平成29年度第1回長久手市総合教育会議

更新日:2020年11月30日

会議詳細

開催日時

平成29年7月24日(月曜日)午前10時から午前11時35分まで

開催場所

市役所西庁舎2階第7・8会議室

出席者氏名(敬称略)

教育委員長 加藤 正雄
教育委員 横田 真規子
教育委員 羽根 しげ子
教育委員 細川 修
教育長 堀田 まゆみ
市長(議長) 吉田 一平
(長久手市)
副市長 鈴木 孝美
参 事 平野 泰久
(事務局)
市長公室長 高嶋 隆明
市長公室次長兼政策秘書課長 水野 泰
同課長補佐兼政策係長 若杉 玲子
(説明者)
教育部長 加藤 明
教育部次長 川本 晋司
教育総務課長 山端 剛史
指導室長 瀧 善昌
同課長補佐兼施設係長 水野 真樹
指導主事 谷口 誠

欠席者氏名(敬称略)

なし

審議の概要

教職員の多忙化について

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

2人

問合先

市長公室 政策秘書課 0561-56-0634

会議録

1 あいさつ

〔市長あいさつ〕

〔教育委員長あいさつ〕

2 議題

教職員の多忙化の現状と課題について、資料に従い、説明。〔事務局〕

  • 教職員の多忙化について、「何が多忙なのか」を共有することを目的としたい。
  • 小学校と中学校では、多忙化の主たる原因は異なる。今回の会議では主に小学校教職員の多忙化に絞る。
  • 教職員の多忙化による一番の影響は、子どもとの時間が取れなくなってしまうことである。
  • 地域の人に協力してもらうための体制を検討していく。

3 主な意見

委員

 現在は保護者対応を直接先生が行っているが、誰かが間に入ることでスムーズにいくのではないか。例えば、保護者対応のための相談室を作り、先生と保護者の間のクッションを作ると良いと思う。

委員

 先生が元気でいないと良い授業ができない。先生方の意見をもっと聞いてみたい。
  地域の方に英語教育を手伝ってもらうにしても、英語を話せることと、教えることができることは、全く違うということを理解しなければならない。また、地域の方が学校に携わるには、人間力を教えられる人が良い。地域の人もコーディネーター役もそこを理解しないと、かえって先生方の負担になってしまう。

委員

 教職員の多忙化によって、生徒との触れ合う時間が減るということは、生徒にとってマイナスである。さらに先生自身の家庭や自己啓発の時間が充実していかないと教育の質的低下をもたらす。先生のリフレッシュが児童生徒に有用である。

教育長

 地域の方に手伝ってもらうことについては、きちんと区別をしていく必要があると思う。授業は免許がなければ、実際に教えることはできない。現在でも授業時に地域の方に先生の支援を始めていただいており、非常に助かっている。その部分はさらに進めていきたい。
  昔に比べると、英語の問題だけでなく、現場の負担は増しているのは事実であるので、問題がどこにあるのか冷静に見ていく必要がある。

委員長

 実際に、教職員の多忙化といわれているが、実際に体の問題なのか、心の問題なのか、把握できていない。 
 例えば、原因の1つに書類が多いとあるが、時間がないからできないのか、その先生が書類作成が苦手なのかによって対応は異なる。
 保護者の対応が難しくなってきていることも、多忙化の要因の一つであるが、その対応は先生でなくてもできるのではないか等、地域の方にお願いするにしても、お願いできること、できないことを洗い出す必要がある。

市長
 忙しいのはみんな同じである。今まではそれらをお金で解決できた時代だった。保護者だけでなく、社会全体がお金で解決する方法しか知らない。そのため人間力が落ちている。現在の長久手市は財政的に豊かであるため、なんでもお金で解決できるが、いずれは高齢化の波がやってくる。地域住民という財産を使うのは、実にわずらわしいこと。そのわずらわしさが人間力を育む。
 多忙化解消をお金で解決できる方法だけで考えるのではなく、違う角度からの発言をお願いしたい。

委員

 今は、「誰かがやってくれる」または、「自分でやった方が早い」という風潮だが、適材適所で、上手に人にお願いすることを学ぶ必要がある。そのためには、コミュニケーション力が非常に重要である。

委員

 日本の教職員は努力しているし真面目だが、経済協力開発機構が行った調査によると、日本の先生の労働時間は突出して長いのに授業に充てる時間が調査国平均と比べると少ない。先生方の仕事を整理する必要がある。

委員長

 多忙化の問題を全体でボンヤリ捉えるのではなく、課題は何なのかの掘り起こしをしっかりやらなければ間違った方向にいってしまう。

委員

 これからシニア層が増えるので、誰でも学校に参加できるシステムがあるといいと思う。コーディネーター役やリーダーがいることで参加しやすくなるのでは。

市長

 そうした人は市内にたくさんいるはずだが、キーパーソンになる人を見つけるまでが難しい。人材を掘り起こすことをやっていかなければならない。賃金を払ってコーディネーター役をやってもらうだけでは上手くいかない。

委員長

 コーディネーター役は、「コミュニケーション能力」「知識」「度量」等をもっている必要があり、すぐに育つものではない。
 例えば「チーム学校」などいろいろな方法があるが、長久手でやれることは何か、やれることを考える必要がある。

教育長

 教育長及び教育指導室長でコーディネーター研修に参加している。様々な事例があり、長久手市に合う形のものを迷いながらも進めていく必要がある。
 元大空小学校の木村先生は、先生は風、地域は土とおっしゃっていた。子どものために地域で学校を支えようという土壌を育てる努力が必要である。

委員

 学校の外側からだけでなく、内部から改革していく必要があるのではないか。実際に先生たちの半数以上が条例で定められている所定勤務時間を把握していないとの報告がある。
 静岡県吉田町のように夏休みを減らし、授業時間を確保するところもあるが、夏休みはいろいろな経験をする時間であり、それを奪うことになる。
学校の内部のことを1つ1つより深く話し合い見直していくことが大切だと思う。

説明者

 内部の改革はノー残業、ノー部活の日を設けたり、書類や会議の削減に取り組んでいる。

委員長

 きっちりやることを明確化し、実行するなどのマネジメント力が必要になる。
 整理整頓をすることで削減できる部分は非常に多い。全員が同じ共通認識をもち、行動することが重要である。
 部活動については、あくまで人間形成を育む場であり、競技主体の現状はいかがなものかと思う。

市長

 学校の入り口に小屋を作り、門番などをやってもらうなど具体的に考えてはどうか。

委員

 子どもが、学校以外の人とコミュニケーションを図ることができる仕組みは良いと思う。

委員

 子どもの安全を考えると、携わる人数や仕事内容などを契約などで細かく決める必要がある。

委員長

 何のために小屋等を作るのか、門番をする地域の人が求められていることは何なのか、目的を明確にし、学校も保護者も参加する地域の人も共有する必要がある。そうでなければ目的があいまいになり、むだになってしまう可能性がある。

 市長

 誰からも必要とされないということは不幸である。そういう視点をもって考えることが必要。先生の多忙化をこの場だけで考えるのではなく、広く地域で考える必要がある。

委員長

 先生の向上意欲が無くなることが一番の問題であり、子どもが不幸になってしまう。
 地域や保護者は先生が忙しいことは知っていても、どう忙しいかわからない。1つずつできることから始め、市民、保護者にも理解してもらう努力が必要である。

当日資料

この記事に関するお問い合わせ先

市長公室 企画政策課 政策推進係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

電話番号:0561-56-0600
ファックス:0561-63-2100

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