(令和3年7月19日開催)令和3年度長久手市予防接種健康被害調査委員会

更新日:2022年11月09日

会議詳細

開催日時

令和3年7月19日(月曜日)午後2時から午後3時まで

開催場所

長久手市保健センター3階 会議室

出席者氏名(敬称略)

委員 安藤 英也(市内医師会代表)
委員 玉井 清(市内医師会代表)
委員 堂森 丈正(市内医師会代表)
委員 森下 雅史(予防接種専門医師)
(代理:瀬戸保健所健康支援課長 杉原 孝子)
【事務局】
福祉部長 川本 満男
福祉部次長兼健康推進課長 浅井 俊光
健康推進課主幹 遠藤 佳子
課長補佐兼健康増進係長 諸戸 洋子
母子保健係長 與語 奈緒子
母子保健係専門員 梅本 直哉
母子保健係保健師 小久保 奈都美

欠席者氏名(敬称略)

委員 堀 壽成(学識経験者)
委員 澁谷 いづみ(瀬戸保健所長)

審議の概要

(1) 令和2年度予防接種事業について
(2) 令和3年度予防接種事業について
(3) 予防接種に関する通知について
(4) 予防接種の間違い報告について

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

1名

問合先

長久手市福祉部健康推進課
電話 0561-63-3300

会議録

(1)令和2年度予防接種事業について

質疑応答・意見等

委 員

2ページの定期予防接種事業について、令和2年度は子宮頸がん予防の個別通知を実施したことにより、接種者数が288人と大幅に伸びたとのことだが、個別通知数はどれくらいだったか。また、個別通知後どのような問い合わせがあったか。

事務局

中学1年生から高校1年生までの女子約1,200名に個別通知を実施した。問い合わせについては、個別通知送付後に、打った方が良いのかどうかや、ガーダシルとサーバリックスの2種類のワクチンがあるが、どちらを接種するのがよいかなどの質問を受けることが多かった。

委 員

この定期接種の被接種者数を見ると、新型コロナの流行による予防接種の差し控えはあまり影響がなかったように思われるが、差し控えはなかったか。

事務局

ホームページや広報でも、予防接種は不要不急の外出ではないため、打てる時期に接種を受けてくださいと周知をしている。新型コロナによる予防接種の差し控えはなかった。

(2)令和3年度予防接種事業について

質疑応答・意見等

委 員

新型コロナワクチンについて、武田モデルナ社の接種対象年齢は12歳以上に引き下げられたのではないか。

事務局

本日開催の専門部会で審議され、おそらく数日以内に武田モデルナ社の接種対象年齢が12歳以上に引き下げられることが決定する見込みである。

委 員

まだ審議中のため、本日時点ではまだ武田モデルナ社は18歳以上が対象年齢ということでよいか。

事務局

そのとおり。

委 員

BCG接種について、新型コロナ流行に伴い個別接種を開始されたが、個別接種となって問題などはなかったか。

事務局

BCG接種について、新型コロナ流行に伴い令和2年4月の緊急事態宣言中に医師会の方から個別接種を開始することについて提案をいただいた。BCGは、管針による経皮接種で他の予防接種と接種方法が異なるため、接種が可能な医療機関のみ契約を行った。接種については、問題なく進めることができている。

(3)予防接種に関する通知について

質疑応答・意見等

委 員

定期接種について、対象者が期間内に接種を受けられなかったと認められる特別の事情に、災害又はワクチンの大幅な供給不足の場合という項目が追加されるということだが、実際にそういう事例が発生した場合は、どのように対象と認められるのか。特別な手続きなどが必要になるのか。最近は日本各地で災害など多く発生しており、災害やワクチン不足に対し対応できるようあらかじめ規則の改正をやったということか。

事務局

実際に事例が発生した場合は、国から通知などで指示がある予定のため、指示に従い対応していく。今回、日本脳炎について供給不足となる通知があったが、ワクチンの大幅な供給不足の事由にあたらないと連絡があった。

(4)予防接種の間違い報告について

質疑応答・意見等

委 員

接種間隔について、異なる種類の不活化ワクチンの接種などについては接種間隔の制限がなくなるなどの改正があったが、同じワクチンの場合は、それぞれの接種間隔を守る必要があるため難しいことがあるのかもしれない。

委 員

子宮頸がん予防ワクチンについて接種間隔を1日間違えたという事例が2件発生しているが、特別な要因はあるのか。例えば週の数え方の問題で、月末や月初だったらよかったなどあるのか。

事務局

子宮頸がん予防ワクチンについては、何週間後という週単位での数え方ではなく、2回目の接種から3か月以上ということで、1か月、2か月、3か月という月単位での数え方である。3月末までに接種をしないと対象ではなくなるギリギリの対象年齢の方ではあった。そこで母子健康手帳の確認が不十分で、1日短くなってしまったという結果となった。効果については、1日短い接種間隔でも十分な効果が期待でき、接種後の体調的にも問題はなかった。しかし、1日短い接種間隔の場合、法律に基づいた定期接種となると対象外であるため、間違い報告としてあげている。

委 員

定期対象の締め切り間近で慌てて打ってしまったということか。

事務局

それも要因としてあるのかもしれない。

委 員

小児科医の間では、母子健康手帳を持参していない場合には予防接種は打たないということが常識であり、忘れた場合には取りに帰ってもらっている。他の市などでは、母子健康手帳を持参していなければ打たないようにと市から指導されているが、長久手市では母子健康手帳を忘れた場合はどのように扱っているのか。

事務局

予防接種の事務説明会を市では開いており、母子健康手帳を忘れた場合は取りに帰ってもらうよう医療機関には依頼している。母子健康手帳を紛失してしまったという場合には、健康推進課で再発行を行うということを医療機関でも周知してもらっている。また、母子健康手帳を忘れてしまい、今までの予防接種履歴が母子健康手帳以外で確認できている場合には、済み証を発行し、後から接種した医療機関に済み証と母子健康手帳を持って来所し転記してもらうよう医療機関には依頼している。

委 員

保護者が忙しかったりして連れて行くのが難しいと、代理の者が付き添いで来る場合もある。特に子宮頸がん予防ワクチンの場合は年齢が高いし、他に小さい兄弟もいたりすると親が動けないこともある。しかし、母子健康手帳の転記を忘れると、このような事故が増える心配がある。高校生ぐらいの子宮頸がん予防ワクチンの接種となると、母子健康手帳を持って行くという意識が低い可能性もある。また、転勤などで紛失することもあるかもしれないが、留学などの際は、予防接種履歴があることがとても大きなメリットになる場合がある。母子健康手帳について、嫁入り道具、婿入り道具のように長く大切に保管する必要があることを周知しておいた方が良い。転記については、一つ間違うと事故のもとのような気がするので、すぐに方法を変えることは難しいと思うが検討していただきたいというのが個人的な意見だ。

委 員

大人の帯状疱疹について、私の医療機関では高齢者の受診者が多いため3人に1人とか患者が多い印象だ。一度帯状疱疹になると、治るまでに長い期間がかかり、医療費もかかる。ワクチンで予防できるのであれば、ワクチン助成を要望したいと思っているところである。名古屋市では助成が始まっており、長久手市は周りの市町の状況を見てというのもわかるが、高齢者の肺炎球菌も落ち着いてくるようであれば、次はこの帯状疱疹ワクチンの助成にぜひ力を入れてほしい。ワクチンの値段は高いが、ぜひ積極的に大人の帯状疱疹ワクチンの補助を検討していただきたい。

委 員

帯状疱疹は罹患後が大変な病気であるし、不活化ワクチンについて予防効果が高いということも言われている。風疹ワクチンの補助についても、他の市町が補助をやめたりしているところを長久手市では独自に続けているので、大人の帯状疱疹ワクチンについても、ワクチン補助を先進的に進める市になってもらいたい。

委 員

特に医療費の部分について、大人の風疹と一緒で一例防げればものすごく助かるということがあると思う。ぜひご検討いただきたい。

事務局

情報収集を続けて、前向きに検討していく。

委 員

子宮頸がん予防ワクチンについて、今はだいぶ推奨されてやろうという方向になっていると思うが、個人的には何となく心配という気持ちがまだ払拭できない。それについてのアナウンスが、あまり十分でないまま再開しようとしている印象を受けるが、もう少し安全性を強調するようなものはないか。今は国が作っているパンフレットだと思うが、長久手市独自のものがあれば、長久手市はこういうことに基づき再開しているという説明が医療機関でもしやすいと思う。

事務局

確実な情報を届けるためにも、市独自というのは難しいところがあり、今回の個別通知再開に伴い、国も検討会でよりわかりやすい資料をということで、パンフレットの内容をわかりやすく改訂しているため、厚生労働省のパンフレットを送付している。

子宮頸がん予防ワクチンについて、個別通知後これほど反響があるとは市も想定していなかった。医療機関にも、どのようなご案内やパンフレットを対象者へ周知しているのかについて、また夢ネットなどで情報提供をしていく。

 

午後3時終了。

 

会議資料

この記事に関するお問い合わせ先

福祉部 健康推進課
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

電話番号:0561-63-3300
ファックス:0561-63-1900

メールフォームによるお問い合わせ

このページに関するアンケート

より良いウェブサイトにするために、このページのご感想をお聞かせください。

このページの内容はわかりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか