平成27年度第2回長久手市環境審議会
開催日時 |
平成27年12月15日 火曜日 |
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開催場所 |
ながくてエコハウス 多目的室 |
出席者氏名(敬称略) |
会長 成田暢彦 |
欠席者氏名(敬称略) |
委員 小島祥美、長谷川明子、斎木基久、百瀬則子 |
審議の概要 |
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公開・非公開の別 |
公開 |
傍聴者人数 |
2人 |
問合先 |
くらし文化部 環境課 0561-56-0612 |
会議録
~役員(会長・副会長)の選出について~
委員の互選により会長に成田暢彦委員、副会長に岩渕準委員を選出した。
~長久手市環境基本計画改訂の市民アンケート結果について~
事務局
資料1について説明
会長
議題(1)の市民アンケートの結果について報告がありましたが、ご意見・ご質問はありますか。
委員
長久手市は地域差が大きいと思います。例えば、生ごみのコンポストついて、市街地では置く場所がありませんが、郊外では畑に埋めることができます。里山保全についても地域差があると言えますが、アンケートで地域差を分析できますか。
事務局
アンケートでは居住地区を字単位で記入させているので、地域別の分析は可能です。
委員
アンケートの結果について、個人でできる事柄について意識はあるが、参加型の取り組みへの関心は低いことがわかりました。みんなで取り組める方向へ持っていけたら良いのではと思います。里山の保全についても、公園のような身近な場所で親子対象の環境の勉強会を行うのも良いのではないかと思います。
委員
質問3について参加型の取り組みへの関心が低いとの結果がありました。自由記述では「情報が得られにくい」という意見がありましたが、対策について意見はございましたか。
事務局
アンケートの自由記述で目を引いたのは、「このアンケートを通じて環境について意識ができた。」、また、「たい肥化の補助金等様々な施策を行っていることを知りました。」という意見です。アンケートを実施したことで啓発活動が行えたように感じました。「情報が得られにくい」というよりも、「情報を提供してほしい」という意見が多かったという印象が多かったと思います。
委員
ボランティア活動の中でイベント案内をするのが難しいと思います。環境活動に関する広報の場を確保すると、イベントに関する情報を得られやすいのではないでしょうか。自由記述でも「情報が得やすい環境があると良い」とあります。
委員
重点プロジェクトに関して、ながくて大学生ごみ減量プロジェクトなど非常に認知度が低い施策については、認知度を上げるための具体的な対策を考え、誘導していく必要があります。学生でさえ取り組みを知らないかもしれない。資源回収拠点をコンビニや大学にも拡げるなどの動きが必要であると思います。
委員
重点プロジェクトについて、継続に反対という回答をした人達がいましたが、これらの人達がなぜ反対という回答をしたのか分析すると、次のプロジェクトの施策に反映できると思います。
会長
結果としては継続した方が良いという意見が多かったです。一方で施策について知っていた人は少ないという結果でした。だからこそ、なぜかというところを忠実に分析できたら良いかと思います。
委員
農業の立場から発言させていただきますと、このようなアンケートを行うと、あまり興味がないという結果になります。農業を通じた自然、特に田んぼについては、豪雨時の貯留など多面的な機能がありますが、近年の開発により失いつつあります。長久手市では市を中心とした市民菜園等が非常に活発なので、色々なご意見を頂戴したいと思います。
委員
今後の環境施策の予算規模を教えてください。概算で構いません。
事務局
予算については、一定の枠があり、その中で配分する方法を採用しています。環境基本計画で掲げた施策につきましては予算要求を行いますが、現時点で概算をお答えすることはできません。
委員
低炭素社会まちづくりとしての区画整理では、すべての家に太陽光発電を設置し、電気自動車のカーシェアリングを行うとうたっているが、なかなか見えてこない。市民はどこまで理解をしているのか疑問に思います。具体的な説明が必要ではないでしょうか。
事務局
今回の環境基本計画の改訂は10年間の計画期間の中間である5年目に当たり、改訂とともに、地球温暖化防止実行計画の地域施策編を併せて作成します。作成にあたり、市民の方にわかりやすいものを提供させていただきます。
委員
アンケートの自由記述で、「子どもが学校で環境のことを勉強してきて家で口うるさく言うため、親も実行するようになった」と記載がありますが、とても素晴らしいことであると思います。身近な所で取り組めることを具体化してあげると、環境に取り組む重要性もわかりやすくなると思います。
委員
県や市で地球温暖化防止推進委員による活動が行われており、推進委員が各市町の小学生を対象にした温暖化防止教室を行っています。長久手市でも多くの小学校で取り組まれており、先ほどの意見の表れかと思います。
~次期重点プロジェクトに向けた検討~
事務局
資料2について説明
会長
議題(2)次期重点プロジェクトについて報告がありましたが、ご意見・ご質問はありますか。
委員
小学生に学校で長久手市の自然について勉強しているかと聞いたところ、色々な希少生物が生息しているということが資料に書いてあったという話を伺いました。自然共生社会の取り組みの説明で、希少生物の情報は公開できないと説明がありましたが、どのような理由でしょうか。
事務局
希少種の情報を公開すると盗掘されるおそれがあります。長久手市に生息していると公表された時点で、ある程度推測されてしまう状況であるため、希少種の情報は公開しておりません。
会長
数年前の環境審議会にて、自然環境調査の結果をもとに希少種に関する資料を公開し、一般公開について議論を行ったところ、公開による悪影響を懸念する意見が多かったため、回収したという経緯があります。
委員
長久手に希少種がいることは、子どもたちにとっては、長久手の良い所を知る機会にもなると思いますが。
委員
その辺りのジレンマがあり判断が難しいと思います。
委員
低炭素社会に向けた公共交通機関の利用促進について、尾張旭市から長久手市に通勤する場合、公共交通機関では直通のルートがないため、結局、車を利用することになります。利用促進については、名鉄バスや名古屋市交通局、他の自治体との意見交換が必要だと思いますが、話合いはされていますでしょうか。
事務局
N-バスの運用については、リニモも含めて地域公共交通会議が設置されており、国土交通省の運輸支局や運輸関係企業や専門家に参加してもらっています。本市の公共交通のコンセプトとしては、東西についてはリニモと名鉄バスを基軸とし、南北については名鉄バス及びN-バスを活用するという柱になっています。現在、来年4月1日を目指してN-バスの再編を行っていますが、安い料金設定のため、ルートによっては民業圧迫になりかねない部分もあります。他の市でも地域バスがありますが、リニモとの接続性を含め、それぞれの市によって事業があるため、調整が難しくなっております。
委員
南北のルートについて、日進市や尾張旭市とのつなぎが良くなるよう補充ルートを作っていけば、もう少し利用しやすくなるではないでしょうか。
事務局
コミュニティバスは公共施設の利用や小さいお子さんの無料化といった元来の目的があります。長久手市では、6台を使ってルートを組んでいますが、色々な制約があるなかで南北の再編など検討しています。他市との乗継を良くするための議論は当然していますが、1時間に1本のダイヤでは、通勤のために再編というのはどうしても限界があります。
委員
資料2で、基本施策の一つに「水循環の保全」があり、その単位施策として「市街地における雨水地下浸透」の促進が載っているが、公園西駅や古戦場駅で開発が進むことにより、雨水地下浸透が阻害されることになります。次期重点プログラム案が挙がっていないが、例えば民間の駐車場、駅前広場などでは透水性ブロックを用いた舗装を行うなど、その辺の方向付けを出してもらえると良いと思う。
事務局
名古屋市では雨水流出抑制のための特別な施設設計指針を建設部局が作っており、それに基づいて雨水浸透升や透水性舗装などの整備を公共施設で進めるといった明確な計画があります。一度、本市の建設部局と具体的な計画が可能か、或いは現在、計画が行われているのかも含めて調整してみます。
低炭素まちづくりの拡大・促進という部分で、次期重点プロジェクトのなかに位置づけていきたいと思います。
委員
自然共生社会の取り組みについて、工場敷地内の緑地で希少な生物が保全されているケースがあると聞きますが、工場の中を調査してみたいと思っても調査費が高く、生産に結びつかないという部分もあります。緑化保全の取り組みをPRしたい企業もあると思いますが、何か支援や補助を行っていますか。
委員
そういうネットワークを紹介する場があると良いと思います。重点プロジェクトになるかどうかは別ですが、緑化保全の取り組みをPRしたい企業があるという情報を得る場があると良いと思います。
委員
アンケートで大学生のごみ減量プロジェクトの認知度がかなり低かったようですが、何らかの形で認知度を上げていけたらと思います。例えば、資源ごみは回収が2週間に1回ですが、単身者の家で2週間ごみを置き続けるのは大変だったりします。お店の方に「白いごみ袋にも入れられますよ。」という感じで言われたこともあります。その辺の意識付けは市の主導でできる範囲かと思います。次期重点プロジェクトでは、回収の仕組みの改善について取り組んでもらいたいと思います。
委員
公共施設等を活用した資源回収拠点整備が次期重点プロジェクトに挙がっていますが、コンビニでは家庭ごみが持ち込まれて困っているようです。逆転の発想で、公共施設だけでなく、コンビニのような身近な場所に資源ごみの回収拠点を設けるのも一つの方向性ではないでしょうか。ただし、分別はしっかりするということは検討しないといけません。
会長
確かに尾張旭市では小売店に分別の施設が整備されていたりします。
事務局
この施策は公共施設だけに限定したわけではありません。商業施設の駐車場の一角で資源回収が行われていたりするので、民間と連携しながら進めていく部分もあると思います。プロジェクト名については、公共施設だけではないとわかる表記に書き直しをさせていただきます。
委員
自然共生社会について、里山の保全は都市計画課で里山プランとして行っていますが、保全が必要な希少種もいるので、分布を把握している環境課も一緒に連携していかなければいけないと思います。
湿地に関していうと、他の地域では立ち入れないような柵がしてありますが、長久手市の湿地では自由に出入りできてしまう。湿地が県有地内であったりするので市で勝手にというのは難しいと思いますが、土地の所有者に土地を寄付してもらったり、税制優遇で提供したりして、保全エリアとして指定していけば、市としてしっかりとした対策も出来ると思います。是非、保全エリアを決めて、適切な枠組みの中で公開しながら希少種を守っていけると良いと思います。
事務局
里山プランについては環境課も議論に参加しています。都市計画課と共に環境課として出来るだけ関われるようにしています。
希少種の件について、まずは学校などを対象に外来種の意識のボトムアップを図っていきたい。これまでの外来種の駆除や勉強会により希少種や外来種について興味をもってもらったり、ある程度認知されてきたりしたので、もう少し掘り下げていこうと考えています。その中でリーダーになれる方が増えてきて保全が出来るようになれば、学校の授業などで希少種の観察会など行えるようになるかと思います。
~その他~
事務局
今後の予定として、次回環境審議会を平成28年1月下旬頃に開催を予定しております。その際には環境基本計画をお示しできると思います。また、環境基本計画の改訂では広く市民の意見を頂戴するために、2月以降にパブリックコメントを実施する予定です。
会長
以上で平成27年第2回長久手市環境審議会を終了します。円滑な議事進行にご協力いただき、ありがとうございました。
事務局
本日の会議の会議録は、手続きを経て、ホームページに掲載し、公開していきますのでよろしくお願いいたします。
会議録資料
1.平成27年度第2回長久手市環境審議会 次第 (PDFファイル: 79.1KB)
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更新日:2020年11月30日