小型バイオ装置

更新日:2025年04月16日

小型バイオ装置って?

生ごみからメタンガスと液体肥料を生成する小型バイオ装置「MEGURU-BIO(めぐるびお)」を、令和5年6月に市内の長久手小学校校庭に設置しました(アミタホールディングス株式会社様(本社:京都府)の寄附によるものです)。

装置は、

・装置の活用を通して、児童が生ごみの資源化を体感することで、資源の循環を学ぶ

・学びを家庭にも広め、焼却ごみの減量や地域でのSDGsへの理解を促進する

・地域にも開放し、生ごみを出しに来る人同士が知り合い、交流が生まれる場とする

ことを将来的な目的として設置しました。

小学校の環境教育として生ごみの資源循環を体感するとともに、昨年度授業で教材用の小型バイオ装置で循環型社会を学んだ中学生との交流を進めてきました。

令和7年3月24日(月曜日)からは設置場所を「ながくてエコハウス」に移し、さらなる活用を願ってセレモニーを行いました。(まざって長久手フェスタ)

メタオくんエコハウスの様子

ながくてエコハウスのメタオくん

小型バイオ装置(愛称:メタオくん)のしくみ

小型バイオ装置(愛称:メタオくん)のしくみ図

仕組みはヒトの身体と同じです。

生ごみを食べ(ディスポーザーで破砕)、胃袋と腸で消化し(受入タンクから発酵槽へ)、最後はおなら(メタンガス)とうんちやおしっこ(液肥)となって外に出るしくみです。

これが、メタン菌が生ごみを分解し(メタン発酵)、液肥とバイオガスが発生する一連の流れです。

メタオくんに投入できないもの

人が食べて消化できるものは投入できますが、人が食べられないもの(卵の殻や大きな骨などの硬いものや、玉ねぎの茶色い外皮やお餅などの切りにくいもの、ビニール袋や洗剤など)は消化できないため投入できません。

また、大きすぎてもかみ砕けないため、小さくカットして投入する必要があります。

液肥の活用

液肥の主な成分(生ごみの種類によって変わるため目安です)

・窒素 0.22%

・リン酸 0.13%

・カリウム 0.08%

✓液体肥料は濃度が薄いため、そのまま使用できます

✓窒素系肥料として葉物によく効きます

ガスの活用

ガスの主な成分

・メタン 60%

・二酸化炭素 30%

1.ガス給湯(メタンガスでお湯を沸かし、発酵槽を温めます)

2.ガスコンロ(ガスコンロを接続し、湯を沸かしたり調理をすることができます)

これまでの活動

令和5年6月

設置セレモニーを行いました

6月2日(金曜日)、小型バイオ装置の設置セレモニーを長久手小学校体育館で行い、長久手小学校の代表児童を始め、地域のボランティア団体さんや民生委員、寄附してくださったアミタホールディングス株式会社のみなさん、市の関係者が参加し、装置をお披露目しました。

令和5年9月

【学校】長久手小学校にプロジェクトチーム始動

校長先生から5,6年生に呼びかけ、有志によるプロジェクトチームが結成されました。

【学校】朝会で全校児童が装置について学ぶ

南中学校の松本家庭科教諭から動画で説明があり、子どもたちは興味深く見ていました。

令和5年10月

【地域】SDGsイベント「みんなで一緒にごみ問題を楽しく学ぼう」

イオンモール長久手にて開催、ごみ清掃芸人のマシンガンズ滝沢氏とのトークセッションで、小型バイオ装置の取り組みについて話しました。

SDGsイベントの様子

【地域】「さわ風隊」さんの利用開始

隔週土曜日の午前、長久手小学校校庭の草取りボランティアである「さわ風隊」さんが、生ごみ入れや液肥抜き取りで利用を開始しました。

【学校】プロジェクトチーム、定期的な活動を開始

毎週木曜日の昼放課の15分間、南中学校の松本教諭から装置について学び始めました。

令和5年11月

【学校】プロジェクトチーム、中学生とオンライン交流

南中学校の生徒たちからプロジェクトチームへの質問に対し、アミタホールディングス株式会社のみなさんや校長先生、地域共生推進課職員などに相談しながら、答えを考えました。

【地域】壁面下の補強を地域の方と

長久手小学校周辺にお住まいの地域の方が、ゴム製のパッキンを装置の壁面下に装着、養生テープで補強などしてくれました。

令和5年12月

【地域】長久手小学校PTA評議会で報告

プロジェクトチームの活動や地域の方の活動などについて、保護者(評議会委員)のみなさんへ共有しました。

令和6年1月

【学校】南中学校3年生による動画作成

南中学校生徒が授業の中で、「環境問題啓発動画」を作成しました。小学生や中学生、高齢者や教員、一般市民向けなど、対象に応じて興味が持てるよう創意工夫した独創的な啓発動画が60本余り完成しました。

【学校】リモート南中×長小プロジェクトチーム

南中学校と長久手小学校をリモートで繋ぎ、中学校から小学校プロジェクトチームへ動画完成の報告をしました。今後、どのように活用してほしいかもプロジェクトチームに伝えました。

リモートで南中と長小がつながりました

令和6年2月

【学校】愛称決定「メタオくん」

プロジェクトチームで4つの愛称候補を挙げ、全校児童の投票により愛称が決定しました。

【地域】メタオくんを囲んでの茶話会

さわ風隊、保護者、子ども、地域学校協働本部のコーディネーターなどが集まり、メタンガスを使って沸かしたお湯でお茶を飲んだり、ポップコーンを作ったりして、多世代交流しました。

交流会で、メタンガスを使ってポップコーンを作りました

令和7年3月

メタオくん、「ながくてエコハウス」へ移設(令和7年3月27日)

これまで長久手小学校で活用されていたメタオくんの活躍の場をエコハウスへ移しました。プロジェクトチーム(長小児童有志)はじめ、これまで関わってきた方達と、メタオくんのさらなる活用を願い、セレモニーも開催しました。(まざって長久手フェス)

まざってながくてフェスタ(メタオくん移設)

まざって長久手フェスタ(メタオくん移設の様子)

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