令和2年度第2回長久手食育推進支援会議
会議詳細
開催日時 | 令和3年3月15日(月曜日) 午前10時から午前11時30分まで |
開催場所 | 第5会議室及び災害対策本部室 |
出席者氏名(敬省略) |
会長 安達内美子 委員 野々山雄士 委員 口野孝典 委員 さいとうけいこ 委員 青山光子 委員 水野達也 委員 佐藤美桜子 委員 加藤三恵
事務局 建設部次長 川本保則、みどりの推進課長 矢野克明 同主幹 加藤明、同課長補佐兼農政係長 水野広道 同主事 都築康成、井谷葵、吉田航輔 |
欠席者氏名(敬省略) |
委員 石原恵子 委員 野々山雄士 委員 小島伸哉 |
審議の概要 |
⑴ アンケート調査結果から見る数値目標の達成状況について ⑵ アンケート調査全体の講評について ⑶ 第3次長久手市食育推進計画の改訂スケジュールについて ⑷ その他 |
公開・非公開の別 | 公開 |
傍聴者人数 | なし |
問合先 |
建設部 みどりの推進課 農政係 電話(0561-56-0620) |
会議録
1 あいさつ
議事に先立ち、事務局より建設部次長あいさつ
2 議題
⑴ アンケート調査結果から見る数値目標の達成状況について
・ 事務局説明要旨
令和2年度に行った食育推進計画に関するアンケート調査について、資料1及び資料2に沿って説明した。
○資料1 アンケート調査の概要について
現行の「長久手食育推進計画」は、平成28年3月に策定されたもので、目標年次は令和2年度となっている。令和3年度に本計画を改訂するにあたり、市民、児童生徒及び保護者へのアンケート調査を行うことにより、本計画の数値目標の達成状況や新たな課題等を抽出することを目的として実施した。調査の対象は、1一般市民(満19歳~25歳まで及び満50歳以上から無作為に2,000人を抽出)、2保護者アンケート(市内の市立保育園・小学校5年生・中学校2年生の保護者合計2,529人)、3児童・生徒アンケート(市内の小学校5年生744人・中学校2年生574人)である。回収率は、一般市民が42.6%、保護者アンケートが69.3%、児童・生徒アンケートが96.4%であった。
○資料2 数値目標達成状況について
現行計画で定められている数値目標について、アンケート調査結果を踏まえた達成状況を◎・○・△・×で示したものが資料2である。◎は目標値を達成しており、中間年度調査時よりも数値が改善しているもの、○は目標値は達成しているが中間年度調査時よりも数値が悪くなっているもの、△は目標値は達成していないが、中間年度調査時よりも数値が改善しているもの、×は目標値は達成しておらず、中間年度調査時よりも数値が悪くなっているものである。全体的にみると、◎・○の項目が合わせて7個、△が4個、×が2個となった。目標値を達成できた項目は半分ほどだが、徐々に数値が改善されている項目も多いことから、まずまず良い結果となったのではないか。2ページ目以降では、担当課にアンケート結果を踏まえた上で、目標値を達成できている項目は取組事業及び達成できた要因について、目標値を達成できなかった項目は新たに取り組める事業案及び達成できなかった要因についてのヒアリング結果をまとめたものである。
1 食育に関心のある市民の割合
目標値…90.0以上 結果…92.8 達成状況…○
児童生徒及び保護者に対しての学校給食だよりの配布や学校栄養教諭による献立
解説、乳児検診や大人向けの健康講座等で食育の周知を行ったことが要因として挙
げられた。
2⑴ 欠食する人の割合(児童・生徒)
目標値…0.0 結果…0.3 達成状況…△
達成はしていないが、数値は徐々に改善されている。教育総務課からの指摘にも
あるとおり中学生の数値が高くなっているのは、中学生の多忙化等の影響もあると
考えられる。学校教育だけでの改善は難しいため、広く市民へ朝食の重要性を周知
していく必要がある。
2⑵ 欠食する人の割合(20歳代~30歳代)
目標値…9.0以下 結果…4.4 達成状況…◎
39歳以下検診等の際には、引き続き朝食に関するリーフレットを配布することで、数値はより改善していくと考える。男女合わせた数値では改善されているが、男性の方が欠食する割合は高くなっている(男性15.0、女性3.4)ので、男性へのはたらきかけが課題である。
2⑶ 欠食する人の割合(男性40~50歳代)
目標値…9.0以下 結果…6.9 達成状況…◎
中間年度調査時からの改善もみられるため、このまま取組事業を継続していくことが重要である。
3 朝食で野菜・海藻を食べている小中学生の割合
目標値…80.0以上 結果…57.41 達成状況…△
中間年度調査時からの改善は多少みられるが、目標値の達成はできていない。学校教育だけでは達成は難しいので、広く市民へ啓発していくことが重要である。
4 食事バランスガイド、食育ガイドを認知している市民の割合
目標値…60.0以上 結果…65.8 達成状況…○
中間年度調査時は保護者のみを対象としているが、今回の調査では一般市民を新たに対象としての結果であるため、数値が悪くなったものだと考える。
5 食品購入時において、栄養成分、原産地、添加物、品質等の表示を参考にする市民の割合
目標値…60.0以上 結果…22.3 達成状況…×
新たに取り組める事業案として、あぐりん村のリニューアルオープン時には集客をPRし、原産地等がわかりやすく表示されている商品の購入を促していくことを考えた。この項目については、後ほど詳しく委員からの意見をいただきたい。
6 一日最低一食は、家族や友人等と一緒に食事を摂る市民の割合
目標値…50.0以上 結果…91.6 達成状況…○
数値が若干悪くなっているのは、コロナウイルス感染拡大防止の観点から友人等と食事をする機会が減っていることが影響しているのかもしれない。
7 農業体験をしたことのある子どもの割合
目標値…90.0以上 結果…86.3 達成状況…△
保育園での年長児の田植え体験、小中学校での植物の栽培学習等の事業を継続して行っていくことで数値は改善していくと考える。
8 一日一回以上、食事の際に「いただきます」「ごちそうさま」を言う市民の割合
目標値…50.0以上 結果…88.1 達成状況…○
目標値を超える高い数値となった。
9 愛知県内で生産された農作物を購入するようにしている市民の割合
目標値…50.0以上 結果…32.1 達成状況…△
新たな取組事業案としては、学校給食だよりで地産地消や食育に関して、引き続き情報を発信していくこと、あぐりん村のリニューアルオープン時に集客をPRし、愛知県産の野菜等を広く買ってもらうように促すことを考えた。この項目につきまして、後ほど詳しく委員から意見をいただきたい。
10 むだや廃棄の少ない食事づくりを積極的に行っている市民の割合
目標値…50.0以上 結果…72.3 達成状況…◎
達成要因としては、保育園や小中学校での食べ残しを減らす取組、おとな向けのエコクッキングの実施などが挙げられた。
11 食育の推進に関わるボランティア数
目標値…350以上 結果…201 達成状況…×
ボランティア数を増やす取組案について、後ほど詳しく委員から意見をいただきたい。
・発言要旨
委員:
現行計画に定められている数値目標とは、どのように決めたものなのか。
事務局:
平成27年度の計画策定時に行ったアンケート調査の結果と、愛知県及び国の数値目標とをすり合わせて定めたものである。
委員:
とくに5と11の項目に関しては、目標値とかけ離れた結果となってしまっている。数値目標のハードルが高すぎたのかもしれない。
会長:
例えば11の項目でいうと、どこまでを食育の推進に関わるボランティア数とするのかの線引きが難しい。事務局が把握できていないところで頑張ってくれている人もたくさんいるだろう。次期計画では、数値目標の設定の仕方を工夫する必要がある。
委員:
7の項目(農業体験をしたことのある子どもの割合)では、過去に一度でも体験したことがあれば、○となってしまう。継続して農業体験を行うことが大切と考えるが、どうか。
事務局:
現在の数値目標では、継続という観点は含まれていない。次期計画の策定時に内容を再検討していきたい。
委員:
継続をすることも大切だが、現状ではなかなか難しいだろう。一度でも体験していれば、野菜を大切に食べる等の意識を持ってくれるだろうと考える。
会長:
5の項目(食品の購入時において、栄養成分、原産地、添加物、品質等の表示を参考にする市民の割合)では、表示の項目が全て含まれている。全てを確認している人だけが、○となるのか。回答の仕方が難しい。
事務局:
聞き方は、中間年度調査時と合わせている。また、結果の数値は「表示を必ず確認する人」の数となっている。表示を時々確認する人や原産地だけは確認する人などの数も拾えるように、聞き方を工夫したい。
会長:
表示の確認に関しては、直近の事件等の影響で流行もある。本来、添加物などは基準を満たしていなければ販売ができないので、気にする必要はないはずである。表示を気にせずに食品を購入できる世の中になることが、本当は大切である。表示を確認しなくても済むということは、逆に言えば安心して食品を購入できる世の中になっているということかもしれない。
委員:
基準は満たしているとはいえ、原産地や食品添加物の表示を確認することは重要なので、引き続き数値の改善に努めてほしい。
委員:
11の項目について、ボランティアの定義を決めないと、数値として上がっていかないのではないか。前年度の会議で、「ボランティアの数を分かりやすくするためにネットワークの形成を検討する」とのことであったが、実践できていないようで残念である。そもそもボランティアに限る必要があるのか。愛知県の時期計画の素案では、今後の展開に「食育を担う多様な人材の育成と活動の充実」とある。こういった県の動きからも、次期計画策定時にはボランティアに限らない目標設定について話し合いたい。7の項目(農業体験をしたことのある子どもの割合)の数値は高いが、9の項目(愛知県内で生産された農作物を購入するようにしている市民の割合)の数値の向上につながっていない。農業体験の中身を再検討する必要があるだろう。朝食の欠食について、とくに中学生の数値が悪くなっており、中学生の多忙化や親からの朝食の準備がないとのことであったが、中学生は自分で食事を摂ることが大切と考えている。
会長:
食育の様々な取組の効果が数値としては出ていないところも多い
が、食育への無関心層の数値を上げることが課題である。ボランティア数については、国が登録を行っている。東海4県だと、東海農政局が登録を行っている。そこと連携ができれば、数値としてカウントしやすいのではないか。
⑵ アンケート調査全体の講評について
・事務局説明要旨
資料3(アンケート調査結果)に沿って、数値目標以外の問の結果について説明した。「今後食育として、あなたは特にどのようなことに力を入れていきたいと思いますか」の問に対し、10・20歳代の「自分で調理する機会を増やしたい」の数値が高くなっていること・「あなたは、家族や友達と一緒に食事をしていますか」の問に対し、60歳代・70歳代がともに20%を越えており、高い数値となっていることを説明した。
・発言要旨
会長:
今回の調査では、地域愛着と食行動の関連性を明らかにするために設けた問がある。解析に時間がかかっているため、この場で報告することはできないが、来年度の5月頃までには報告させていただく。
委員:
10歳代と20歳代の人の調理意欲が高い一方で、高齢者の孤食化が進んでいるという調査結果について、ぜひ解決に向けて取り組んでいただきたい。
事務局:
市民ワークショップを来年度に開催する予定だが、その際のテーマとして取り上げることを考えている。次期計画に載せることも検討していきたい。
会長:
朝食を食べない理由を聞いた問で、60歳代以上で「習慣がない」「太りたくない」が高い数値となっていることが気になる。今後、歳を重ねていくと低栄養にもなりかねないので、注意が必要である。また、伝統的な野菜や郷土料理について、60歳代以上で「知らない」と答えた割合が他の年代と比べて高くなっている。
委員:
若者であると、何が伝統的な野菜で郷土料理なのか言われなければ 分からない。
委員:
私も引っ越してきたのでわからない。何か郷土料理について知る機会があれば良いと思う。
委員:
リクリエーション協会で、男性の料理教室を行っている。毎回、非常に人気なイベントである。こういったことに関心がある層は良いが、関心がない層にどう食育を啓発していくのかが難しい。
会長:
「料理教室を行っていたが、自分で食べるだけでは飽き足らず、小学生向けに弁当を作って届ける取組まで発展していった」という事例を耳にしたことがある。計画が新しくなるタイミングで、何か新たな取組が出来れば良いのではないかと思う。
⑶ 第3次長久手市食育推進計画の改訂スケジュール等について
・事務局説明要旨
資料4(今後のスケジュール予定)に沿って説明した。
令和3年度は市民ワークショップを3回程度開催し、令和3年度末に「第3次長久手市食育推進計画」を策定する予定である。ワークショップのテーマは、今回のアンケート結果から見えた「10~20歳代への自分で調理する機会の提供」「高齢者の孤食問題」等について話し合う予定をしている。
会議資料
資料1:アンケート調査概要 (PDFファイル: 66.6KB)
資料2:数値目標達成状況 (PDFファイル: 294.7KB)
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更新日:2021年03月30日