても、経験された方達がコメントを加えたり、投稿したりするのが非常に発信力があるのかなと思っています。
また、一斉防災訓練の取り組み方については、アイデアも必要でしょうし、現実の問題として災害発生時に職員がどれくらい集まるかは不安です。それから医師、開業医の方が多くいますが、市内にお住まいの方が少ないので、地元の開業医がどれくらい集まるのかというシミュレーションもしていません。愛知医科大学がありますが、巨大な病院のため重篤な患者が一斉に行くでしょうが、地元の長久手市民は何も医療サービスが受けられないことが起きてはいけないと非常に心配しています。アイデア、イメージを広げながら訓練を行っていくことが必要かなと思っています。
議長(市長)
ありがとうございました。
議題2
議長(市長)
議題2「長久手市地域防災計画の改定の方向性について」に移ります。事務局から説明をお願いします。
事務局
議題2、長久手市地域防災計画の改定の方向性について説明。
配布したPPの資料に基づき説明する。
議長(市長)
この件につきましてご質問はございますか。
委員
前にどこかのテレビで東京の荒川区等で土のうステーションがあることを見ました。地震はいつ来るか分からないけども、水害は予測できると思うので、長久手市でもそのような土のうステーションを作る予定はありますでしょうか。
事務局
土のうステーションというものはないのですが、市役所の裏に土のうは常時作って置いてあります。
委員
運ぶのが大変なので、川のすぐそばのところにステーションがあったらいいのではと考えますが、いかがでしょうか。
事務局
長久手市は河川の氾濫が非常に少ないところですから、市役所から準備をしていけば間に合うと思います。状況についても職員がパトロールして確認していますのでその中で対応できると思います。
委員
南海トラフの被害予測が出ていますが、「建物全壊消失数80棟で死者わずか」、このわずかとはどれくらいの人数を想定なのでしょうか。
事務局
10名に満たない程度です。
委員
長久手市は東海地震と南海トラフの巨大地震のほかに、猿投山北断層が記念公園の下まで入っています。この地震の際の長久手での想定というのはどうなりますか。そこはまだお考えではないでしょうか。
事務局
猿投山北断層については、現在手元に詳細な資料がなく、後ほど連絡させていただきます。
委員
おそらく南海トラフよりもはるかに大きな被害が出るかと思うので、そちらの想定もきちんと出していただきたいと思います。
議長(市長)
どうもありがとうございました。
委員
土を入れるタイプではなくて、水を含むと膨らむというタイプの土のうがテレビで放映されていたかと思うのですが、長久手市ではそういうものを購入する予定はないのでしょうか。
事務局
防災対策として新しくよりよいものが出れば、状況を確認して購入していく予定です。またその商品のことについては知っています。
委員
応急セットというのが市販されているのですが、それを各避難所に置くということはできませんか。
事務局
それは救急箱よりも、もうちょっとよいものということですか。
委員
縦が50センチの横が1メートルくらいの物ですが、ほとんどの応急セットが入っており、それが救護所や避難所に1つずつ配給されていると、ちょっとしたけがの方であれば、住民同士で対応ができると思いますので配給は可能でしょうか。
事務局
検討させていただきます。
議題3
議長(市長)
議題3「防災会議の組織に関する事項について」、事務局から説明をお願いします。
事務局
現在、改定をすすめている防災計画をよりよいものとするため、長久手市防災会議条例第3条に基づき、避難行動要支援者に対する観点から社会福祉協議会及び民生委員児童委員を、また、地震対策の専門的な観点から有識者を新たに委員に加えていきたいと考えていますが、どうでしょうか。
議長(議長)
ご意見、ご質問はありますか。
<意見なし>
ご承認いただける方は挙手をお願いします。
<挙手多数>
賛成多数によってご承認をいただいたものといたします。
すべての議事を終了いたします。ありがとうございました。
事務局
以上をもちまして、平成26年度第2回長久手市防災会議を終了いたします。本日はどうもありがとうございました。
資料
平成26年度第2回長久手市防災会議 次第 (PDFファイル: 71.4KB)
平成26年度第2回長久手市防災会議委員名簿 (PDFファイル: 140.4KB)
平成26年度第2回長久手市防災会議 配席表 (PDFファイル: 58.4KB)
平成26年度長久手市市内一斉防災訓練の結果について (PDFファイル: 75.6KB)
この記事に関するお問い合わせ先
くらし文化部 安心安全課
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1
電話番号:0561-56-0611
ファックス:0561-63-2100
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更新日:2021年01月12日