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更新日:2020年1月24日

令和元年度長久手市総合教育会議

開催日時

令和元年12月13日(金曜日)午前10時から午前11時15分まで

開催場所

市役所西庁舎2階第7・8会議室

出席者氏名(敬称略)

教育長職務代理者 加藤 正雄
教育委員 羽根 しげ子
教育委員 細川 修
教育委員 安藤 京子
教育長 川本 忠
市長 吉田 一平(議長)

(事務局)
市長公室長 加藤 正純
市長公室次長 川本 満男
総合政策課長 若杉 玲子
同課課長補佐兼政策係長 小田 豊

(説明者)
教育部長 角谷 俊卓
教育部次長兼教育総務課長 山端 剛史
同課主幹 水野 真樹
指導室長 水野 和幸
同課施設係長 日置 桂敬

欠席者氏名(敬称略)

なし

審議の概要

不登校について

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

4人

問合先

長久手市市長公室総合政策課 0561-56-0634

会議録

1 市長あいさつ

 現在、日本には不登校の児童生徒が約16万人、引きこもりは約120万人(40~64歳61万人、40歳未満51万人)と言われている。新社会人のうち、約3割が3年以内に退職するという報道もあった。多くの人が人間関係で苦しんでいる。

 日本が貧しい時代、家庭の中にも子ども達が担う仕事があり、役割があった。豊かになり、行政にお任せし、大人も子どもも、お客様になってしまった。

 不登校の児童生徒がすべて引きこもる訳ではないが、不登校をきっかけに引きこもる人もいる。そうなると学校や文部科学省だけの問題だけではなく、8050問題や生活保護制度など、厚生労働省はじめ、自治体、住民に関係する問題となる。

 今回、文科省から不登校児童生徒への支援は、「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、社会的に自立することを目指すという通知が出た。

 「正解」という歌をご存知だろうか。歌詞の中に「答えがある問いばかりを  教わってきた」「僕たちが知りたかったのは いつも正解など大人も知らない」とある。NHKの番組の中で18歳の若者1,000人が涙を流しながら歌っていた。答えのある問いは、スマートフォンが答えてくれる。大人達も正解が分かっていないから、大事なことを教えられない。

 先日、北中学校の生徒と意見交換を行った。生徒たちは、いろいろなことを提言してくれた。正しい情報を伝え、その上で、再度、北中学校の生徒たちと話してみたいと思っている。私に対して「なぜ、木が好きか、自然が好きか」という質問があった。そこで、北中にはクスノキがあるが、20年もののクスノキは、1年間に約50kgの二酸化炭素を吸う。人間は1年間に300kgの二酸化炭素を吐く。だから人間1人に対し、6本のクスノキが必要であるという話をした。

 今、グレタさんが盛んに地球温暖化のこと、二酸化炭素のことを発言しているが、多くの人は、そんなことには関心がない。

 本市にも77人の不登校児童生徒がいるが、文部科学省の問題ではなく、暮らしの問題だと感じている。

  本市の教育大綱は、「人間力を育み いつまでも健やかで夢と生きがいを持ち 成長できる人づくり ~自然共生・地域共存・多様性の尊重~」である。

 「人間力」とあるが、友達との仲直りの方法すら学んでいないように感じる。先ほどの「正解」の歌詞の中にも出てくる。

 不登校の問題は、学校や「N―ハウスあい」だけでは、解決できないのではないか。おじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんといった地域の人が役割を持ち、地域で学校・先生たちを支えていくことが必要である。学校とは別に、主に地域の高齢者と不登校の児童生徒が交わる新しい形、「学校より面白いところ」について厚生労働省に提案したところ、「面白い、ぜひ、やってください」と言われた。

 市内には77人の不登校児童生徒がいる。その他にも引きこもりの人がいる。しかしながら、地域や近所は誰もそこに向き合っていない。手が出せないでいる。今、厚労省は、「断らない支援」を打ち出している。専門家だけが対応する時代は終わった。

2 議題

資料1~4に従い、教育総務課、総合政策課から説明。

 

3 主な意見

教育長

 本市の「N-ハウスあい」は、適応指導教室という名称で、学校に適応するよう指導するのが目的である。10月25日に出た今回の文科省の通知で、大きく変わった。不登校をきっかけに引きこもると、社会との関わりがなくなる。外に出す方策を考えていきたい。

 今の学校教育は、我々の時代のように板書で、一方的に教えることは少ない。アクティブラーニングで、みんなで考えることが多く、「これが正解」だと教えることではなくなっている。

 

委員

 資料1を見ると、不登校のうち、「N-ハウスあい」にも通っていない、どこにも通っていない児童生徒が42人いることが分かる。不登校になる理由には、いろいろあるので、「不登校」でひとくくりにするのは危険だと思う。

 市長が目指す、地域の人が関わる「学校より面白いところ」も良いと思うが、そこに来られない人もいると思う。一人ひとりに寄り添うことが必要で、不登校の児童生徒一人一人に先生が付くくらいが望ましいが、現実には難しい。そうであれば、退職された養護教員や大人がその役割を担うことができないだろうか。

 

委員

 先ほど市長が、「仲直りの方法すら学んでいない」とおっしゃったように、今の子ども達は、社会経験、社会との結びつきが少ないと感じる。そうしたことを学ぶ講座を設けるなど、対人関係を学ぶ場が必要ではないだろうか。

 裕福な家庭が危ないと書かれた記事を読んだことがある。核家族化が進み、家の外に関係性が広がらず、家族も仲が良くケンカもしない。そのため、日頃から仲直りの経験がない。外との関係性に弱く、イジメではなく、ちょっとちょっかいをかけられることにも耐えられない。

 引きこもっていた人が、「周囲の人とコミュニケーションを取りたかったが、どう人と触れ合えばいいのかも分からなかった」と話していた記事を目にしたことがある。

 

委員

 短大の教員として、入試の面接をすることがあるが、話を聞くと「実は不登校でした」ということがある。一人ひとり背負っているものが違って、不登校であっても親が完璧にサポートしている家庭もあれば、家計が苦しい家庭、子どもが多くて「一人くらい学校に行かなくても、家事をやってもらえるから気にしていない」という家庭もある。

 不登校の経験者がある学生等、さまざまな学生と接していると、ある時、「スイッチが入る」と急に頑張れることがある。そのスイッチを探す手伝いをしてあげたい。

 今、短大でもアクティブラーニングで、入学したときからグループワークが行われる。最初は手も足も出ない状態の学生もいるが、「意見を言わない人も排除しないルール」でグループワークを続けると、次第に役割を見つけるようになる。役割があることで居場所が生まれている。

 それぞれの人に個別に寄り添えることが大切である。例えば、ボランティアが誘いに行くという方法もある。現在、「N-ハウスあい」に通所していない児童生徒が42人であるならば、個別にやれることがあるのではないかと思う。

 実は、保護者も生きづらさを抱えている。そうした保護者を応援するシステムも必要ではないだろうか。

 

委員

 今回、文部科学省から出たこの通知を関係部署で共有しているか。全員でこの問題に立ち向かおうとしているか。情報発信と、「N-ハウスあい」に通所していない42人の分析、真因を知ることが大切である。

 不登校の定義は、30日以上欠席した者という定義があるが、例えば3日連続して休んだ児童生徒がいた場合、「おかしい」と思って初期対応しているか。

 

市長

 私たちは、家の隣の子が引きこもっていることを知っても行動しようとしない。あいさつをしない。声掛けをしない。長久手市は豊かすぎて、みんながお客様になっていて役割がない。

 麹町中学校の工藤校長が、「何でもやってあげると、生徒は自律しなくなる。○○が悪いと社会や国のせいにする」と言っていた。

 資料2に相談体制が書かれているが、専門家は仕事であり、時間に限りがある。教育大綱で「地域共存」と謳っている。家にいる子どもも、家族も気の毒である。学校の先生や専門家だけに任せるのではなく、地域の人が手伝うことはできないだろうか。

 

委員

 麹町中学校の工藤校長のように、1人の力でも学校を変えることができる。麹町中学は、120項目に優先順位を付けて、3年間で変えていくと決めた。「みんなの学校」で有名な大阪の大空小学校も、校長が変わることで元に戻るのではないかと思っていたが、校長が変わっても、先生が自律して以前と変わらずにできている。これらは学校の世界では特異なケース。一般的に見れば普通のことでも、学校から見ると特異なことが多い。

 特異のケースとして、学校でできないのであれば、行政が進めていく必要がある。「開かれた学校」をつくろうとしているが、学校側が「開かれている」と思っていても、そう思っている地域の人は少ない。学校と地域が対等な関係で支え、支えられる仕組みが必要。

 1人の人でできることは限られている。仕組みで学校を支えることが必要。その仕組みで上手くいかないことがあれば、次の手、次の手と具体的に実施する方法を考えていく。動けることから動くことが大切。

 

市長

 プロが担うと、プロが責められることになる。責めるのではなく、褒める、あいさつ、笑顔が大切で、責めることではない。

 

委員

あいさつ、整理整頓が大事という認識がない。なぜ、あいさつが必要か、なぜ整理整頓が必要か、そのキャッチボールがない。

 

委員

 あいさつについては、大人ができていないことも多い。働き盛りの親世代は、働き方改革とは言われるが、しんどい思いをしている。先生も仕事量が多く、お休みも取れていない。プロに任せられるところ、地域に任せられるところがあったらいいと思う。

 子ども達は、大人を見ている。大人が元気になったら、まちも元気になる。そうすると外に出たくなる。「スイッチ」を探してあげよう。

 

委員

 あいさつに関しては、あいさつをしたくても、声に出ない、声に出せない子どもがいることも理解してほしい。

 

市長

 認知症の方は、責められると症状が悪化する。目を見て、ゆっくり笑顔で話すことが大切。こういうことは学校では教えないため、経験しないと分からない。

 

委員

 先日、平成こども塾で、検討中のプレーパークについての講演会があった。開催日が土曜日ということと、子どもの遊びについて考える良い機会だったので、お父さんの参加が多いのかと期待して参加したが、40人ほどの参加者のうち、9割が女性であった。

 今は、大人の作成したプランの中で子ども達を遊ばせることが多いが、自然の中で、自由に遊ばせることで主体性が育まれると思うので、プレーパークに期待している。その中で、異年齢とのタテの関係を経験できると良いと思う。

  

教育長

 先生方は忙しい。指導要領の中身が増え、保護者対応も増えている。地域の助け、関わりがないと厳しい。

 来年度から長久手小学校で、「地域学校協働本部」を始めるが、父親である男性の協力が不可欠である。地域が関わることで、不登校についても、いろいろな形で支援できると期待している。

 

市長

 学校や教育委員会が主体ではなく、「地域で、自分たちでやる」という形にしていくことが大切。

 

教育長

 国からIT教育について、2024年までに1人1台パソコンを配布するという方針が来ている。

 

委員

 パソコンをワープロ的に使用するのではなく、「やれないことを、どうすればできるようになるか」を考えるために使ったり、知恵を分析したりするために使用する。ICTを活用しているところでは、活用していないところと比較して、圧倒的に知恵が出る。世界を目指すためにもICTの活用が求められる。

 

市長

 ICTを活用するのは良い。そういうことに加え、現場を見たり、体を動かして人のために働く機会を設けたりしてほしい。

 

事務局

 本日いただいた意見は、今後の参考にさせていただく。

 

  【本日の資料】 

 

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お問い合わせ

市長公室政策秘書課 

電話:0561-56-0634(政策係)

ファックス:0561-63-2100

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