平成30年度第1回長久手市総合教育会議
開催日時 |
平成30年10月4日(木曜日)午後1時30分から午後3時まで |
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開催場所 |
西庁舎2階 第7・8会議室 |
出席者氏名(敬称略) |
教育長職務代理者 加藤 正雄 (事務局) (説明者) |
欠席者氏名(敬称略) |
なし |
審議の概要 |
長久手市教育振興基本計画について |
公開・非公開の別 |
公開 |
傍聴者人数 |
10人 |
問合先 |
市長公室政策秘書課 0561-56-0634 |
会議録
1 市長あいさつ
日本が抱える3つの課題「高齢化」「大災害」「人口減少」を乗り越える必要があるが、乗り越えるために必要なのが、「つながり、地域共存」である。国は在宅医療を推進しているが、在宅医療は家族など近くで支える人とヘルパーなど介護職がいて成り立つものであるが、独居や高齢者のみの世帯が増え、介護に携わる人が減っている中では、お金を払っても助けてもらえない時代がすぐそこまで来ている。そのときは、地域で支え合う、地域と共存していくしかない。
次の世代のために、私たちはどういう地域にしていく必要があるのか、子どもだけの教育の問題でなく、親世代も含め、どういう人達を育てていきたいのか、長久手で暮らす人達で考える必要がある。
しかし、例えば、「あいさつをする」という目標を掲げ、「どうしたらできるか」と仕組を考えただけでは、誰もあいさつをしない。日々、実践しながら、やり続けていくことが必要だと考えている。
2 議題
- 長久手市教育振興基本計画について資料1~3に従い、教育総務課から説明。
- 資料4については、資料提出の加藤委員から説明。教育大綱の基本理念にある「人間力」については、3つに分類され、バランスよく高めていくことが必要である。
3 主な意見
市長
今回の計画は、国の教育振興基本計画を参酌して策定していく必要があるものですが、それだけになると、どこの自治体のものか分からない計画になってしまいます。本市の教育大綱では、「人間力を育み、成長できる人づくり」として、3つの柱「自然共生」「地域共存」「多様性の尊重」を掲げており、この3つの柱を打ち出すことが、長久手らしさであり、本市の教育振興基本計画では必要だと思いますが、3つの柱に当てはまるものはあるでしょうか。
説明者
資料3 施策の体系(案)のうち、教育大綱「自然共生」・「地域共存」・「多様性の尊重」に当てはまる部分については、3つの柱にそのまま当てはまる基本施策を多くないものの、実際の取組については、3つが複合的に重なって推進していくことになります。
市長
長久手らしさについては、一人ひとり思いが違うと思いますが、いかがでしょうか。
委員
市長の冒頭のあいさつであったように、長期的に先を見据え、考えることも「長久手らしさ」だと思う。
委員
「らしさ」とは、「その人や物事の特徴がよく出ていること」とある。「らしさ」は主観的なことで、客観的なデータに基づくものではない。目標に向かって取り組み、形になれば「らしさ」であり、反対に何もしないことも「らしさ」と言える。しかし、手を打たないと「らしさ」は出ない。
市長
今の長久手は、隣近所を知らないでも生活できる。それも「らしさ」かもしれない。しかし、大災害が起きたとき、それで大丈夫かと心配している。古くからの付き合いが残るまちは、日々はわずらわしいかもしれないが、災害が起きても支え合って助け合うことができる。
委員
私が県芸大の学生の頃、岩作銀座からは歌声や音楽が流れ、「いい声だね」と隣近所が声を掛けてくれるつながりがあった。県芸大があり、市内には人口の約1%の割合で芸術家が暮らし、文化の家での公演のほかに、文化の家に行くことができない人達にも音楽を届ける取組も行われている。こうしたことも「長久手らしさ」だと思う。
音楽などの芸術を通じて、情緒豊かな子どもを育てていくためにも、体系(案)「5 生涯を通じた学びの機会提供と支援の充実」の部分を充実させていきたい。元気で健康でないと、美しいものも、美しいと感じられない。
委員
今、地域福祉活動計画の策定委員を仰せつかっているが、その計画でも、キーワードは「つながる」だと感じている。
私は県外出身ですが、帰省して、長久手に帰ってくるとホッとする。なぜかと考えると、まちの景色がごみごみしていない、みどりがあるからだと思う。ここに暮らしていると、実は自然と共生できていることに気付きにくい。
これからは、「教える」「教えられる」ではなく、自ら「学ぶ」という能動性が必要であり、そういう場面を設けていくことが必要だと考える。
教育長
私は、生まれも育ちも長久手で、当時、小・中学校は1校しかなかったため、同級生の顔はもちろん、家の場所も知っていた。今は、隣との付き合いもない家庭が増えている。私が子どものころと比べると、「長久手らしさ」は大きく変わってきている。
10月7日に岩作の警固まつりが行われるが、長く続いていることもあり、「長久手らしさ」の1つになっている。この教育振興基本計画の計画期間は10年間であるが、10年間、やり続けていくことで「長久手らしさ」になると考える。いくつかある取組の中で、どの部分を「長久手らしさ」としてやり続けていくかは、市民にも意見を聞きながら、選ぶ必要があると考えている。
市長
「快適な生活=(イコール)わずらわしいことがない生活」とも言える。嫌かもしれないが、つながることが、大災害に備えて必要。
委員
今の長久手での暮らしを快適と感じる人には、この議論は理解しづらいかもしれない。しかし、つながりを持ち、伝えていくことが必要だと思っている。
委員
10年後を思い浮かべるとワクワクするような教育振興基本計画にする必要がある。あいさつでも、徹底してやり続けることで「長久手らしさ」になる。
前に進みながら作り、行政は、進行管理を行い、見直しを含めてブラッシュアップしながら、やり続けて成果を出す必要がある。
市長
市西部にお住まいの方々は、互いを知らない。計画づくりは、そうした知らない市民どうしをつなぐ一つの手段である。アンケートだけでは、市民どうしは知り合いにはなれない。市民が知り合ってもらう努力をし続けることも「長久手らしさ」である。
この計画の対象は、子どもだけでないので、大人のことも考えていく必要がある。
委員
音楽や絵画が好きなら文化の家、健康に興味があるなら、福祉の家や杁ケ池体育館というように興味がある分野、得意な分野でつながることも考えられる。
最近、高齢者施設に音楽を届ける慰問活動を行っているが、高齢者の方々、つながりを求めてみえることをひしひしと感じる。
委員
国の教育振興基本計画を参酌する必要があり、どの自治体の計画も、実はそれほど大差がない。計画を策定して終わりではなく、決めたことや賛同したことをやり続けることで平凡が非凡になり「らしさ」になる。それが次の世代につながることである。例え、平凡な計画であったとしても、やり続ける覚悟を持って作り、やり続けることが重要である。10年計画ではあるが、3年、5年で終わる取組もあるだろうし、定期的に検証し、つまずいたら改善することが必要。また、関係する部署の職員や関係する委員会等の委員が、計画の取組を共有する必要がある。
市長
もう少し重点を置いた方が良いと思う取組はありませんか。
委員
長久手には、人、自然、企業、大学と資源がたくさんある。大学生と小学生といった若い人どうし、若い人と高齢者がつながる取組を期待したい。もっと大学とまちの人が交流できる取組をやっていけたらと思う。
委員
近頃は、道徳が薄れているように思う。子ども達に道徳を教えるのは誰かを考えたとき、学校だけではなく、地域に暮らす上の世代が、道徳心を子ども達に伝えることが、「長久手らしさ」になる取組があると良い。
教育長
わずらわしいことを避けて、長久手に住む人も多い中、災害時のことを考えるとコミュニティが一番大切だと思う。そこを10年かけてでも作り上げていくことが必要だと思う。
市長
リタイアした人達が、お客様になっている現状がある。この人達が寝たきりにならず、元気でいるために、お客様ではなく、支える側になる取組が、体系(案)の中にないように思う。
委員
支える側になる取組としては、生涯学習課が行う「学びあい講座」は、受講後に自立したサークル化していくことを目標にしており、現在、比較的うまく進んでおり、体系(案)の中にも入っている。
市長
高度成長期の価値観から変わってきていることを、私たちくらいの世代が学び直す機会があっても良いのでは。
教育長
子どもは、親の背中を見て育つ。しかし、学校で保護者の教育はできない。
市長
私の世代である高齢者が、伝えていくことが必要である。
委員
長久手には資源がたくさんあることが素晴らしいと思う。学び上手なシニアは、元気である。
市長
助け合わないと生きていけない時代が、すぐそこまで来ているが、子ども達はそうしたことを学ぶ機会がない。実は、大人も学んでいない。この計画をきっかけに、そうした学びができるようになると良いと思う。
事務局
本日いただいた意見は、策定作業部会や策定委員会とも共有していく。
本日の資料
資料1 長久手市教育振興基本計画について (PDFファイル: 495.8KB)
資料2 長久手市教育振興基本計画策定に係る市民アンケート結果について (PDFファイル: 312.4KB)
この記事に関するお問い合わせ先
市長公室 企画政策課 政策推進係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1
電話番号:0561-56-0600
ファックス:0561-63-2100
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更新日:2020年11月30日