小児用肺炎球菌ワクチン予防接種について

更新日:2021年04月01日

肺炎球菌感染症について

肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、集団生活が始まるとほとんどの子どもが持っているといわれるもので、主に気道の分泌物により感染を起こします。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、肺炎や中耳炎、髄膜炎などの重い合併症を起こすことがあります。
特に、髄膜炎をきたした場合には2%の子どもが亡くなり、10%に難聴、精神の発達遅滞、四肢の麻痺、てんかんなどの後遺症を残すといわれています。
また、小さい子どもほど発症しやすく、特に0歳児でのリスクが高いとされています。

ワクチン接種の効果

肺炎球菌には、90以上の種類があり、PCV15はそのうち15種類、PCV20は20種類の肺炎球菌に対して予防効果があります。
小児の肺炎球菌による侵襲性肺炎球菌感染症(※)は、肺炎球菌ワクチンの定期接種等が実施される以前の2008~2010年は10万人(5歳未満)あたり約24-26人が罹患していましたが、2022年には、約4.8人と、約8割の患者数の減少がみられています。
※侵襲性感染症とは、本来は菌が存在しない血液、髄液、関節液などから菌が検出される感染症のことです。

定期接種について

対象者

生後2月から生後60月(5歳)に至るまでの間にある者(5歳の誕生日の前日まで)

標準的な接種期間

初回接種:生後2月から生後7日に至るまでの間

追加接種:生後12月から生後15月に至るまでの間に初回接種終了後から60日以上の間隔をおいて1回接種

標準的な接種スケジュール

初回接種:生後24月未満に、27日以上の間隔で3回接種(ただし、2回目の接種が生後12月を超えた場合、3回目の接種は行わない)

追加接種:生後12月以降に、初回接種終了後、60日以上の間隔で1回接種

標準的な接種スケジュールから外れた場合

接種開始時が生後7月~12月未満

初回接種:27日以上の間隔で2回接種
追加接種:生後12か月に至った日以降に、初回接種終了後60日以上の間隔をおいて接種

 

接種開始時が生後12月~24月未満

60日以上の間隔をあけて2回接種

 

接種開始時が生後24月~60月未満

1回接種

通知・予診票の送付


出生6週頃に1枚(2回目以降の予診票は市内指定医療機関からの配布)

※B型肝炎・小児用肺炎球菌・ロタウイルス・BCG・5種混合の予診票を同封しています。

接種ワクチン

沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(小児用肺炎球菌ワクチン)

沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(小児用肺炎球菌ワクチン)

※2024年10月以降、原則として、沈降20価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV20)を使用します。沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン(PCV15)で接種を開始した方は、原則としてPCV15で全ての接種を行ってください。

 

この記事に関するお問い合わせ先

子ども部 子ども家庭課 母子保健係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

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ファックス:0561-63-2100
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