平成27年度第3回長久手市環境審議会

更新日:2020年11月30日

会議詳細

開催日時

平成28年1月21日 木曜日

開催場所

ながくてエコハウス 多目的室

出席者氏名(敬称略)

会長 成田暢彦
委員 岩渕準、加藤俊郎、寺田俊英、長谷川明子、成田暢彦、廣田健一、水岡恵子、百瀬則子、森山輝久

事務局
くらし文化部長 高嶋隆明
同部次長 加藤正純
環境課長 福岡隆也
同課主幹 水野正志
同課長補佐兼ごみ減量推進係長 林元美
環境係長 児玉剛
環境 飯塚 卓也

欠席者氏名(敬称略)

委員 今井弘子、奥村一男、小島祥美、斎木基久

審議の概要

  1. あいさつ
  2. 議題
    (1)長久手環境基本計画改訂の素案について

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

2人

問合先

くらし文化部 環境課 0561-56-0612

会議録

長久手市環境基本計画の素案について

事務局

 資料1について説明。

会長

 議題1の長久手市環境基本計画の素案について説明がありましたが、まず、前期5年間の総括について、質問や意見があれば発言してください。

委員

 8頁の家庭部門と運輸部門(自家用車)における人口一人あたり酸化炭素排出量について、第三次長久手市環境基本計画時点の基準値やグラフと数値が異なると思います。また、21頁、40頁の二酸化炭素排出総量についても同様であります。

事務局

 第三次長久手市環境基本計画におけるCO2排出量の計算方法が探しきれなかったため、再計算をしました。前回と今回では計算方法が違うため、数値が異なっています。

委員

 前回と今回の計画を比較して見る人がいると思います。なぜ数字が違うのか根拠を今回の改訂版の中に記載する方が良いかと思います。

事務局

 その様に修正させていただきます。

委員

 24頁の低炭素社会の構築に向けた新しい環境指標の文章が一般の市民にはわかりにくいと思います。要するに、図11にある省エネルギーセンターの出している数字に、アンケート調査の実行率をかけて現状値と目標値を計算したと具体的に記載した方が良いと思います。

委員

 11頁の折れ線グラフ(図6 ゴミ総量、図7 資源化量)について、例えば一日500グラム廃棄物が出たが、そのうち資源が300グラムだから焼却は200グラムだったという見せ方が良いと思います。ごみの総量も減り、市民によるゴミの分別で資源化も進んだため焼却ゴミも減った、という見せ方をするのが的確であると思います。

委員

 11頁の図6のところに、総量のグラフの下に資源回収量も入れれば良いのではないでしょうか。例えば棒グラフにするのはいかがでしょうか。

事務局

 前計画に引っ張られる部分もありましたので、頂いたご意見に基づき棒グラフを入れさせて頂きます。

委員

 8頁の棒グラフ(図5 二酸化炭素排出量)ですが、目標値の1日1人あたり1.93トンの数値もグラフに入れると、達成にどれくらい近づいているかわかりやすくなると思います。また、この数値がいつの時代と同じなのかわかると、よりわかりやすいと思います。

委員

 8頁の前期重点プロジェクトの環境指標は排出量で出しているのに、24頁の後期重点プロジェクトの環境指標は削減量となっているのがすごくわかりにくいです。

事務局

 8頁の棒グラフ(図5 二酸化炭素排出量)には目標値も入れさせて頂きます。

 環境指標については、8頁の排出量はネガティブ要素で減った方が良い数値で、24頁の削減量はポジティブ要素で増えた方が良い数値になります。このようにした経緯につきましては、排出量は愛知県の排出量を長久手市の人口で按分したものであり、市民がどれだけ頑張っても数値目標に行動が反映されにくくなっております。このため、24頁のようにアンケートによる市民の省エネ行動の積み上げから削減量を求めることにしました。

委員

 環境省が3R見える化ツールというのを出しています。レジ袋を1回断ると30.8グラムのCO2削減になるなど、市民の行動による削減がまとめられています。そういう行動が積み上がっていくとこれだけの削減量になるという事が書かれていると、自分の行動が数字に繋がるというのがわかるので面白いと思います。

委員

 12頁の前期重点プロジェクトの実施状況について、事業系ごみ調査隊や学生向けごみ減量作戦のところで、事業進捗を示す矢印が書かれていません。

事務局

 事業系ごみ調査隊については、計画初年度はアピタさんにご協力頂いて、バックヤードツアーなど活動しましたが、その後は途切れてしまっています。

委員

 前段階で一度やられたということであれば、その実績を記載するのが良いかと思います。市で計画など考えたという所も何らかの形で示すと重点プロジェクトに対しては行動しているけれど失敗したとか、計画だけは立ててありますとか何かしら記載した方が良いと思います。

委員

 28頁、後期重点プロジェクトに事業系ごみのプロジェクトも入れた方が良いと思います。事業系ごみの取り組みは簡単で紙と容器包装の分別ができれば良いからです。雑紙なども含めて市が一緒になってやれば事業系ごみは随分減ると思います。紙だけ分けよう、分けた紙はどこに行くか、といった事業者への啓発活動やルール作りは継続された方が良いと思います。市民が頑張っても事業系がお金払えば良いとなったら困ると思いますので、事業者もここまでは取り組んでくださいとすれば、紙と容器包装の分別で多分2/3ぐらいは資源化されると思います。

事務局

 それでは、事業者への啓発を継続していきます。

委員

 啓発では上から目線になりますので、ルール作りが良いと思います。長久手市に店やビルを出すなら決まりがあるのでやってくださいという姿勢が大事だと思います。

会長

 事業系はアピタさんのように大きい所はやっておられると思うが、小規模の事業者にも啓発という形でも入れて頂けると良いかと思います。

事務局

 2年前からアピタさんの屋上をお借りしてフリーマーケットを開催していますが、大変好評で沢山のお客さんに来て頂いきました。また、エコハウスも多くの市民に利用されており、その機能をもっと市全体に広げようという計画を今後進めております。市の土地だけでは確保できないため、店舗さんなどに場所をご提供いただくなどご協力頂けたらと思っております。

委員

 紙ごみについて、長久手市には大学がいくつかあり、大学では紙を多く使用しますが、大学は事業系に入りますか。

事務局

 大学から出るごみは事業系ごみとして排出されています。

委員

 大学職員や研究室単位では紙の分別をしていると思いますが、学生一人一人はレポートなど多分燃えるごみとして捨てていると思います。大学の中に紙のリサイクル用の箱を設けて頂いて回収するという仕組みがあると良いと思います。

委員

 家庭ごみの容量にして6割は容器包装で、重量にすると35%です。容器包装の分別をもれなく市が回収すれば3割減できます。家庭でも紙と容器包装の資源化ができればすごく削減が進みます。また、プラスチックの分別がきれいにできている市町には奨励金が出ることを市民に言ったら良いと思います。

事務局

 奨励金はAランクで頂いています。

委員

 事業系ごみの収集運搬に関して、紙や容器に分別してあっても許可業者が収集するところで同じ収集車に放り込んでいるのが現状です。2重にはなるが、紙と容器等で別々に収集するルール化を考えてはいかかでしょうか。

事務局

 今はそのようなルールはございません。晴丘センターで紙ごみと焼却ごみと分けることはやっていると思います。

会長

 大学のことで言うと、ISO14001の認証で紙の使用量がどれだけ減ったかという管理指標があります。長久手市にある大学でどこまでやられているかわかりませんが、お願いのような啓発をするということは事業系ごみ削減の一環で出しても良いと思います。

委員

 3章や資料編のアンケートの自由記述の表で、里山の保全に対し税制優遇を行うと良いといった意見や、駆除した外来種を買い取るしくみを作るといいといった意見に赤線や黄色のハッチが掛けてありますが、これは実施していくという意志表示にとられそうですがいかがでしょうか。

事務局

 資料編の表については赤線等を外させていただきます。

会長

 後期重点プロジェクトについて、質問や意見があれば発言してください。

委員

 30頁、「2.多様な生態系保護エリアの設定」について、「多様な生態系」というのがわかりにくいです。前の案では「貴重な生態系」だったと思いますが、生態系というと生き物の繋がりという事だと思いますが、それを多様な、つまり色々なということになってくると保護エリアが広い範囲になってしまい訳がわからなくなります。貴重だから保護していくという事だと思いますので、色々な生態系を保護するという事だと焦点がぼやけてしまうかと思います。

事務局

 当初の案では「貴重な生態系保護エリア」という表現をし、ご指摘の通りの内容で進めてきたが、環境ワークショップで2名の方から普通種の環境指標種についても保全していかなければという意図もあり、貴重種だけを書いてしまうと、といった議論がありました。「貴重な」という表現に戻すとまた誤解が生じるかもしれないため、表現については根本的に、例えば「生物多様性の保護エリアの設定」とすると愛知県の生物多様性戦略というものに替えるという事もできます。表現は事務局で再度検討します。

委員

 「護るべき生態系保護エリア」の設定としてはいかがでしょうか。生き物の他にも土壌とか水もすごく大事だが、市として「護るべき」というのは何かという定義をされてはいかがでしょうか。

委員

 生き物の繋がりというのも一つあると思いますし、もしくは敢えて身近な場所の保護、里山という遠いところではなく、身近な所で取り組んで考えてもらうというステップでも良いと思います。表現については事務局で考えて頂ければ良いと思いますが、「多様な」と「貴重な」という表現は外した方が良いかと思います。

委員

 保護策の検討ということも内容に書かれていますので、考えておられるのは希少種を含めた生態系の保護だと思います。身近な所や、多様なというのはちょっと具合が悪いと思います。表現は検討してみてほしいです。

会長

 アイデアをいくつかご提案いただきましたので、適切な言葉を事務局で検討してください。

委員

 前期重点プロジェクトで「学生向けごみ減量作戦の展開」など学生向けのプロジェクトがありましたが途中で止まっており、28頁の後期重点プロジェクトでそれに代わるものがなくなっているように見えます。学生へのアプローチが今後も必要であるなら継続すべきであると思います。一方、学校教育におけるごみ学習の支援については、5,6頁の市民参加・地域協働の基本施策としてすでに書かれている内容になると思います。ごみの重点プロジェクトに挙げるよりは、学生への取り組みが大事だと思います。

事務局

 学生への取り組みは中止したわけではなく、28頁、「1.若い世代へのごみ分別等情報発信力の強化」という形で、学生に加え、若いサラリーマン世帯など本市では単身世帯が多く、集合住宅でごみの出し方に問題が多いというのは周知の事実であるため、若い世代と一括りで表現しました。学生については一部の学生かもしれませんが、大学との協働で取り組んできており、今後も継続していきます。誤解があるようなので表現方法を訂正したいと思います。

委員

 28頁の「2.資源回収率向上への支援」のなかに容器包装のことが入っているが、実際にはそれ以外に衣料とか布団もあります。衣料は寄付や繊維リサイクルで車のクッション材などに使われ、布団は羽毛を再生してリユースするなどやっています。もし、企業の回収の取り組みを広報等で紹介して頂けるのであれば情報提供します。小型家電の回収率もスーパーマーケットが一番高く、いらなくなった製品を小売業やメーカーが引き取るという循環が進んできている。容器包装の回収は今では当然のこととなっており、次は製品の回収・リサイクルをやっている事業者を紹介することも考えてはいかがでしょうか。

事務局

 28頁の2の事業内容の記述で、量販店等における容器包装の回収について記載していますが、事業者による製品のリサイクルについても含めて記載します。

委員

 30頁、「1.自然環境情報の集約の場の構築」について、市のホームページで環境情報を閲覧するとき、環境の中でもいくつかのカテゴリに分けられていて、見たいページに行きつくのがいつも大変です。自然向けの情報はまとめて配信するとか、わかり易い情報発信を考えて頂けたら助かります。

事務局

 ご指摘のように、環境に特化した形で、その中で更新していくのはとても重要と考えています。市のホームページでは企業の情報まで載せることは難しいのが現状ではありますが、例えば市民が生き物の写真を投稿し、どういう種かといったことを情報交換できる場を作ることができればわかりやすいし、企業の情報も載せられるようになるかと思います。

委員

 生ごみのたい肥化のプロジェクトは何故なくしたのでしょうか。長久手市では有機栽培をやられており、それと連動させればすごく良い取り組みになると思います。家庭でできたたい肥が品質的に使えるかどうかという問題はありますが、有機栽培などで使い道があり、その野菜を食べたいとなるとすごくモチベーションが上がると思います。生ごみのたい肥化のプロジェクトは残していただき、用途については横断的な取り組みを行って頂くと良いと思います。

委員

 大垣市で段ボールコンポストというのをやられている。各家庭から集めて、たい肥ができたら再分配してといったことを行っています。

委員

 手間をかけずに、持ってきてもらえれば良いという場所を市が確保してみてはどうでしょうか。

事務局

 各家庭で生ごみをコンポストでたい肥化して、その矛先を市民農園にもっていくということですね。

委員

 おそらく、市民農園では成分分析を行っているので、安全になるまで使用できないと思います。

委員

 28頁の「2.資源回収率向上への支援」の事業内容で、「資源回収拠点の設置を検討します」、とありますが、設置するかの検討だけなら5年もかけてという気もするので、「設置する」と書いた方が良いと思います。

事務局

 ご指摘のように修正します

委員

 30頁、「1.自然環境情報の集約の場の構築」について、環境省が「生きものみつけ」というのを行っていて、先程のように写真を撮って送れば向こうが種名と判断してくれるので、それを長久手市が上手く仲介したりすれば、上手くオーバーラップできると思います。その情報を逆に利用するぐらいのWEBの作り方をして頂けばと思います。

委員

 30頁、「2.多様な生態系保護エリアの設定」について、愛知県の生態系ネットワーク形成でポテンシャルマップというのができていますので、それと市の情報をオーバーラップしてみると、意外と小さい公園が重要かもしれないといったことをあぶり出して頂けると、方向が出るかと思います。

委員

 30頁、「3.外来種についての環境教育の推進」については、外来種を駆除するだけではとっただけではなく、そこに在来種を植えてきれいに、美しくなった上で生物多様性にもっていかないといけないと思います。これも、やはり見える化がすごく重要になります。あと、外来種はゼロになって初めて投資効果が回収できます。この重点プロジェクトでは教育のほうに目が行きがちですが、根絶を目指してやり続けて生物多様性を高めるという事も考えてほしいです。在来種については、緑のカーテンや各家庭の庭に植えるといった見える化ができると、環境指標の参加人数200人の達成もできるのではないでしょうか。

委員

 長久手市の良い所は空が広い、空が見えるという所が一番の強みで、これを求めて人口が増えてきている部分もあるのではないかと思います。都市計画とこの計画が上手く合っていないと、気づくとマンションが増えて、空が小さくなっていってしまいますので、都市計画との整合をとって、生き物だけでなく景観として護るべきエリアの網がけも進めた方が良いと思います。

その他

事務局

  今後の予定として、2月8日から3月8日までパブリックコメントを実施します。本日頂いた意見を反映させた案をパブリックコメントの前に送付させていただきます。2月20日午前9時から第5会議室で市民説明会を実施します。パブリックコメント等の意見を集約し、3月中下旬(3月17日午前10時の予定)に第4回環境審議会を開催します。

会長

 以上で平成27年第3回長久手市環境審議会を終了します。皆様の円滑な議事進行にご協力いただきありがとうございました。

事務局

 本日の会議の会議録は、手続きを経て、ホームページに掲載し、公開していきますのでよろしくお願いいたします。

会議資料

この記事に関するお問い合わせ先

くらし文化部 環境課 環境政策係
〒480-1196 愛知県長久手市岩作城の内60番地1

電話番号:0561-56-0612
ファックス:0561-63-2100

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