(令和2年12月26日開催)令和2年度第2回長久手市文化の家運営委員会会議録

更新日:2021年04月12日

会議詳細

開催日時

令和2年12月26日(土曜日)午後6時から午後8時30分まで

開催場所

長久手市文化の家 講義室2

出席者氏名(敬称略)

相原愛、浅野芳夫、安藤隆之、酒井光恵、鈴木香代子、福本泰之
事務局
浦川正くらし文化部長、磯村和慶くらし文化部次長、籾山勝人文化の家事務局長、広中省子文化の家館長、生田創事務局長補佐兼事業係長、神藤貴司管理係長、市野華奈子主任、黒野雅直主任

欠席者氏名(敬称略)

片野直美、加藤良、佐藤直樹、西尾寿江

審議の概要

  1. 令和2年度11月までの管理運営および事業報告について
  2. 令和3年度事業方針(案)及び事業計画(案)について
  3. その他

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

1人

問合先

長久手市文化の家 0561-61-3411

会議録

 あいさつ


文化の家館長あいさつ

委員長代理あいさつ
前回に引き続き、長久手市文化の家運営委員会設置要綱第3の3に基づき、委員長代理の委員が代役を担う。


議題

 1 令和2年度11月までの管理運営及び事業報告について


 事務局 資料P1からP4まで資料に基づいて説明。
 委員 コロナウイルス感染症については、どれだけ注意しても防げないところがあり、そのなかで劇場はどうしていくのかを問われている。発症者が出たときなどのマニュアルはあるのか。
 事務局 市で方針を作成している。緊急時は他部署の職員が公演中止の連絡などの事務にあたる。消毒して再開するが、他部署からも来られなくなる可能性もあり、全ての事務を継続して行うのは無理なので、優先順位をつけて行うことになる。
 委員 招聘する先方の都合で公演をやめるときはどうなるのか。
 事務局 契約関係も本庁と調整してルール化しており、キャンセルの時期に応じて金額など協議していく契約内容になっている。
 委員 6月に公演予定のもののリハーサルを1月から行っていく予定。「きちんと対策した上でなってしまったらしようがない」という雰囲気にならないと、なかなか公演を立ち上げられないのではないか。
 事務局 文化の家では、2月20日以降は当分の間100%還付としている。いつまで続けるかは未定である。
 委員 文化の家の施設はなかなか借りられないので、空いていたら使いたい。連絡もなく当日来ないのはマナーとしてありえないので、そういう場合は正規の料金を徴収してもよいのではないか。
 事務局 数日前のキャンセルでは、キャンセルがあったことを周知するのが難しいという現実もある。
 委員長代理 キャンセル時期によって考えてもよいのではないか。
 委員 PCR検査を舞台公演をやるところに要求しても、誰も怒らないのではないか。会館には責任があるのだし。
 委員 先日の芸大オペラでは、人数が多くなるオーケストラは録音とし、ピットに入らなかった。舞台上はいいが、舞台裏や楽屋の管理が大変で気を遣う。
 事務局 資料P5からP10まで資料に基づいて説明。
 委員 演奏中の通話があったとのことだが、マナーは昔に比べてどうなっているのか。奏者としてもがちがちに緊張して聴かれても困るが、客のマナーが良いのも、文化ではないか。
 事務局 他館では、プログラムに、かなり事細かに書いてあるところもある。文化の家ではアナウンスしか行っていないので、それを考慮するとマナーは良いと思う。今回の事例はポップスの公演でいつもと客層が少し違い、読めないところもあった。「今コンサート中。聴かせてあげる」というやりとりをしていたそうで、普段コンサートに来慣れていない人かもしれない。
 委員 新入社員を対象としたアンケートで、コンサートに行ったことがある人は少ないというのを見た。敷居が高い、マナーがわからないなどが原因のようで、それをどう打ち破っていくかが課題ではないか。

 

2 令和3年度事業方針(案)及び事業計画(案)について

 

 事務局 資料P11からP12まで資料に基づいて説明。
 委員 動画配信はよいが、著作権の問題が出てくる。どうやって使うのかをあらかじめ公表するのも手である。動画配信できれば、芸術家も露出できてギャラがもらえる。ただ、それを実際にやっている劇団もあるけれど、主な収入源にはならず、一般化はしていない。動画配信自体は賛成である。

 

3 その他

 

 事務局 資料P13から資料に基づいて説明。
 委員 強引に指定管理化することは、世間でも否定的な人が多い。もし直営でなくするというなら、直営とNPOとの半々での運営がよいのではないか。どちらかに任せると暴走するかもしれないので、お互いに競争原理のもと切磋琢磨していくのがよいと思う。
 委員 今の体制のまま、これまでの流れなどをずっと知っている今の職員が続ける直営が良いと思う。指定管理になれば、数年ごとに職員が変わってしまう。現在の受付を委託している会社のような部門だけでも、業者が変わるといろいろと不便が多い。
 委員 民間を有効に使うのは悪いことではないが、コストを下げるためにやるというのはおかしい。
 委員 文化の家は、直営でも異動になる人とならない人がいて、それもうまくいっている原因のひとつではないか。全員が変わらないと、考え方が変わったり成長したりしたときに、意見が合わなくなり、まとめていくことが苦しくなる。ほどよく入れ替わりがあることで、人事的なストレスも少ないのではないか。愛知県は美術館が直営で、今どうしていくか検討中であるが、議論は難しい。指定管理だと業者になってしまうので、県からの切り捨て対象になってしまうという、切り離し感がある。指定管理は否定しないし、メリットもあるけれど、文化の家に関して言えば、直営でここまでうまくいっている会館はなく、いろいろなところで聞かれたときに、直営なら長久手を薦めるくらいなので、そんな文化の家をわざわざあえて変えなくてもよい。愛知県芸術劇場でも経費削減を行ったが、それは結局、点検回数・点検箇所・備品などいろいろなものを減らしていっているだけなので、利用者には不利益なことになる。もう少し、今やっていることをアピールして、理解を得ては。良いものを無理に変える必要はない。もちろん直営の中にも、いかがなものかという館もあるが、ここは違う。そもそも、なぜ、こういう議論になるのかわからない。
 委員 今の状態は決して悪いとは思わないし、なぜ変えなければならないのかというのが、本音。市の直営だとやりにくいところ、不自由なところがあるなら、今の直営で、そこを改善していけばよい。
 委員 民間の大きいところにいる知人によると、今の民間はプレゼンをするプロフェッショナルがいて、プレゼンをすれば、まず委託をとれる。ノウハウはありプレゼンはうまいので、行政側が中身を見抜けるかが重要になってくる。そういう会社は、すごく安い賃金で地元の芸術家を雇って、付け焼き刃で市民と連携しているように見せることはできるが、次に別の会館の指定管理をとると、慣れている・できる人はその会館に行ってしまい、破綻する。収入に対して支出が多いのは、公共では当たり前で、民間のいい面もあるかもしれないが、そういうマイナスの面もあるということを知っていないと、失敗することになる。
 事務局 職員が変わらないよう、直営にした方がよいとのご指摘があったが、それだけでは直営の理由にならない。長年勤めている職員も定年で退職していき、その他の職員も人事異動が避けられない。指定管理には、民間企業の公募により、数年ごとに運営団体が変わっているところもあれば、市町村が主体で設立した財団法人が非公募で指定管理として運営しているところがある。県内でも、長年財団法人が運営して評価されているところがあり、財団法人の正規職員は異動もなく勤務している。また、市民によるNPOの運営の事例については、県内で武豊町の事例があるが、NPOは指定管理ではなく、業務の一部を行っているだけで、基本的に直営である。長久手市の場合、そうした施設管理運営を行う既存の財団法人もNPOもなく、どのような団体に業務を任せることができるかが課題だ。
 委員 施設管理運営を行うNPOがないと言われたが、それは市民の活動を過小評価している。長久手市は、団体がないのではなく、団体を育ててこなかった。人材育成に時間をかけて団体を育ててはどうか。市民の文化水準を上げたいなら、市民を育成してやらせては。団体がないなら、作ればよい。
 委員 市役所の職員の意識が低くて、文化の家が素晴らしいことをやっているということを知らない。文化芸術は、余剰の予算でやることではなく、必要な予算だということを、市役所の人にもわかってもらいたい。文化の家に一度も来たことがない人も多いだろうし、そういう人が予算を決めているのではないか。
 委員長代理 ここの稼働率が素晴らしく高いことを知らしめる方法はないか。
 委員 ここまで自主事業を行っている会館は、他にない。
 委員長代理 反対意見が取り入れられがちだけれど、賛成意見は実際に声をあげることはないけれどそういう意思の人はたくさんいるわけで、そこを反対ばかり取り上げるのはバランスが悪い。
 委員 ここを知らない人の反対意見もあるかもしれないが、市長の方針というのもあるのかもしれない。だが、他の市はこうでもうちはこうって、まわりに引っ張られないやり方もあると思う。人材育成の話もあったが、今のつながりは続けていってほしい。
 委員 熱意や芸術への理解・意識がなくて、文化の家は予算要らないって人が文化の家に来ると、廃れていってしまい、進展していかない。
 委員 愛知県芸術劇場だと演歌やアイドルなどの公演もあるが、市町村のホールはキャパの問題もあり、やれるイベントの系統も限られるし、そうすると職員でも来る人は限られてしまう。そういうなかで、理解してもらうにはどうすればいいか、どう浸透させていくかは、ここを守っていくために必要なこと。そういう努力をしていかないと、今は、ひとつのものを守っていくのも大変な時代である。
 事務局 現在、市長が目指しているところが(日本一の)福祉ということで、助けを求める方に手を差し伸べることに重きをおいている。その中で、この指定管理の導入というのは、単に経費削減などといったところだけではなく、なるべく民間に任せられるところは任せて、その分、福祉の部門に職員を充てたいという市長の思いもある。ただ、くらし文化部長として、文化の家や杁ケ池体育館などいろいろな施設を持っているが、一概に、それら全部を一括りにして語ることはできないのではないかと感じている。体育館は指定管理にしていくということで、現在、話を進めているが、文化の家は今、話し合いの場という段階で、今後どうしていくかということは、今日のみなさんの話も聞いた上で考えていく。自分は行政改革の本部の委員でもあるので、そういった場でも発言はしていく。
市役所の職員の理解がないということに関しては、自分もたまたま文化の家で勤務した経験があるし、そういった職員が少しずつ増えている。直営のメリットとして、長くいる職員がいることも大事だが、人事異動があることで、自分のように文化の家勤務を経験した職員がだんだん幹部職員にもなりつつあり、文化の家を理解している職員の増加につながっている。もちろん知らない職員も大勢いるので、文化の家ももっとアピールした方がよい。今はコロナ禍でなかなか難しいが、かつては手売りで本庁などでチケットを売っていた頃もあった。本庁職員とお互いに理解し合うことで、文化の家の良さも伝わっていくとよいが、実際に良さが全職員に伝わっているわけでもない、そういったところも理解した上で、今後文化の家がどうやって進んでいった方がよいかということを議論していきたいと思っている。
 委員長代理 委員のみなさんとしては、できるだけ現状の直営を維持という方向でまとまっているということで、役所にはお伝え願いたい。

関連資料

この記事に関するお問い合わせ先

くらし文化部 生涯学習課 施設係
〒480-1166 愛知県長久手市野田農201番地

電話番号:0561-61-3411


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