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更新日:2012年12月26日

第1回公園西駅周辺環境配慮型まちづくり基本構想策定委員会

開催日時

平成24年2月21日(木曜日)午後3時から午後5時まで

開催場所

長久手市清掃センター 多目的室

出席者氏名
(敬称略)

  • 委員長 小川 克郎
  • 委員 村山 顕人
  • 委員 吉永 美香
  • 委員 河合 幸彦
  • 委員 清水 渡
  • 委員 近藤 鋭雄
  • 委員 鈴木 隆(代理 成瀬 一浩)
  • 委員 桑島 義也
  • 委員 鈴木 孝美(代理 布川 一重)
  • 委員 水野 悟

事務局

  • 建設部長 鎌倉 一夫
  • 同次長 浅井 十三男
  • 同開発調整監 森部 浩幸
  • 計画課長 髙嶋 隆明
  • 同開発推進室長 後藤 俊治
  • 同室長補佐 加藤 英之
  • 同リニモ沿線開発係長 川本 満男
  • 同リニモ沿線開発係専門員 伊藤 愁
  • 同リニモ沿線開発係主事 神谷 将行
  • 企画政策課長 加藤 正純
  • 同企画情報係専門員 小田 豊

株式会社エックス都市研究所 

  • 山田 芳幸
  • 長谷川 隆三
  • 関口 泰子

玉野総合コンサルタント株式会社

  • 松葉 成隆

欠席者氏名
(敬称略)

なし

審議の概要

  • (1)公園西駅周辺環境配慮型まちづくり基本構想策定委員会について
  • (2)公園西駅周辺整備事業の概要
  • (3)事業の基本理念・目標の方向性について
  • (4)土地区画整理事業面でのポイント検討

公開・非公開の別

公開

傍聴者人数

5名

問合先

計画課開発推進室 電話:0561-56-0623

会議録

1.開会

2.開催の挨拶

事務局
当市は、この1月4日に長久手市となったが、平成22年度国勢調査において人口5万人を突破し、人口増加率では全国11位、愛知県内では1位となった。今後も人口の増加を見込んでおり、都市基盤であるリニモを軸として、各駅周辺の地域特性にあったバランスの良いまちづくりを進める必要があると認識している。
公園西駅周辺整備については、これまで地権者説明会を3回開催しており、昨年9月には、まちづくり協議会を設立した。これまで10回の協議会を開催し、まちづくりの方向性、必要な機能等について検討を行っている。
昨年10月に実施した調査・設計同意確認書の収集においては、89.2%の方から同意確認書のご提出を頂いている。市としては、この事業に対するご理解を頂いていると考え、今後、市街化区域への編入、区画整理事業の立ち上げに向けた手続きを進めていく予定である。
公園西駅周辺地区は、愛・地球博の行われた緑豊かな愛・地球博記念公園に隣接し、地区内にリニモの駅が立地するという高いポテンシャルがある。
まちづくりのひとつのキーワードとして、「環境配慮型まちづくり」を掲げ、他の地域のモデルとなるような先導的な取組みを行い、住民が暮らしやすく住み続けたいまち、他地域の人々も当市に住みたいと思えるまちづくりを目指したいと考えている。
当委員会においては、環境配慮、特に低炭素化分野で先導的な取組みを実現するために、多方面の方々にお集まりいただき、専門的かつ広い見地からの助言をいただき、「公園西駅周辺環境配慮型まちづくり基本構想」を策定することを目的としている。
具体的な中身については、後ほど、事務局からご説明させていただくが、皆さまにおかれましては、忌憚のないご意見、ご質問を賜りますようお願いしたい。

3.委員会のメンバーの紹介

 出席者名簿に沿って順次紹介。

4.委員会の設置要綱について

事務局
今回の公園西駅周辺環境配慮型まちづくり基本構想策定委員会は、本市の公園西駅周辺地区において、国内でも先導的な環境配慮型都市を形成するため、その実現に向け、基本構想を策定すること等を目的としたものである。(第1条 目的)
本委員会でご検討いただきたい項目としては、公園西駅周辺環境配慮型まちづくり基本構想等の策定について及びその他公園西駅周辺の環境配慮型都市の形成に関する事項についてである。(第2条 所掌事務)
本委員会は別紙のメンバーにより構成されており、委員長は委員の互選によって定め、副委員長は委員長が指名することになっている。(第3条 組織)
任期は、基本構想策定時までとしている。(第4条 任期)
ご説明させていただいた委員会要綱(案)につきまして、この委員会の設置要綱とすることにご異議ありませんか。
委員一同
異議無し
事務局
ありがとうございました。異議ないものと認めますので、「公園西駅周辺環境配慮型まちづくり基本構想策定委員会設置要綱」を本日より施行します。
それでは、議事に入る前に設置要綱第3案に基づき、委員長の選任について、ご審議いただきたいと存じます。どなたか適任者のご推薦はございませんでしょうか。
委員
環境学及びマネジメントに幅広い知識をお持ちである、小川委員を推薦します。
事務局
ただいま、小川委員をご推薦する意見がありましたが、みなさまいかがでしょうか。
委員一同
異議無し
事務局
特にご異議がございませんようですので、委員長につきましては、小川委員長にお願い致します。
委員長
設置要綱第3条3項に基づき、副委員長については、村山委員にお願いします。

5.議事

5月1日「委員会について」

事務局
(1)検討の背景・目的
地球規模の課題として地球温暖化が進行している。全国規模的には、東日本大震災を踏まえ、防災に強いまちづくりやエネルギー・セキュリティーの強化といったことが、課題となっている。
このような背景の中、長久手市特有の課題として、人口増加率が県内一位ということがあり、増加する人口の受け皿となる基盤作りが必要である。このような課題に対して、本市においては、緑豊かな愛・地球博記念公園に隣接し、地区内に公共交通であるリニモの駅が立地するというポテンシャルをもつ公園西駅周辺地区において、環境配慮型の新しいまちづくりの検討を進めていきたいと考えている。
公園西駅周辺地区での環境に配慮した取組みを、長久手市全体の環境配慮型都市づくりのモデルとして位置づけ、持続可能な都市経営基盤の確立を進めていきたいと考えている。
(2)委員会の役割
公園西駅周辺地区の環境配慮面、特に低炭素化分野で先導的な取組みを実現するために、市に対して専門的な立場から助言を行い、「公園西駅周辺環境配慮型まちづくり基本構想」を策定していただく。市は策定された計画に基づき、地権者、関係者との協力の下に計画の実現を目指していく。
(3)検討の対象
検討対象に関する基本構想レベルの検討を行う。
対象エリアは、公園西駅周辺地区内を中心としつつも、必要に応じて地区周辺も含む。
対象期間は基盤整備段階から建物建設、供用後までを含む。
対象とする技術・システムの導入メニュー分野は、「移動・交通分野」「創エネルギー分野」「省エネルギー分野」「情報・コミュニケーション分野」「自然保全・利用分野」の5分野を考えている。
対象とする技術・システムの導入先は、基盤インフラを中心としつつも建物、設備・機器、ソフトウェアまでを含む。
対象とする価値創出分野は、環境分野を中心としつつも、技術・システムの導入により同時・付随的に創出しうる他分野(交通、防災、福祉、健康、防犯、コミュニティ)までを含む。
スケジュールは、平成23年度から平成24年度に基本構想、基本計画の策定を行い、平成25年度に整備計画の策定を考えている。その後、事業に着手し、まちびらき、まちの運用・成熟と進む予定である。
なお、平成24年度に市街化区域編入、平成25年度に区画整理事業認可を考えている。
(4)基本構想の位置づけ
平成24年度に基本計画を検討するための基礎的な考え方についてとりまとめることを目標とする。
基本構想の構成案としては、第一回目となる今回は、検討の背景・目的・範囲、環境配慮型まちづくりに関する政策動向の整理、公園西駅周辺整備事業の概要、基本理念・目標の設定、同地区でのライフスタイルイメージの検討、事業推進における区画整理事業面でのポイントの整理を考えている。第二回目は、事例紹介や素案の提示、第三回目では、最終案の提示を考えている。
【質疑応答】
なし

5月2日「公園西駅周辺整備事業の概要」

事務局
(1)対象地区の位置
検討の対象となる公園西駅周辺地区は、リニモの「公園西駅」前に立地し、愛・地球博記念公園に隣接した立地状況となっている。また、普通河川である香流川が地区内を流れている。
長久手市では、市街化区域の面積の約78%において、土地区画整理事業による計画的なまちづくりを進めており、今回の公園西駅周辺地区においても区画整理事業による整備を想定している。
(2)対象地区の面積・土地利用
今回まちづくりを行う対象地区の面積は約20.6haとなっており、対象地区の全域が現在、農業振興地域となっている。
その為、現状の土地利用は道路のほか、田畑、自然地、水面がほとんどを占めている。
土地利用ゾーニングは、駅を挟んだ地区西側を商業ゾーン、地区東側は住宅系用地としている。住宅系用地では駅に近い地区を中高層住宅ゾーンとし、駅から離れた地区を低層住宅ゾーンとしている。
(3)まちづくりの方向性
公園西駅周辺地区の整備における、都市計画マスタープラン等の上位計画をまとめている。平成22年3月に策定された長久手市都市計画マスタープランにおいては、本地区を含むエリアを「住宅誘導ゾーン」として位置付け、生活利便機能の立地を進め、生活交流拠点の形成を図ることとしている。
平成23年3月に策定された第3次長久手市環境基本計画においては、“低炭素社会”、“循環型社会”、“自然共生社会”の3つの社会の実現を柱として施策を整理し、重点プロジェクトを掲げている。本地区を含むリニモ沿線地域は、低炭素社会に向けた新しいまちづくりの場として重要な位置づけとなっている。
(4)まちづくりのスケジュール
平成22年3月の都市計画マスタープラン策定以降、地権者を対象とした説明会を3回開催している。
今後のスケジュールは、平成25年当初に都市計画決定の告示、平成25年度の事業認可を目標としている。平成24年1月下旬から土地利用意向アンケートを実施しており、その内容を事業計画へ反映し、地権者の合意形成を図っていきたいと考えている。
地区内の地権者等の数に関しては、地権者が134名、家屋所有者及び仮登記権利者を含めると160名の地権者等がいる。
【質疑応答】
委員
商業や住宅を示した土地利用図は現時点では良いと思うが、緑や水をどう保全するかが、重要となる。これから詳細に検討するときには、それらのグリーンインフラをどうやって構築するのか考えると良い。
都市計画マスタープランでは、生活利便施設等を中心とした土地利用を誘導するとあるが、ゾーニング案をみると、商業ゾーンと住宅ゾーンが道路で分断されている等、マスタープランとの相違があるように感じた。今回は、広域的な商業施設の立地が想定されていると理解してよいのだろうか。
事務局
本地区に隣接して愛・地球博記念公園という、広域集客力のある公園がある。なおかつ、名古屋瀬戸道路の長久手ICもすぐ近くにある。そのため、市としては、広域集客施設を設置していきたいと考えているが、規模や業態についてまちづくり協議会で議論を進めているところである。
水と緑の保全に関しては、これから調整が必要になる。また香流川も地区内にあるのでこれから議論をしていきたい。
委員
この委員会とまちづくり協議会が並行して動いているので、情報の交流をするとよいと思う。
委員
商業ゾーンの整備事業は、将来的には北西の方向に拡大していくような事をイメージしてよいのか。周辺の将来的なまちづくりの方針があれば教えてほしい。
事務局
商業ゾーンの北西部は、農業振興地域となっている。都市計画マスタープランにおいても、今回の事業区域の北西部分については、市街地としての位置付けはしていない。ただし、駅周辺については、都市計画マスタープラン上、全体で70~80ha程度の住宅を誘導するゾーンとして位置付けられている。
委員
長久手市は万博を前後してかなりの面積の市街地整備をしているが、例えば、長湫南部と今回の整備の違いはどういうところか?
事務局
整備の手法として、土地区画整備事業で行う点は同一であるが、長湫南部と公園西駅周辺地区の違いは、環境に配慮した低炭素型のまちづくりをしていきたいと考えている点である。長久手の区画整理は、昭和47年に始まり、街が出来て30年以上が経つことから、今後も住宅地としてのブランドや魅力を20年、30年後に持続出来るかという部分について、我々も危惧を感じている。公園西駅周辺地区で環境に配慮した低炭素なまちづくりを行うことで、この取組みが市全体に波及すればよいと考えている。
委員
以前、長久手に住んでいたが、散歩に適した環境のよい場所だった。それが万博時に駐車場になってしまい、がっかりしたのを覚えているので、今回は、景色がよく、環境に配慮した場所になるよう検討してほしい。
リニモがあるので、駅周辺をパークアンドライドの駐車場にしたらどうかと思うが、そのような計画はないのか。
事務局
今のところ、パークアンドライドに関する具体的な計画はないのだが、パークアンドライドも、「環境配慮」、「低炭素型」の一部になるかもしれないので、その辺りはこの委員会で議論し、提言いただきたいと考えている。
区画整理事業で整備を行うので、その枠の中で調整を行う必要もある。
委員
今回の区画整理事業は、一見すると飛び市街地であり、面積も20ha程度しかないが、隣には年間100万人を超える来場者がある愛・地球博記念公園がある。さらにリニモの駅も地区内にあり、市にとっても大きな位置づけのある地区である。
地域の声としては、愛・地球博記念公園と一体となった整備を求める声もあるため、今回の委員会での議論の一助にしていただきたい。

5月3日「事業の基本理念・目標の方向性について」

事務局
今回の基本構想で審議いただきたい事項として、基本理念、目標、方向性をどこに定めていくのかということを説明した。本日は、それらを検討いただくための基礎資料を用意したので、いろいろと意見を頂いて、第2回委員会までにこちらで案を作り、第3回委員会で結論を出したい。
(1)関連する上位計画等の基本理念の整理
冒頭部は、関連する上位計画の整理をしている。
第5次長久手市総合計画においては、「人が輝き 緑があふれる 交流都市 長久手」ということで万博の理念を継承し、自然環境にこだわるということが大きな柱としてある。
長久手市緑の基本計画では、公園西駅周辺地区を新しいまちの核として、周辺の自然環境との調和に配慮したまちづくりを進めることとしている。
長久手市環境基本計画では、市全体のCO2排出量を、平成27年に基準値(平成20年)と比較して20%削減することを目標としている。
先ほどパークアンドライドの話もあったが、リニモ沿線地域づくり構想では、導入の候補となるような技術や仕組みについて整理がされている。
長久手市長の政策基本理念は、「一人ひとりに役割と居場所のあるまち」、「助けがなかったら生きていけない人は全力で守る」、「ふるさと(生命ある空間)の風景を子どもたちに」となっており、つながって暮らすということが理念として謳われている。
・公園西駅周辺地区は「自然の叡智」を基本理念として掲げた愛・地球博の会場があった愛・地球博記念公園に隣接している。
(2)拠点形成のあり方の検討
拠点形成のあり方として、4点整理している。
1点目が、低炭素型まちづくりのモデルとなる取組みの推進ということで、低炭素型まちづくりに係る先導的な取組みを実現し、リニモ沿線地域への波及のみならず、低炭素モデル地区として、全国的な発信が期待されている。
2点目が、自然環境を保全するコンパクトなまちづくりということで、周辺の自然環境を保全・活用しながら、駅周辺においてコンパクトなまちづくりが求められている。
3点目が、長久手市東部地域の生活交流拠点として賑わいと活気を誘導ということで、リニモ沿線の賑わいの創出を目指して、個性的で魅力のある機能の誘導や民間活力を活用した施設誘致が求められている。また、ゆとりと利便性を備えた暮らし、ライフスタイルを実現することが期待されている。
4点目が、周辺地域資源と連携・相互補完した特色あるまちづくりということで、当地区周辺には、豊かな自然、愛・地球博記念公園等の運動・福祉・交流施設等の地域資源が点在しており、それらとの連携・相互補完した特色あるまちづくりが求められている。
(3)先進事例が掲げる基本理念・目標の整理
公園西駅周辺における低炭素型まちづくりの基本理念や目標を考える上で、事例として、先進地区の理念・目標を整理している。
例1が、茨城県つくば葛城地区の事例で、基本理念としては、「コミュニティを中心とした低炭素ライフスタイルの実現」をあげている。具体的には、「つくばならではの低炭素まちづくり」、「住みたい街であり続ける住宅地」という目標を掲げている。低炭素をベースとして非常にシンプルな住宅地の形成を図っている。
例2は、千葉県柏の葉で、ここは、首都圏に近く、インキュベーション(起業支援)や産業開発も含めた、「公民学連携による国際学術研究都市・次世代環境都市」を目指して、目標が整理されている。
例3は、神奈川県藤沢市のサスティナブル・スマートタウンで、これは民間のパナソニックが主体で工場跡地を開発している。「くらしのあらゆる空間にひろがる製品と機器、設備をつないで、エコで快適な暮らしが持続するスマートな街へ」ということで、具体的な設備や仕組みのイメージから理念を作成している。
例4が、福岡北九州市の城野ゼロ・カーボン先進街区の例で、CO2排出量をゼロにするということを意識したまちづくりで、「暮らし続けられる」「ゼロ・カーボン」と「子育て支援・高齢者対応のまちづくり」という整理がなされている。
(4)基本理念・目標設定の方向性
今後、基本理念、目標を審議するにあたり、方向性の整理をしている。
まず基本理念だが、環境に配慮した低炭素型まちづくりということであるが、コミュニティ、個人といったミクロなところまで含めて、持続可能なまちが展開されることが、本当の意味での目標になると考えている。
・どこに主眼を置いて、どの視点から目標をたてるかということであるが、上位計画の記載からすると、表現の方向性としては、個人とコミュニティ、自然をどう繋げるかという点が一つのポイントになると考えている。
基本理念をベースとした目標設定は、具体的にまちで展開する仕組みやハードの導入メニューに関連するので、個人、コミュニティ、長久手市、全国という各層で、実現すべき個別のテーマ群を整理している。どのあたりに焦点を置いて、目標の方向性をどこに定めるかということを検討できればと考えている。
【討論】
委員
目標や基本理念など、言葉のイメージが先行するところは、素晴らしいと思うが、具体的にどうやって行うかが課題である。私の専門でもある太陽熱の利用については、屋根をどう生かすか、日の当たる場所をどう生かすかというのが、非常に重要になる。
残念ながら、この地区は風力発電には適していないと思うので、使えるのは太陽のエネルギーということになる。太陽光発電の設置については日の当るところで優先的に設計していくのが賢いプランの立て方だと思う。既存の道路等を優先して建物の向きを決めたりするというのは、環境配慮型のまちづくりの設計の仕方ではないと思う。
震災後、災害時の対応と言う事が話されている。特にこの地域は大震災の懸念もあるので、その辺りを視野に入れて太陽熱給湯を考えて頂きたい。少なくとも、200ℓから500ℓの水を確保できる。厳密に言うと飲み水に使ってよいかという問題はあるが、災害時の水の確保という意味では絶対的に必要なものであるし、一石二鳥だと思う。
交通網について、ここは駅に近い場所であるので、自動車から少し離れた生活、例えば自転車やレンタサイクル、カーシェアリングなども考えて頂きたい。リニモが許せば大学が休みの期間だけでも自転車を乗せられれば素晴らしいと思う。電気自動車にすれば済むというものでもないし、太陽光発電で充電した自動車であっても自動車に乗らなくて済むのであれば、太陽光発電で発電した電気を、もっと有意義に使えるので、エコな交通網とリンクした整備が進められれば良いと思う。
最後に、目標値について平成20年比20%削減とあるが、これはかなり少ない目標値であると思わざるを得ない。何かお心積もりがあれば教えてほしい。
事務局
環境基本計画の上では、20%と言う目標値があるのだが、この地区においてCO2削減値の目標を定めて整備を行うか、特に定めずに、色々な施策を実施していくかという部分もこの委員会でご検討頂きたい。事務局としては、特に決めていない。
委員
CO2削減量については、県の立てた削減目標を長久手市で達成するのは不可能であるという結論になっている。なぜかと言うと、削減目標は、平成10年頃に計画されている。その後、長久手市の発展は目覚ましく、新規の住居及びインフラのCO2排出量が膨大であるので、平成10年レベルで何%削減というのは難しいと思う。田んぼだったところに、まちをつくれば、CO2排出量は絶対的に増える。事務局は、この街がCO2の排出について、どういう歴史をたどってきたかということを勉強された上でこの地域を考えて頂きたい。
委員
エネルギー消費に特段配慮していない1世帯あたりのCO2排出量を、どれくらい減らすかという考え方である。1990年のCO2排出量に対して、どれくらい削減するかと言うプランがあると良いと思う。発展を遂げている街で全体量を減らすのが難しいという事は理解している。
委員
長久手市役所における、平成21年の電力消費量は、平成10年に比べて減っている。これは、相応の努力をされたからだと思うが、人口が増えれば、総量は当然増える。
委員
基本理念、目標設定について、現時点での整理は特に異論がないが、具体的に計画の中身が定まってきたときに、もう一度見直して、整合性を取るとよいと思う。これから修正の可能性もあるということを踏まえて審議を進めて頂ければと思う。
地球から個人までの各スケールで整理するというのはとてもわかりやすいが、「地球~全国~長久手市~コミュニティー~個人」というスケールに、ハードウェア、ソフトウェアが混ざってしまっている。環境配慮型のまちづくりを考えるときには、ハードウェアとソフトウェアの施策に大きく分ける事が出来る。ハードについては市全体のスケールとして、リサイクルの仕組みをどうするかという話、地区スケールとして、面的にエネルギーの利用をする等の施策がある。建物単体で導入できる技術もあり、ハードウェアに着目するのであれば、「コミュニティー~個人」ではなく「地区~建物」というくくりになる。各スケールに導入できる環境技術を整理すると、導入した時にCO2がどれくらい減るのかということが分かり易くなるし、施策としても整理できると思う。
一方、住民のみなさんにとっては、暮らし全般に関わるので、あまりハードウェアに偏ってもいけないと思う。人のつながりや活力、生活の質などを向上させたり、環境教育をどうするのかという話もある。
委員
一つ付足したいことは、環境配慮型のまちづくりは全国色々なところで行われているが、決定的に他と違うのは、愛・地球博が行われた会場に隣接している地区であるということである。そういう意味では、「コミュニティー~個人」の基盤に、自然があるという絵は、非常に大事だと思う。万博のテーマでも自然の叡智とあったが、実現すべき個別テーマ群の方向性の層別整理でも、新たに検討して頂ければと思う。

5月4日「低炭素化推進のための土地区画整理事業面でのポイント検討」

事務局
(1)都市づくりにおける低炭素対策の必要性
今回、区画整理事業のなかで、環境に配慮した低炭素型まちづくりを進めていく中で、低炭素対策の必要性を改めて整理したものである。区画整理事業は低炭素型まちづくりを進める上で、非常に有効であることを記載している。
民生家庭・業務部門におけるCO2排出量削減が緊急の課題になっているが、住宅・建築物における省エネ・省CO2対策の強化・徹底が重要である。低炭素対策を確実に実施するには、建物建設時、更新時に、断熱性能の向上や、高効率機器の導入などの対策をしていくことが重要ではないかと考えている。
また、建物単体で確実にCO2の削減を実施しつつ、より高い低炭素化を図るために、面的対策への対応が必要と考えており、エネルギーの融通や一体的なエネルギーの管理によって、より効率的に低炭素化を進めていくことが出来るのではないかと考えている。特に面的対策は、都市づくりと一体的に考えていく必要があるため、今回、その必要性を整理している。
(2)土地区画整理事業での低炭素化の推進について
これまでのまちづくりと異なる点は、区画整理事業の中で、環境に配慮したまちづくりを、当初から織り込んでいくことを考えようとしている点にあると考えている。区画整理事業では、道路、公園、調整池といった公共施設をつくるとともに、宅地を一体的に整備する。その枠内で、低炭素化の対応として、風の道の形成や、グリーンインフラといったものをしっかりと織り込んでいく。また、区画整理事業の基盤整備を行う際に、街路灯への再生可能エネルギーの活用や、配管や電線を道路の整備と併せて一体的に整備することや、太陽光・太陽熱を活用するようなプラントをある一定の場所に集約したりすることで、環境配慮型のまちづくりにつなげることができるのではないかと考えている。
環境に対する技術やシステム、対策は多々あるが、やはり色々なレベル感があると考えている。先ほど、目標値の話もあったが、どれくらいのレベル感をこのまちづくりの中で実現していくか、実現できるかということが、目標値を決める時のひとつの要素になってくる。現在、事務局としての案は、持っていないので、どのくらいのレベル感を今回のまちづくりの中で目標とするかということを、この委員会の中で議論いただきたい。資料では、松・竹・梅のメニューを提案し、それに対する課題をまとめている。
梅のメニューでは、個別の建物、施設での取組みが中心となってくる。都市づくりにおいて、どういった対策が必要になってくるかという事だが、例えば、ガイドラインを作成し、建物を作る時には、断熱性能を高めることや、太陽光、太陽熱パネルを設置することを記載する。また、道路等の公共施設の整備にあたっては、街路灯のLED化等の対策をすることが、必要なのではないかと考えている。
区画整理事業の枠内での実践にあたっての課題として、例えば公共施設で太陽光パネルを使う場合、コストアップが見込まれ、区画整理事業のフレームに影響が出てくる。
もう一つが上物整備の不確実性ということで、ガイドラインを作っても、実際にはハウスメーカーや個人が、ガイドラインを遵守するか、というところに不確実性が残る。区画整理のフレームには特に影響はなく、今の事業計画の中で当然やっていける話だが、実践の先導性や不確実性が残るというレベルである。
竹のメニューだが、これは個別の建物、施設での取組みの強化、あるいは街区単位での集中的な取組みを行うレベルで、例えば20haの住宅地の中で集中的に対策を行う街区を設定して、そこで様々な施策を行う。例えば、複数戸で太陽熱・太陽光を共有していく簡易なエネルギーインフラを整備したり、歩行者、自転車に配慮した地区交通環境の整備を行っていくと言う様なことが考えられる。区画整理事業の枠の中で、集中的に対策を行う街区を生み出していくことや、簡易インフラ敷設空間を確保していくこと等の工夫が必要である。
課題としては、当然、コストアップの懸念はあるし、加えて地権者の意向が非常に重要になってくる。意欲のある方々を集めていくようなことが必要になってくる。
また、インフラ空間をどうやって確保していくのかということが課題になる。
松のメニューが、実施にあたり最もレベルが高いと位置づけている。地区全体での取組み、さらに地区外と連携した取組みが必要と考えられる。地区全体での取組みを誘導し、商業施設で生み出した太陽光エネルギー等と住宅をつなげるネットワークの構築や、グリーンインフラや風の道などの自然条件を最大限に活かした街区形状の整備をし、タウンマネジメントを展開していく。その場合は、事業計画の中で運営管理なども記載し、まとめていく必要があるのではないかと考えている。
課題については、同様に地権者の意向を把握するとともに、保留地を購入する事業者の確保や、例えば、愛・地球博記念公園のバイオマスといった地区外のエネルギー源との連携を考える必要がある。また、事業の主体をどうするのか、事業範囲外での連携をどう行うのかといった課題がある。
参考資料として松竹梅のレベルに対応するよう個別のメニューを記載している。メニューに応じて様々な色々な課題があるので、それらを踏まえて方向性を整理していきたいと考えている。
(3)先導性の観点からみた対応のポイント
上記のようなレベル感があるが、先導的な低炭素型まちづくりを考えていくためには、大きく三つのポイントがあるのではないかと思う。
1点目が人・建物・自然をつなげるということである。低炭素化の取組みは個人や個々の建物レベルでは、取組みが進みつつあるが、より効率を高めるためには、複数の建物でエネルギーを共有する事や自然を取り込んでいく事が重要となってくる。どのように複数の建物及び自然をつないで全体のシステムとしていくのか、どのようにして多くの人に取組みに参加してもらうのかということがポイントになると思っている。
2点目は、低炭素対応のための空間を用意するということである。建物や自然をつなぐには、エネルギーシステムや自然を取り込むための空間を用意する事が必要となってくる。空間を創出するために、どのような街区設計をしていくのかが重要になってくると考えている。
3点目は、コンセプトに適う建物を誘導するということである。区画整理事業はあくまで基盤を整えることが目的である為、作られた基盤の上に建つ建物は基本的には事業の範囲外となる。その中で、今回のまちづくりを進めるために、建物の誘導をどのようにするかがポイントとなるのではないかと考えている。
(4)市街地整備事業での低炭素市街地形成の課題と方向性
低炭素型のまちづくりに向けての課題を記載している。対策実施に意欲のある人々をまとめていくことや、対策導入に必要な空間を生み出すということ、都市づくりをコントロールすること等も、大きな課題となる。今回、この地区の中で実現しようとしていることは、全国に先駆けて先導的なモデルになるのではないかと考えている。
【討論】
委員 
今回の構想があり、次に計画という流れだが、構想の成果イメージについて聞きたい。具体的な施策までを今回の構想で検討するのか、それとも次回の計画段階で検討するのか、どちらか。
事務局 
ここでは、目指す方向性、検討すべき範囲と導入候補となる技術システムを上げている。基本構想では方向性までを決めて、基本計画で、二酸化炭素の削減ポテンシャルの計算なども含めて詳細に検討するという段取りである。
委員
対策イメージのところに、松竹梅のレベルがあるが、当然、松を目指してやる意気込みを持ってきたのだが、事務局としてはどのあたりを狙っていきたいと思っているのか。
事務局
事務局としては、この地区は市全体のリーディングプロジェクトとして位置付けている。将来的なまちの価値を高めるために、環境に配慮したまちという付加価値を付けたいと思っている。それがどこまで実現できるのかというのは、別の議論になるが、出来るだけ松のレベルを目指すべきだと事務局としても考えている。
委員
導入メニューの整理についてだが、細かい事例と、不確定要素の多い大きな概念が一緒になっているので、正直どのレベルで議論すればよいのかわからない。LEDの街路灯という細かいものと、エネルギーインフラの共同溝の設置は全くコストもレベルも効果も違うので、並列には出来ない。もう少し大きい話をさせてもらうと、エネルギーの面的利用と言うのは、言い方としては便利だが非常に抽象的である。例えば、地域冷暖房の様なものをイメージしているのか、それとも太陽光発電のやりとりをするだけなのか、水を通すのか電気を通すのかで変ってくる。その辺りのエネルギーベースでの設計を、今の段階で考えるのか、それとも大きな施設を入れることを想定して、場所の計画だけしておこうという議論になるのか。
事務局
基本的に、このエリアは住宅メインなので、面的利用といっても、地域冷暖房の様な事を考えているわけではなく、太陽エネルギーを、エリアで活用すること等を考えている。実際的には、街区の戸建住宅6棟とか8棟の中で、燃料電池を共有する程度のレベルを考えている。
委員
公園西駅周辺は、万博が行われた会場のすぐ隣の地区なので、環境配慮型のコンパクトなまちづくりをすることは、非常にPR効果が高い。逆に中途半端なことはできないとも言えるが、実際にやっていく上では、困難な項目がたくさんある。新築家屋に太陽光パネルの設置を義務づける様な規制を行う事が、実際に出来るかどうかということになるが、そのことについては、どう思われるか。
事務局
ここで建物を建てるときに、どれだけ誘導出来るかというところを、この計画の中でしっかり盛り込まないといけないと考えている。その時には、区画整理事業とは少し離れるが、建築協定等の仕組みを活用しながら、実践していく必要があると考えている。しかし、当然ながら地権者がいる事業なので、地権者の資産活用の意向を含めて考えていくことが重要だと考えている。
委員 
海外でやっているようなゴミ処理場の熱をエネルギーとして活用すると言う事も考えられる。この地区にゴミ処理場を作るなどという考えはないか。また、愛・地球博記念公園との連携も検討する必要がある。
事務局
今のところ、ゴミ処理場の計画はないが、リニモ沿線全体で低炭素なまちづくりを進める必要があると思うので、今後、県の施設等と連携する取組みも必要だと考えている。愛知県と十分議論していきたい。
事務局
松のメニューで、地区外との連携という話があったが、愛・地球博記念公園の剪定枝などをバイオマス資源として活用できないかと考えている。また、ご指摘頂いたように、コミュニティで廃棄物を処理できるような施策と合わせ技でやる方向性もあるかもしれない。
委員
ドイツやデンマークでは、エネルギーの供給を含めて地域分散化が進んでおり、それを見習ったらよいと思う。コンパクトシティといっても、既にあるまちを改変するのは大変で、この様に新しいまちをつくる場合が一番取組みやすい。
委員
提案の中で、環境施策に意欲のある人々をエリアに固めると言うのは素晴らしい意見だと思う。特に、最近の若い人を中心に意欲の高い層が多いので、例えば、自家用車を保有しないエリアなどを考えるのもよいと思う。
現状、田や畑である土地を、舗装するということは、すなわち雨水が浸透したり、水が蒸発したり冷却するという機能がなくなってしまうことなので、それをどう補うかという事が非常に重要になってくる。
この公園西駅のゾーンでは、屋上緑化や壁面緑化は殆ど必要なく、植物を植えるべき場所は地盤面に確保するべきだと考えている。夏の日差しを遮る樹木が、この地区には現在ほとんどない状態だと思うので、シンボルツリーになるようなヒノキ、ケヤキや市の樹木であるカエデをうまく設置するなどして、必ず地盤面の緑を確保するということをしないといけない。屋上緑化だと、中木以上の植樹は物理的に困難であり、中木以上の樹木を植えようとすると、極端にコストと灌水の手間がかかってしまうので、是非、駐車のためのスペースを減らして、そこに樹木を植えるというスタンスを維持してほしいと思っている。
委員
ドイツでは、駐車場のコンクリートをはがして、そこに木や草を植えるというやり方を、市の中心部で実施しているが、そういう方策はあるか。
委員
あると思うが、この地域は夏が極端に暑く、維持管理が大変である。一か月雨が降らないという事が、ここ数年普通に起きるので、根が地中の水を吸い上げられる位まで成長させないと、植えても育たない。新たに若い街路樹を植えても、10年経ったら、大樹になっているという気候ではなくなっている。
委員
今までの区画整理事業では、換地と従前地の位置等の条件が照応するよう定めなければならないという「照応の原則」に縛られていたが、様々な場所で柔らかい区画整理事業が進められている。今回も環境に配慮するという目的の基に、区画整理事業をもっと使いやすいものにして、新しいモデルにして頂ければありがたいと思う。
低炭素型まちづくりを進めるにあたっての区画整理のフレームへの影響は、非常に大きなポイントであると考えている。補助金を目一杯取ってくるというのは、もちろんあるが、様々な事業者、行政等とタイアップして進めていくことが大事かと思っているので、その辺りの検討もお願いしたい。
委員
本当に環境配慮のまちを作ろうと思ったら、公共空間の質をかなり高く作らないといけない。その時に区画整理事業の手法でやっていくと、資金計画に無理が生じやすい。減歩率をどうするのかということや、保留地も売却することを前提とするのではなく、企業のCSR(企業の社会的責任)活動の一環として、オープンスペースとして保有する仕組みも検討しないと、なかなか公共空間を確保するのは難しいと考えている。区画整理事業の中でも色々と方針を検討し、チャレンジしてもよいと思う。その辺りを、どれくらいフレキシブルにできるのかがポイントになると思う。
事務局
資金の計画も含めた事業計画は、今後、まちづくり協議会の議論を基に作成を行うが、環境に配慮したまちづくりとなると、それだけコストがかかってくる。その部分については、今後、市の施策としてどうするかという判断をしていく必要がある。今後、本委員会での検討を鑑み、判断していくことになると考えている。
・次回の委員会は、3月27日(火曜日)午後2時から開催する。
・本日の議題は、以上。

 

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お問い合わせ

建設部区画整理課 

電話:0561-62-4465

ファックス:0561-62-3012

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